京都といえば、日本で最も有名な観光スポットといっても過言ではありません。例年なら、多くの外国人観光客が「清水寺」や「祇園」などの名所を訪れています。
そんな京都を以前訪れた外国人が、母国へのお土産を購入するときにとっても驚いたことがあるそう。今回は、そんな体験をしたカナダ人にインタビューしてみました。
※以下はインタビューに答えていただいた方が、過去に京都旅行をした中で抱いた個人的な意見・感想です。
素晴らしい芸出品!「うちわ」
「『うちわ』は素敵ですね。貼られている紙に描かれた絵の表現の細かさが素晴らしいと思いました。また骨組みを作るために竹を細く均等に割っている技術にはとても驚きました。風をおこして涼むためのものだと聞きましたが、芸術品でもありますね。」(カナダ人男性)
日本の夏の風物詩ともいえる「うちわ」。暑くなると無料のうちわが、お店や路上で配られたりしていますよね。そんなうちわは、日本の歴史を感じられる一品として、外国人観光客から人気が高いお土産だということをご存じでしょうか。特に竹製のうちわは、プラスチック製のものよりも好まれる傾向にあります。
京都にあるうちわの名店では、竹の一本一本まで精巧に作られており、まさしく職人技の賜物だといえるでしょう。最近では、外国人観光客向けのお土産用のうちわも作られているので、京都を訪れたときには一度、覗いてみてはいかがでしょうか。
お土産コーナー一面緑色でびっくり!「抹茶味のお菓子」
「『抹茶』味のお菓子をたくさん見かけました。なかにはお土産コーナー一面が抹茶商品で緑色に見えるお店もあって、抹茶は好きですが衝撃でした。本当に色んな種類があるのですね。」(カナダ人男性)
最近、海外で抹茶味のお菓子や飲料が話題になっており、人気を博しています。そんな抹茶味のお菓子は、外国人観光客からも好評で、爆買いしていく人も多いと聞きます。
そのため、インタビューに答えてくれたカナダ人男性が話すように、京都のお土産コーナーには、一面が緑色のお店もあるみたいですね。
このような抹茶味のお菓子には、チョコレートやカステラ、せんべいなど多様な種類がありますので、訪日したときにはぜひ一度、堪能してみてはいかがでしょうか。
京都には、お菓子だけでなく、本物の抹茶を口にできる茶道体験があります。茶道体験では、外国人観光客でも参加できるように、英語が堪能なスタッフが常駐しているそうです。一日に数回、開催しており、リーズナブルな値段ですので、思い出作りにはおすすめです。
素晴らしいアイデアに驚き!「風呂敷」
「『風呂敷』をお土産にしました。和風な柄だけでなくて、カラフルな可愛いものもあるんですよね。母国の友達に渡したら、スカーフのように使っていてちょっとびっくりしました。母は、額に入れて飾っていたので、芸術品のように見えたのだと思います。」(カナダ人男性)
物を包み持ち運んだり収納したりするための布である風呂敷。日本では、奈良時代より使われているといわれています。そんな風呂敷は、日本らしい一品であり、外国人観光客からお土産として購入されています。特に桜のような、日本を彷彿とさせる模様やイラストの風呂敷は、人気が高いみたいですね。
ただし、風呂敷をそのまま渡してしまうと、インタビューに答えてくれたカナダ人男性の友人や母親のように、本来の使い方を知らずに使用してしまうこともあります。そのため、お土産として渡すときには、使用方法について説明してあげるといいでしょう。
ウェブ上には、風呂敷の使用方法について解説した動画があり、視聴した外国人からは「風呂敷はすごいね!ワンダフル!」「素晴らしいアイデアだね!」などのコメントが寄せられています。参考にするといいかもしれませんね。
最近では、日本人でも風呂敷を使う機会が少なくなり、あまり見かけることはなくなりました。しかし、外国人観光客が風呂敷を使うことにより、ひょっとしたら日本でも再ブームになるかもしれませんね。
硬くてびっくり…でもカラフルでかわいい「金平糖」
「『金平糖』が好きですね。最初は硬くてびっくりしたけど、美味しかったです。味は氷砂糖に似ているけど、色がカラフルで華やかなお菓子ですね。」(カナダ人男性)
今では京都のお土産としておなじみの「金平糖」。そのかわいらしい見た目と味から外国人観光客からも評判が高いです。現在では、和菓子の一つとして定着していますが、もともとはポルトガル人が日本に持ち込んだものがはじまりだといわれています。当時は、「コンフェイト」と呼ばれており、その名残から金平糖になったそうですよ。
そんな金平糖は、外国人観光客にもウケがよく「ラブリーな見た目で、食べたらホッとするのが最高だね!」「砂糖の飴だね。子供にも人気だよ!」といわれています。金平糖は、常温保存でき、賞味期限が長く、持ち運びしやすい大きさであることも、外国人観光客から人気が高い理由です。
京都には金平糖専門店があり、多様な金平糖を楽しめます。金平糖というと氷砂糖のような甘いものをイメージする人が多いと思いますが、それだけではありません。なかには甘さ控えめのものもあります。
また季節限定のソーダや栗、完熟マンゴー味なども。大きさは、お土産用の少量用から家庭用の大容量まで、選択できます。そんな見ているだけでも楽しくなる金平糖なら、京都のお土産としてピッタリです。ぜひ一つ、購入してみることをおすすめします。
独特な味が厳しかった…「八つ橋」
「『八つ橋』は独特な味ですね。京都でたくさんお土産として売られていましたが、まずやわらかい食感にちょっとビックリしました。あとは使用されているスパイスの香り。ニッキというそうですが、これが何ともいえない香りで、何度かチャレンジしましたが難しかったです。少し似ているものでミントは食べたことがありますが、ミントの方が美味しいですね。他にチョコバナナ味を食べましたが、それは美味しかったです。」(カナダ人男性)
京都のお土産で筆頭にあげられるのが「八つ橋」ではないでしょうか。国内外を問わず、京都を訪れた旅行客の多くが、一度は口にするものだと思います。
八つ橋は、多くの観光客から愛されているお土産ですが、なかには苦手な人もいるようです。今回、インタビューに答えてくれたカナダ人男性も「食感」や「ニッキ」にビックリしたり難しかったと話しています。
ニッキとは、クスノキ科の常緑樹を原料として作られるスパイスのことです。よくシナモンと比べられますが、ニッキの方が、甘みがマイルドだといわれています。そんなニッキは、辛みを抑えた味と独特の風味を添えてくれますが、癖があります。
なかにはニッキが使用されていない八つ橋も売られているそうです。苦手な人は、購入する八つ橋にニッキが含まれているかどうかを調べるといいでしょう。
また、そんな八つ橋は種類が豊富にあります。特に有名なのは「生八つ橋」や「焼き八つ橋」です。他にもチョコレートやストロベリー、オレンジなどのさまざまなフレーバーを使用したものが、取り揃えられています。いずれもお茶と合わせて口にするとさらに美味しくなるので、一度試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。京都には今回、紹介したもの以外にも、漬物や花札など、食べ物から雑貨まで多様なお土産があります。いずれも外国人観光客が好む日本の歴史を感じられるものになっており、きっと満足させてくれるでしょう。
なかには、はじめての訪日でお土産選びに不安な人もいるかもしれませんが、安心してください。最近のお土産屋では、箱の中身が外から見えるようになっているディスプレイボックスがありますので、ぜひ参考にしてみてください!
※本記事は2020年5月公開記事を一部再編集したものです。
ライター
株式会社ダリコーポレーション
人事・労務・法務・キャリアジャンルなどの硬めのジャンルを中心に手がけているライター。コラム記事をメインに作成している。
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