運河の街で知られる小樽は寿司や海鮮グルメが有名だが、実はラーメン、あんかけ焼そばも隠れた人気料理。かつて北海道の経済の中心として栄えた小樽には、ラーメやあんかけ焼そばを提供する昔ながらの食堂やレストランも多い。
あんかけ焼きそばは、1950年代後半に中華料理店で生まれたメニューで、今では小樽のソウルフード。焼きそばの麺の上に海鮮たっぷりの餡がかかっているのが特徴。小樽散策の途中に味わってみて。
上質な天然素材の味が凝縮されたラーメン
店名どおり、天然素材を用いた体に優しいラーメンが人気。スープには知床羅臼昆布や煮干し、サバ節、アジ節などを惜しげもなく使用。スープに加える醤油は火入れしていない生醤油、ラードも豚の背脂を煮込んだ自家製だ。
また、麺も自家製麺で、水分量を少なくし、スープをほどよく吸い込むよう工夫されている。
ラーメンは「あっさり」と濃厚な「こってり」から選べ、それぞれ塩、醤油、味噌の3種類。ほかに数量限定メニューなどがある。
おすすめは琥珀色のあっさり醤油750円。羅臼昆布と椎茸を冷水に一晩ひたしてダシをとり、鶏ガラや鰹節などを加えて仕上げた旨味のあるスープは絶品。
もうひとつのおすすめは、数量限定の麻ほろ980円。豚のほほ肉を使ったとろチャーシューと白髪ネギが添えられている。とろけるチャーシューと白髪ネギの相性がバツグンだ。
時間:10:00〜15:00、17:00〜20:00(19:45LO)
休み:月曜、第1火曜
アクセス:JR小樽駅から徒歩5分
歴史あるビアホールの雰囲気も味わえる
1954年に小樽のビアホールとして誕生したビアレストラン。ハンバーグやスパゲティなどの洋食のほか、ラーメンやあんかけ焼そば、ジンギスカンと幅広いメニュー構成。
一番人気のあんかけ焼そば、三幸海鮮焼そば900円はエビ、アサリ、イカがゴロゴロ入っていて食べ応え満点。
ほかにも、昔風醤油ラーメン800円はチャーシュー、メンマにお麩がのったあっさりしたラーメン。11:30〜15:00はコーヒーやソフトドリンク、スープがフリーでお得だ。
ラーメンと焼そばが人気の老舗食堂
小樽駅近くの商店街、都通りアーケードの中にある1964年創業の中華料理店。
チャーハンやカレー、餃子などさまざまなメニューがあるが、一番人気はあんかけ焼そば800円。あんには豚バラ肉、エビ、キクラゲ、野菜がたっぷりはいっていてボリュームも満点。あんは醤油で味付けしているので、見た目より案外あっさりしている。皿にのっている辛子を混ぜると味のアクセントになり、より美味しく食べられる。
あんかけ焼そばのほかに、揚げそば(かた焼そば)、ソース焼そばの焼きそば各800円、ラーメンは野菜ラーメン700円、わかめラーメン750円など5種類があり、それぞれ醤油、塩、味噌のスープが選べる。
歴史的建造物の中でラーメンを味わう
南小樽に本店がある蔵屋の支店。小樽運河沿いの倉庫を利用した小樽運河食堂内にあり、石壁が残るレトロな雰囲気。
ラーメンはトンコツと鶏ガラ、魚介系、香味野菜でとるまろやかなスープと、2種類の道産小麦をブレンドした自家製麺が特徴。北海道らしいホタテやバター、チーズなどをトッピングしたラーメンが人気だ。醤油ラーメン907円、味噌チーズ1263円。
バターコーンの味噌味1263円は、味噌とバターの相性がよく、あぶりチャーシューも柔らか。
地元の人に親しまれている食堂
小樽駅近くの、アーケード街に1959年からある中華食堂。骨付きの鶏を丸ごと煮込んで作るスープは深い味わい。野菜のほか、チャーシュー麺、ワンタン麺などのラーメン、あかけ焼そばがある。
味噌味の野菜ラーメン700円は、白味噌と田舎味噌のブレンドに、豆板醤の辛味がアクセント。豚のバラ肉、モヤシ、キクラゲがまろやかな味噌とよく合う。
五目あんかけ焼きそば830円も昔からの人気メニューで、麺は焼きと揚げの2種類。野菜やエビ入りの醤油の効いたとろみがたっぷりかかっている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。