札幌中心にある大きなアーケード街・狸小路商店街沿いに2023年誕生した、注目のスポット「moyuk SAPPORO(モユク サッポロ)」。話題の都市型水族館や、お土産がずらりと並んだお店、さらには地元発祥のおいしい飲食店まで、魅力あふれる施設がいっぱい! 札幌観光に来たならぜひ立ち寄ってほしいmoyuk SAPPOROの魅力を、新しいものが大好きな札幌のライター・ユウコと同僚ライターたちが実際に行って体験し、詳しくレポートします。
moyuk SAPPOROとは?
「moyuk SAPPORO」とは、2023年7月に札幌中心部にオープンした、新たな複合型商業施設です。札幌の中では歴史ある商店街・狸小路商店街沿いにあり、施設名の「moyuk(モユク)」は、アイヌ語で「タヌキ」の意味です。
地下2階から地上7階まであり、フロア構成は以下となっています。
- 7階
- 誰でも利用可能な屋外テラス
- 4-6階
- 都市型水族館「AOAO SAPPORO」
- 3階
- 最先端のテクノロジーやトレンドに出合える、雑貨店などのフロア
- 2階
- ファッション小物など「豊かに暮らす」ための店舗が揃うフロア
- 1階
- 新しい文化や価値観を提案する、さまざまなショップが集まるフロア
- 地下2階
- 飲食フロア
moyuk SAPPOROへのアクセス方法
最寄り駅は地下鉄南北線の「大通駅」と「すすきの駅」で、札幌駅の南口から大通公園やすすきのがある南へ向かって延びる、札幌のメインストリート「札幌駅前通」と狸小路商店街が交差する場所にあります。大通駅からは徒歩3分、すすきの駅からは徒歩5分の距離で到着します。
札幌の中心は地下道が発達していて、JR札幌駅―大通駅―すすきの駅の間が、地下で一直線につながっています。moyuk SAPPOROは、大通とすすきのを結ぶ地下街「さっぽろ地下街 ポールタウン」直結。最寄りの大通駅やすすきの駅から地下を通って行けるのはもちろん、JR札幌駅からも約20分、地下を歩いて行けるので、雨や雪など天気が悪い日でも濡れずに建物に入ることができます。
札幌ライターが教えるmoyuk SAPPOROの楽しみ方
さて、施設の中を早速レポート。地下から建物に入って、まずは話題のレジャースポットから行ってみましょう!
見どころ① ここは必訪!話題の都市型水族館「AOAO SAPPORO」
エスカレーターを昇って階へ。AOAO SAPPOROは、札幌の街中に2023年7月にオープンした水族館です。エントランスは4階にありますが、決まった順路はなくそれぞれが好きな順番で、自由に館内を回って展示を楽しめるようになっています。
初めにタッチパネル式の券売機でチケットを購入。券売機の案内は英語表示も選べます。
券を購入したら入口でパンフレットをゲットして、さあ水族館の中へ。パンフレットは日本語、中国語(繁体字)、韓国語の3種類あり、英語は全てのパンフレットに併記されています。4階には都市型水族館に欠かせない人工海水をつくる装置や、バックヤードが間近で見られる展示があります。
筆者のイチオシ展示は、頭の黄色い飾り羽が特徴的なキタイワトビペンギンを間近で見ることができる、6階の展示です。このペンギンは、岩場を両足で飛び跳ねて移動する習性があり、陸場の六角形のブロックは、その行動をよく観察できるよう設計、配置されています。ピョンと跳ねてブロックを移る姿がとっても愛らしい!
この時は運良く、食事タイムに遭遇しました! 餌やりの時間は毎日11:00と16:00で、土日は14:00にも行われています。ペンギンたちには、ニセコなど北海道の地名がそれぞれ名付けられています。食事の際に呼んでいるのでぜひ注目してみて。
ペンギンが泳いでいる姿を観察できるゾーンもあります。
ペンギンの展示の隣には、ミズクラゲなどがゆっくりと漂う「プランクトンルーム」もあります。クラゲが幻想的に漂う姿を観察してみてください。
同じく6階のフロアには、札幌の人気ベーカリーによる、パンとお酒が楽しめるバル「シロクマベーカリー&」があります。北海道産小麦を使用したクロワッサンや、オリジナルカクテル、北海道の食材を使ったバルメニューを楽しむことができます。
ショーウインドーにはクロワッサンがずらり。チョコレートなどがかかった甘いものから、ソーセージやフライをサンドした食事系のものまで、計12種類あります。夕方ごろには売り切れる商品が出てくるので、早めに行ってゲットしましょう。
水族館限定のチョコミントのクロワッサン(税込490円)と、オリジナルカクテル「AOAOスパークリング(税込790円)」をいただきました。クロワッサンは、上にミントチョコとザクザクのチョコレートチップがかかっており、生地とベストマッチ。ヒプノティックとスパークリングワインを合わせたカクテルは、爽やかな味で、美しい色にもうっとり。
展示の近くにはテーブルやカウンターがあるので、水槽をバックに食べ物の写真を撮ったり、生き物を観察しながら食事を楽しんだりすることができます。
また館内には、テーブルの下など至る所に電源タップがあります。椅子に座ってひと休みしつつ、スマホやカメラの充電をするのもアリです!
5階のおすすめ展示は、「ネイチャーアクアリウム」。美しい自然の風景を模して水草が生い茂る水槽に生態系を再現し、小さな生き物たちが生活する様子を観察できる展示です。日本で生まれた展示方法で、東京、リスボンに続き、ここが世界3カ所目の常設展示となります。
1つ1つの水槽にテーマがあり、日本の紅葉をイメージしたものや、岩が置かれ日本庭園を思わせるようなものまで、美しい展示が並びます。写真は、倒木とそこに生える植物によって熱帯雨林を表現した、唯一水が入っていない展示。毎時00分には、雨が降ったり、風が吹いたりする演出があります。
「わび・さび」を感じさせるような和の空間の中には、大きなベンチがいくつかあり、そこに座ってゆったりと水槽を観察するのがおすすめ。繁華街のにぎやかさと一線を画した、くつろぎの時間を味わってみては。
展示を見終わったら、最後は4階のミュージアムショップで、お土産を購入しましょう。AOAO SAPPORO限定の商品も数多くあり、水族館の生き物がプリントされたクッキー(税込1,180円)などが販売されています。
中でも私のおすすめは、ペンギンのぬいぐるみが当たる「ハッピーペンギンくじ(1回税込1,500円)」。1等〜3等まであり、サイズの異なるぬいぐるみが必ず当たります。
3等が当たりました! 棚から好きなぬいぐるみを選んで、おうちに連れて帰りましょう。
<施設情報>
AOAO SAPPORO
電話番号:011-212-1316
営業時間:10:00〜22:00(最終入館21:00)
料金:
<料金A>大人(高校生以上)2,200円 子ども(小中学生)1,100円 幼児(3歳以上)200円
<料金B>大人(高校生以上)2,000円 子ども(小中学生)1,000円 幼児(3歳以上)200円
※入館料金は来館日ごとにA・Bのいずれかに変わります。詳細は公式Webサイトをご確認ください。
定休日:無休
外国語対応:英語対応が可能なスタッフがいます。※不在の場合あり
見どころ② 北海道土産は食べ飲み比べしながら選ぼう「きたキッチン」
続いては、地下1階にある、北海道のお土産探しぜひ立ち寄ってほしいスポット「きたキッチン モユク店」です。北海道各地の魚介や乳製品、お菓子などが並ぶセレクトショップで、札幌には3店舗あります。モユク店には、食品と合わせて使うことができる、北海道で作られた食器やグラスも販売されています。
モユク店の最大の特徴が、「きたキッチン」店舗では初となる有料試食スペース。きたキッチンの商品を実際に食べて確かめることができるコーナーで、「お土産を買う前に、ちょっとだけ商品を味見してみたい…」という方にピッタリ。
メニュー表を見て食べたいものを選び、食券を購入。隣の窓口で食券を渡して、商品を受け取ります。おすすめのお菓子やおつまみの食べ比べメニューや、ワインやジュースの飲み比べメニューがあります。その他ソフトクリームも販売しており、こちらも人気だそうです。
今回注文したのは、おつまみ3種の食べ比べ(税込250円)と、北海道産白ワイン2種の飲み比べ(税込500円)。おつまみは、パリパリの昆布のおつまみと、エゾシカのカルパス、サラミが乗ったピザみたいな焼きチーズの3種類。ワインは、北海道産の木材を使ったオリジナルのカップホルダーに入って提供されます。飲み比べできるワインの種類は変わることもあるそうですが、今回は小樽と奥尻島のワイナリーのものを、それぞれいただきました。
気に入った商品はぜひ、お土産として購入していきましょう。飲み比べメニューのワインの種類が変わったり、季節限定のお菓子の食べ比べが出ていることもあるそうなので、来るたびに新しい商品を楽しめるかも!?
ほかにもモユク店はお酒売り場が充実しているのがポイント。お土産には、北海道だけに生息する鳥・シマエナガのイラストがプリントされた梅酒(税込1,501円)などが人気とのこと。ホタテ味のおかき(税込250円)など、お酒に合うおつまみも多数販売されているので、セットで購入するのもおすすめです。
この他にも、プレゼント用にうれしい北海道の動物の写真がプリントされたかわいいドリップバッグ(税込270円)や、北海道土産の定番・ハッカ油のスプレーに動物のイラストがプリントされた、北海道ではきたキッチンでのみ販売の限定商品(税込1,080円)など、魅力溢れる商品がいっぱい!
<施設情報>
きたキッチン モユク店
電話番号:011-206-8715
営業時間:10:00〜20:00
定休日:無休
見どころ③ 日本や北海道ブランドのものをまとめて買うならココ!ドンキの新業態店舗「キラキラドンキ」
地下1階から地上3階までのフロアには、100円ショップ「ダイソー」の新業態店舗「Standard Products」やロフト、サッポロドラッグストアーが揃っており、買い物にも困りません。
今回はその中でも、大量のお土産用お菓子や、ユニークな日本のグッズをまとめて買う時におすすめの、地上1階にある「キラキラドンキ」に行ってきました。「ドン・キホーテ」の新業態店舗で、若者をターゲットに、SNSで話題のお菓子やコスメ、医薬品などを多く取り扱っています。
手書きのポップや、天井から下がる風船やキャラクターもキラキラしていてとってもかわいい!
建物内から直接入れる入り口の近くには、人気のお菓子コーナーが。北海道限定のお菓子もあり、メロンや牛乳、チーズを使ったお菓子が外国人観光客に人気だそう。
狸小路店限定商品のTシャツ(税込1,990円)やパーカー(税込3,990円)もおすすめ。ドン・キホーテのキャラクターがタヌキの置物の格好をしたデザイン。店員さんも着ているのでチェックしてみて。
店内にあるポップは日本語がメインですが、医薬品エリアには商品カテゴリのPOPに英語・中国語・韓国語が併記されていました。
医薬品コーナーの奥にあるレジの隣では、ドン・キホーテの人気商品・焼き芋(税込213円)も販売されています。焼き芋を購入して、食べ歩きしながら狸小路をお散歩するのも良いかも。
店内の商品は、医薬品が免税対象となります。またLIVE JAPANでは外国人観光客向けに、ドン・キホーテでのお買い物が最大10%+5%オフになるお得なクーポンを実施中です。下記のクーポンをタップしてレジでご提示ください。
見どころ④ グルメは札幌の人気店で、北海道食材を使ったハンバーガーを堪能!「ジャクソンビル」
地下街直結の地下2階は、飲食フロア「moyuk Dining」となっており、ラーメンやお好み焼きなどの北海道発祥の人気の店舗や、新しい業態のお店が8店舗集結し賑わっています。各店舗の間にはカウンターやテーブル席が並んでおり、ここでは各店舗の料理を持ち寄って自由に食べることができます。
その中でも今回は、北海道の食材を使用した本格的なハンバーガーを楽しめる「ハンバーガーレストラン ジャクソンビル モユクサッポロ店」に行ってきました! 札幌市民に愛される、地元で人気のレストランです。
創業者であるオーナーが過去に、アメリカのオレゴン州の小さな村・ジャクソンビルで食べたハンバーガーに感動し、その時の感動を他の人にも届けたい、という思いから始めたレストラン。札幌で開業し、現在市内に4店舗あります。
店内のレンガ調の壁には、オーナーが海外を旅したときに集めたガイドブックやポストカードなどが飾られており、洋風でおしゃれな空間。
今回は、北海道に来た人にとっておきのお店のおすすめのハンバーガーと、ドリンク、自家製ケチャップを頼みました。テーブルで料理を注文してお店の雰囲気を楽しんでいると、ハンバーガーが到着!
見てください、このボリューム!
ニセコ町にあるチーズ工房が作るミモレットとゴーダチーズが乗った「ニセコチーズバーガー(プレート税込1,600円)」です。これにベーコンをトッピング(税込200円)するのが、お店のおすすめメニューとのこと。
道産小麦を使用したオリジナルのバンズに、北海道産の牛肉を使って独自にブレンドしたパテ。野菜は季節によって変わるそうですが、むかわ町のトマトやレタス、ニセコ町産の玉ねぎなど道産野菜がたっぷり。サイドメニューとして付けられるポテトも北海道産です。
豪快にガブリ! 食べた瞬間、バーナーで炙られたチーズと、カリカリに焼かれたベーコンの香ばしさが口いっぱいに広がります。パテはつなぎなし牛肉100%なので、牛肉のうま味をしっかりと感じられます。豪快なハンバーガーですが、おいしくてあっという間に平らげてしまいました!
追加注文した自家製のトマトケチャップ(ハンバーガーに追加で頼むと税込50円)は、ハンバーガーにも使われているむかわ町産のトマトを使用。トマトのさっぱりとした酸味が特徴で、「トマトソース」に近い味わいです。瓶詰めで販売もされているので、気に入ったらお土産として購入するのもおすすめ。
ドリンクは、色がかわいいピンクレモネードを注文。セットドリンクはS・M・Lの3サイズから選べ、今回頼んだMサイズ(20オンス、ハンバーガーにセットで税込290円)でもこのビッグサイズ!全てが大満足なグルメでした。
<施設情報>
ハンバーガーレストラン ジャクソンビル モユクサッポロ店
電話番号:011-206-6411
営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日:無休
外国語対応:英語対応が可能なスタッフがいます。※不在の場合あり
見どころ④ 屋上のガーデンや、季節ごとに変化するモニュメントにも注目!
建物の7階には、屋外テラス「moyuk Sky Garden」があります。地下2階・地上1階の西側の入り口の近くにある、専用のエレベーターを使って登ります。
テラスからは、テレビ塔や観覧車など、札幌の街並みを眺めることもできます。一年中利用可能で、春〜秋にはテーブルとベンチも設置されています。お店で購入したごはんやおやつをここで食べるのもおすすめ。
また、施設の入り口にあるモニュメントは、季節ごとに装飾が変わるそう。訪れたときにぜひチェックしてみて。
今回レポートした店舗の中では、「キラキラドンキ」の医薬品コーナーが免税対応可能。その他の店舗の免税対応については、各店舗によって詳細が異なるので、直接ご確認ください。
札幌・狸小路もっと満喫するならツアーもおすすめ
狸小路商店街は北海道最古の商店街であることから、買い物やグルメなど見どころがたくさんあります。ガイドつきツアーに参加してもっと狸小路商店街の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
水族館や買い物など、1カ所でさまざまな楽しみ方ができる「moyuk SAPPORO」。今回ご紹介したmoyuk SAPPOROの他にも、札幌駅や大通、すすきのの周辺では現在さまざまな再開発が進んでおり、新たな高層ビルや商業施設が続々とオープンしています。札幌観光の際はぜひ立ち寄って、遊びや買い物など、大満足の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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moyuk SAPPORO
- 住所 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3丁目20番地
営業時間:10:00〜22:00※全館営業時間※店舗により異なります
定休日:無休
※本記事の情報は2024年2月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
札幌の地元タウン誌の編集に長年携わった編集者が設立。設立以降、20年以上にわたり、札幌を中心に北海道全域での取材・記事執筆を行い、観光ガイドや情報誌、北海道の景色を収めた写真集など多様な本も制作。スタッフは全員女性で、旅好き、スイーツ好き、お酒好きと趣向は様々。飲食店紹介からイベントレポート、レジャー体験記まで、発信の守備範囲は広い。
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