神戸を象徴する山・六甲山を舞台に開催されている、現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond(以下「神戸六甲ミーツ・アート」)」。自然豊かな六甲山上に点在する観光施設等に、多彩なアート作品が展示されています。山の上はそろそろ紅葉シーズン。この季節ならではの景色とともにアートを楽しむ、秋の一日はいかが?
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大阪のすぐ隣。魅力いっぱいの神戸・六甲タウン
神戸は、大阪府の西隣に位置する兵庫県の県庁所在地。古くから港町として栄え、レトロな西洋建築や賑やかなチャイナタウンなど、街のあちこちで異国情緒あふれる風景が見られます。訪日外国人客にも人気があり、兵庫県内一の観光都市と言えるでしょう。
六甲山は、神戸市街地の北側に東西約30kmに渡って広がる山系です。美しい眺望と豊かな自然に恵まれ、ハイキングやキャンプなども楽しめる山として、地元・神戸の人々に長く親しまれてきました。そんな街のシンボル・六甲山を舞台とした芸術祭が「神戸六甲ミーツ・アート」です。
現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート」とは
六甲山上の観光施設を主な会場とし、オープンエアな環境でアート作品を楽しめる「神戸六甲ミーツ・アート」。2010年の初開催から、これまで延べ520組以上のアーティストが参加しました。15回目となる今回のテーマは、「新しい視界 Find new perspectives.」。日常を離れて旅をするようにさまざまな価値観と出会い、既存の考えにとらわれない新しい視界が開かれる芸術祭を目指しています。
2024年の出展アーティストは、過去最多となる61組。幅広い視点で作られた多彩な作品が紹介されます。また、世界に広く開かれた芸術祭を目指し、海外作家も招聘。美術関係者の間で関心が高まるアジアから、韓国のウ・ヒョンミン、カンボジアのクゥワイ・サムナン、インドネシアのWaft Lab(ワフラボ)などが参加しています。
立体造形から絵画、インスタレーションまで、出展作品のジャンルは多岐に渡っています。作品のそばに設置されたキャプションにも注目を。作品解説やディレクター・キュレーターのコメント、アーティスト情報などが記載され、理解を深めてくれます。二次元コードを読み取れば、アーティストについてのさらに詳しい情報も得られます。(英語対応※一部の作品は繁体字、韓国語対応あり)
「神戸六甲ミーツ・アート」をとことん楽しむ6つのポイント
盛りだくさんのコンテンツで構成される「神戸六甲ミーツ・アート」。その魅力を残らず体感するために、押さえておきたい6つのポイントを紹介します。出かける前に知っておけば、芸術祭を目一杯楽しめるはず。
会場までは山中を抜ける「六甲ケーブル」で
六甲山のふもとから山上へは、昭和7年に開業した「六甲ケーブル」で向かいましょう。車両は、「クラシックタイプ」と「レトロタイプ」の2編成。山上側の箱形車と山下側の展望車の2両連結で運転する、世界でも珍しいスタイルのケーブルカーです。山上では、会場間をつなぐ路線バス「六甲山上バス」 が運行。会場は広く、いたるところに作品が点在しているのでバスの乗り降りが自由の1DAYチケットや、「六甲ケーブル」と「六甲山上バス」の乗車券がセットになったチケットを購入してお得&効率的に楽しもう。
「会期中だけの公開!安藤忠雄氏による「風の教会」
六甲山上ある「風の教会」は、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏が手がけた建築。大阪府「光の教会」、北海道「水の教会」と並んで、 “教会三部作”と呼ばれる建物のひとつです。普段は館内に入ることはできませんが、芸術祭会期中のみ展示会場として公開。かつて教会とともにあったホテルの跡地広場にも作品が展示されます。
注目作品は「ROKKO森の音ミュージアム」に
四季折々の自然と森の音を楽しめる「ROKKO森の音ミュージアム」は、メイン会場のひとつ。自動演奏楽器の音色が響く「森の音ホール」や、さまざまな音の仕掛けが隠された「SIKIガーデン~音の散策路~」など、施設内の各所に作品が展示されます。芸術祭を代表するような作品の数々から目が離せません。
「SIKIガーデン~音の散策路~」にある「野外アートゾーン」では、芸術祭会期終了後も一部の出展作品を継続展示。自然の中では時間や季節によって作品の表情が変化し、観光などで立ち寄った人も現代アートに出会える場所となっています。
豊かな自然とアートが融合する「六甲高山植物園」
六甲山上の冷涼な気候を生かし、世界の高山植物や寒冷地植物、六甲の自生植物、山野草など約1,500種を野生に近い状態で栽培する「六甲高山植物園」。季節ごとの自然の風景に出会える園内では、「花のガイドツアー」も毎日実施されています。例年10月中旬~11月中旬頃は、紅葉とともにアート作品が楽しめる特別な期間です。
「六甲ガーデンテラスエリア」では、絶景がお待ちかね。
六甲山の山頂付近・標高約880mに位置する「六甲ガーデンテラス」は、日本有数の眺望スポット。階段状の「見晴らしのテラス」からは、六甲の山並みと瀬戸内海、市街地が織りなす、美しい景色が広がります。エリア内に点在する作品を鑑賞しながら、景色も自慢のレストランやカフェ、芸術祭のオフィシャルグッズが並ぶショップに立ち寄りましょう。
「トレイルエリア」で山歩きしながらアート鑑賞!?
木漏れ日が降りそそぐハイキングルート沿いに作品を展示する「トレイルエリア」では、アート鑑賞の楽しさとともに、六甲山の新しい魅力にも出会えます。山中を歩くため履き慣れた靴と、服装は長袖長ズボンがおすすめ。道に迷わないよう周遊マップを持って歩くのが安心です。
芸術祭期間限定グルメ&とっておきのお土産も
広い会場をじっくり巡ってお腹が空いてきたら、おいしいグルメでひと休み。「神戸六甲ミーツ・アート」会場のあちこちにある、レストランやカフェに立ち寄りましょう。神戸ポークや六甲山麓の牛乳、六甲山で採れたはちみつ「やまみつ」など、近隣の食材を使った芸術祭会期中限定のメニューも登場します。
芸術祭のオフィシャルグッズもチェック。ロゴマークである山のモチーフを散りばめた、日常使いしやすいアイテムが揃います。六甲山に咲く花々からミツバチたちが集めたはちみつ「やまみつ」を使用したパイやキャンディーは、ロゴマーク入りのパッケージで。芸術祭を訪れた記念に、家族や友人へのお土産にいかがですか。
まだある!「神戸六甲ミーツ・アート」の楽しみ方
芸術祭期間中は、夜間の特別展示にも注目です。イベント「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」では、光や映像による大規模なプロジェクトを数多く手掛けるアーティスト・髙橋匡太らによる光のアートが「ROKKO森の音ミュージアム」と「六甲高山植物園」を彩ります。会場に設置された作品も光に照らし出され、昼間とはまた違った表情に。紅葉した木々も美しくライトアップされます。
- 【会期】2024年9月21日(土)~11月24日(日)の土日祝の夜間
- 【会場】ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園
- 【時間】17:00~20:00
そして、芸術祭を訪れる人にとっておきの情報をもう一つ。関西の奥座敷とも呼ばれ、豊臣秀吉も愛した日本三古泉のひとつ「有馬温泉」は、六甲山頂から「六甲有馬ロープウェー」でわずか12分のところにあります。昼間は芸術祭を楽しみ、夜は有馬温泉に宿泊というプランはいかがですか。
大阪から日帰り可能!気になるアクセスとチケット情報
最後に、六甲山へのアクセスをチェック。「大阪梅田」から阪急電車で約35分の「六甲駅」で下車し、山の玄関口「六甲ケーブル下駅」までは神戸市バスで向かいます。山上に点在する各会場間はバスや徒歩で周遊が可能。
チケットについてもご紹介。全ての有料会場へ入場可能な「鑑賞パスポート」のほか、夜間イベント「ひかりの森〜夜の芸術散歩〜」もあわせて楽しめる、お得な「ナイトパス付鑑賞パスポート」もあります。各種チケットは事前にWebで購入できるほか、神戸市街地や六甲山上の窓口でも当日購入できます。
まだ見たことのない景色や、さまざまな価値観との出会いが待っている「神戸六甲ミーツ・アート」。今年の秋はアートをテーマに、新たな世界を開く旅をしてみませんか?
- 会期/2024年8月24日(土)〜11月24日(日)
※六甲山サイレンスリゾートのみ8~10月の毎週月曜休業(月曜が祝日の場合は火曜休) - 開場時間/10:00〜17:00
※会場により一部異なります - 会場/ROKKO森の音ミュージアム、六甲高山植物園、六甲ガーデンテラスエリア、トレイルエリア、風の教会エリア、六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅・天覧台)、六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅、兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)
- 神戸六甲ミーツ・アート事務局
rma-info@rokkosan.com
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※特記以外すべて税込み価格です。