港町・神戸は、異国情緒がただようおしゃれな街です。暑いといわれる関西の夏ですが、神戸は大阪や京都と比べて比較的過ごしやすいといわれています。でも、どのくらいの気温・天気なのか、どんな服装で行けばいいのか迷っている人も多いでしょう。そこで、6月・7月・8月の月ごとの気温・天気や用意すべき服装、あると便利なものを地元ライターがアドバイスします。
■神戸ってどんな地域?年間を通してどんな気候?
神戸は北側に六甲山、南側に瀬戸内海を有する街です。六甲山が冷たい北風を遮るうえ、瀬戸内海の海水温度が高いため、気候は温暖で冬でもそれほど寒くありません。西の淡路や明石海峡方面から吹く浜風が強いのですが、これが空気の流れを作って、夏のヒートアイランド現象が解消しやすいというメリットも。
また、日照時間も長く、ほどよい湿度もあり、快適に観光できる環境だといえます。三宮がある市内中心部は公共交通機関が発達しており、電車、地下鉄、バスで動きやすい都会の街なので、多少天候が悪くても遊べるところはたくさんあります。
■神戸の6月の気温・天気
6月は「梅雨」と呼ばれる、雨が多い季節です。神戸では前半は晴れの日が多いですが、後半は雨の日が続いて蒸し暑くなります。平均気温は23.2℃。平均最低気温は20.4℃、平均最高気温は26.6℃です。梅雨の合間の晴れの日は、日差しが強く、気温が30℃近くになることもあります。
- 気温(℃)
- 23.2
- 最高気温(℃)
- 26.6
- 最低気温(℃)
- 20.4
- 降水量(mm)
- 181.6
- 湿度(%)
- 72
■神戸の6月の服装は?
6月になるとTシャツ、ブラウス、ポロシャツ1枚などの軽装で過ごせるようになります。でも、施設や乗り物に冷房が入る頃なので、外気との温度差に備えて長袖のパーカーなど、羽織るものがあると安心です。雨の日が多いので、足元は濡れても大丈夫な防水対策がある靴やレインシューズを用意しておくといいでしょう。
●着用アイテム
トップス:(男女)Tシャツ、ポロシャツ
ボトムス:(男女)ジーンズ、(女)スカート
靴:(男女)スニーカー、サンダル、レインシューズ
小物:(男女)折りたたみ傘
■6月の神戸のおすすめ観光スポット&プラン
雨の日でも遊べるアーケード付きの商店街や商業施設がたくさんある神戸ですが、動物や花とふれあえるテーマパーク「神戸どうぶつ王国」がおすすめです。全天候型なので室内でも動物を見ることができます。
三宮からポートライナーで行けるポートアイランドにあり、施設内では約100種類以上の動物たちが飼育されています。カピバラやカンガルーとふれあい体験ができたり、バードパフォーマンスショーやドッグパフォーマンスショーを楽しむことができたりします。レストランもあるので、まる1日ゆっくり遊べます。
■神戸の7月の気温・天気
7月初旬ごろに梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏が始まります。平均最低気温は24.4℃、平均最高気温は30.0℃、平均気温は26.8℃ですが、最高気温が30℃を超える真夏日が増えてきます。でも同じ関西の京都や大阪と比べると、山が近いことや海からの強風の影響で、35℃を超える猛暑日はそう多くはありません。でも、日中の強い日差しには注意が必要です。
- 気温(℃)
- 26.8
- 最高気温(℃)
- 30.0
- 最低気温(℃)
- 24.4
- 降水量(mm)
- 152.1
- 湿度(%)
- 75
■神戸の7月の服装は?
トップスは半そでやノースリーブで、素材は綿や麻混などを選ぶと見た目も着心地も涼し気です。体にぴったりフィットしたものより、すこしゆるめのアイテムのほうが、空気が通りやすくて快適です。強い日差しを避けるため、また室内のエアコンの冷気対策としてパーカーを羽織るのもおすすめです。足元は革靴やスニーカーより、素足にサンダルが快適です。屋外を歩く時は、帽子や日傘で直射日光を遮りましょう。
●着用アイテム
トップス:(男女)Tシャツ、ポロシャツ
ボトムス:(男女)コットンパンツ、(女)スカート
靴:(男女)サンダル
小物:(男女)帽子、サングラス、日傘
■7月の神戸のおすすめ観光スポット&プラン
青空がキレイな日は神戸港に出かけてみませんか。港町神戸のシンボル、ポートタワーから六甲山を背にした神戸の街が見渡せます。
ポートタワーの3Fの「SAKE TARU LOUNGE」は床全体がゆっくり動いていて、約20分で360度回ります。地元神戸・灘の日本酒を飲みながら、神戸の街と海をぐるりと一周見渡せるステキな時間が過ごせます。
■神戸の8月の気温・天気
8月の気候は7月とほとんど変わらず、連日30℃を超える真夏日が続きます。夜になっても気温が下がらず熱帯夜になることが多いため、一晩中エアコンは欠かせません。
注意しなくてはいけないのは、夕刻にいきなり強い雨が降るゲリラ豪雨です。一瞬でずぶぬれになるほどの雨で雷を伴うことがあるので、ゲリラ豪雨に遭遇したら、すぐに建物の中に避難しましょう。台風の到来もあるので、天気予報や台風情報を確認して、無茶な移動や観光をしないようにしましょう。
- 気温(℃)
- 28.3
- 最高気温(℃)
- 31.8
- 最低気温(℃)
- 25.8
- 降水量(mm)
- 90.9
- 湿度(%)
- 71
■神戸の8月の服装は?
7月同様、トップスは半そでやノースリーブ、ゆったりしたワンピース、足元には素足にサンダルが快適です。外を歩くときに、薄いパーカーやジャケットを羽織ると日差しから地肌を守ることができます。また、日本で多く売られている晴雨兼用の傘をもっておくと、強い日差しを遮るとともに、急な雨にも対応できます。
●着用イテム
トップス:(男女)Tシャツ、(女)ワンピース
ボトムス:(男女)コットンパンツ、(女)スカート
靴:(男女)サンダル
小物:(男女)帽子、サングラス、日傘
■8月の神戸のおすすめ観光スポット&プラン
暑い季節は、日陰や冷房が効いているスポットを散策するのがいいですね。神戸には、たくさんの商業施設があります。中でもフラワーロードと鯉川筋を東西に結ぶ、アーケードのある商店街、「神戸三宮センター街」には様々な専門店がずらり。
またJR・阪神元町駅と神戸駅を結ぶ、「元町高架通商店街」には個性的な店が並び、中でも古いゲームや本、レコードやCDなどの店が見どころ。宝探し気分で、おもしろい商品との出会いが楽しめます。
大阪や京都と比べると暑さはマシだとはいえ、やっぱり暑い神戸の夏。でも、神戸はコンパクトな街なので、うまく屋内のレジャー施設や買い物スポットと組み合わせて移動すれば、案外暑さにバテることはありません。移動の電車やバス、タクシーは空調がききすぎていることがあるので、体が冷えすぎないように羽織るものを用意して、港町神戸の夏を楽しんでください。
松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています
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