小樽は北海道を代表する観光地の一つです。かつては北海道経済の拠点として栄え、今も街中に残る重厚な建物や倉庫群、運河などに当時の面影を残しています。港湾都市として発展する一方で、優良な漁場でもあることから、市内には市場が多く、新鮮な魚介が並んでいます。観光からグルメまで、地元ライターがおすすめする小樽の楽しみ方をお伝えします。
- 目次
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- 1.小樽運河の穴場的スポット「北運河」
- 2.「小樽海上観光船」で海洋クルージングを楽しむ
- 3.さまざまなショーが楽しい「おたる水族館」
- 4.寿司屋が軒を連ねる「小樽寿司屋通り」で旬のネタを味わう
- 5.海鮮丼屋「小樽ポセイ丼」でリーズナブルに海鮮三昧
- 6.「小樽市総合博物館 本館」で北海道鉄道の歴史を学ぶ
- 7.誰にも似ていないオリジナルなテイスト「小樽ビール」に舌包み
- 8.アイヌの酒・カムイトノトを老舗造り酒屋「田中酒造 亀甲蔵(きっこうぐら)」で味わう
- 9.地元に愛される銭函駅前の名店「ラーメン・焼肉 海賊船」
- 10.「小樽オルゴール堂 本館」で、お気に入りのメロディを見つける
- 日帰りではまわり切れない!たっぷりと時間をかけて小樽の素晴らしさを感じてください
1.小樽運河の穴場的スポット「北運河」
小樽運河は観光客が必ず訪れる人気スポットです。しかし「運河としての役割を終えた」とされ、埋立計画が挙がっていました。1980年代に、長い論争の末に一部を埋め立てて道路や散策路や街園が整備され、現在の姿が完成しました。
メインスポットの浅草橋街園では、たくさんの人が記念写真を撮っていたり、人力車が観光客を待ち受けていたりしています。静かに運河を眺めたいなら少し北に進んでみましょう。通称「北運河」と呼ばれる40mほどの区間は、運河が活用されていた当時の面影を残しています。今も活用されている倉庫群や洒落た飲食店もあり、落ち着いた雰囲気に溢れています。12月から3月までは市内にあるスキー場に照明がともり、この期間だけの特別な夜景を見ることができます。小樽運河の穴場スポット「北運河」をぜひ訪れてみてください。
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小樽運河
- 住所 〒047-0007 北海道小樽市港
電話番号:0134-32-4111(小樽市経済部観光振興室)
営業時間:9:00~17:20(本庁などの窓口業務)
定休日:土・日・祝
2.「小樽海上観光船」で海洋クルージングを楽しむ
小樽周辺は美しい海岸線が続いており、海上からのみ観られる風景もあります。天気が良い日は、国定公園を眺めながら断崖絶壁の景勝を楽しむことができる「オタモイ周遊」を楽しみましょう。
周遊コースはAコース(所要時間:約90分)からDコース(所要時間:約40分)の4つに分かれているので、時間や予算によって選ぶことができます。また海上観光船のほか、北海道唯一の屋形船が湾内を巡っています。いずれも4月下旬から10月中旬までの営業となるので、利用の際は公式ホームページなどでご確認ください。
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小樽海上観光船
- 住所 〒047-0007 北海道小樽市港町4番4号
- 電話 0134-29-3131
受付時間: 9:00~17:00(4月~10月)
料金:周遊コースによる
定休日:観光船運航期間は無休
3.さまざまなショーが楽しい「おたる水族館」
おたる水族館は、数々のショーが充実しています。イルカスタジアムでは、イルカのジャンプやオタリアのショーが楽しめ、セイウチの水槽ではおもさ1トン以上もあるオスが水を飛ばしたり、目の前までやってきたりします。
中でもペンギンショーは大人気で、「飼育員の指示にまったく従わない姿が自由すぎる」と笑いを誘っています。屋外の海獣公園は自然の入り江を利用しており、波が強い日には海岸から野生のトドやゴマフアザラシが迷い込むことも。そのまま飼育されてキャストとしてショーを披露している動物もいるそうですよ。
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おたる水族館
- 住所 〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目303番地
- 電話 0134-33-1400
4.寿司屋が軒を連ねる「小樽寿司屋通り」で旬のネタを味わう
小樽には優れた漁場があり、いつも新鮮な魚介が水揚げされています。小樽運河から約200mは「小樽寿司屋通り」と呼ばれ、老舗と呼ばれる店が軒を連ねています。
小樽らしいネタとして海老の仲間の「シャコ」や、冬が旬のハッカク(正式名トクビレ)がおすすめ。本州では茹でることが多い海老も、鮮度の良さから生で提供しています。鮮魚には時期によって特に美味しい「旬」があるので、注文するときは「おすすめ」を聞いてみてください。
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小樽寿司屋通り
- 住所 〒047-0024 北海道小樽市東雲町
5.海鮮丼屋「小樽ポセイ丼」でリーズナブルに海鮮三昧
海鮮丼や炉端焼きをリーズナブルに味わいたいなら「小樽ポセイ丼」で決まり。「味」、「価格」、「小樽だけの特別」にこだわる、地元のお客さんにも人気のお店です。キッズルームが設けられ、家族連れにも最適です。
一番人気のポセイ丼(2,200円 税別)は、マグロ、ウニ、エビ、サーモンなど、さまざまな魚介がどんぶりでひしめき合う豪華な一杯。炉端焼きは旬の素材を秘伝のたれでじっくりと焼き上げます。数量限定のワンコイン丼ぶり(500円 税別)も提供していますので、予算に合わせて選べるのも魅力です。
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小樽ポセイ丼
- 住所 〒047-0027 北海道小樽市堺町4番9号
- 電話 0134-61-1478
営業時間:11:00~21:00(L.O.20:15)
定休日:無休
6.「小樽市総合博物館 本館」で北海道鉄道の歴史を学ぶ
1882年に手宮(小樽市)~幌内(三笠市)に鉄道が開通したことから、小樽は「北海道鉄道発祥の地」と呼ばれています。「小樽市総合博物館 本館」には、北海道開拓時代にアメリカから輸入されたSLや、国鉄時代に活躍した車両が多数展示されています。
敷地内には1909年にアメリカで製造されたたSL「アイアンホース号」がお客さんを乗せて400mを往復。多くの鉄道ファンを楽しませています。そのほか実際に乗り込める車両も多く、誰もがワクワクすることでしょう。
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小樽市総合博物館 本館
- 住所 〒047-0041 北海道小樽市手宮1丁目3番6号
- 電話 0134-33-2523
営業時間:9:30~17:00
入館料:一般400円(冬期300円)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
7.誰にも似ていないオリジナルなテイスト「小樽ビール」に舌包み
「小樽ビール」は“誰にも似ていない”をキャッチコピーに、ドイツの製法を遵守した無添加オーガニックビールを作っています。小樽運河沿いの「小樽ビール・小樽倉庫No.1」にビアパブを併設。基本のスタイルは、ピルスナー・ドンケル・ヴァイスなどで、季節によって限定品もリリースされます。出来立てのビールと地元の食材を使った料理を楽しんでください。
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小樽ビール醸造所・小樽倉庫No.1
- 住所 〒047-0007 北海道小樽市港町5番4号 小樽運河倉庫群
- 電話 0134-21-2323
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
8.アイヌの酒・カムイトノトを老舗造り酒屋「田中酒造 亀甲蔵(きっこうぐら)」で味わう
田中酒造は120年以上の歴史を持つ造り酒屋です。1989年に製造所である亀甲蔵が観光客向けに改装され、酒造りの工程が見られるほか、試飲や購入ができるスペースが設けられました。多くの日本酒をラインアップしていますが、ぜひ味わってほしいのが、先住民族であるアイヌが神様にお供えしていたという酒を復刻した「カムイトノト」です。
カムイトノトには国産稗と道産米麹が使われています。甘味料の代わりに米麹で糖化させた稗を加え、独特の酸味と自然な甘さとするなど、現代の消費者に受け入れられる風味に仕上げられました。「田中酒造 亀甲蔵」では試飲も行っています。他のお酒にはない豪快な味わいに驚くことでしょう。
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田中酒造 亀甲蔵
- 住所 〒047-0016 北海道小樽市信香町2番2号
- 電話 0134-21-2390
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
9.地元に愛される銭函駅前の名店「ラーメン・焼肉 海賊船」
「地元の隠れ家的な店に行きたい」という人には、銭函駅前の「海賊船」を勧めます。小樽市街地から離れたJR銭函駅前にあり、地元客に評判のお店です。
自慢の一品は、魚介がたっぷり入った「海賊ラーメン(850円 税込)」。洗面器ほどの大きさの器に、ツブ、海老、サケ、ホタテ、ムール貝、海藻、練り物などがひしめき合い、絶妙な旨味を引き出しています。お店は気さくなご夫婦が経営されています。何気ない会話が忘れられない旅の思い出になることでしょう。
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海賊船
- 住所 〒047-0261北海道小樽市銭函2丁目2番4号
- 電話 0134-62-7655
営業時間:11:30~13:30 17:30-21:00
定休日:日曜日
10.「小樽オルゴール堂 本館」で、お気に入りのメロディを見つける
お土産を買うなら、「小樽オルゴール堂」はいかがですか。店内には個性的なオルゴールがぎっしりと並んでいます。数量限定のレアな商品など、ここでしか入手できないオルゴールがたくさんあります。
日本のヒットソングを奏でるオルゴールもリーズナブルな価格で販売されているので、珍しいお土産として喜ばれることでしょう。近くには、好きなパーツを組み合わせてオリジナルのオルゴールを作ることができる「手作り体験 遊工房」もあります。
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小樽オルゴール堂 本館
- 住所 〒047-0015 北海道小樽市住吉町4番1号
- 電話 0134-22-1108
営業時間:9:00~18:00(夏期のみ、祝前日・金・土 9:00~19:00)
定休日:無休
日帰りではまわり切れない!たっぷりと時間をかけて小樽の素晴らしさを感じてください
古い倉庫を改装して最先端のお店に変わるなど、小樽は歴史と新しさが混在している街です。鮮魚以外に、かまぼこや鶏の半身揚げ、あんかけ焼きそばなど有名な食べ物は多いですし、ガラス作り体験ができるポットもたくさんあります。日帰りだけでは物足りないので、数泊するなど余裕を持って訪れてほしいですね。
Text by:Masakazu
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