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【編集部レポ】築100年の京町家「福音」を宿泊体験!今話題の町家ステイ、楽しみ方を徹底紹介

【編集部レポ】築100年の京町家「福音」を宿泊体験!今話題の町家ステイ、楽しみ方を徹底紹介

公開日: 2022/05/18

京都に行くと、古い木造家屋が立ち並ぶ街並みに魅了される方も多いのではないでしょうか。多くの木造家屋は「京町家」と呼ばれ、数百年も前から京都の風情ある街並みを構成してきました。老朽化が進み毎年多くの京町家が取り壊される中、近年は町家をリノベーションした宿泊施設が国内外の旅行者に人気を集めています。今回は京都好きのLIVE JAPAN編集部メンバーがそんな話題の町家ステイに注目し、町家一棟貸しの宿として生まれ変わった「Kyoto Machiya福音」に宿泊体験してきたのでレポートします。ただの宿泊施設としてではない、町家ステイの魅力や楽しみ方がたくさん見えてきました。

京町家とは

京町家とは
町家が軒を連ねる京都の街並み(画像素材:PIXTA)

京町家とは1950年頃よりも前に建てられた日本の都市にみられる民家の一種です。第二次世界大戦で京都への空襲を免れたことから、今なお歴史ある町家が京都には数多く存在しています。その多くが商いをするための店舗と住居が一体となっており、都市の中でも高密度かつ隣の建物とも密接して建てられたものです。

京町家は「うなぎの寝床」と表現されるように、間口が狭く奥行きのある構造となっているのが特徴。また一番奥のくつろげる空間には、奥庭(※坪庭の場合もある)があるのが一般的です。奥庭は室内の景観を彩る役割もありますが、玄関から奥庭までの空気の通りをよくすることで、湿気を防ぐ効果ももたらします。夏は蒸し暑さが厳しい京都市内ですが、町家の中は涼しく快適さを保つ機能ももっているのです。

窓を覆う格子

また、道路に面している窓には格子があるのも一般的。格子があることで中からは外の様子が見え商売を営んでいた当時は来客がすぐにわかる一方で、外からは中の様子が見えないよう、安全面の工夫も施されています。

「Kyoto Machiya福音」改築の様子

近年は町家の空き家化・老朽化が進み、修繕費や維持管理コストがかかることから多くの京町家が解体を余儀なくされています。現行の日本の建築基準法では、一度解体してしまうと、二度と同じ建築物を作ることができません。そうした現状から伝統的な建築物を保護し文化や技術を継承すべく、その多くが宿泊施設やお店などに改築されて再利用が進んでいます。

一方で、改築には一部の専門性を持つ職人しか携われないことや、多くの町家には維持費が膨大にかかってしまうということから、なかなか改築が進まないという課題もあるのが実情です。

路地を抜けたら非日常感!さっそく「Kyoto Machiya福音」へ

路地を抜けたら非日常感!さっそく「Kyoto Machiya福音」へ

近年では、そんな貴重な京町家に宿泊できる一棟貸しの施設が数々登場しています。その魅力は京都に “暮らすように泊まれる”こと。歴史の深い町家に宿泊することで京都の文化に直に触れる体験ができるとして、国内外から人気を集めています。

「Kyoto Machiya福音」は2017年頃に改築をして一棟貸しの宿泊施設として誕生。およそ100年以上前の明治時代から残る歴史ある町家から生まれ変わりました。3棟の町家を4棟に改築し、4つのコンセプトの部屋を有しています。

場所は京都駅から地下鉄烏丸線に乗り、3駅先の烏丸御池駅を下車して徒歩10分ほど。六角通まで進み右に曲がってしばらく歩くと「Fukune」と書かれた看板が見えてきます。

一瞬どこにあるのか迷ってしまいますが、看板の隣の細い路地を抜けていくと……

ありました! 重厚感ある木造の建物が出現。まるでこの辺りだけ100年前にタイムスリップしたようなそんな感覚に襲われます。

右手の建物が受付
正面の電話から連絡を

到着したら右手に無人の受付があるので、壁掛けの館内電話からホテルスタッフに連絡を。予約者名と宿泊人数を伝えると、スタッフの方が泊まる町家の名前や部屋の暗証番号を教えてくれるので、その番号を入力して入室しましょう。英語での案内板もあるので、困った際はそちらをご確認ください。

今回筆者が宿泊したのは「胡弓(こきゅう)」という部屋。4棟すべてが日本の和楽器になぞらえた名前となっているのも素敵です。

さっそく部屋に入ってみると……

「広い!」

古い日本家屋というと天井が低くこぢんまりとしたイメージがありましたが、「胡弓」の部屋は居間の中央から大きな吹き抜けとなっており、外観の雰囲気からは想像がつかないほど開放感抜群です。まるでリゾート地の別荘に来たかのよう。

天窓があり昼間は太陽の光が差し込む

京町家には様々なタイプがありますが、「胡弓」の部屋は総二階建てといい、2階の天井が1階と同じ高さになっています。それがこの開放感の理由です。

奥庭がまるで絵画のような存在感

入って特に目を引くのがガラス戸の向こうにある奥庭と露天風呂。部屋の中とは思えないほど和の風情が目を楽しませてくれます。

和室

1階は大きな居間と小さな畳のある和室が。また部屋の名前となっている胡弓や昔ながらの食器棚など調度品ひとつひとつ見ていくのも楽しみのひとつです。

胡弓

2階に上がっていくと寝室が目に飛び込んできます。低めのエクストラロングベッドが備えられており広々とした空間。横には小さなデスクとトイレが備わっています。

今回、お話を伺ったのは同じく京都にある「京町家の宿 百足屋町 京いすけ」の運営も行っている代表の井上雄介さん。大事にしていることは「できるだけ元の材料を残すこと」と井上さんは語ります。古いものを“昔風”に改装する施設も多い中、土壁や格子、柱などは当時のまま。福音ではできるだけ使えるものを使っていくということにこだわっているそうです。

こちらの天井を支えている重厚感ある木材も昔のものをそのまま使用しているのだとか
ガラス戸の鍵も昔のタイプのまま。くるくるとねじのように回して外してくださいね
トイレの扉の鍵も、一瞬わからない外国人が多いとのこと。まるで忍者屋敷の隠し扉のよう

部屋はフリーWi-Fiが完備。TV、電気ケトル、電子レンジ、冷蔵庫、食器類、加湿付き空気清浄機、セーフティボックス、スマホ用のマルチ充電器も備わっています。また共有の乾燥機付き洗濯機も利用できます。

各種アメニティも充実。歯ブラシやカミソリのほか、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、クレンジング洗顔料や化粧水、乳液もあります。基本の設備やアメニティはすべて整っているので安心して宿泊できます。

宿のサービスやおもてなしから京都の暮らしを体験

福音のこだわりは部屋の魅力だけではありません。宿泊に訪れた人たちにできるだけ京都の文化を楽しんでもらおうと、おもてなしするサービスがたくさんあります。

その一つがウェルカムサービス。宿に到着したらすぐに、スタッフの方が直々にお茶をたててくれます。少し緊張しますがお茶の作法も丁寧に説明してくれるので、リラックスして味わってくださいね。

お茶菓子も和菓子が苦手な方にも配慮し、グルテンフリーのクッキーも添えられています

京都を体験するというお楽しみはそれだけではありません。食事(※費用別途)にもワクワクする工夫があるのです。今回は、京都で人気のお店「AWOMB(アウーム)」の手織り寿し(1人6,000円)をいただきました。手織り寿しとは、京都のおばんざいを使って作る手巻き寿司のこと。自分でお好みの具材を乗せて巻いて食べるという日本らしい体験ができます。

この日のおばんざいは全部で18種類、肉・魚料理が13種類、果物は4種類と盛りだくさん。そのほか椀物として「5種の野菜のすりながし」が用意されています。京野菜や京都の旬の食材がたっぷりと楽しめます。

作り方は簡単。海苔巻きなどを作るときに使用する小さな「巻きす」と呼ばれる竹製の道具の上に海苔とご飯を乗せます。

その上におばんざいを乗せて、巻きすをくるっと巻いていきます。

かわいらしい手織り寿司の完成! 少し具材の量が多かったかも……

調味料で味変もできますよ。右から「合わせ醤油」「塩こうじタレ」「梅肉タレ」「白みそタレ」です。お好みに合わせて使用してみてください。

魚やお肉、お野菜など、何通りのもの味覚を味わえるだけでなく、自分のオリジナルの手織り寿しが作れるのは嬉しいですね。

朝食は京の老舗「泉仙」の和朝食お膳(1人2,400円)をいただきました。

品数の多さに朝から大満足。シンプルながらもひとつひとつの素材の味や出汁の旨味が引き立つ味わいでした。食事は魚や卵を含めない精進料理への変更も可能。また和食が苦手な方は洋食の手配もできるので予約時に相談してみてください。

夕食・朝食ともにすべてお店の方がお部屋まで直接持ってきてくれます。ほかのゲストに会わずにお部屋で食事ができるのも安心です。

「福音」に泊まる醍醐味はやっぱりお風呂! 奥庭の露天風呂のほか、浴室にシャワールームと檜風呂があります。

レインシャワーなのも嬉しい
檜の香りがリラックス効果抜群

特にお庭を眺めながらゆっくりと浸かれる露天風呂は最高です! この日はあいにくの雨でしたが、屋根を打つ雨音を聞いたり、湿った春の草木の匂いを楽しんだりと、五感を通じて風情のあるひとときを過ごせました。

寒い時期は少し熱めにすると、入る頃にはちょうどいい湯加減になりますよ

休憩用に小さな椅子とテーブルがあるので、ちょっとした食事や飲み物を持ち込んで幸せな空間を独り占めしてくださいね。

編集部が伝えたい!“京都で暮らすように泊まる”楽しみ方

井上さんによると、コロナ禍の前は、訪日外国人の宿泊客が7割以上だったとのこと。なかには1週間滞在したという方も。そのため外国人客が快適に泊まれる配慮がたくさんあります。

床に座ることに慣れない外国人宿泊者が多いためソファを設置
英語版のウェルカムガイドや京都のガイドブックも

特に注目したいのは「コンシェルジュサービス」。福音では有人の対面サービスを実施(新型コロナウィルス感染症防止の観点から非対面でのサービスも可能)。滞在期間の困りごとはもちろんのこと、おすすめの観光地やレストラン、記念日のサプライズの相談など、より良い思い出づくりができるようサポートしてくれるのです。サービスは英語、スペイン語、フランス語に対応しています。

そんな外国人観光客を数多くおもてなしした福音ならではの、おすすめの過ごし方をご紹介します。

1)京都の文化を楽しむ各種体験

日本や京都の文化を、体験を通じて味わってみてはいかがでしょうか? そのひとつが京つまみ細工体験。江戸時代(1600〜1868年)から伝わる伝統工芸の「つまみ細工」で、かんざしやブローチなどが作れます。

福音が提供する体験では、宿まで講師が来てお部屋でもレクチャーを受けられるとのこと。着物をレンタルして作ったかんざしをつけて京都を散策してみるのもいいですね。

また、福音ならではの特別な体験をしたい方には京都・花街の世界観を味わえる「お茶屋さん体験」がおすすめです。福音が提携しているお茶屋さんで舞妓さん、芸妓さんのおもてなしを受けてお茶屋遊びや京懐石を楽しむことができます。お茶屋さんは一見さんお断りであることが多く、一般の観光客はなかなか予約できないことから、とても貴重な体験ができると好評です。

2)京都に住む人たちの暮らしを楽しむ

「福音」の周りは静かな住宅街でもあるので、少し歩くだけでも素敵なお店に出会えます

井上さんをはじめ、コンシェルジュの方は京都の暮らしに根ざしている方が多いため、地元ならではの京都の様々な楽しみ方を提案してくれます。京都の名所観光ももちろん楽しいですが、通な楽しみ方として地元の京都の人々の生活をなぞってみてはいかがでしょうか。

コンシェルジュの方が提案してくれるのはガイドブックには載っていない、地元の人だからこそ知っているおすすめのおばんざい屋さんやカフェ、パン屋さん、商店街から、おすすめの散歩コースまで多種多様。長く滞在しても飽きることなく毎日違った顔の京都に出会えます。

有名な錦市場だけじゃない!地元の方々が集う三条会商店街
訪れた3月中旬には、河津桜が咲き始めた場所も教えてくれました

ほかにも、記念日プレゼントのサービスや、なかなか予約の取れないミシュラン星獲得店の予約なども行ってくれます。京都での滞在期間をどのように過ごしたいかをぜひ相談してみてください。自分だけのとっておきの京都の体験ができますよ。

夜の町家も風情たっぷり

「一歩先の非日常体験、本当の京都が楽しめます」と井上さん。町家ステイをすることで単なる宿泊だけではなく、京都の暮らしや歴史など、より深い京都の魅力を知るきっかけになります。
福音で贅沢な京町家の宿泊を通じて、普通の旅行ではなかなか味わえない京都を体験してみてくださいね。

実施中の新型コロナ対策
店舗・施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄 /除菌・消毒液の設置 /お客様の入れ替わり都度の消毒/店舗・施設内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施 /体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施/従業員の客室サービス(入室)の制限/非接触型決済の対応 /チェックイン自動化、非対面対応

  • Kyoto Machiya 福音
    • 住所 604-8217 京都府京都市中京区西六角町105-3
      地図をみる
    • 最寄駅 烏丸御池 駅 (京都市営地下鉄 烏丸線 / 京都市営地下鉄 東西線)
      徒歩10分

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Text by:LIVE JAPAN編集部
※本記事の情報は2022年4月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

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