関西国際空港から鉄道やバスで約50分という好アクセスに位置する難波。関西屈指の繁華街でショッピングやグルメ、アミューズメントなどが集まる大阪観光の拠点のひとつです。ここでは大阪に詳しい筆者がラーメンにスポットを当てて、こだわりの人気店を紹介していきます。
龍が目印の老舗店「金龍ラーメン 道頓堀店」
道頓堀でひときわ目をひく龍の看板が目印の金龍ラーメン。1982年創業当時、関西ではまだ珍しかったとんこつラーメンに照準を定め、以来、大阪の名物ラーメン店であり続ける老舗のひとつです。メニューはとんこつラーメンとチャーシューメンの2種類のみ。行列必至の人気店とはいえ、意外に待ち時間が短いので、忙しい観光途中に立ち寄るのにうってつけのお店です。
外国人観光客の多数が頼むという、チャーシューメンは、豚骨と鶏ガラがベースのあっさりとんこつ醤油味。創業者が目指した「女性が毎日でも食べられるラーメン」がそのまま形になったやさしい味わいは、海外の方からも食べやすいと評判です。
金龍ラーメンといえば、創業者が露店からヒントを得て作った、畳敷のテーブル席も特徴のひとつ。靴を脱いで、観光で疲れた足が伸ばせるくつろいだスタイルでラーメンが食べられるところも魅力です。
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金龍ラーメン 道頓堀店
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-26
- 電話 06-6211-6202
営業時間:24時間営業
定休日:無休
門外不出のスープが長年支持される「どうとんぼり神座 道頓堀店」
創業者が、シェフ時代にヒントを得て開発したスープがきっかけだというラーメン店「神座」(かむくら)。開業から30年、ぷ「いつでも、どの店舗でも同じ美味しさを提供したい」という思いのもと、現在はスープ・ソムリエ制度を導入し、スープのスペシャリスト集団が味を管理しています。
あっさりしたやさしい味わいのスープに、たっぷり入った白菜の旨みがよく合い、絶妙なバランスに。そこに特製のタレで煮込んだ玉子、豚バラ肉をじっくり熟成させたチャーシューをトッピングした煮玉子ラーメンはお店でダントツ人気の一杯。こってりスープが苦手な人にもぜひ試してほしい一杯です。
人気のサイドメニュー・からあげは、鶏の旨味を最大限に活かした上品な味つけ。ラーメンと一緒に食べたり、女性客などはシェアして食べる人も多いそうです。
取材した「道頓堀店」は、カウンター13席、通りを挟んで向かいにはテーブル席30席という広さ。黄色をメインにした明るい店内はファミリーも入りやすいカジュアルな雰囲気になっています。
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どうとんぼり神座 道頓堀店
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-25
- 電話 06-62111-3790
営業時間:日〜木 11:00〜22:00,金・土・祝前日 11:00〜23:00
定休日:無休
唯一無二の醤油ラーメン専門店「金久右衛門 道頓堀店」
大阪の顔となる醤油ラーメンを目指して生まれた「金久右衛門」。関西はもとより、全国のラーメンファンから高い支持を得て、いまや名実ともに大阪を代表するラーメン店です。味の決め手となる醤油は、老舗の醤油蔵まるごと完全業務提携のオリジナルです。
鶏ガラと豚のげんこつがベースのスープに淡口醤油で味を整えた、あっさりした中にも奥深い旨味が感じられる「金醤油ラーメン」。この人気メニューをさらにボリューム満点で楽しめるのが、道頓堀店舗限定の「GOLD SPECIAL」です。大振りのチャーシューがたっぷり4枚。煮卵のコクがやさしいスープのほどよいアクセントになっています。
こちらは黒いスープが見た目にもインパクトのある「大阪ブラック」。一際風味豊かな黒醤油と塩が効いたスープは、後味が意外にさっぱり。隠し味に、エビの香りを移した油を使っているので、魚介の滋味も感じられる一杯です。
清潔感のある店内はカウンター席のみで20席。昼ごろからは行列ができるので、午前中の開店まもなくの時間帯が狙い目です。サイドメニューの「ギョーザ」(5個入り・500円)も人気ですよ!
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金久右衛門 道頓堀店
- 住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-4-17
- 電話 06-6211-5502
営業時間:月〜木 11:00〜翌8:00,金〜日・祝前日 24時間営業
定休日:不定休
地鶏を使った絶品スープが自慢「らーめん ぼっこ志」
大阪市内のを南北に走るメインストリート・御堂筋から横道入って1〜2分。少し入り口が奥まったビルの1階にあるのが、「らーめん ぼっこ志」です。看板メニューは鶏白湯ラーメン。ほどよい弾力とコクが魅力の兵庫県産「丹波地どり」を使った濃厚でクリーミーなスープが特徴です。鶏白湯ラーメンの人気店として不動の地位を築いています。
名物の「鶏白湯」は、大量の「丹波地どり」を惜しみなく使ったスープが濃厚かつクリーミー。かつお節の製造技術で作られた鶏節を使った香味油がアクセントです。トッピングはゆでと燻製の2種類の鶏肉が楽しめます。
麺は濃厚なスープによく絡む、平うちストレート。小麦のもちもちした食感で、パスタにも似た味わいに仕上がった麺は、女性人気です。たっぷりの丹波地どりを煮だしたスープは滋養がっぷり。かいわれ大根と紫タマネギの辛味が爽やかさをプラスしています。
胡麻の風味が豊かな「担々麺」。お店自慢の鶏白湯スープをベースにすることで、辛さがまろやかな、ひと味もふた味も違う担々麺に仕上がっています。味のアクセントになる豚のそぼろは、少し濃いめの味付けに。豚肉がNGな方は、鶏の燻製に変えてもらうことができます。
手前にカウンター席、奥にテーブル席があり、全部で14席ある店内。木を基調に、カラフルな壁を配した明るくておしゃれな内装になっています。
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らーめん ぼっこ志
- 住所 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-6-10
- 電話 06-6213-8570
営業時間:11:30〜14:30,18:00〜25:00(LO24:45)
定休日:水曜日
日本で最初の塩専門ラーメン店「塩専門 NAMBA 龍旗信 RIZE」
ショッピングセンター「なんばシティ」の南端にある「龍旗信(りゅうきしん)」は、「塩専門」と「堺(大阪府堺市)」というふたつのテーマを掲げてラーメン作りに挑んだ店主が興したラーメン店。ロンドンやパリにも支店を出すなど、堺の塩ラーメンの魅力を世界に発信していて、国内外問わず強い支持を得ているラーメン店のひとつです。
海外から訪れた方や、塩ラーメン未経験の方にぜひおすすめしたいのが「塩そば」。店主が塩にこだわるがゆえにたどり着いたのは、ムール貝。ムール貝のエキスと鶏と豚や野菜の旨味を煮出したスープを合わせることで、なんともいえない滋味を出すことに成功しました。
麺は特注の細ストレート麺。凛とした趣ただようすっきり塩スープの味わいを引きだしてくれて、のどごしもGOOD。麺にもスープと同じ中国産の天然岩塩を使われているので、スープとのバランスは絶品です。
「塩そば」の味のアクセントになるトッピングのチャーシューは2種類。しっとりとした食感の豚肩ロースと油がのっていてとろける豚バラチャシューが、すっきり上品な塩ラーメンに変化をつけてくれます。
お店で人気のサイドメニューは「スジマヨごはん」。甘辛く煮込んだ国産のスジ肉はコリコリとした食感が絶品です。塩そばのお供にもちょうどいい小ぶりのお茶碗一杯サイズは一緒にオーダーもしやすく、満足度もさらアップ!
取材した店舗は、カウンターのみ10席。お店が多いエリアなので、買い物ついでの女性客も多いです。
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塩専門 なんば 龍旗信RIZE
- 住所 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-25 なんばCITY なんばこめじるし1F
- 電話 06-6644-2523
営業時間:月〜金11:30〜16:00・18:00〜LO23:30,土・日・祝11:30〜LO23:30
定休日:1月1日
Text by:有限会社コピーズ
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