「たこ焼き」「お好み焼き」「串カツ」…大阪には代表するソウルフードがたくさんあります。観光地として外国人に大人気の大阪ですが、グルメはいったいどんな風に受け止められているのでしょうか?
そこで大阪を訪れたアメリカ人に、実際のところ大阪グルメをどう思っているのか、率直な意見を聞いてみました!(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)
見た目もキュートな「たこ焼き」は一食の価値あり!
まずは大阪のソウルフードの筆頭「たこ焼き」。今でこそTakoyakiとして海外にも知れ渡るようになりましたが、かつては「Octopus Ball」と訳されることもあったそう。“たこボール”とはあまりにも大胆な訳し方ですが、一体どんな食べ物なんだ?と興味が湧いたそう。実際、初めてたこ焼きを見たときは、「思ったよりもかわいい」といった印象を抱いたそうです。確かに「Octopus Ball」のイメージと比べると、サイズも見た目もかわいく写るかもしれません。
実際、口にしてみると、ソースとマヨネーズの絡み合った濃厚な味わいと弾力のあるタコの食感は美味しい!のひと言。ただ、あれ?肝心のたこは?と感じることもあったそう。お店によってはたこのサイズも小さいため、たこ感があまり感じられないこともあるようです。たこ感を感じたければ、事前にお店の評価などで、大きいたこ入りのお店を選ぶと良いかもしれません!
踊り喰い!?「お好み焼き」の“好み”に出会えるかは運次第
目の前の鉄板で豪快に焼き上げてくれるお店も多い「お好み焼き」。初めてお好み焼きを目にしたときは、トッピングのかつお節が湯気でゆらゆらと揺れる姿から海鮮の「踊り食い」を想起し、一瞬、生きているのかと思ったんだそうです!そして、かつお節を「Fish Flake」と紹介され、魚くさい味わいを覚悟したんだとか。お好み焼きという名前からは、中身が一切、想像できないから無理もありません。
実際に食べてみると、ソースのコクの深さと肉や野菜が一体となったジューシーな味わいに、感動したそう。大阪や広島といった地域によって、具材や焼き方が異なるという点も興味深い点です。ただ、「お好み焼き」という名前の通り、店舗やメニューによって、味わいも千差万別。モノによっては、ちょっと重かったり口に合わなかったりすることも。大阪と広島でも異なるように、ラーメンと同じく自分の好みの味に出会えるかは運次第。さながら「お好み焼きルーレット」のよう!と表現していました。
ソースに感動!「串カツ」はフライ料理の中でも別格
揚げ物といえば、フライドチキンに代表されるように欧米でも一般的な料理。そういう意味で串カツは、得体の知れないたこ焼きやお好み焼きよりも、知名度こそ劣りますが、親しみやすい料理なのではないでしょうか。そんな慣れ親しんだ揚げ物のなかでも、「串カツ」は別格に美味しいと感じるんだそう。「あれは油が違うんでしょうか?」と首をかしげるほど、揚げた衣から脂っぽさを感じないのと、具材にジューシーさが残っている点が、好評価のポイント。から揚げも含めて、日本の揚げ物はレベルが高いとアメリカ人も評します。
また、コロナ禍を経て共用のソースを撤去したお店も増えてしまいましたが、2度漬け禁止のソースも、美味しさを助長していると太鼓判を押します。アメリカでソースというとただのエキスを意味して、ステーキソースなど様々な種類があるそうですが、日本のソースは甘味と旨みなどが凝縮された深い味わいを感じられると絶賛!そういう意味では、ここまで紹介した大阪グルメは、どれもソースの美味しさを堪能できますね。
コリコリ、フワフワ…「ホルモン焼き」の魅力
牛や豚の内臓肉(モツ)を使った「ホルモン料理」。日本各地にホルモン料理は存在しますが、このホルモンという呼び名の由来は、大阪弁で“捨てるもの”を意味する“放(ほう)るもん”を語源とする説もあるほど、大阪とは所縁の深い料理です。ホルモン料理にも、煮る焼く茹でるなど様々ありますが、なかでも「ホルモン焼き」は大阪を代表するグルメといえるでしょう。アメリカでは食べる習慣のないというホルモンは、どう受け止められるのでしょうか?
「モノによってコリコリしていたり、ふわふわしていたり、ガムみたいにくちゃくちゃしたり。とにかく食感がおもしろいね!」おっしゃる通り、部位別に食感が異なるというのは、ホルモンならではの魅力。ビタミンや鉄分など栄養価が高いというのも嬉しいポイントです。この食感の病みつきになったら最後。味付けや料理の仕方は店によって異なるので、好みに出会うまでホルモン巡りをしてみるのも一興です!
ヘルシーな和菓子のファストフード「太鼓饅頭」
「太鼓饅頭」とは小麦粉を練った生地で、あんこをたっぷり包んだ和菓子のこと。地域によって「今川焼き」「大判焼き」「回転焼き」等など呼び名が異なりますが、日本各地で親しまれている、和菓子のファストフードです。店舗の軒先で専用の鉄板で焼き上げているお店が多いので、その場で熱々を食べることができます。
「これは小腹を満たすにはうってつけのおやつ」とアメリカ人のお墨付き。あんこは抹茶ほど海外で普及しているわけではないようなので、来日した時にこそ食べるチャンスと捉えることもできますね。あんこの原料は小豆なので、たんぱく質、ミネラル、ポリフェノールなど栄養価が豊富なのも、おやつなのに嬉しいポイントです。見かけたら是非一度、お試しあれ!
総じて今回答えてくれたアメリカ人には好評価を得た大阪グルメ。大阪から少し足を伸ばせば、京都のおばんざいや神戸ビーフなども堪能できますから、グルメには事欠きません。
また自由に旅行を楽しめるようになったら、百聞は一見にしかず、多くの外国人観光客に大阪の味を楽しんでもらいたいものです!
※写真はすべてイメージです
※本記事は2020年1月公開のものを再編集して再掲しています
広告出版社を退職後、世界一周の旅へ。海外で受け入れられている日本文化≒COOL JAPANと、日本が学ぶべき海外の文化≒BOOM JAPANを発信しながら40か国を巡る。その後、全国各地に根ざしたモノ・コト・ヒトを取材・発信する日本一周の旅へ。現在では、(株)くらしさを立ち上げ、日本各地の「らしさ」を伝え、繋いでいく活動に尽力している。
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