1年のはじまりにあたる1月は、日本人にとって新たなスタートを切る大切な月です。高台にのぼって日の出を見る「初日の出」や、神社でその1年の無事や安全を願う「初詣」など、日本古来の習慣に関連したイベントも多くおこなわれます。今回は、関西で実施される1月のイベント&行事をご紹介します!
初日の出イベント
梅田スカイビル・空中庭園展望台 初日の出(大阪・梅田)
大阪の中心地・梅田のスカイビル最上階にあたる「空中庭園展望台」。「空中庭園展望台初詣」は、地上から173mという場所から初日の出が拝める新春恒例イベントです。
展望台では早朝から特別営業し、人気中華料理店のふかひれラーメンや振る舞い酒、お正月限定御朱印紙などのお土産がついたプランや、優雅な中国料理の朝食付きプランなど、新年をより豪華に彩るチケットプランが用意されています。チケットはWEBでの販売のみ。完売次第終了となります。
生駒山の方から上る初日の出を眺めると、きっと素敵な1年のスタートを切れるはず。
【イベント概要】
開催日程:1月1日(月・祝)
時間:6:00~8:00(通常の入場チケットでの入場は9:30~22:30まで)
会場:梅田スカイビル 空中庭園展望台
入場料:5,500円~(プランによって異なる)
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住所
531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1
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最寄駅
大阪 駅 (JR 関西本線 / JR 東海道本線 / JR 京都線 / JR 大阪環状線 / JR 神戸線 / JR 宝塚線 / JR おおさか東線)
徒歩6分
- 電話 06-6440-3855
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住所
531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1
初詣
伏見稲荷 初詣(京都・伏見)
日本全国に約3万社があるとされる「稲荷神社」。その総本宮である「伏見稲荷大社」には、毎日国内外から多くの参拝者が訪れます。また、どこまでも続く赤い鳥居が幻想的な「千本鳥居」は観光スポットとしても有名です。
例年12月31日~1月1日は授与所が終日開所しているため、初詣に訪れることができます。伏見稲荷大社は、奈良時代にあたる711年にできて以来1300年以上の歴史があり、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされ、毎年多くの参拝者が良い一年となるよう祈願します。また1月1日から3日には周辺に屋台が出ることもあり、日本の正月の賑わいを楽しむことができます。
また、1月1日に1年の平穏や国家の平穏を祈る「歳旦祭」も執りおこなわれます。一般の参拝者が気軽に参加できる行事ではありませんが、とてもおごそかでパワーが集まる空間であることがうかがえます。
【イベント概要】
日程:12月31日の夜~
時間:未定。詳細は公式ホームページにて要確認。
住吉大社 初詣・えびす祭り(大阪・住吉)
「商売繁盛」をつかさどる神「エビス」は、大阪では「えべっさん」などと呼ばれ親しまれています。各地にあるエビスをまつる神社の中でも、大阪・住吉大社は特に歴史が古く、鎌倉時代(1185年~1333年)にはすでに存在していたそうです。
住吉大社は大阪屈指の初詣の神社としても有名で、大晦日である12月31日22時から開門します。お正月の期間には最寄り駅である南海「住吉大社駅」に急行電車が臨時で停車するほど多くの人が集まります。1日~3日は非常に混むため、4日以降の参拝がおすすめです。
また、1月9日・10日に開催される「市戎大国社例祭(えびす祭り)」も賑わいます。神前で祈祷がおこなわれるほか、願い事を書いた「祈祷木」を焚き上げられ、多くの商売人たちが訪れます。
【イベント概要】
<初詣>
期間:12月31日~1月6日
時間:
12月31日22:00~1月1日20:00
1月2日・3日6:00~19:00
1月4日・5日6:00~18:00
1月6日6:30~17:00
<「市戎大国社例祭(えびす祭り)>
期間:1月9日・10日
伝統祭り・行事
十日えびす(兵庫・西宮)
前述の大阪の住吉大社を含め、全国の「エビス」の総本社として知られるのが、兵庫県西宮市にある「西宮神社」です。
自分たちの店や会社の繁盛を祈って多くの人々が集まる西宮神社ですが、1月9日~11日に開催される「正月・十日えびす」は関西でも有名な伝統行事です。
期間中、同じく兵庫県にある温泉地「有馬温泉」から温泉水「金泉」が奉納され、有馬一帯の温泉や旅館の繁盛が祈願される「献湯式」がおこなわれます。また参拝者が「一番福」を狙って一斉に走りだす「福男選び」といった独特な行事も有名です。初詣として気軽に訪れるのはもちろんのこと、十日えびすならではの独自な催しを楽しむのもおすすめですよ。
【イベント概要】
日程:1月9日~1月10日
若草山焼き(奈良・若草山)
奈良公園にある標高342mの「若草山」。山開きの期間中にはトレッキング目的で多くの観光客が集まる山ですが、ここで毎年1月第4土曜日に伝統行事「若草山焼き」がおこなわれます。
若草山焼きは冬の奈良を代表する行事で、その名の通り山全体が赤い炎に包まれ、おごそかな雰囲気を目にすることができます。古くは放火が頻発していた江戸時代からおこなわれていたそうで、防火や人々の平和を祈って現在も実施されています。
大規模な花火の打ち上げの後に、メインともいえる若草山焼きの点火がおこなわれます。山麓では恒例の鹿せんべい飛ばし大会や奉納のためのコンサートも開催。1日を通して見どころの多い行事となっています。
【イベント概要】
開催日程:1月27日(土)
時間:大花火18:15/点火18:30
会場:若草山
入場料:無料※観覧席や飲食ブースでは別途必要
霧氷まつり(奈良・三峰山)
奈良県から三重県にまたがる名山「三峰山」では、寒さが厳しい時期に生まれる「霧氷」という現象が見られます。
三峰山のふもとにある「みつえ青少年旅行村」では、そんな「霧氷」にちなんだイベント「三峰山霧氷まつり」が1月20日から2月18日まで開催されます。会場では、周辺地域の特産品の販売や、小豆とお餅が入った「ぜんざい」の振る舞いやお餅つき大会など、日によって楽しいイベントがおこなわれます。
三峰山で幻想的な「霧氷」を見たあとは、おまつりに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
【イベント概要】
開催日程:1月20日(土)~2月18日(日)の土・日・祝日
会場:みつえ青少年旅行村
時間:12:00~16:00
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みつえ青少年旅行村
- 住所 633-1301 奈良県宇陀郡御杖村大字神末1790
電話番号 0745-95-2070(御杖村観光協会)
イルミネーションイベント
神戸イルミナージュ(兵庫・神戸)
「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」で2月12日(月)まで開催されている「神戸イルミナージュ」。「シークレットガーデン」と題し幻想的なイルミネーションが楽しめます。今年の見どころは「三大イルミパレス」の魅力を楽しめること。ピンクパレスとアイスパレスに続きアラビアンパレスが登場し、その上品で優美な姿は見る者を虜にします。
またジュラシック迷路や押すと音が鳴り光る巨大イルミピアノが登場するなど、参加型のアトラクションもあるので、身体を動かしながら楽しめますよ!
【イベント概要】
開催期間:2023年11⽉1⽇(水)~2024年2⽉12⽇(⽉・祝) ※期間中無休
開催時間:17:00~22:00
点灯時間 17:30~21:30
料金:大人(13歳以上)1,800円 子ども(1歳~12歳)1,000円
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道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
- 住所 651-1522 兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2150
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最寄駅
岡場駅(神戸電鉄)
バス・タクシーで15分
神戸ルミナリエ(兵庫・神戸)
1995年に兵庫県を中心に起こった大震災「阪神淡路大震災」。その記憶を後世に伝えるという目的ではじまったイベントが「神戸ルミナリエ」です。
2024年で29回目を迎えるルミナリエは、コロナ禍を経て4年ぶりの開催となります。記念すべき29回目は、開催時期を従来の12月から1月に変更し、テーマを「神戸、未来に輝く光」に設定。
1月19日から28日まで開催されるルミナリエでは、「東遊園地会場」「旧外国人居留地会場」「メリケンパーク会場」と3つの会場にわけ、美しいイルミネーション作品が展示されます。また、ライブステージや飲食ブースも設置されるので、時間を忘れて時を過ごしつつ、神戸の歴史に思いを馳せてみては。
【イベント概要】
開催日程:1月19日(金)~1月28日(日)
時間:薄暮~21:30
展示場所:東遊園地会場、旧外国人居留地会場、メリケンパーク会場
入場料:無料、「光の回廊」「フロントーネ」エリアは有料(前売券500円、当日券1,000円)
光の遊園地 ~Flowering Illumination~(大阪・ひらかたパーク)
京阪電車の「枚方公園駅」から徒歩数分の場所にある大阪のテーマパーク「ひらかたパーク」でおこなわれている、毎年恒例のイルミネーションです。ひらかたパークには、観覧車やジェットコースターなどの定番アトラクションや小さな動物園があり、家族で訪れるのにぴったりなスポットです。
11月から翌年4月まで長期間おこなわれる同園のイルミネーションは、2023年で10年目を迎えます。2023年は「Flowering Illumination」というタイトルで、花をテーマにイルミネーションを実施。また、10年目という記念すべき年ということもあり、5年ぶりにリニューアルされています。
イルミネーション史上初の7つのエリアが登場し、オリジナルのLED「アンサンブルLED」を使用。史上最大の高さ約13mの「花と妖精のツリー」が登場するなど、初づくしのイルミネーションは見逃せません。また、20種類以上のナイトアトラクションに注目。人気のスカイウォーカーでは、最頂部約80mから、光り輝くひらかたパークが一望できます。
【イベント概要】
開催日程:2023年11月3日(金・祝)~2024年4月7日(日)の特定日
時間:17:00~閉園時間
入場料(オンライン購入):大人1,600円 子ども900円
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ひらかたパーク
- 住所 〒573-0054 大阪府枚方市枚方公園町1−1
- 電話 0570-016-855
営業時間:10:00~※変更あり
定休日:休園日に準ずる
~Wonder Night Hill 2023~(南大阪エリア)
大阪の市街地から少し離れた南大阪で、大規模なイルミネーションイベントがおこなわれています。会場は、南海「泉ヶ丘駅」からバスでアクセスできる体験型農業公園「堺・緑のミュージアム ハーベストの丘」です。
普段は動物とのふれあいや、アスレチックや自転車、ゴーカートなど身体を動かすような遊びが楽しめるハーベストの丘ですが、期間中の夜は素敵なイルミネーションの光に包まれます。
イルミネーションは、20m級のセコイアの木々を使ったツリーや光るシーソーや椅子、カラフルなキャンディー型イルミネーションなど一味違ったものばかり。また、動くペンギン、シロクマ、マンモスなどかわいい動物型のイルミネーションもあり、まるで動物園のような気分が味わえます。
【イベント概要】
開催日程:10月28日(土)~2024年1月28日(日)の特定日
時間:17:45~21:00(最終受付は20:30)
会場:ハーベストの丘「街のエリア」
入場料:大人(中学生以上) 1,500円、子ども(4歳以上) 800円
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堺・緑のミュージアム ハーベストの丘
- 住所 大阪府堺市南区鉢ケ峯寺2405-1
大阪城イルミナージュ(大阪城公園)
大阪城公園にて、「大阪城イルミナージュ」が開催。大阪メトロの「谷町四丁目駅」と「森ノ宮駅」から大阪城公園に入り、少し歩いた場所にある「西の丸庭園」が会場です。
2023年度のテーマは「大阪歴史イルミネーション〜まるごとOSAKA見に来てな〜」。戦いが絶えなかった戦国時代から現代までの歴史を、約350万球のイルミネーションで表します。
広々とした庭園に設置されたイルミネーションは、写真の撮り方によって、お城のシンボルである「天守閣」をバックにした写真も撮影できます。また、シーソーを飾り付けた動くイルミネーションもあり、光り輝く遊具で遊ぶことも可能。過去にはレトロな大阪のグルメや街並み、大阪で活躍した歴史上の人物など、大阪をモチーフにしたイルミネーションも設置されているので、ユニークな写真が撮れるはず。
【イベント概要】
開催日程:11月22日(水)~2024年2月25日(日)
時間:17:30~22:00(開場は17:00、最終受付は21:30)
会場:大阪城「西の丸庭園」
入場料:大人(13歳以上) 1,500円、子ども(1歳以上) 800円
日本の1月は、「新年」として初詣や初日の出など日本の文化を体験できる特別な月になります。また、関西は特に神社仏閣が多いため、特に伝統的な行事やイベントも多く存在します。ぜひ、1月に日本に来る予定のある方はお正月文化を楽しんでいってくださいね。
※本記事の情報は2023年12月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
大学卒業後、1年ほど広告会社で経験を積んだあと、大学時代に報道サークルに所属した経験を活かし、フリーのライターとして活動を開始。関西在住として地域に根差した強みを活かし、近畿圏で行なわれるアート・音楽・お笑い・グルメ・エンタメなど多岐にわたりイベント取材・レポート記事を執筆し、写真撮影も担当。また、地域ならではの「あるある」ネタやその地方の文化・歴史に関する深堀りネタにも注力。現在は5媒体以上のメディアで定期的に取材・記事執筆を行なう。
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by: 木村かおり