静岡茶の味わい方はいろいろあります。お茶を楽しむ方法は飲むだけではありません。静岡に旅行したら、さまざまな方法でお茶を味わうことができます。お茶の町・静岡に足を踏み入れたら、自然に囲まれた茶畑でそよ風に吹かれながらお茶を飲むだけでなく、流行りの日本茶専門のカフェでお茶を飲んだり、美味しいジェラートを食べたり! また、日本茶専門店で茶葉やお茶スイーツを買って優雅なティータイムを過ごすことができます。
今回の旅でLIVE JAPAN一行がまず訪れたのは、「いはち農園」のティーテラス。お茶を味わい、とても楽しい時を過ごすことができました。さあ、茶園の絶景と美味しいお茶を飲みに出かけましょう!
「いはち農園」のティーテラスで利き茶体験
無農薬有機栽培でお茶の栽培に挑戦している「いはち農園」の15代目茶園農家の繁田琢也さんは、120年の歴史がある茶園を受け継いでいます。そして、茶園を受け継ぐだけでなく、多くの人に、茶園と絶景を見てもらうために、ティーテラスを作りました。
今回、一行が向かったのは、静岡駅から車で約25分、静岡市葵区牛妻にある「いはち農園」 です。市街地を出ると、道の両側に多くの民家が立ち並び、まもなくすると小道に入ります。茶園に向かうにはさらに坂を上ります。バスは山麓の停留所までしか行かないので、車やタクシーで行く方が便利です(詳しい交通情報は下記施設情報をご参照ください)。
毎日ここで目にする茶畑の風景は、四季の移ろいとともに自然と溶け込んでいきます。「晴れでも雨でも、多くの人に、絶景を見てもらい、感動の瞬間を提供したいと思っています」と繁田さんは茶園農家としての想いを教えてくれました。
「いはち農園」のティーテラスでは、繁田さんが用意した自家製の代表的な玄米茶、和紅茶、煎茶の3種類の定番の日本茶を飲み比べできる「3種類の利き茶体験」(3,000円、税込、お菓子付き)があります。お茶の色、お茶の香りや味わいを楽しみ、視覚、嗅覚、味覚を使ってお茶の個性を感じ取ることができます。
今回の体験で、最初に味わったのは玄米茶。玄米茶は自家製で焙煎することで香ばしさが増し、新鮮さと甘みをより際立たせていました。 2つ目は渋めの煎茶で、台湾人編集者Cさんは目を閉じてその味をゆっくり味わいながら「味は少し渋めですが、落ち着いた大人っぽい感じです」と一言。
同じく手間をかけて栽培した最後の和紅茶は、キャラメルや蜂蜜のような香りがしますが、香りは強すぎずフルーティー。コクがあってつややかな味わいにCさんは驚いたそう。「玄米の香りも、フルーツの甘みも、とても美味しく、口に合い、3種類全部飲んでしまいました」 と、もともと紅茶の苦味が苦手だったそうですが、今回の体験で紅茶の印象が変わったそうです。
繁田さんは、お茶を淹れながら、茶園農家としてのお茶づくりへの思いなどを語ってくれました。話を伺っていると、お茶を飲むだけでも特別に美味しく感じます。
ニュージーランド出身の編集者Bさんは、「お茶を飲むのはあまり好きではなかったのですが、ここで飲んだ日本茶は私の人生で最も美味しいお茶でした。味は強すぎず弱すぎず、そして熱いお茶は苦手でしたが、猫舌の私にとっても美味しかったです。夏でも飲めます」 とにっこり笑顔。
あまり知られていないかもしれませんが、実はお茶の温度にもポイントがあります。一般的に煎茶は「旨味」を出すことが大切で、お茶は低めの約60℃、玄米茶は約70℃、紅茶は約90℃のお湯で淹れます。繁田さんは「煎茶は水の温度の影響を受けるので、温度の低いお湯で淹れた方がお茶の旨味や甘味が味わえます」とのこと。
そしてこのティーテラスでは、繁田さんがお客様の好みに合わせて淹れてくれます。温かいお茶が好きな人は、少し熱めのお湯で淹れることもあるそうです。美味しいお茶が飲めるだけでなく、茶園農家のおもてなしの心も感じられます。
日本人は、お茶を飲むときに季節の和菓子も一緒にいただく習慣もあります。繁田さんは、静岡市の有名な和菓子店である「白木屋」の季節の和菓子を用意しました。ハスの葉で覆われ、小豆が入った和菓子は、夏らしさを感じます。
ここから、遠くアルプスの山々や、安倍川や駿河湾の景色を眺めることができます。 耳元では鳥のさえずり、虫の鳴き声が聞こえ、美しい景色とのハーモニーが最高です。
「東京で聞こえるのは車や電車の音で、騒音に感じますが、ここは虫や鳥の鳴き声以外は静かです。日本に5年住んでいますが、こんなに静かなところに来たのは初めてです。とてもおすすめです」とBさんは大絶賛。
屋外に出て茶畑を眺めながら静岡茶を飲むと、今までにない心地よさと解放感を感じます。ぜひその素晴らしさを体験してみてください。
- ■多言語対応
- 日本語のみ
- ■実施中のコロナ対策
- お客様へのマスク着用のお願い・消毒・検温の実施
-
いはち農園
- 住所 静岡県静岡市葵区牛妻1381
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最寄駅
JR静岡駅より静鉄バス「安部線 (油山行き、横沢行き、上落合行き、相渕行き、梅ヶ島温泉行き運転免許センター経由梅ヶ島温泉行き、下渡行き)」を利用して「牛妻原」で下車、徒歩10分
◆車JR静岡駅から車またはタクシーで約25分
体験時間:週末限定、毎年4月中旬から5月末まで新茶収穫時期は受付不可※新茶の状況により変更あり
体験料:完全予約制、1名3,000円(税込)、お菓子付き
公式サイト:https://ihachinouen.com/teaterrace/
焙煎温度でお茶の見た目が変わる「MARUZEN Tea Roastery」
お茶の焙煎温度を変えることで、茶葉の見た目を変えるという世界で初めての取組みをしている「MARUZEN Tea Roastery」。小さなお店ですが、驚かされることばかりです。
お茶の町・静岡で創業70年以上のお茶屋「丸善製茶株式会社」が営む「MARUZEN Tea Roasteryは、静岡市の中心部・呉町の賑やかな商店街にあります。店内は白を基調としていて、1階の窓際はお茶を淹れるエリアです。
また、ジェラートケースには10種類のジェラートがあります。カウンターには多くの茶葉があり、一番奥は焙煎エリアで、静岡県内産の最上級一番茶をさまざまな温度で焙煎しています。
販売スペースは1階で、2階は座席スペースです。落ち着く雰囲気なのでおすすめです。
日本茶は摘み取った後、蒸す・揉む・乾燥させるなどの工程を経て、お茶の香りを引き出すために焙煎を行いますが、焙煎時間の長さによって「浅蒸し」と「深蒸し」があります。「MARUZEN Tea Roastery」では焙煎時間の長さだけではなく、「80℃、100℃、130℃、160℃、200℃」と異なる温度で焙煎しています。焙煎温度次第で、茶葉の色、味、香りが変わります。
焙煎温度帯からお茶を選ぶ(単品510円、玉露610円、アイス・ホット可)のほかに、ジェラート(シングル460円、ダブル720円、ミニジェラートトリプル720円、玉露追加の場合+50円)も人気です。
煎茶からほうじ茶までのフレッシュさと香ばしさの変化が感じられ、爽やかなジェラートと手淹れのお茶との違いを味わうことができます。今までにない新しい味わいです。
※ ジェラートのテイクアウトも可能
※ 上記価格は全て税込価格
- ■多言語対応
- 日本語のみ
- ■実施中のコロナ対策
- 店舗・施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/入退店時のお客様の消毒/店舗・施設内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施 /体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い/4名以上のお客様の入店制限
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MARUZEN Tea Roastery(マルゼンティーロースタリー)
- 住所 〒420−0031 静岡県葵区呉服町2-2-5
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最寄駅
静岡駅より徒歩8分
営業時間:11:00~18:00(ラストオーダー17:30)
定休日:火曜
公式サイト:http://www.maruzentearoastery.com/
「日本茶きみくら 静岡呉服町店」で優雅で大人なアフタヌーンティータイムを(現在休業中)
「きみくら」は、お茶を販売するだけでなく、お茶の文化や高品質な物との出会いを提供しています。静岡県掛川発、創業89年の丸山製茶株式会社が営む日本茶専門店で、静岡県を中心に全国各地から日本茶をセレクトしています。ほかに茶道具、ギフト類、自家製の抹茶デザートがあります。
静岡市はお茶の産地であるだけでなく、歴史ある茶葉の流通の中心地であり、多くのお茶商人が集うお茶の街でもあります。これが、お茶、茶文化、茶産業の方々が行き交うこの場所に2022年4月、JR静岡駅から徒歩10分足らずの呉服町に「きみくら」をオープンした理由の一つだそうです。
「きみくら」のブランドイメージである「めばえ」をあしらった暖簾をくぐると、静岡県を中心に深蒸し茶、浅蒸し茶など、単品のお茶がずらりと並んでいます。席の前にスタッフが紹介してくれ、ここで試飲して好きなお茶を選んで購入することもできます。
奥にある茶室には座席があり、そこでおいしいお茶とデザートを楽しむことができます。和菓子、あんみつ、抹茶ティラミス、パフェなど、和洋折衷のスイーツが目白押し。 深蒸し茶、ほうじ茶、玉露、抹茶など、あわせていただくお茶を選ぶのにも迷ってしまいます。ゆっくり味わいましょう。
多くの人が楽しみにしている夏限定スイーツは、人気の「絹氷 贅沢抹茶」で、絹のようにふんわりとした絹氷の上に、静岡抹茶の氷蜜をたっぷりとトッピング。北海道産の小豆を使用し、上品で濃厚な抹茶の味わいが広がります。
※ 8月末頃までの期間限定
春は新茶、夏は水出し茶など、季節ごとにかわります。家庭用のお茶であっても、厳選された高級茶であっても、気持ちを伝えるお土産として最適です。静岡を訪れた際のおみやげとして人気が高いのが静岡茶で、自分用にもギフト用にもぴったりです。ぜひ静岡茶を選んお土産にどうぞ。
※ 2022年7月現在休業中、最新情報を公式HPにてご確認ください
https://kimikura.jp/gofukucho/
- ■多言語対応
- 日本語のみ
- ■新型コロナウイルス感染症予防対策実施中
- 店舗・施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置 / 入退店時のお客様の消毒 / 店舗・施設内換気の実施 / スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施 / 体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施
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日本茶きみくら 静岡呉服町店(現在休業中)
- 住所 〒420-0031 静岡県静岡市葵区呉服町2-5-21 ノザレビル1階
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最寄駅
JR静岡駅北口より徒歩約8分、静岡鉄道新静岡駅より徒歩約6分
営業時間:10:00~19:00(ラストオーダー18:00)
定休日:年末年始
公式サイト:https://kimikura.jp/gofukucho/
一度は本場静岡で、静岡茶を飲もう!
多くの人は旅を振り返るとき、その土地での景色や忘れられない味覚を思い出すことでしょう。お茶の香り漂う静岡への旅に出て、茶園のテラスでお茶を味わい、茶畑を前に花の香りや鳥のさえずりに包まれると、思わず深呼吸してしまいます。日常生活を忘れてしまうような環境です。
まずは交通の便が良いところにある日本茶カフェを見つけてゆっくりお茶を飲んでみるなど、気軽に静岡茶の魅力に触れてみるのもおすすめ。
ぜひ静岡のお茶の里に足を運んで、絶景と美味しい静岡茶を思い出のポケットにしまってみませんか。
※取材協力:公益財団法人SURUGA企画観光局
Visit Suruga
※本記事は2022年7月に作成した際の情報です。最新情報は公式サイトをご確認いただくか、サイトをご参照ください。
Written by Kayo:
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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