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古都奈良で日本の伝統文化や歴史を巡る特別な旅を

古都奈良で日本の伝統文化や歴史を巡る特別な旅を

公開日: 2024/09/03

世界遺産や国宝、重要文化財を訪れる他、様々な伝統工芸にも触れることができる奈良。今回は古都・奈良の魅力を、モニターツアーに参加した外国人旅行客の様子とともに紹介しよう。

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◎古都奈良の文化財「法相宗大本山 興福寺」

710年に創建された興福寺は藤原氏の氏寺として栄え、平安初期には壮大な伽藍(がらん)を誇ったが、幾度の火災に見舞われ多くの堂塔や寺宝が失われた。しかし、その度に寺僧や有縁の人々の努力で復興。創建時の様式を再現する「天平回帰」を目指し、現在も境内整備事業を進めている。2018年に復元された中金堂は当時の威容を改めて実感でき、夕方以降に訪れるとより荘厳な雰囲気に。また国宝・五重塔は約120年ぶりに大規模な修理工事中。古人の知識や技術を継承し、次世代に伝えていくための修理だと僧侶は言う。

今も毎日定刻につく興福寺の鐘は、地元の人々の時計代わりだ。ツアーではこの鐘つきを特別に体験できる。街中に鐘の音を鳴り響かせる役割は緊張するが「リフレッシュして素晴らしい経験だった」とVanessaさんは満足そうに話してくれた。

興福寺を楽しむなら「ビジュアルガイド」へアクセス!
  • 境内では、興福寺を高精細に再現したVR映像を楽しめるビジュアルガイドを実施中。普段見られない三重塔の内部や、往時の境内などもスマートフォンで気軽に体感できるのが魅力だ。この機会に興福寺の歴史や思想、再建への想いを感じてみよう。
※開発中の画面のため実際と異なる場合があります
※開発中の画面のため実際と異なる場合があります

◎仏教美術に魅了 「奈良国立博物館」

奈良国立博物館にある、なら仏像館は明治時代中期の本格的洋風建築の代表的なものとして重要文化財に指定されている。展示内容は日本の仏教美術が中心となり、外国人でも音声ガイドを利用することで、仏像に親しむことができる。館内には100体近くの仏像が並び、特に像高5mの金剛力士像(奈良・金峯山寺)は見る者の心を掴んで離さない。仏教への信仰が生み出した美術を通して、その背景にある世界を覗いてみたい。

5mの金剛力士像(奈良・金峯山寺)
5mの金剛力士像(奈良・金峯山寺)

◎原始林に囲まれた「春日大社」で感じる1000年の歴史

768年に神山である御蓋山の中腹に藤原氏が創建した春日大社には、四柱の神様が祀られている。社頭には樹齢約800年~1000年の大杉が立ち、また参道の終点には鮮やかな朱塗りの御本殿やそれを取り囲む回廊がある。石灯籠が並ぶ光景にClaraさんも「神秘的で感動した」とのこと。時間をかけて参拝したい。

春日大社「藤浪之屋(ふじなみのや)」の灯篭
春日大社「藤浪之屋(ふじなみのや)」の灯篭

◎ワークショップで特別な体験。忘れがたい旅の思い出に

日本文化をより身近に感じられるものとして、様々な体験型ワークショップも用意されている。

「和北堂 谷村丹後」 茶筅作り
茶道で使用する道具である茶筅作りの技を約550年前から守り継ぐ和北堂では、20代目当主・谷村丹後さんから茶筅(ちゃせん)の歴史を学び、また茶室でお点前をいただける。さらには茶筅の糸掛け体験もできるとあって外国人観光客に人気。Jessicaさんも「普段得られない体験だった」と話す。日本ならではの“侘び寂び”文化を感じてほしい。

「錦光園」 にぎり墨体験
奈良墨の伝統や製法を100年以上守り続ける錦光園では、墨を手で握って造るにぎり墨体験ができる。完成したにぎり墨は唯一無二のオリジナル。桐箱に入れてお土産として持ち帰れるのも嬉しい。墨(ぼく)匠(しょう)から墨の由来をわかりやすく、楽しく聞けるのも醍醐味だ。「書道体験までできて楽しかった」と笑顔でElodieさんは語った。

「興福寺」お守り作り
興福寺で開催されているお守り作り体験。僧侶歴約25年の桐村竜快執事(十輪院)が講師を務め、日本文化に造詣が深いニューヨーク出身のZaneさんが進行。まずは塗香を掌(てのひら)や手首に擦り込み、右手を仏、左手を自分自身と見立てて合掌し、心の清浄を祈ることから始まる。その後、仏の知恵とお導きを意味する般若心経が唱えられ、荘厳な響きに魅了されていく。心を落ち着かせたらお守り作りがスタート。お守りとは曼荼羅(大宇宙)のパワーとお守りの文珠を結びつけ、持ち歩くことで守護を得るもの。参加者は光明真言が書かれた写経に挑戦し、一つひとつの文字に心を込める。ちなみに光明真言は、宝珠・蓮華(れんげ)・光明の功徳(くどく)がこめられているという。書き終えると印章をいただき、木札と一緒にお守り袋に納める。そして最後は護摩木に願いと名前を書き、興福寺で祈祷してもらえる。
今回参加したKateさん、Kimieさん、Theinさんは「自分の名前を入れることができて特別な体験だった」「写経はテンプレートがあって簡単で楽しかった」「お坊さんが印章を作っていることに驚いた」と、とても有意義な時間を過ごした様子。

他にもツアーでは、通常では巡り合えない特別な奈良のロマンに触れる様々な体験ができる。Nikuさんも「定番観光ではない新たな経験ができた」とのこと。あなたもこのツアーで貴重な思い出作りをしてみてはいかがだろうか。

主催:読売新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
令和6年度日本博2.0事業(委託型)

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※特記以外すべて税込み価格です。

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