小さな島国の日本ですが、日本の最北端に位置する北海道は、東京からは海を隔ててかなり距離があります。東京や大阪と北海道、両方めぐる人は、天気や気温が大きくかわり、驚く人も。事前に知っておきたい北海道の気候のポイントをご紹介します!
東京から札幌までの距離は約820㎞で、飛行機で「羽田空港(東京)」~「新千歳空港(札幌)」までの所要時間は約1.5時間。2016年に開通した北海道新幹線では、「東京駅」~「東新函館北斗駅」まで約4時間。これだけの距離があれば天候も当然変わってきます。
ポイント1
冬は-10℃を超える北海道!ロシアのウラジオストクや、カナダの五大湖と同緯度!
日本列島は南北に長く、南に位置する沖縄県は亜熱帯気候、北に位置する北海道は亜寒帯気候です。北海道は北緯41.21~北緯45.33に位置し、同経度の国や地域にはイタリア、フランス南部、スペイン北部、カナダの五大湖などがあります。道庁所在地の札幌市は北緯43.05で、ロシアのウラジオストクや、フランスのマルセイユとほぼ同じ経度です。
ポイント2
札幌の夏の平均最高気温は26.4℃、冬はなんと-7.0℃!
気象庁が発表した2010年までの過去20年間の札幌の年平均気温は8.9℃、夏の平均最高気温は26.4℃、冬の平均最低気温は-7.0℃です。北海道内では比較的温暖な札幌ですが、東京の年平均気温15.4℃、沖縄の23.1℃と比較すると大きな差があります。
ポイント3
北海道は広い!エリアによって気温や雨が多い時期が違うので、周遊する人は要注意!
日本海、オホーツク海、太平洋の3つの海に囲まれた北海道は、各エリアによって気候に違いがあります。以下は、気象庁及び旭川地方気象台が発表した、北海道の日本海側、太平洋側、オホーツク海側を代表する3都市と、内陸部(旭川)の気候グラフです。(1981~2010年の平年値)
◆札幌(日本海側)の気温と降水量・日照量
日本海側の主な都市:札幌、函館など
札幌の年平均気温は8.9℃で、道内の他のエリアと比べると2℃~3℃高くなります。冬は雪が多く降ります。
◆網走(オホーツク海側)の気温と降水量・日照量
オホーツク海側の主な都市:網走、稚内など
網走の年平均気温は6.5℃。冬はまれにブリザードが吹き荒れます。
◆釧路(太平洋側)の気温と降水量・日照量
太平洋側の主な都市:釧路、根室、知床など
釧路の年平均気温は6.2℃。夏に晴れの日が少なく、冬は晴れの日が多いのが特徴です。
◆旭川(内陸部)の気温と降水量
内陸部の主な都市:旭川、美瑛、富良野など
旭川の年平均気温は6.9℃。冬の平均気温は道内で最も低くなります。
ポイント4
北海道は東京都比べ雨が少ない!また梅雨がなく台風も少ない!
◆季節ごとの晴れの日と降水量
北海道の降水量は東京(年平均1528㎜)と比べると少なく、夏は爽やかな気候です。8月と9月は比較的降水量が増え、太平洋高気圧とオホーツク高気圧の影響で、集中豪雨が発生する年があります。太平洋側の釧路では、夏に晴れの日が少なく、冬は晴れの日が多くなります。
ポイント5
季節ごとのイベントが豊富!
毎年2月上旬に、札幌市内の大通り公園をはじめとするいくつかの会場で開催される「さっぽろ雪まつり」。雪で作った像、氷の彫刻などが展示されます。北海道ならではのイベントとして、毎年多くの観光客がイベント目当てに訪れます。
ほかにも、スノーキャンドルを灯すイベントなど、雪が降る北海道ならではの催しものが豊富にあります。
3つの海に囲まれた北海道は、日本の都市の中でも独特の気候や風土で異彩を放ち、北海道でしか楽しめないイベントやウィンタースポーツ、グルメなどで多くの人を魅了しています。北海道の気候のポイントを把握して、春夏秋冬、魅力あふれる北海道を楽しんで!
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