阪急電車は京都〜大阪〜神戸間を走る電車です。3府県の観光地にアクセスしやすいことから、住民だけではなく観光客にも多く利用されています。

例えば、大阪梅田～京都河原町間は特急で最短約43分 、大阪梅田～神戸三宮間は特急で25～30分と、府県をまたいでの移動も電車1本で叶います。

また、京都の中心地である京都河原町から嵐山までは、桂駅で一度乗り換えが必要ですが、約20分で到着可能。街中から嵐山エリアまではバスで行くより阪急電車を利用する方が圧倒的に早く、混雑も避けられて、快適に移動できます。

阪急1dayパスは、阪急電車全線で使える1日乗車券です。大人1枚1,300円で、利用を開始した当日中、乗り降り自由になります。
阪急1dayパスはさまざまなシーンで活躍しますが、特に、大阪だけではなく京都と神戸もまとめて関西旅行を楽しみたい人、なるべくお得に効率的に移動してグルメやアクティビティにお金を使いたい人におすすめです。

また、阪急1dayパスの最大の特徴は、購入、利用を、すべてスマートフォンで完結できること。そのため、現金支払いではなくスマートフォン決済したい人、チケットの引き換えや購入しに窓口まで行くのが面倒な人にとっても使い勝手のよいパスです。

阪急1dayパスは、購入も簡単です。デジタル乗車券サービス「スルッとQRtto」に会員登録をしてログインしたら、阪急1dayパスを選んで、クレジットカード情報を入力するだけです。スルッとQRttoはページ内翻訳機能に対応しているので、母国語で確認しながら購入できるのも安心。24時間365日、いつでもどこでも購入できます。

チケットを利用する当日、スルッとQRttoにログインして「Start using」ボタンを押すと、QRコード（※１）が立ち上がります。改札機の読み取り部にかざせば、そのままチケットレスで乗車できます。駅のカウンターや券売機に並んで引き取る必要はありません。並ぶ時間やコミュニケーションによるストレスを回避できるのは、大きなメリットです。
※１QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

チケットの「Start using」ボタンを押すまではチケットは有効にならないため、前もって購入しておくこともできます。また、予定が変わって払い戻ししたいときも手数料無料で払い戻し可能です。

それでは、阪急1dayパスを使ってお得に利用できるモデルルートを、実際に巡りながらご紹介します。

最初に紹介するのは、大阪滞在の方向けに、京都の観光名所を周るルートです。

1. 9:30 大阪梅田駅から出発

旅の出発は、大阪梅田駅から。梅田エリアは商業施設やホテルが多く、ここを拠点にすると便利です。

2. 10:00 大山崎駅を下車し「サントリー山崎蒸溜所」ツアーに参加

大阪梅田駅から阪急京都線で約30分、大山崎駅に到着。ここで訪れたいのは、サントリーのシングルモルトウイスキー「山崎」がつくられる「サントリー山崎蒸溜所」です。

「サントリー山崎蒸溜所」では、ツアーに参加可能（有料・抽選制）。貯蔵庫などウイスキーづくりの現場を見学できるほか、原酒のテイスティングもできます。また、山崎ウイスキー館では、オリジナルグッズも販売しています。

3. 13:00 京都河原町駅でランチとショッピング

大山崎駅から阪急京都線で約30分、終点の京都河原町駅に辿り着きます。河原町エリアは、先斗町や祇園など由緒ある花街が徒歩圏内で、レストランやお土産店も多数。

4. 15:00 長岡天神駅で下車。「長岡天満宮」を参拝

京都河原町駅から阪急京都線で約15分、長岡天神駅に到着し、「長岡天満宮」へ。長岡天満宮は、梅を始め桜が美しい八条ヶ池、真紅のキリシマツツジ並木など、花の名所でもあります。

5. 16:00 洛西口駅で竹の径と京都市洛西竹林公園を 散策

長岡天神駅から阪急京都線で約6分、洛西口駅からバスで移動した先にあるのが、約1.8km続く「竹の径」と、日本で唯一の竹専門植物園「京都市洛西竹林公園」です。京都といえば嵐山の竹林を想像する人も多いと思いますが、このエリアも竹林が保存されている竹の景勝地です。

6. 18:00 大阪梅田駅に到着
洛西口駅から阪急京都線で約50分、大阪梅田駅に戻ってきました。このルートを乗車券で移動すると計1,440円となるので、1dayパスを使えば100円お得に！大阪を拠点にしながら京都の神社、自然、ランチとショッピングをまるごと堪能できました。

ルート2では、京都を出発し、神戸を堪能し、大阪で宿泊する、3府県を満喫します。

1. 9:00 京都河原町駅を出発

よくばりルートのスタートは、京都河原町駅から。駅近くの鴨川を渡れば祇園エリアも近く、人通りの少ない午前中に散策するのがおすすめです。

2. 9:30 嵐山駅で人気の観光スポット巡り

京都河原町駅から阪急京都線の桂駅で阪急嵐山線に乗り換えると、嵐山駅に辿り着きます。一度乗り換えますが、わずか20分ほどで到着できるのは嬉しい！

嵐山は、桂川にかかる渡月橋、竹林の小径、池泉廻遊式が有名な天龍寺など、コンパクトなエリア内に見どころが盛りだくさん。

3. 13:30 西山天王山駅を下車しサントリーのビール工場見学

嵐山駅から阪急嵐山線で桂駅に乗り換えて、阪急京都線の 西山天王山駅で下車。 「サントリー〈天然水のビール工場〉京都」へ向かいます。工場では無料のガイドツアーが行われており、仕込みの工程などを歩いて見学できます（事前予約制）。

見学後は「ザ・プレミアム・モルツ」の試飲タイム。製造工程を見た後だと、より一層おいしさを感じられます。

また、 西山天王山駅は、「ルート1」で紹介した山崎蒸溜所（大山崎駅）と長岡天満宮（長岡天神駅）から それぞれ1駅なので、時間に余裕があれば足を延ばしてみましょう。寄り道しても阪急1dayパスがあれば、乗車料金の心配は一切無用！

4. 16:00 大阪梅田駅で流行の最先端をウォッチ

西山天王山駅から阪急京都線で約40分、大阪梅田駅に着きました。阪急うめだ本店はハイブランド、化粧品、雑貨など流行品を取り揃え、お買い物に打ってつけの百貨店です。

5. 18:00 神戸三宮駅で“1000万ドルの夜景”に感動

大阪梅田駅から阪急神戸線に約30分乗車し、神戸三宮駅へ。港町の神戸は100年以上前から多国籍な文化が入り混じり、大阪や京都とは雰囲気がガラリと変わります。神戸三宮駅から徒歩で行ける南京町は、老舗の中華料理店が軒を連ねる中華街です。

南京町でディナーをしたら、神戸港で夜景を見ることをお忘れなく。「1000万ドルの夜景」との呼び声高い絶景に、感動すること間違いありません。

6. 21:30 大阪梅田駅周辺でホテルに宿泊

ルート2を乗車券で移動すると計1,470円となり、1dayパスを使えば170円お得になりました。さらに、途中駅の大山崎駅や長岡天神駅など、寄り道すればするほどお得になるのは、観光客にとってメリットしかありません。

大阪梅田駅と京都河原町駅間を移動するなら、観光特急「京とれいん 雅洛」も利用してみましょう。土日祝日のみの運行で、普通運賃で乗車でき、追加料金はありません。阪急1dayパス利用者も、もちろん乗車できます。

1～6両車はそれぞれ京町家をイメージした異なる内装が特徴。畳調のボックスシート、枯山水の庭を配置した車両、杜若や鶴と松が描かれた円窓部など、どの車両も京都らしさたっぷり。窓の外には日本の里山の風景が広がり、大阪と京都の新たな一面に触れられます。3号車には、景色を眺めやすい窓向き座席も配置されています。

大阪梅田駅発は乗車30分前から列ができる時も珍しくありませんが、京都河原町駅は大阪梅田駅に比べると乗りやすくなっています。「京とれいん雅洛」がお目当てなら、京都河原町駅から利用すると希望の列車に乗れるかもしれません。

雅洛の運行表は下記よりご確認ください。

京都、大阪、神戸は魅力的な観光地が多数あるから、訪日中にたくさんの観光スポットに行きたい……。そんな願いを叶えてくれる阪急1dayパスは、スマホ1台で購入から利用まで完結できるストレスフリーなチケットです。観光特急も乗りこなして、観光名所をお得に回りましょう！