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北海道旅行にはどの交通機関がベスト?観光地までのアクセスがわかる交通ガイド

北海道旅行にはどの交通機関がベスト?観光地までのアクセスがわかる交通ガイド

更新日: 2021/02/15

「北海道は広い…」旅行者がよく抱く感想です。視界いっぱいに広がる青空と地平線! といった見た目の広大さだけでなく、周遊をする際に立ちはだかる壁ともなります。せっかくの北海道、満喫するなら余裕をもった旅程を組みたいもの。旅行プランを立てる際に、各都市・観光スポット間の距離や、交通アクセスについてしっかり調べて、充実した滞在になるようにしましょう!

北海道、どのくらい広い?

北海道、どのくらい広い?

日本の面積の約5分の1を占める北海道は、面積約83,454平方キロメートル(参照:平成31年北海道統計書)。これがどのくらいかというと、オーストリア一国の面積と大体同じです。北海道と本州の地図を、東京を知床半島の先端に合わせて重ねると、北海道南西部にある函館は大阪に、渡島半島の西端は岡山県に達します。

北海道では、道央・道南・道北・道東と、地域を大きく4つに分けています。道東のスポットから道北のスポットなど、地域をまたいで移動をしようとすると1日がかりということも珍しくありません。

北海道を旅するための交通機関は?

北海道を旅するための交通機関は?

(1)飛行機
せっかくの北海道旅行、できる限り広く周遊したい! その希望を叶えるのに「時間」を優先するならば、やはりベストの手段は飛行機での移動になるでしょう。

北海道の玄関口となる新千歳空港からは、道南の函館、道東の釧路・中標津・女満別、道北の稚内・利尻の6空港に、フライト時間35〜50分程度でアクセスが可能。ただネックになるのは運賃で、正規料金はほかの手段の倍近い費用にもなります。早期予約割引などを利用できるかどうかが検討材料になるでしょう。

(2)電車(JR)
費用を抑えて周遊したいのならば、電車(JR)が候補に挙がります。なぜなら、在来特急列車の普通車自由席と、ジェイ・アール北海道バス(一部路線を除く)が7日間乗り放題になる「北海道フリーパス」(27,430円)が販売されているからです。

北海道は日本のほかのエリアとは違って私鉄がないので、このパスですべての鉄道に乗れます。ただし、自然災害で長期運休が続き、バス代行輸送になっている区間があります。また、旭川から先の道北やオホーツク方面の特急は運行本数が少ないので、旅行計画の際に注意が必要です。

(3)高速バス
行き先が決まっているときは、高速バスを利用すればさらに費用が抑えられるでしょう。新千歳空港から発着する連絡バスは路線が限られていますので、札幌のバスターミナルまで移動して、そこから各都市にアクセスすることになります。バスの路線によっては事前予約が必要です。

高速バスの最大の注意ポイントは、満席の可能性があること。特に日本の休暇時期であるGW、お盆、年末年始に旅程が重なる場合は予約が取れないことも多いです。

(4)レンタカー
国際免許証を持っているならば、レンタカーを借りれば最も自由に旅程が組めます。便が限られる電車・バスよりも目的地に早く着けることも。英語や外国語対応のカーナビ搭載の車種を選べば、慣れない道で迷うことも減らせるはずです。

デメリットとしては、駐車場の確保が必要になることです。人気の観光地では、目的地付近までは早く着けても駐車待ちの大行列が……ということもあります。また、多くの国と違って日本は左側車線通行というのも、慣れないうちはハードルになるかもしれません。

人気観光地へのアクセス1:旭山動物園

人気観光地へのアクセス1:旭山動物園

では、実際に人気観光地までの所要時間を比較してみましょう。まずは、新千歳空港から旭川市旭山動物園までのアクセスです。記載した時間は乗車時間ですので、実際には乗り換え時間がさらに加わることになります。

●電車・・・約2時間50分(JR千歳線快速約40分(新千歳空港札幌)+特急約1時間30分(札幌旭川)、路線バス(旭川駅〜旭山動物園)約40分)、目安の費用5,880円
●バス・・・約3時間40分(高速バス(新千歳空港旭川駅)約3時間、路線バス(旭川駅〜旭山動物園)約40分)、目安の費用4,240円
●車・・・約2時間20分(新千歳空港IC〜旭川北IC間高速道路利用、旭川北ICから道道37号、295号経由)、目安費用11,590円(高速料金4,990円+レンタカー普通車半日6,600円)

人気観光地へのアクセス2:釧路湿原

人気観光地へのアクセス2:釧路湿原

次に、釧路湿原までのアクセスです。湿原は広大なので、西側の釧路市湿原展望台までの行き方をご紹介します。

●電車・・・約3時間45分(JR千歳線快速約5分(新千歳空港〜南千歳)+特急約3時間(南千歳釧路)、路線バス(釧路駅前〜釧路市湿原展望台)約40分)、目安の費用9,610円
●高速バス・・・約6時間15分(札幌釧路駅約5時間35分、路線バス(釧路駅〜釧路市湿原展望台)約40分)、目安の費用6,560円
●車・・・約4時間(新千歳空港IC〜阿寒IC間高速道路利用、国道240号、道道222号、道道53号経由)、 目安の費用13,560円(高速料金5,310円、レンタカー普通車1日8,250円)

人気観光地へのアクセス3:知床

人気観光地へのアクセス3:知床

世界遺産知床半島には鉄道はなく、車がない場合はアクセスがかなり不便になりますが、路線バスを利用して公共交通機関でアクセスすることはできます。こちらは札幌からのアクセスで比較します。

●飛行機・・・約3時間40分(JR千歳線快速約40分(札幌〜新千歳空港)、新千歳空港〜女満別空港フライト時間約45分、女満別空港から路線バス(知床エアポートライナー)でウトロ道の駅まで約2時間15分)、目安の費用26,520円 
※航空券はANAフレックスで計算
●電車・・・約7時間(JR特急約5時間30分(札幌網走)+約45分(網走知床斜里)、路線バス(斜里バスターミナル〜ウトロ道の駅)約45分)、目安の費用12,630円
●高速バス・・・約7時間(札幌ターミナル〜ウトロ温泉ターミナル)、目安の費用8,230円
車・・・約7時間(札幌IC〜遠軽瀬戸瀬IC間高速道路利用、道道493号、国道333号、・242号・39号、美幌バイパス、国道39号・334号・244号経由でウトロ道の駅まで)、目安の費用19,040円(高速料金4,190円、レンタカー普通車2日14,850円)

冬の移動には特に要注意!

冬の移動には特に要注意!

北海道の冬は雪と氷の世界ですから、冬の移動は雪での欠航や運休というファクターが加わり、さらに旅行計画は難しくなります。無事に運行したとしても、車やバスでの移動時間には冬季はより時間がかかりますので、余裕を持った旅程が必要になります。ホテルやゲレンデなどのスポットには送迎バスが出ることも多いので、さまざまな情報を事前に調べてうまく利用しましょう。

冬季のレンタカー利用は、雪道での運転に十分慣れている人以外は避けた方が賢明でしょう。雪道に慣れていたとしても、猛吹雪や地吹雪でのホワイトアウトなど危険は多いので、長距離移動や、交通量の極端に少ない地方での移動などはなるべく避け、安全第一で運転をしましょう。


<参考>
*北海道フリーパス:北海道旅客鉄道株式会社
*電車料金:北海道旅客鉄道株式会社
*高速料金:ドラぷら
*レンタカー料金:ニッポンレンタカー
*車ルート:北の道ナビ
*旭山動物園アクセス:旭山動物園旭川電気軌道
釧路湿原アクセス:釧路・阿寒湖観光公式サイト SUPER FANTASTIC Kushiro Lake Akan
知床アクセス:知床斜里町観光協会/北海道中央バス株式会社/知床エアポートライナー



Text by:みんなのことば舎

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