HOME 東京・東京周辺 その他の県 島根 日本遺産の石見神楽がダイナミックで迫力満点! 神楽と海鮮の町、島根県浜田市の満喫スポット徹底ガイド
日本遺産の石見神楽がダイナミックで迫力満点!
神楽と海鮮の町、島根県浜田市の満喫スポット徹底ガイド

日本遺産の石見神楽がダイナミックで迫力満点!
神楽と海鮮の町、島根県浜田市の満喫スポット徹底ガイド

公開日: 2024/01/17

島根県西部の石見地域に位置する浜田市は、古くから伝承される伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」の本場として、国内外から多くの観光客が訪れています。浜田市内には石見神楽を彩るお面、衣裳、蛇胴、和紙の工房があり、その技術は浜田市で生まれ後世に受け継いでいます。石見神楽にまつわるスポットのほか、爽やかな日本海と獲れたての海鮮グルメに温泉と、浜田市をたっぷり満喫できる場所をご案内します。

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激しいお囃子とダイナミックな舞に圧倒!「石見神楽」の魅力とは?

激しいお囃子とダイナミックな舞に圧倒!「石見神楽」の魅力とは?

島根県西部の石見地方で受け継がれる「石見神楽」は、日本遺産にも認定されている伝統芸能です。活気溢れるお囃子に合わせ、豪華な衣裳を纏った演者が舞台で激しく舞うのが特徴です。
演目の種類は約30種類で、神話を基盤にした勧善懲悪の分かりやすいストーリーは老若男女を楽しませます。

浜田市は人口約5万人の小さなまちですが、石見神楽を舞う団体が50以上もあり、神社での奉納神楽はもとより、お祭りやイベント、定期公演、さらには、結婚式でも上演されるなど地域に住む人々の生活に深く溶け込んでいます。

浜田市内にある三宮神社では、「浜田の夜神楽週末公演」を毎週土曜日の20~21時に開催。毎週異なる社中(※石見神楽の団体)が、1~2演目を披露します。

三宮神社の舞台は演者と客席の間に境目がほとんどなく、前列の観客が地べたに座り、目の前で演目を鑑賞可能。観客同士で肩を寄せ合って開幕時間を待つうちに、期待も高まってきます。

スピードが速いお囃子は石見神楽の特徴のひとつで、豪快でダイナミックな石見神楽を演じるのに欠かせません。演者の舞いと囃子に地響きが止まらず、舞台と地続きの客席にいる観客も大興奮!

石見神楽で最も有名な演目は「大蛇(おろち)」。日本の神の一人であるスサノオノミコトが、大蛇に食べられる娘を救うという物語です。なんと言っても必見は大蛇とスサノオノミコトの戦いのシーン。

1匹全長17mにもなる大蛇が現れ、舞台いっぱいに駆け回ったりスサノオノミコトを威嚇したりと暴れ放題です。

激しいお囃子に合わせて舞台を飛び出す大蛇も現れ、前席にいる観客からは思わず悲鳴が。スサノオノミコトが飛び回りながら大蛇を倒す見せ場がいくつもあり、一瞬たりとも目が離せません。

最後の一匹となる白い大蛇との戦いに、会場のボルテージはMAX!無事に退治できた瞬間は自然と拍手喝采となり、無事に終幕となりました。

社中は子どもや学生が手伝っている姿も多く見られます。小笹神楽社中の原田代表に聞くと、「自分たちが『やりたい!』と志願して入社した子ばかり」なのだそう。子どもたちが自然と憧れ、素直に「かっこいいから演じたい」という気持ちがあるからこそ、迫力と感動を与えられるに違いありません。

石見神楽を象徴する「お面」の意外な作り方

石見神楽を象徴する「お面」の意外な作り方

印影が濃くインパクトの強いお面、金糸銀糸の豪華絢爛な衣裳、縦横無尽に舞う大蛇の蛇胴は、浜田市の職人によって考案され、石見地域全域に伝播しています。また、これらには全て、浜田市で作られる「石州和紙」が使われています。

舞子のお面を持たせてもらうと、驚かされるのがその軽さ。昔は木彫りの面を使っていましたが、激しい動作を実現するために和紙を使ったお面の製法が明治に入り誕生しました。

浜田市内の柿田勝郎面工房では、日本各地の神楽団体から製作の依頼を受けており、壁一面に神々や般若のお面がずらり。今も当時の技法を守りながら、一つひとつ要望に合わせて手作りしています。

石見神楽のお面は、「脱活」という唯一無二の技法を用いて製作されます。まずは原型を粘土で作った後、和紙を細かくちぎって2~5mm程度の厚さになるまで張り合わせます。お面に使う和紙は、あえて原料である楮(こうぞ)の繊維が長いものを選ぶことで、繊維同士が密接に絡んで強度を高くなるのだそう。

次の工程では、なんと粘土の原型を木槌で壊します。しっかり圧着して貼り合わせたお面は、原型の粘土が壊れてもびくともしません。原型を外すのではなく叩いて壊すことで、入り組んだ精巧なお面の製作が実現可能になります。

柿田勝郎面工房の柿田さんは「石見神楽は“進行する神楽”」と表現。その理由は、各社中がお面や衣裳でオリジナリティを追求し続けているため。より強いインパクトを求め、お面の絵付けや毛植えの工程で、社中の要望を取り入れて製作。「あっちに負けていられない」と社中同士が競い合ううちに、石見神楽は年月が経つごとに派手になっているそう。社中独自のお面は、どこの社中よりも観客に喜ばれたいという、演者のプライドから生まれています。

  • 柿田勝郎面工房
    • 住所 島根県浜田市熱田町636-60
    • 電話 0855-27-1731
    • 水曜定休

石見神楽を支える「石州和紙」作りを体験!

石見神楽を支える「石州和紙」作りを体験!

石見神楽を支える石州和紙に実際に触れられるのが「石州和紙会館」です。石州和紙の原料には楮、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの植物の繊維を使用しており、主な原料である楮は、地元の三隅地域で栽培されています。

石州和紙の製造工程は、ほとんどが手作業で、昔ながらの製法を継承。栽培した楮を刈り取った後、蒸して皮を剥ぎ、剥いだ皮の黒い部分を包丁で削ぐ「黒皮そぞり」という工程を挟みます。他の地域では真っ白になるまで表皮を削ぎますが、石州和紙は繊維を残して強くするためにあえて黒い部分と白皮の間にある甘皮部分を残しています。石見神楽の大蛇が暴れ回っても簡単に破れないのは、石州和紙の強度のおかげです。

黒皮をそぞった楮は、水で洗い、釜で煮、塵を取り、叩いて繊維を砕く工程を経て、紙漉きに移ります。
石州和紙会館では、紙漉き体験を行っており、観光客も体験可能。持ち帰れるのでお土産にもなります。【体験:はがき判2枚(550円※)など・要予約】(※料金は2023年11月時点の価格です。)

出来上がった和紙は重みが感じられるほどの厚さ。石見神楽の力強さが、和紙そのものからも感じられるはずです。

  • 石州和紙会館
    • 住所 島根県浜田市三隅町古市場589
    • 電話 0855-32-4170
    • 月曜定休(祝日の場合は開館、翌平日休館)

島根県浜田市は海産グルメも豊富!新鮮な海産物を食べられるレストラン

島根県浜田市は海産グルメも豊富!新鮮な海産物を食べられるレストラン

日本海に面した浜田市は、海産物の宝庫。マアジ、ノドグロ、カレイは浜田市を代表する魚種で、特にアジは他の地域に比べて脂がのっていることが特徴。これは、近海に生息する魚の餌であるプランクトンが、体の半分が油で構成されているためといわれています。

はまだお魚市場(山陰浜田港公設市場)は、2021年にリニューアルオープンしたばかりの複合施設。
1階の仲買棟ではその日に水揚げされた浜田市近郊の魚介類を中心に販売。

旬の魚はどれも新鮮そのもの!高級魚であるノドグロも、箱にぎっしり詰まるほど水揚げされています。

1階の商業棟は山陰地方のお土産を揃えているほか、どぶろく、クラフトビール各種、ノンアルコールの甘酒などを製造・販売。焼き鯖をパンにサンドした「サバドッグ」が名物です。

2階のフードコートには3店舗のレストランがあり、海鮮丼やお刺身、魚のフライなど、山陰の海の幸を中心に提供。浜田らしい海鮮グルメを選ぶなら、めし処 ぐっさんの「のどぐろの炙り丼」(2,500円)をぜひ。香ばしくぷりぷりでとろけるノドグロがたまりません。

  • はまだお魚市場
    • 住所 島根県浜田市原井町3050-46
    • 電話 0855-23-7111
    • 火曜定休(仲買棟は土曜、市場公休日が休み)

日本海を眺めながらゆっくりリラックスしながら食事をしたいなら、JR折居駅すぐの「Gallery & Cafe FUN」へ。ここは築120年の古民家をリノベーションしたカフェで、2階から日本海を一望できます。落ち着いた店内で荒々しく雄大な日本海を眺めていると、思わず時間を忘れてしまうはず。

こちらでいただけるのは、海鮮を使った丼料理。「海鮮丼」(1,800円)は、その日の旬の魚が丼いっぱいに敷き詰められていて、お腹いっぱいに。何種類もお魚を食べ比べたい人におすすめです。

このカフェの目玉は、ネルドリップを極めた男、三浦義武が探求の末作りだした「ヨシタケコーヒー」
(S600円・M800円)。三浦義武は世界初の缶コーヒーを開発したとも言われ、生家がカフェの近くにある縁から提供を開始。綾織のネルを使った独自の抽出方法により、香り高くすっきりとした後味とコーヒー豆の濃さを存分に堪能できます。

  • Gallery & Cafe FUN
    • 住所 島根県浜田市西村町1069-1
    • 電話 090-3637-8282
    • 月・火曜定休

居酒屋「食彩美酒 小旬」は、ディナーで海鮮をいただくのに持って来いのお店。浜田市の魚を毎日仕入れ、新鮮なお造りや創作料理で提供します。島根の酒蔵の地酒をほとんど揃えているのも、お酒好きな人に嬉しいポイント。

浜田の定番の白身魚「生ばとうフライ」(770円)、赤唐辛子を混ぜた練り物「浜田名物 赤天」(300円)など、他所では食べられない珍しい料理も多いので、ぜひトライしてみましょう。

  • 食彩美酒 小旬
    • 住所 島根県浜田市黒川町127
    • 電話 0855-28-7270
    • 日曜定休

島根県浜田市でぜひ訪れたい観光名所

島根県浜田市でぜひ訪れたい観光名所

浜田市が誇る景勝地といえば「石見畳ヶ浦」。約1,600万年前の地層が見られる隆起海床で、和室に敷かれる畳のような規則正しい亀裂が見られることから、その名称がつけられました。地面からぽこぽこと盛り上がっているのは、「ノジュール」という化石の炭酸カルシウムなどによってできた塊。日本海を眺めながら大地を踏みしめれば、自然の神秘を五感で触れられます。

浜田の魅力は海沿いだけではありません。山にも囲まれた浜田市は、山間にいくつか温泉地があります。中でも泉質バツグンとの呼び声高いのは美又温泉。保湿効果のあるPHと皮膚の新陳代謝を促すメタケイ酸値がどちらも高く、なめらかな“美肌の湯”として知られています。

温泉街の入り口には無料の足湯があります。予約不要で自由に入れるので、自然を眺めながらのんびり腰かけてみましょう。ぽかぽかと体全体が温まります。

温泉にしっかり浸かりたいなら、美又温泉国民保養センターへ。大浴場のほか、家族風呂が1時間2,500円で利用できるので、家族やカップルで人目を気にせず温泉に入れます。入湯料は大人600円、 子ども300円。

  • 美又温泉国民保養センター
    • 住所 島根県浜田市金城町追原32-1
    • 電話 0855-42-0353
    • 水曜定休

旅の拠点となるJR浜田駅前にある「どんちっち神楽時計」は、住民に愛される観光スポット。8時~21時までの間、毎正時に5分間からくりが作動します。からくりの演目は「大蛇」。スサノオノミコトと戦う大蛇や笛や太鼓のお囃子も精巧に再現。1時間に1回だけなのでお見逃しなく。

浜田市へのアクセスを把握して、旅の予定を立てよう!

浜田市へのアクセスを把握して、旅の予定を立てよう!

浜田市は萩・石見空港と出雲空港のどちらからもアクセス可能です。萩・石見空港からは、バスに乗り15分でJR益田駅まで行き、山陰本線(特急)で35分乗車して浜田駅へ。出雲空港からは、バスで20分乗車してJR出雲市駅へ到着後、山陰本線(特急)で1時間10分乗車して浜田駅へ向かいます。

浜田市内の移動は、タクシーの利用が効率的でおすすめです。外国語対応や貸し切り対応はタクシー会社に問い合わせが必要ですが、今回ご紹介したスポットはどこも浜田市を代表するスポットのため、案内してもらえます。

躍動感と生命力あふれる石見神楽が根付く島根県浜田市は、海と山に囲まれ、海鮮グルメや温泉といった観光名所も豊富な魅力ある街です。日本の自然、文化、食をまるごと体感したい方、次の訪日旅行の行き先のひとつに浜田市を選んでみませんか?

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