プロローグ
日本列島の南西、長崎県の西側に、大小152の島々からなる「五島列島」があります。その中でも最も西端に、今回ご紹介する五島市があります。五島市は、福江島、奈留島、久賀島という3つの主たる島と大小60にもおよぶ島々から構成されており、福岡空港からは40分、長崎空港からは30分で五島市に行くことができます。コバルトブルーの美しい海や雄大な自然、そして極上の島グルメを楽しむことができ、年間平均気温は17度と温暖で、一年中いつ訪れても快適に過ごすことができます。
五島市は、アジア大陸に非常に近い距離にあります。五島市から東京までは約1,000㎞ありますが、これは五島市から台湾までの距離とほぼ同じです。また五島市から大阪・京都までは約650㎞で、これは五島市から中国上海の距離とほぼ同じです。さらに韓国・済州島や朝鮮半島南端にも近く、古くから海外との海の玄関口として重要な役割を担ってきました。
また東京や大阪・京都から遠く離れた五島市には、世界遺産があります。2018年7月、日本で23番目の世界遺産として登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する12の資産のうち、2つが五島市にあるのです。
世界遺産とコバルトブルーの海。日中はビーチでマリンレジャーを楽しみ、夜は満天の星空と島ならではのグルメを味わう。点在する教会や、かつてアジアと交流した史跡群を巡るのもおすすめです。この記事では、3泊4日で五島市の魅力を余すことなく紹介しています。五島市の旅行プランの検討に役立ててみてください。

- 1日目:コバルトブルーの海と白い砂浜でマリンレジャーを楽しむ
- 2日目:五島市の絶景と多彩なアクティビティを楽しむ
- 3日目:五島市の世界遺産と遣唐使のロマンを巡る旅
- 4日目:旅の終わりに立ち寄りたい「福江城下町」と特別なお土産を探しに

五島市へのアクセスと気候について
五島市へ向かうにはいくつかの方法がありますが、飛行機での移動が最も早く便利です。九州地方最大の都市である福岡空港からは飛行機で40分、長崎空港からであれば30分で五島福江空港に到着することができます。さらに午前、午後と複数の時間で飛行機が飛んでおり、旅程に合わせて利用できるのも魅力です。大小152の島々で構成される五島列島と美しい海を空から眺めながら向かう景観は、それだけでも素晴らしい体験です。またせっかく島に向かうのであれば、船で五島市を目指すのもおすすめです。長崎港から高速船(ジェットフォイル)を利用すれば、約85分で五島市の福江港に到着することができます。こちらも早朝から夕方まで複数便があり、長崎市内の観光を組み合わせ、五島市に向かうにはとても便利な方法です。行きは飛行機、帰りは船など、組み合わせて旅程を組んでもいいかもしれません。また島内に電車は走っておらず、車やバスでの移動が主な手段となります。車を運転できる方は、各島でレンタカーを借りて観光するのがおすすめです。レンタカーは、空港や港、ホテルなどで手配できます。ただし、夏休みやイベントがある時期は、利用者が増えて借りられない場合もあるため、事前に予約しておくと安心です。また空港や観光施設ではキャッシュレス対応をしていますが、地元の飲食店などでは現金でしか支払えない場所がまだまだ多いため、準備を忘れないようにしましょう。

五島市の周辺は、暖流である「対馬海流」が流れる影響で冬も暖かく、年間の平均気温は17度~18.5度といつ訪れても快適な環境です。夏も周囲を海に囲まれており、自然が多いため平均気温は22℃~27℃と日本の本土に比べ涼しく過ごしやすい環境です。また温暖な気候とミネラル豊富な大地、周囲を流れる対馬海流により、多くの魚が集まりやすく、また島内でも多くの農畜産物が採れるのも特徴です。こうした豊かな食材を活かした五島市のグルメは、大きな魅力の一つです。

五島市の旅 1日目:コバルトブルーの海と白い砂浜でマリンレジャーを楽しむ
五島市には、息をのむほど美しいビーチが点在しています。手付かずの自然が残る場所や、誰もが安心して楽しめる遠浅のビーチ、夕陽が美しく見える場所など、島中で白い砂浜とコバルトブルーの海が出迎えてくれます。今回は、五島市の中でも特に訪れてほしい、個性豊かなビーチを3つご紹介します。

【高浜海水浴場】
五島市のビーチの中でも、別格の美しさを誇り、五島市を代表するビーチとして知られているのが高浜海水浴場です。日本の渚百選、日本の水浴場88選、快水浴場百選にも選ばれており、「日本一美しい海」とも言われています。高浜海水浴場を訪れた人がまず驚くのは、その海の色の美しさです。浅瀬のエメラルドグリーンから徐々にコバルトブルーへとグラデーションを描く海は、透明度が高く海底まで見通せるため、シュノーケリングにおすすめです。また遠浅で波が穏やかなため、小さなお子様連れのご家族でも安心して海水浴を楽しめます。また海に入らなくても、近くの高台にある「魚籃観音(ぎょらんかんのん)展望所」に行けば、白い砂浜と海のコントラストが織りなす絶景を眺めることができます。

そして高浜海水浴場の近くにもう一つ「頓泊(とんとまり)海水浴場」という、穴場の海水浴場があります。高浜海水浴場よりも、さらになだらかで遠浅の白いビーチは、波も穏やかなため、小さい子どもがいるファミリーに、とてもおすすめな海水浴場です。高浜海水浴場や頓泊海水浴場へは、五島つばき空港や福江港フェリーターミナルがある市街地から車で約40分、福江島の西海岸にあります。

【香珠子(こうじゅし)海水浴場】
次は、五島つばき空港や福江港フェリーターミナルがある市街地から車で20分と、非常にアクセスのよい香珠子(こうじゅし)海水浴場を紹介します。ここも白い砂浜と遠浅の海岸がうみ出すエメラルドグリーンの美しいビーチで、波が穏やかなため、地元の家族連れも多く訪れます。夏場は、海の家やシャワーやトイレ、更衣室が完備されるほか、浮き輪のレンタルもあります。また海水浴場の駐車場近くには、「五島椿物産館」というお土産の購入や体験ができる施設があり、海水を入れた大釜を薪で煮詰めて作る良質なお塩や五島市名産の椿を使った産品が売られています。また、新鮮な海鮮の囲炉裏焼きを楽しめる食事処など、海に入らなくても楽しめるスポットが多いのも特徴です。そしてここから少し足を延ばせば、五島列島の誕生や自然、歴史文化を楽しく学べる「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」も車で10分ほどの距離にあり、海水浴の後に白い海岸とは打って変わったゴツゴツとした溶岩海岸の絶景を見に行くのもおすすめです。

【奈留島 宮の浜海水浴場】
最後に、福江島以外の島にあるおすすめの海水浴場を紹介しましょう。世界遺産「江上天主堂」のある奈留島の美しいビーチ「宮の浜海水浴場」です。観光客で賑わう福江島のビーチとは一味違う、静かで落ち着いた雰囲気の中で海水浴を楽しみたい方におすすめです。周囲が入り江になっており、波が穏やかで透明度の高い海は、遠く海底まで見ることができます。玉砂利の海岸のため砂汚れが少なく、ちょっとしたビーチ遊びにも最適です。また有名な日本映画では、この海岸から主人公がSUPでパドルを漕ぎ出すシーンがあり、映画と同様に穏やかな海でSUP体験をすることもできます。また海に入らなくても湾に向かって続く遊歩道があり、そこを歩くだけで都会の喧騒から離れ、自分が離島にいることを体感できるおすすめのスポットです。また少し足を延ばし、ビーチから徒歩圏内の場所にある「笠松宏有記念館」にも立ち寄ってみましょう。奈留島に生まれた画家・笠松宏有(かさまつ ひろとも)の作品が展示されている施設です。ここは、かつて小学校であった校舎を改修して作られており、エントランスや1階部分は小学校当時のそのままの遺構が残っており、映画や漫画で見る日本の学校そのものを体験することができます。そして2階に上がると、「愛と祈りの画家」として知られる笠松の作品が展示されており、世界遺産の江上天主堂とともに、奈留島に来たら是非とも立ち寄りたいスポットです。


透明度の高いコバルトブルーの海が広がる五島市は、まさにマリンアクティビティの楽園です。宿泊先のホテルや観光案内所に聞けば、海水浴やシュノーケリング以外にも、SUPやシーカヤック、スキューバダイビングや船から海底を覗くグラスボートなど、五島列島の海を全身で体感できるアクティビティがたくさんあるので、是非、挑戦してみてください。

【五島市で釣りを楽しむ】
そして五島市を訪れる日本人に特に人気なマリンアクティビティは、なんといっても「釣り」です。日本でも有数の釣りスポットがあることで知られる九州地区ですが、その中でも五島列島は「釣りの聖地」と呼ばれ、釣れる魚の数も大きさも他の地域とは桁違いで、釣り初心者が大きな魚を釣り上げることも珍しくありません。ここでは、初心者からベテランまで、誰もが楽しめる五島市の釣りの魅力についてご紹介します。
【なぜ五島列島は釣りの聖地なのか?】
今より海水面が低かった氷河期には、五島列島は日本の本土と陸続きでした。1万年ほど前に氷河期が終わり、海水面が上昇したことで低い土地に海水が流れ込み、大小152の島々からなる五島列島が形成されていきます。その結果、かつての陸地だった場所は、水深が約50m〜200mと緩やかに傾斜しており、海水が入り込んでできた複雑な入り江(リアス式海岸)や大小の島々が、魚たちの絶好の隠れ家となり、非常に生息しやすい環境を提供しています。さらに、南から対馬海流が流れ込みます。温かく流れの早いこの暖流は、更に多くの魚やその餌となるプランクトンを島々へ運んできます。魚の隠れ家が多い地形にこの暖流が流れ込むことで、豊富な餌が集まり、そして速い流れの中で餌を食べることで、魚は身が引き締まり、大きく育つのが特徴です。このように、五島列島は複雑な地形と暖流の影響が理想的に重なり合うことで、極めて豊かな最高の漁場となっているのです。

【さぁ、釣りにでかけよう!】
本格的に釣りを楽しみたい方には、漁船で沖合の岩礁に連れて行ってもらい釣りをする磯釣りや、船の上から釣りを楽しむ船釣りがおすすめです。五島列島の釣りのポイントを熟知した船頭に導かれ、手つかずの大自然の中で、大物の鯛やクエ(ハタ)、ヒラマサ(ブリ)、アオリイカなどが釣れた瞬間は、決して忘れることのできない体験になるでしょう。

また本格的な釣り道具を持っていなくても、五島市内の釣具店で、釣り竿やリール、仕掛けなどをレンタルできたり、手軽な釣り具セットを購入することが可能です。子ども連れのファミリーであれば、福江港フェリーターミナル周辺の堤防は市街地から近く、アクセスも抜群です。足場もよく、堤防からは肉眼で小さな魚たちを見ることができるでしょう。ここでは、アジやサバ、イワシといった様々な種類の魚を釣ることができます。また福江島の南側に位置する富江港の堤防でも同じように釣りを楽しむことができます。よく釣れるスポットには、たいてい地元の人が先に糸をたらして釣りをしていますので、その近くでチャレンジしてみることをおすすめします。

【五島市的美食】
1日目は五島市の美しい海の魅力とマリンレジャーを紹介しました。最後に、五島市で楽しめる「食」について紹介したいと思います。五島市は島の間を流れる海流と、複雑な島々の地形によって、大きく脂がのって引き締まった魚が採れる、最高の漁場に位置しています。そして早朝に水揚げされたばかりの新鮮な魚は、漁港に隣接する市場ですぐにセリにかけられ、その日のうちに五島市内の料理店に届けられます。五島市を訪れたなら、まずは鮮度抜群の魚を刺身や寿司で味わってみてください。特に、鮮度が命と言われるキビナゴは、ぜひお刺身で楽しんでいただきたい逸品です。ただし、毎年6月と7月はキビナゴの禁漁時期のため、水揚げがありませんのでご注意ください。

また五島市は、素晴らしい畜産物が育つことでも有名です。特に「五島牛」は、五島列島や長崎県以外ではめったに食べられない“幻の牛肉”として有名です。1年を通じて温暖な気候の五島市は、牛のエサとなる牧草が生育しやすく、また海の海水を含む潮風は、塩分やミネラルを含み、栄養価の高い牧草が生育すると言われています。そのため五島市で育つ牛は、生育が早く、肉量、肉質とも優良なものが多いと言われており、高品質な五島牛の産地となっています。五島市内のレストランでは、ステーキはもちろん、焼肉など、五島牛を使った料理を楽しめるお店がたくさんあります。是非、“幻の牛”と言われる五島牛を楽しんでみてください。


そして中国から伝わったと言われる「五島うどん」も五島列島の名物です。唐の時代に、日本と中国を船で行き来する際に、五島列島に伝わったと言われています。麺を延ばす際に椿油を塗る「手延べ製法」が特徴で、独特の風味と、麺のくっつきを防ぎ、表面が滑らかになることで、食べた時につるつるとした食感が生まれます。そしてねじりながら何度も伸ばしていく手延べ製法により、細い麺にもかかわらず、しっかりとした強いコシと弾力がある五島うどんができ上がります。地元で採れたトビウオ(あご)を使った出汁も特徴で、上品でうま味とコクのあるアゴ出汁で食べる五島うどんは絶品です。また五島牛をトッピングしたものなど、様々なバリエーションがありますので、好みの味を探してみるのも楽しみの一つです。

- 五島市の美しいビーチを楽しむ
- 五島市で釣りを楽しむ
- 五島市ならではのグルメを楽しむ

五島市の旅 2日目:五島市の絶景と多彩なアクティビティを楽しむ
【五島市でレンタサイクルを楽しむ】
2日目は、五島市の美しい景観と多彩なアクティビティを体験してみましょう。まずは五島市の象徴にもなっている鬼岳(おにだけ)に行ってみましょう。丸みを帯びたなだらかな形状と、山頂から中腹にかけて樹木のない草原の山は、五島市を訪れる飛行機からはもちろん、船からでもその雄姿を見ることができます。そんな五島市を代表する鬼岳を、レンタサイクルを借りて目指してみるのはいかがでしょうか。五島市の年間平均気温は17度と温暖で、夏は暑すぎず、冬も暖かく、一年を通していつ訪れても快適に過ごすことができます。天気が良く清々しい気候の中で乗る自転車は、きっと忘れられない旅の思い出になるでしょう。

鬼岳へは福江港フェリーターミナルのある市街地から30分ほどで行くことができ、サイクリングには最適な観光スポットです。途中、上り坂が続きますが、電動自転車を借りれば問題なく到着することができます。鬼岳では緑の芝生に寝転んだり、山頂からは市街地や内陸部に続く山々、そしてコバルトブルーに輝く海と沖合に浮かぶ島々の絶景を楽しむことができます。鬼岳以外にも、五島市には自転車で回るサイクリングコースがいくつか整備されており、福江港フェリーターミナルや島内の様々な場所で自転車を借りられます。泊っている宿泊施設や空港やフェリーターミナルにある観光案内所で問い合わせれば、レンタサイクルの貸し出しやモデルコースについて教えてくれるので、興味のある方は五島市でサイクリングを楽しんでみてください。

【海と山、両方の絶景を楽しむエンジョイゴルフ!】
鬼岳を楽しむアクティビティとして、ゴルフはいかがでしょうか。鬼岳の麓に広がる五島カントリークラブでは本格的なゴルフを楽しめます。最大の魅力は、その眺望にあります。ほとんどのホールから、コバルトブルーの美しい海が一望できるだけでなく、緑の絨毯を敷き詰めたような鬼岳の雄大な姿を常に感じながらプレーできます。海と山、両方の絶景を同時に楽しめる、五島ならではの贅沢な環境です。特に海に向かってティーショットを打つ爽快感は格別。心も体もリフレッシュできることでしょう。またクラブハウスレストランでは、ゴルフをしない方の利用も可能で、五島牛や新鮮な魚介類を使った料理など、地元ならではの美味しい料理が揃っています。

【大瀬崎灯台と魚津ケ崎公園で出会う絶景の夕陽】
鬼岳を楽しんだら、次はもう一つの五島市を代表する絶景、大瀬崎灯台を見に行きましょう。福江市街から車で約1時間、福江島の最も西に位置する「大瀬崎灯台」の展望台に到着します。海に突き出た断崖絶壁の上に建つ白い灯台の景色は、青い海とのコントラストが美しく、いつまでも眺めていられる絶景です。灯台のすぐ近くまで行きたい場合は、駐車場に車を止め、徒歩で向かわなくてはなりません。展望台の駐車場から灯台までは、断崖絶壁に整備された遊歩道をひたすら下り、徒歩20分ほどで到着します。高台に建つ灯台は、遠く展望台から見るより巨大で、その雄姿に圧倒されます。また海に突き出た半島からの眺めは、まさに絶景そのもので、雄大で遮るものがなく、これより西には中国大陸までただ海が続いていると思うと、かつてこの地から中国に向けて船で旅立った人々の不安や、新天地に向かう希望が入り混じった不思議な感覚を体験することができます。この素晴らしい絶景を見るために、是非、灯台まで足を運んでいただきたいのですが、帰り道は断崖絶壁の遊歩道の登り坂を40分ほどかけて戻らなくてはなりません。また灯台のふもとまで行くには、往復の移動と観光で1時間ほどの滞在時間を要しますので、注意が必要です。そこで、滞在時間や体力に自信のない方には、是非とも「祈りの女神像」のある展望台での眺めをおすすめします。西を見れば大瀬崎灯台と雄大な海を見下ろすことができ、東に目をやると福江島の複雑な入り江と起伏に富んだ山々の情景が目の前に飛び込んできます。特に夕方、展望台から望む白亜の灯台と海に沈む夕陽の光景は、言葉にできないほどの美しさです。

さらに夕陽の美しさを楽しみたいなら、福江島の北部にある「魚津ケ崎公園」がおすすめです。海に向かって遮るものがなく大きく開けた視界から、多くの島と海を一望できる景観は、夕陽を楽しむのに最高のロケーションです。空と海が刻々と色を変え、オレンジ色から紫色、そして深い藍色へと、幻想的なグラデーションが広がります。特に空と海の水平線が溶け合うような光景は、訪れる人々に感動を与えてくれます。

【昼の雄姿から夜の劇場へ。鬼岳で出会う「星降る」絶景】
そして夜になり、星々が瞬いてきたら、再び鬼岳に戻りましょう。昼間は芝生の雄大な姿で人々を魅了しますが、夜には一変して、息をのむほど美しい星空を私たちに見せてくれます。鬼岳の山頂は、360度開けており、空全体をまるでプラネタリウムのように感じることができます。特に空気が澄んでいる冬や、新月の夜は、星の光がさらに強く輝き、まるで星が降ってくるかのような圧倒的な光景に出会えます。また月が輝く夜も、月明かりに照らされた鬼岳のシルエットと、海に静かに輝く漁火(いさりび)のコントラストは、幻想的で言葉にできない美しい光景を我々に見せてくれます。鬼岳から眺める星空も、五島市の忘れられない旅の思い出になるでしょう。

【五島市の夜をもっと楽しむ!五島市の土地を表現する3つのお酒】
五島市の夜をまだまだ楽しみたいなら、島の風土を最大限に活かした個性豊かなお酒を楽しんでみるのはいかがでしょうか。ここでは、五島市でしか生み出せない、焼酎、ワイン、そしてジンという、三つの異なる蒸留・醸造酒をご紹介します。

【島の作物にこだわる本格焼酎:五島列島酒造】
五島列島酒造が造るのは、まさに「島の味」を体現した本格焼酎です。焼酎の原料となる麦や芋、米といった農産物は、潮風を浴びてミネラルを豊富に含んだ五島列島の大地で育まれたものにこだわっています。代表銘柄である「五島芋」の芋焼酎は、五島列島の伝統食である「かんころもち」に使われる、甘みの強いさつま芋を原料に使用しています。蒸かした芋のような優しい甘みと、華やかな香りが特徴で、飲みやすさから幅広い層に支持される銘柄です。また「五島麦」の麦焼酎は、五島列島産の二条大麦を全量使用し、2年以上の熟成期間を経ることで、香ばしい麦の風味とまろやかな甘みが調和した、すっきりと飲みやすい味わいに仕上げられています。五島列島酒造の焼酎は、島の農産物の「おいしさ」を素直に伝えることに情熱を注いでおり、五島市内のレストランや旅のお土産にも最適な商品です。

【つばき酵母が醸す「祈りのワイン」:五島ワイナリー】
五島ワイナリーは、長崎県唯一、そして日本最西端にある離島のワイナリーです。冷涼な気候を好むブドウの栽培が難しいとされる環境の中で、この島ならではのワイン造りに挑戦しています。五島ワインの特徴は、五島列島のシンボルである椿の花から採取した「つばき酵母」を使用していることです。この独自の酵母を使うことで、酸味を保ちつつ、クリーンでピュアな果実風味が際立つ、個性的なワインが生まれています。ホテルでの夕食時に味わってみるのもいいかもしれません。

【椿が香るクラフトジン「GOTO JIN」:五島つばき蒸留所】
五島市の福江島に誕生した五島つばき蒸留所は、世界的にも注目を集めるジャパニーズ・クラフトジンを製造しています。彼らが掲げるテーマは「風景のアロマ」で、五島列島で感じた空気、風土、歴史、文化など、島の風景が香るジン作りを目指しています。そのこだわりは、キーボタニカルに島に実る椿の種を使用している点です。その他にも島の植物など、17種類以上のボタニカルを個別に蒸留し、複雑でありながらも調和の取れたユニークな香りを生み出しています。緻密なブレンド技術と、島の裏山から湧き出る超軟水を使用することで、やわらかな口当たりと、多様なボタニカルが織りなす凝縮感のある優しい香りを実現しています。また、その優美なボトルデザインは「つぼみボトル」と呼ばれ、「ガラスびんアワード2023」で最優秀賞を受賞するなど、品質とデザインの両面で世界に誇るジンとなっています。生産数が少なく人気商品のため、見かけたら五島市のお土産として購入してはいかがでしょうか。
焼酎、ワイン、ジン。三者三様のアプローチで「五島」という土地を表現するお酒たちは、飲む人に島の豊かな自然と、作り手の深い情熱を伝えてくれるでしょう。是非、五島市の夜に星空とともに楽しんでみてください。
- レンタサイクルを使って鬼岳を巡る
- 大瀬崎灯台と魚津ケ崎公園の絶景と夕陽を楽しむ
- 鬼岳で大パノラマの星空を楽しむ
- 五島市のお酒を味わう

五島市の旅 3日目:五島市の世界遺産と遣唐使のロマンを巡る旅
【五島市の世界遺産を巡る】
五島市の旅3日目は、五島市にある世界遺産や中国そして韓国と交流のあった史跡などを巡ってみましょう。五島市には、2018年7月、日本で23番目の世界遺産として登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する12の資産のうち、2つが五島市にあります。
日本におけるキリスト教の信仰は、1613年から1873年までの260年間、固く禁じられていました。この長い期間、日本では教会を建てることはもちろん、キリスト教を信仰すること自体が許されていませんでした。一方で、長崎県や五島列島の一部では、隠れてキリスト教を信仰する人々がいました。そんな彼ら潜伏キリシタンの集落である「久賀島の集落」と「奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)」が、現在、世界遺産として登録されています。キリスト教の教えを伝える宣教師がいない中で、キリスト教の教義や儀礼を260年間、どのように伝え信仰を続けてきたのか。それら信仰の歴史や、キリスト教が日本で認められる直前に起こった潜伏キリシタンへの弾圧の実態、そしてその弾圧を乗り越えキリスト教が認められてから建てられた教会群など、五島市には見るべき史跡がたくさんあります。

【世界遺産 久賀島の集落・奈留島の江上集落】
「久賀島の集落」のある久賀島には、福江港フェリーターミナルから高速船で20分で到着することができます。潜伏キリシタンが住んでいた五輪地区や、そこに建つ旧五輪教会堂が見どころで、五輪地区には今も車で直接行くことができません。最も近い駐車場から山道を徒歩で20分ほど歩くと小さな入り江に、集落と旧五輪教会堂が見えてきます。旧五輪教会堂は、現存する木造教会堂としては日本最古の建築で、外観は古民家風、堂内は祈りの空間に満ちた造りとなっています。また久賀島には、潜伏キリシタンへの迫害があった場所に建つ「牢屋の窄殉教(ろうやのさこじゅんきょう)記念教会堂」があります。当時の潜伏キリシタンへの弾圧と殉教の悲劇を伝える信仰の聖地として多くの人々が訪れています。

また「奈留島の江上集落」のある奈留島には、福江港フェリーターミナルから高速船で30分で到着することができます。江上集落も潜伏キリシタンが住んでいた地域で、今ではトンネルを使い簡単に到着することができますが、かつてはここも車では容易に行けなかった場所でした。江上集落の最大の見どころは江上天主堂で、キリスト教が認められたのち、信徒たちがキビナゴ漁で蓄えた資金で建てられました。クリーム色の外壁や水色の窓枠がアクセントの、今では少ない木造建築の素朴な教会ですが、信徒たちの自らの信仰が認められた喜びと、「潜伏」が終わりを迎えたことを象徴する建物なのです。
これら久賀島や奈留島の史跡を巡るにはレンタカーが便利ですが、車の運転ができない方やレンタカーの予約が難しい方には、ガイド付きの日帰りツアーがおすすめです。福江港ターミナルに12時40分に集合し、17時30分に解散するこのツアーは、久賀島と奈留島の世界遺産を同時に巡るツアーとなっています。2名以上の参加者がいればツアーは実施され、ガイド付きで迷うこともありません。説明は日本語のみとなりますが、定期船やチャーター船を使い、効率よく奈留島と久賀島の世界遺産を巡ることができます。五島市観光協会が運営しており、出発日の3日前の17時まで受け付けていますので、興味のある方は、宿泊先のホテルや福江港ターミナルにある案内所等でご相談ください。

※個人で旧五輪教会や江上天主堂を見学の場合は事前予約が必要です。HP:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター (kyoukaigun.jp)

【中国や韓国との交流の足跡を巡る旅 遣唐使と福江島】
五島市の福江島は、日本の歴史において非常に重要な役割を担ってきました。それは、古代の外交使節団である「遣唐使」の歴史と深く結びついています。日本は、当時の中国の先進的な技術や政治制度や文化を取り入れるため、600年ごろから中国に外国使節団を派遣し、人、物、文化の交流を行っていました。もともとは船の遭難を防ぐため、日本から朝鮮半島に渡りそこから中国を目指すルートが一般的でしたが、7世紀後半に朝鮮半島を支配した「新羅(しらぎ)」と外交関係が悪化したため、朝鮮半島を経由するルートが安全ではなくなってしまいました。その結果、702年以降、中国に向かうルートが、新羅の支配地域を避ける形で、五島市の福江島を最後の寄港地として、一気に海を渡り、中国の揚子江河口付近を目指すルートに変更されました。このルートは、対馬海流の速い流れや荒波を乗り越え、途中立ち寄る島もなく、一気に海を横断する必要があったため、朝鮮半島のルートに比べて難破や漂流の危険性が格段に高い過酷なルートでした。実際に多くの船が難破し、多くの死者を出しています。

【古代のロマンあふれる「三井楽(みいらく)」地域】
福江島の最北端に位置する三井楽は、遣唐使船が日本国内で最後に立ち寄る「寄港地」でした。当時の遣唐使船は航海技術が未発達なため、危険な海を渡る前に、船の修理、食料や水の補給、そして風向きが変わるのを待つ「風待ち」をここで行っていました。三井楽の最北端にある海を眺める記念碑には「辞本涯(じほんがい)」という文字が刻まれています。「日本の最果ての地を去る」という意味を持つこの言葉は、命がけの航海に旅立つ遣唐使たちの、並々ならぬ決意と、故郷を後にする悲壮な思いを今に伝えています。また当時の遣唐使船のとも綱をつないだと伝わる「ともづな石」や、遣唐使の歴史をわかりやすく解説した展示やお土産が購入できるショップやレストランもある「道の駅 遣唐使ふるさと館」などがあり、訪れる人々にロマンあふれる古代の歴史を伝えています。

【日本仏教に大きな影響を及ぼした空海、最澄ゆかりの地へ】
また遣唐使の中でも特に重要な人物として知られるのが、日本の真言宗の開祖である空海(くうかい)と天台宗の開祖である最澄(さいちょう)です。彼らもまた、西暦804年に出航した第16次 遣唐使船に乗船し、五島市から中国大陸を目指し、中国で仏教を学んだあと、日本に帰国し当時最先端だった仏教の教えを日本に広めます。日本の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素である「高野山」は空海が開いた寺院群であり、同じく世界遺産「「古都京都の文化財」である「比叡山」は最澄が開いた寺院群で、どちらも日本の仏教文化に多大な影響を与えた人物です。五島市には、空海が中国から日本に帰国した際に立ち寄ったとされる「明星院(みょうじょういん)」や、空海、最澄、二人にゆかりの深い「大宝寺」など立ち寄るべき寺院が多くあります。
五島市の海岸線に立つとき、目の前に広がる穏やかな海は、かつて大陸へ渡る人々の希望と不安を一身に受け止めていたのです。そして五島市は、日本におけるキリスト教だけでなく、仏教にも大きな影響を与えた地域なのです。
- 世界遺産である久賀島と奈留島で潜伏キリシタンの足跡をたどる
- 三井楽地区を中心に、遣唐使の史跡を巡る

五島市の旅 4日目:旅の終わりに立ち寄りたい「福江城下町」と特別なお土産を探しに
五島市の旅、最後の1日は、福江島の市街地を散策したり、五島市ならではのお土産物を探す旅に出かけましょう。
まずは福江港ターミナルから徒歩10分ほどのところにある、福江藩(五島藩ともよぶ)の居城「福江城」に行ってみましょう。五島列島を支配した五島家(古くは宇久家)は、代々、福江島を拠点として五島列島を管理していました。福江城は1872年にその役割を終えますが、現在も大名庭園がきちんと管理され、お城の中には五島市の歴史や文化を知ることができる「五島観光歴史資料館」があります。そして福江城を中心に、その周辺には家臣の武士たちが住んでいました。現在も、武家屋敷通りとして、当時のたたずまいを残したまま保存されており、屋敷を取り囲む高い石垣や立派な門を見ることができます。

そんな武家屋敷通りに必ず訪れたい美術館があります。五島市福江島出身のアニメーション美術監督 山本二三(やまもとにぞう)の作品を展示した「山本二三美術館」です。2023年に亡くなるまで、『天空の城ラピュタ』、『火垂るの墓』、『もののけ姫』、『時をかける少女』など、数多くの日本のアニメーション作品の背景を描いてきた美術監督です。ここには、彼が描いた今までのアニメの背景画だけでなく、再現されたアトリエや、数々の作品で絶賛される雲の情景を展示した部屋などを見ることができます。特に2010年から約10年かけて、自らの足で回り、自らの眼で見た五島市の風景を100枚の絵画として描き上げた『五島百景』は必見で、今回の五島市の旅で巡る場所もたくさん描かれています。日本を代表するアニメーション美術監督の眼を通じて描かれた五島の風景と、実際の情景とを見比べてみてはいかがでしょうか。

【五島市のお土産について】
五島市には、海の幸や豊かな農産物、そして独自の文化に育まれた魅力あふれる「お土産の宝庫」です。すでに記事で紹介した、五島うどんや、五島牛、五島で作られたお酒以外にも、歴史と自然の恵みが凝縮された五島ならではの逸品がたくさんあります。

【魔除けのシンボルを空に舞わす「五島ばらもん凧」】
五島市のシンボル的な民芸品が、独特なデザインを持つ「五島ばらもん凧」です。「ばらもん」とは五島の方言で「活発な、向こう見ずな」といった意味があり、武者絵の胴体に鬼の顔が描かれたユニークなデザインが特徴です。特に、この鬼の顔は魔除けの意味を持つとされ、子どもの誕生祝いや初節句の際に、健やかな成長と魔除けの願いを込めて贈られてきました。力強く、たくましい五島の魂を象徴するばらもん凧は、飾るだけで部屋に活気とユーモアを添えてくれる、五島らしいお土産で、小ぶりでお土産用のばらもん凧が人気です。

【繊細な職人技が光る珊瑚の伝統工芸「五島彫り」】
福江島の沖合では良質な珊瑚が採れることで有名で、それらに繊細な彫刻を施す「五島彫り」という伝統工芸が伝わっています。熟練の職人が一本一本丁寧に彫り上げるもので、その立体感と緻密な表現が最大の魅力です。温かみのある珊瑚の色と、手作業ならではの繊細な技術は、アクセサリーや帯留め、置物として、世代を超えて愛されています。

【島の風景を色鮮やかに!五島手拭い】
旅の思い出を気軽に持ち帰るなら、五島の魅力を凝縮した「五島手拭い」がおすすめです。五島の風景や、動植物をモチーフにしたデザインは、どれも色鮮やかで独創的。世界遺産の教会や椿、ばらもん凧など、島の人々の暮らしや文化に根ざしたモチーフが、モダンなデザインで表現されています。綿手拭いとしてだけでなく、タペストリーのように飾るのもおすすめな五島市土産です。

【五島の郷土菓子「かんころ餅」】
五島土産の定番中の定番といえば、「かんころ餅」です。「かんころ」とは、五島地方の方言で、サツマイモを薄切りにして茹で、天日で干した保存食のこと。この「かんころ」と餅米、砂糖などを練り合わせて作られるのが「かんころ餅」です。素朴で優しい甘さが特徴で、薄くスライスして軽くトースターで焼くと、表面はカリッと、中はもちもちとした食感になり、香ばしさが一層引き立ちます。よもぎや紫芋を混ぜたものなど、バリエーションも豊富です。五島市内のレストランでは、焼いたものだけでなく、天ぷらや揚げた「かんころ餅」を食べられるお店もあるので、興味がある方は、実際に味わってから購入するのもおすすめです。日持ちがするため、贈答品としても大変喜ばれます。

【五島うどんの乾麺と高級魚の旨味「あご(飛魚)出汁」】
五島うどんも、お土産に最適な商品です。遣唐使船によって中国(唐)から伝わった五島うどんは、五島列島を代表する食文化の一つです。五島うどんの特徴である手延べ製法により、麺は椿油を塗られながらしっかりとねじられ、強いコシと独特の弾力を持ちます。この麺は、丁寧に乾燥され乾麺として販売されており、日持ちがするだけでなく、その品質と風味は現地で食べるものと遜色ありません。
そして、五島うどんを語る上で欠かせないのが、最高の相棒である「あごだし」です。五島列島の豊かな漁場で獲れる高級食材といえば「あご(飛魚)」。この飛魚を炭火で香ばしく焼き上げ、旨味を凝縮させた「焼きあご」から取る出汁は、五島の食文化に欠かせない存在です。
お土産としては、手軽に本格的な味が楽しめる「あご出汁パック」が人気を集めています。五島列島の名物である「五島うどん」の乾麺と、あごだし関連商品をセットで購入すれば、ご家庭で本場の味を簡単に、そして完全に再現できます。

【島のシンボルが生む万能オイル「椿油」】
五島つばき空港と、空港の名称にも冠されている「椿」は、五島列島を代表する植物で、島内に多く自生しています。その椿の種から伝統的な製法で丁寧に搾られるのが、最高品質の「椿油」です。椿油は、髪や肌になじみやすい天然のオイルとして古くから重宝されてきました。特に五島産の椿油は、純度が高く、さらりとした使い心地でありながら、乾燥からしっかりと守ってくれるのが特徴です。美容オイルとしてだけでなく、料理に使えば素材の味を活かした上品な風味を添えてくれます。五島ならではの自然派コスメとして、女性へのお土産におすすめです。
五島市のお土産は、単なる品物ではなく、島の風土と人々の知恵、そして手仕事の温もりが詰まった宝物ばかりです。これらの逸品を手に取り、旅の思い出とともに五島の商品や味覚をぜひ大切な人にお届けください。

そしてこれらお土産を購入できる場所として、すでに記事で紹介した「五島椿物産館」や三井楽地区の「道の駅 遣唐使ふるさと館」はもちろん、福江島の市街地に近い場所には、お土産店とカフェが併設し五島市産のさつま芋を使ったオリジナル商品などが人気の「ごと」や、五島市の農協が運営し新鮮な農畜産物も販売されている「産直市場 五島がうまい」があります。そして五島市を旅立つ最後に立ち寄る、五島つばき空港や福江港ターミナルでも、もちろんお土産の購入は可能です。
- 五島市の市街地、福江城の周辺を巡る
- 五島市の旅の思い出を探す おすすめのお土産品

五島市の「すべて」を胸に。再び戻ってくるその日まで
コバルトブルーの海から、夜空を埋め尽くす星々へ。五島市での3泊4日の旅は、自然の雄大さと、その厳しさの中で育まれた歴史と信仰の深さを感じる時間だったことでしょう。かつて遣唐使が命を懸けて旅立った古代のロマン。そして、260年もの弾圧を乗り越えて静かに信仰を守り抜いた潜伏キリシタンの「祈り」。五島市は、アジアへの玄関口としてのダイナミックな歴史と、世界遺産に登録された静謐な信仰という、二つの対照的な物語を同時に伝えてくれます。
そして豊かな自然や文化を背景とした、新鮮な海の恵みや、五島牛、五島うどんといった極上の食の恵み、そして五島市の風土を感じられるお酒や、椿油、かんころ餅、ばらもん凧に込められた島の知恵と温もりは、五島列島の豊かな風土そのものです。五島市は、美しい景観だけでなく、深く、力強い「物語」に満ちた場所です。この旅で心と体に刻まれた五島の記憶と、手にしたお土産は、きっとあなたの日常に彩りを与え、再びこの島を訪れるきっかけとなるはずです。
さあ、五島の「すべて」を胸に、またこの島へ帰ってくる日を楽しみにしましょう。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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