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冬の北海道をお得に巡れる「バス周遊券」5選!地元旅行ライターがおすすめ

冬の北海道をお得に巡れる「バス周遊券」5選!地元旅行ライターがおすすめ

更新日: 2024/02/05

冬の北海道は、パウダースノーを堪能できるウィンターアクティビティのほか、雪の絶景や雪のイベントなど冬ならではの見どころが盛りだくさんです。広い北海道を周遊し目的地まで移動するにはレンタカーが便利ですが、ウィンターシーズンは雪道の運転に慣れていないととても危険です。そこで安全に移動でき、かつ観光地まで直接行けることが多いバスがおすすめ。札幌在住で冬の旅行も数多く経験しているライターが、冬の北海道を旅行するために便利なバス周遊券を紹介します。

目次
  1. 冬の北海道を旅行するための交通手段
  2. これがあれば観光が楽しく!北海道を巡るおすすめバス周遊券5選
  3. 冬の北海道旅行はゆとりを持ったプランを心がけて

冬の北海道を旅行するための交通手段

画像素材:PIXTA
画像素材:PIXTA

冬の北海道を旅行するにはいくつか交通手段があります。それぞれの特徴や目的に合わせて選ぶことがおすすめです。

公共交通機関が少ない北海道を旅行するには車が便利です。しかし雪道の運転はリスクが高く、事故につながるため雪道の運転に慣れていない方はできるだけ避けた方がいいでしょう。
電車
鉄道は北海道を広範囲に移動することができ、雪に強いため冬の移動として最適です。ただ近年は局地的な豪雪が多く、除雪のために運休することもあります。また、駅から観光地までの距離が遠いためバスやタクシーに乗り継ぐ必要があります。
飛行機
北海道は新千歳空港及び札幌(丘珠)空港と、道内主要都市が空路で結ばれているため、飛行機も広範囲の移動にとても便利です。滑走路の除雪体制が整っているため、欠航する確率は低いですが、空港から目的地まではほかの交通機関に乗り継いで移動する必要があります。
バス
札幌と道内主要都市を結ぶ都市間バスなど、鉄道よりも路線が多く、停車するバス停も多いので、スムーズに目的地に行くことができます。また直接人気の観光地までアクセスできる場合が多いのも魅力。ただしエリアによっては運行本数が少ない、事前予約が必要なこともあるので利用する際はあらかじめ確認してください。

これがあれば観光が楽しく!北海道を巡るおすすめバス周遊券5選

冬の北海道観光はバスを使うのがおすすめ。特にエリア内を自由に周遊できるフリーパスが充実しているのでこれらを活用することで、リーズナブルに移動することができます。今回は外国人観光客でも使える筆者おすすめの5つのエリアのお得なパスを紹介します。

1.1日乗りほーだいきっぷ(札幌・小樽周辺・江別)

画像:ジェイ・アール北海道バス株式会社
画像:ジェイ・アール北海道バス株式会社

「1日乗りほーだいきっぷ」は、ジェイ・アール北海道バスの札幌圏内路線が1日に限り何回でも乗車できます。対象エリアは札幌市内の観光スポットを網羅。1区(最低限の距離)210円なので、乗り降りするほどお得です。また路線バスを使って小樽駅に行くこともできます。※高速バスは利用できません。

【対象エリア】
ジェイ・アール北海道バスの札幌圏内路線(江別市・小樽市含む)
【料金】
大人800円・小人400円
【外国人購入方法】
スマホでWEB版が購入できます。ホームページ上のQRコード(英語、韓国語、簡体中文、繁體中文に対応)からログインしてアカウントを認証してください。

【冬の1日おすすめコース】
札幌駅前~円山公園前~大倉山ジャンプ競技場~円山公園前~札幌駅前~小樽駅~(徒歩)~小樽運河~小樽駅~札幌駅前

ここが見どころ!北海道開拓の村

写真提供:さっぽろ観光写真ライブラリー
写真提供:さっぽろ観光写真ライブラリー

北海道開拓の村は、明治から昭和初期にかけて建築された北海道各地の建造物52棟を約54ヘクタールの敷地に移築または再現した野外博物館です。当時の遊戯文化や伝統技術の伝承活動も行われています。12月中旬~3月の土日祝日、さっぽろ雪まつり期間は馬そりが運行されています。開拓時代の北海道の雰囲気を味わってください。

2.かみくるパス(旭川・富良野・美瑛・層雲峡など)

画像:旭川電気軌道株式会社
画像:旭川電気軌道株式会社

「かみくるパス」は、富良野美瑛旭川など上川管内を走る路線バスが乗り放題になります。1日〜3日券があり、旭川市内はもちろん、名寄や層雲峡、人気の富良野美瑛まで広範囲をカバーしています。

おすすめコースを普通運賃で移動した場合、旭川駅~旭山動物園650円(片道)、旭川駅~旭川層雲峡2,140 円(片道)、旭川駅~富良野駅900円(片道)、富良野駅~旭川空港790円(片道)かかります。かみくるパスがどれほどにお得かが分かりますよね。人気の旭山動物園を観光したり富良野エリアをくまなく旅行したい方におすすめです。

【対象エリア】
旭川富良野美瑛・名寄・層雲峡
【料金】
1日券 大人3,000円 小人1,500円
2日券 大人4,000円 小人2,000円
3日券 大人5,000円 小人2,500円
など3種類
【外国人購入方法】
アプリをダウンロードする必要があります。公式ホームページは英語対応しており、わかりやすく図で解説しています。

【冬の3日間おすすめコース】
1日目:旭川駅前〜旭山動物園〜あさひかわラーメン村〜旭川駅前〜5.7小路ふらり~と~旭川市内宿泊
2日目:旭川駅前~層雲峡下車~氷瀑祭り見学(2024年1月27日~3月17日開催)層雲峡宿泊
3日目:層雲峡旭川駅前乗り換え~窓から十勝連峰を眺める〜富良野駅前(フラノマルシェ)~旭川空港

ここが見どころ!旭山動物園

写真撮影:吉田匡和
写真撮影:吉田匡和

旭山動物園は、動物が本来持つ能力や行動に焦点を当て工夫を施した「行動展示」を取り入れています。冬はホッキョクグマやアザラシ、ペンギンなどが生き生きと動き回っています。ありのままの動物の姿を楽しんでください。

KKdayのWEBチケットにも対応しています。

3.釧路・根室・羅臼 4/7daysフリーパスポート

画像:阿寒バス株式会社
画像:阿寒バス株式会社

釧路・根室・中標津・羅臼エリアに運行するくしろバス、根室交通、阿寒バスの路線バスが乗り放題のフリーパスです。有効期間7日間のうち4日間利用できるため、長期の使い方ができ、各エリアをゆっくりと満喫できます。

おすすめコースを普通運賃で移動した場合、釧路~羅臼4,940円、羅臼~中標津2,430円、中標津~根室3,460円、根室~釧路2,290 円、釧路駅前バスターミナル~釧路空港950円、合計14,070円もかかります。釧路エリアだけでなく、流氷が見られる根室やオホーツクエリアまで旅行したい方におすすめです。

【対象エリア】
釧路・根室・中標津・羅臼エリア
【料金】
大人9,000円・小人4,500円
【外国人購入方法】
阿寒バス駅前案内所(釧路駅前より徒歩2分)及び阿寒バス釧路空港案内所または、WEBで購入できます。購入するためにはログインが必要ですが、外国語に対応していません。

【冬の4日間おすすめコース】
1日目:釧路駅前バスターミナル~阿寒バス羅臼営業所下車~知床ネイチャーツアー(流氷&バードウォッチング参加)~羅臼宿泊
2日目:阿寒バス羅臼営業所~中標津ターミナル乗換~根室駅前バスターミナル乗換~納沙布岬下車(日本最東端の碑)~根室宿泊
3日目:根室駅前バスターミナル~釧路下車~市内観光(釧路和商市場・幣舞橋)~釧路宿泊
4日目:釧路駅前バスターミナル~鶴公園下車(釧路市丹頂鶴自然公園)〜釧路駅前

ここが見どころ!「釧路市丹頂鶴自然公園」

画像素材:PIXTA
画像素材:PIXTA

たんちょう釧路空港から車で約10分にある「釧路市丹頂鶴自然公園」は、世界的にも希少な丹頂鶴の自然公園です。日本の特別天然記念物のタンチョウが自然に近い環境で常時10羽ほど飼育され、年中いつでも観察できます。日本航空のロゴにも採用されている美しい姿をその目に焼き付けてください。

4.ビジットトカチパス(帯広・然別湖など)

画像:北海道拓殖バス株式会社
画像:北海道拓殖バス株式会社

「ビジットトカチパス」は、北海道拓殖バス、十勝バスが乗り放題になります。ばんえい競馬場、十勝川温泉、然別湖、ぬかびら源泉郷、旧国鉄幸福駅・愛国駅など十勝の魅力を満喫できる便利なパスです。帯広空港連絡バスも対象です。

おすすめコースの帯広~然別温泉を普通運賃で往復すると、3,840円かかりますが、ビジットトカチパス1日券なら2,000円です。また、パスには、とかちむら200円商品券とばんえいグッズ引き換え券付並びに、神田日勝記念美術館入館券セットも販売されています。広範囲に及ぶ十勝エリアを観光したい方におすすめです。

【対象エリア】
北海道拓殖バス、十勝バスの十勝管内全路線(帯広空港連絡バス含む)
【料金】
●1日券:大人2,000円、小学生1,000円
●2日券:大人3,000円、小学生2,000円
●ビジットトカチパス(とかちむら)1日券:大人2,180円・小学生1,180円 2日券:大人3,180円・小学生1,680円 ※とかちむら200円商品券とばんえいグッズ引き換え券付
●ビジットトカチパス(神田日勝記念美術館)1日券:大人2,470円、小学生1,150円 2日券:大人3,470円、小学生1,650円 ※神田日勝記念美術館入館券セット
【外国人購入方法】
十勝総合振興局管内にお住まいの方は発売対象外となります。帯広駅バスターミナル「おびくる」の窓口、とかち空港案内所、インターネットサイト「トカチケ」で購入時に身分証明書をご提示ください。

また、1日券・2日券は以下からも購入できます。

【冬の2日間おすすめコース】
1日目:帯広駅バスターミナル~白樺並木前(十勝牧場)~然別湖(然別湖コタン)~帯広駅バスターミナル~競馬場前(ばんえい十勝)~帯広駅バスターミナル~帯広宿泊
2日目:帯広駅バスターミナル~十勝ネイチャーセンター(スノーラフティング体験)~幸福駅(旧広尾線の駅舎)~帯広駅バスターミナル

ここが見どころ!ばんえい十勝

写真撮影:吉田匡和
写真撮影:吉田匡和

巨大な馬が約1トンのそりを引いて勝敗を競う「ばんえい競馬」は、かつて北海道各地で開催されていましたが、現在は帯広が唯一の開催となっています。土埃を上げて障害物を超える姿は迫力満点。ファンファーレとともに一斉にスタートし、最初に小さな障害があり、それを越えると直線が続きます。第2の大きな障害を越え、ゴールに向かって突き進みます。ダービーとは異なる興奮を味わってください。土・日曜・祝日の月曜日にされています。日程はホームページから必ず確認してください。

5.函館バス1日乗車券 カンパス(函館)

画像:函館市公式観光サイト
画像:函館市公式観光サイト

函館山登山バスをはじめ、元町・ベイエリア周遊号、五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスなど、函館バスの函館市内の指定範囲内の路線が1日乗り放題の乗車券です。函館駅前からバスで函館山山頂に行く場合、通常運賃は片道500円なので、往復しただけでも十分お得。また、購入から24時間乗り放題の24時間券(大人1,400円・小人700円)も選択できます。異国情緒漂う冬のロマンチックな函館市内をたっぷり観光したい方におすすめです。

【対象エリア】
函館市内
【料金】
大人800円 小人400円
【外国人購入方法】
デジタル版のため、手持ちのスマートフォンやタブレット端末でDohna!!専用サイトにアクセスし、クレジットカード決済で購入できます。日本語のみの対応のため、詳しくは函館駅などに設置されているインフォメーションでお尋ねください。

「はこだてスペシャルチケット2023」もおすすめ

函館市電または函館バスの1日乗車券に引き換えることができる「のりもの券」と、函館山ロープウェイや五稜郭タワー、箱館奉行所などの市内主要観光施設、飲食店、土産品店等で使用可能な11枚の「ポイント券」がセットになったお得なチケットです。主要な観光スポットが網羅しているので函館市内をまんべんなく観光したいならこちらのチケットが便利です。

【対象エリア】
函館市内
【料金】
3,200円
【外国人購入方法】
下記URLから購入可能

【冬の1日おすすめコース】
函館駅前~函館朝市~金森赤レンガ倉庫・BAYはこだて前~元町~函館駅前~五稜郭公園入口~トラピスチヌ修道院~函館駅前~函館山山頂~市内各ホテル

ここが見どころ!函館山山頂展望台

写真提供: KLOOK
写真提供: KLOOK

函館の市街地を一望できる函館山は、ミシュランガイドブックに三つ星として掲載された「極上の眺望」です。標高334m、周囲約9km。バスでの登山は細い道を縫うように走り、崖から落ちてしまうのではないかとハラハラさせられます。山頂からの夜景は美しく、100万ドルと呼ばれています。山頂はとても寒いので、しっかり防寒をしてお出かけください。

冬の北海道旅行はゆとりを持ったプランを心がけて

写真提供: 函館・みなみ北海道観光ガイド
写真提供: 函館・みなみ北海道観光ガイド

冬の北海道はとても寒く、連日氷点下になることが少なくありません。また降雪によって交通機関の運行に乱れが生じたり、運休したりすることもあります。ゆとりをもったコース選びを心がけ、目的地にたどり着けないときの対応も考えておいてください。

※本記事の情報は2024年1月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

Written by:
吉田 匡和
吉田 匡和

札幌在住。北海道の民間企業や国家公務員等においてキャリアを積み、2016年4月より会社員からフリーライターに転身。現在は兼業ライターとしてWEBメディアを中心に北海道の魅力を紹介している。

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