
2025年3月にオープンした「ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺」は、歴史ある港町・堺で海を眺めながらくつろぎの時間を楽しめるホテル。大阪唯一の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」から近く、ホテル内は堺の自然をイメージした優しいデザインが広がっています。レストランはシーサイドテラスと一体になっており、潮風を感じながら食事を楽しめるのが魅力。さらにホテルの目の前である旧堺港からは、関西万博会場への直行船「万博クルーズ船 」が運行します。
今回は日本全国を旅するライター・陽月よつかが、ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺を隅から隅までご案内します!
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大阪観光の穴場・堺は豊かな歴史と文化を持つ港町
大阪中心部から少し離れた堺は、豊かな歴史と文化が今も残る街。2019年には、堺市にある古墳群が大阪初のユネスコ世界遺産に登録され、注目を集めている穴場エリアです。難波や関西国際空港にも近く、アクセスの良さも魅力です。
そんな堺でも、とくに押さえておきたいおすすめのスポットを3つ紹介します。
ユネスコ世界遺産に認定!「百舌鳥・古市古墳群」

堺市にある「百舌鳥・古市古墳群」は、大阪で唯一のユネスコ世界遺産。古墳とは日本の古代の王たちの墓 で、とくに有名なのが「仁徳天皇陵古墳」です。世界最大級の鍵穴型の古墳で、エジプトのクフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並び、世界三大墳墓の一つにも数えられています。
昔ながらの街並みを散策して歴史や文化に触れる

堺には、歴史を感じる街並みや伝統的な建物が数多く残っています。中でも、全国で唯一現存する江戸時代の鉄砲鍛冶の住居兼作業場「鉄砲鍛冶屋敷」や、江戸時代初期の町屋を今に伝える「山口家住宅」は必見。
また、堺は茶道の礎を築いた千利休の生まれ故郷であり、高品質な「堺包丁」の産地としても有名です。街中では、気軽に茶の湯を体験したり、職人による本格的な包丁を購入したりと、日本文化を身近に感じることができます。
海外貿易の拠点だった旧堺港で美しい風景を楽しむ

堺は対明貿易や南蛮貿易を通じて発展した港町でもあります。かつて海外との交流の中心だった堺旧港には、現存する日本最古の木造洋式灯台「旧堺燈台 」をはじめ、多くの史跡の碑が残されています。
港沿いには遊歩道「親水プロムナード」も整備され、夕陽に染まる海の景色をゆったりと楽しめます。
ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺とは

2025年3月、堺の街に新たに登場した「ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺」は、堺旧港の目の前に位置し、ハーバービューの美しい景色を楽しめるホテルです 。地上11階建て、全321室を備えており、堺エリアで最大規模を誇ります。
このホテルは、香港発のホテルブランド「ドーセット(Dorsett)」の日本初進出となるホテルを、国内で9件のホテルを展開するアゴーラが運営しています 。
ホテルの魅力は、レストランや一部の客室から望む美しい港の風景と、堺の歴史と自然を感じられるナチュラルなインテリアデザイン。最寄駅も徒歩5分の近さにあり、観光の拠点としても便利です。
ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺のアクセス方法
電車や車でもアクセス良好!チェックインは1階でスムーズに

ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺のエントランスは、1階と2階の2箇所にあります。2階エントランスは海沿いにある遊歩道に直結しており、散策にも便利です。
一方、1階エントランスは、大通りである府道堺阪南線と港との間にあり、電車や車で訪れる際に便利。駐車場からも近く、フロントも1階エントランスから入ってすぐの位置にあります。

フロントロビーは、広々としたシンプルな空間。木材やアースカラーを基調とした、穏やかでリラックスできる雰囲気です。チェックイン手続きはこちらで行います。
ホテルのコンセプトは、“地域の歴史や文化の魅力を、訪れる人々へ伝える”こと。そのためか、スタッフの皆さんがとても親切でフレンドリーだったのが印象的でした。
フロントでは、日本語・英語・中国語・韓国語・台湾語に対応しており、簡単な観光案内も気軽に質問できます。

客室用アメニティは、フロント近くの専用コーナーに用意されています。バスアメニティやタオル、ナイトウェアは客室に備え付けられていますが、それ以外はセルフサービスで受け取るスタイルです。
選べるアイテムは、基礎化粧品・歯ブラシ・髭剃り・綿棒などの約14種類のアメニティ、緑茶・ほうじ茶・ドリップ式のインスタントコーヒーなど6種類のドリンク(シュガー類含む)、スプーン・フォーク・割りばしなど4種類の使い捨てカトラリー。
これらはバイオマス素材(植物や動物などの生物を由来とする、再生可能な有機資源)を使用しており、環境にも配慮されています。

チェックイン前後にぜひ立ち寄りたいのが、ロビーラウンジです。
一般的なホテルではソファーが置かれていることが多いですが、ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺のラウンジには椅子やミニテーブルが設置され、自由に読める本や観光パンフレットが用意されています。まるで図書館コーナーのあるカフェのような、落ち着いた雰囲気です。

ラウンジには15:00~21:00までウェルカムドリンク が用意されており、待ち合わせや休憩にもぴったり。オーガニックのハーブティーや、大阪発の紅茶ブランド「ティーアース(TEARTH)」による20種類の紅茶、コーヒーなどを楽しめます。
また、かわいらしい屋台風のキャンディワゴン には、小さなお菓子の袋も。ミニビスケットやキャンディなどが入っており、小さな子どもは自由に受け取れます。(※中身は一例です)
客室は堺の自然を感じる穏やかなデザイン
客室は大きく5タイプに分かれています。
「スタンダード」「ファミリー」「スーペリアー」「デラックス」「スイート」の5種類で、どのタイプも“窓際で過ごすひとときを大切にしてほしい”との思いから、窓を大きく確保しているのが特徴です。
眺望は「ハーバービュー」と「シティビュー」の2種類から選べます。
気軽に滞在できる「スタンダード」と「スーペリアー」

今回私が宿泊したのは、シティビューのスーペリアツインルーム。
スタンダードとスーペリアーの客室はいずれも約22平米で、設備も同じです。ベッドタイプはキングベッドかツインベッドから選べます。違いは階層のみで、2~5階はスタンダード、6階~11階がスーペリアーとなっています。
室内には、テレビ、冷蔵庫、空気清浄機、電気ポットなどが備えられ、無料Wi-Fiも利用可能。
電源はコンセントのほか、USB ポート(Type-A、Type-Cの両タイプ)も完備されています。
バスアメニティは、植物由来の成分を中心に作られている「ハジマリ(HAJIMARI)」シリーズです。

ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺の客室の大きな魅力は、自然光をたっぷり取り込んだ明るさと、素朴で温かみのあるインテリアです。
ホテルのデザインテーマは、「堺の緑・土・海」。堺にある古墳群の緑や土、港町として栄えた堺の海にインスピレーションを得て設計されたのだそうです。

客室(スイートルーム以外)の床には、苔を思わせる優しい緑色のカーペットが敷かれています。これは、世界遺産に登録されている「百舌鳥・古市古墳群」をモチーフにしているのだそうです。
また、カードキーやインテリアには木材がふんだんに使われており、ナチュラルな質感が室内に温もりをもたらしています。
カップやナイトウェアに差し色として使われているのは、海をイメージした明るいブルー。ホテルを象徴する色として、館内の随所に取り入れられています。
部屋の中にいながら、堺の街の歴史や魅力が随所に感じられました。

なお、今回私が宿泊したのはシティビューでしたが、ハーバービューの客室からは、歴史ある堺旧港を一望できます!とくに夕陽が落ちていく様子は美しく、堺ならではの絶景が楽しめますよ。
人泊が可能な客室や、バリアフリーの客室も!

滞在中は、特別にほかの部屋も見せていただきました。
トリプルハーバービューファミリールームは、ソファベッドを使用することで最大3名まで宿泊可能。広さは約22平米で、設備はスタンダードやスーペリアーと同じです。
この部屋タイプはすべてハーバービューで、窓から港の景色をゆったりと楽しめます。

デラックスルームは、4部屋のみのユニバーサルデザインルーム。
約27平米の広さがあり、ツインベッドが用意されています。客室・バスルームともに広めに設計され、入口も引き戸式。バリアフリー仕様のため、車椅子やベビーカーでも安心して利用できます。
特別な日の滞在なら「スイートルーム」へ!

ほかの部屋とは設備が異なるのが、8室のみのスイートルーム。
「ドーセットスイート」が6部屋、「ウォーターフロントプレミアスイート」が2部屋用意されています。
この2タイプの大きな違いは、部屋の位置と眺望です。
ドーセットスイートは2階にあり、眺望はシティビュー。エントランスやレストランから近いため、より快適に滞在したい場合におすすめです。
ウォーターフロントプレミアスイートは最上階11階にあり、ハーバービュー。窓からは堺旧港から大阪湾まで見渡せます。

どちらのスイートルームも、広さは約44平米。
全自動コーヒーメーカーや無料のミネラルウォーターが用意されており、リビングエリアもゆったりと過ごせる空間に。部屋で過ごす時間を、より特別なものにしてくれます。

広々としたバスルームには、レインシャワーを設置。バス・トイレ・洗面所はセパレートのため、複数人でも快適に利用できます。
また、スイートルームのバスルームには、アメニティがあらかじめ用意されています。フロントで受け取るものと同じアメニティに加え、バスソルト、ボディタオル、さらにタイ発のオーガニックスパブランド「パンピューリ(PANPURI)」の化粧石鹸も揃っています。
朝食は海が見えるレストランで

朝食がいただけるのは、ホテル2階にあるレストランです。コンセプトは“海とホテルを結ぶレストラン”。シーサイドテラスとレストランが一体となっており、天井まで続く高い窓からは海や港の景色を広く見渡せます。
料理は和・洋・中のメニューが揃うブッフェスタイルで、全部で50種類以上のボリューム。一部のメニューは日替わりのため、連泊でも飽きずに楽しめますよ。(料金:大人(13歳以上)2,500円/子供86~12歳)1,200円/幼児(3~5歳)600円)
ホテル前の港から海を渡って万博へ!

ホテル2階のエントランスを出ると、すぐ目の前に堺旧港船着場があります。ここからは、夢洲桟橋(関西万博会場)への直行船「万博クルーズ船 」が発着しています。
船の名前は「ミャクミャク200」。関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が描かれた、2階建て・定員200人 の高速船です。
所要時間は約30分。毎日、往路(9:00、10:30、16:00)と復路(17:00、20:30)あわせて5便が運航しています。混雑や乗り換えの心配なく、万博会場へ直行できるのが魅力です。
(片道料金:大人3,800円、3~12歳1,900円)
世界遺産もすぐ近く!ホテル周辺の観光案内
世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」に含まれる古墳は、全部で44基(半壊状態の古墳も含む)と膨大な数。ホテル周辺には、古墳について学べる施設も数多くあります。
難波エリアは、大阪グルメや華やかな大阪文化が楽しめる街。ホテルからは、南海線で約10分(南海本線「特急サザン」利用)です。
ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺で楽しむ港町の滞在
ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺は、歴史のある港町で心豊かな滞在を楽しめるホテル。大阪唯一の世界遺産へもアクセスしやすく、大阪難波や関西国際空港へも乗り換えなしで行ける、便利な立地も魅力です。
とくに、日本の歴史が好きな人や、日本の鍛冶技術や茶の湯の文化に興味がある人におすすめ。堺旧港を望む美しいハーバービューもぜひ体験してみてください。
ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺で、美しい海と歴史を感じる静かな時間を過ごしてみませんか。
※この情報は2025年5月の記事執筆時のものです。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。
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ドーセット バイ アゴーラ 大阪堺
- 住所 大阪府堺市堺区大浜北町3丁1番1号
- 電話 072-260-4096
営業時間:チェックイン15:00/チェックアウト11:00
料金(1泊2名1室あたり):14,400円~

ライター
旅ライター・ブックライター。10以上の媒体の雑誌・書籍・WEBメディアに旅行やお出かけ系記事を掲載。Radio出演や、TV番組や書籍への写真提供も行う。「女性一人旅は楽しい!」をコンセプトに、奈良を中心に北海道から沖縄まで全国の魅力的なスポットをご紹介。得意分野は、鉄道や夜行バスなどの乗り物旅、旅館・ホテルなどの宿泊体験、寺社仏閣の楽しみ方など。日本の古い歴史や伝統文化を好み、趣味の華道・香道・詩歌・古典文学・日本神話ではオタクぶりを発揮する。
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