登別温泉は、日本を代表する温泉地です。1つの温泉に多彩な泉種を持つ希少な場所で、温泉街のいたるところから源泉が沸いています。その歴史は古く、江戸時代から現代に至るまで、多くの人々を癒やしてきました。新千歳空港から車で約1時間とアクセスが良く、国内外から多くの観光客が訪れています。今回は人気の施設を6つ紹介します。
1)圧巻の広さと規模!老舗温泉宿「第一滝本館」
第一滝本館は、登別温泉で一番古い温泉宿です。1858年に創業者の滝本金蔵が病の妻のために湯治場を作ったのが始まり。それ以来、この地に多くの温泉宿がオープンしました。
老舗ということもあり立地は最高!登別温泉の有名観光スポット「登別地獄谷」が目の前にあり、どの温泉宿よりも登別地獄谷に近い。土産物や飲食店が並ぶ「極楽通り商店街」も宿のすぐ近くにあるので、散策にも便利。公共交通の起点となる登別温泉バスターミナルからは徒歩7分です。
驚くべきは、温泉施設の規模。客室などがある建物とは別に温泉専用の建物があり、浴場の広さは約5000平方メートル。この中に男女合計湯船が35個もあります。日本国内の温泉に関する法律によると、国内にある泉質は10種類に分類されますが、第一滝本館ではその半数、5種類もの泉質を楽しめます。
硫酸塩泉(芒硝泉)という強酸性の泉質。肌の乾燥やアトピー性皮膚炎などに効能があると言われている
アルカリ性の重曹泉。重曹成分が肌を滑らかにすることから「美人の湯」と言われている
殺菌力がある酸性緑ばん泉。皮膚疾患や糖尿病によいと言われている泉質
これらの温泉を24時間好きな時に入ることができるのが嬉しい(日中は清掃作業のため一部入浴できない浴槽あり)ですね。1泊の滞在だとしても2回、3回と入りに行きたくなるはず。
客室は和室、ツインを中心に2020年に完成。温泉と地獄谷ビューを楽しめる展望風呂付特別室や、ワンちゃんと一緒に宿泊できる客室、トリプルルームなどがあり、幅広いニーズに対応しています。
北海道近海でとれた海の幸をはじめ、肉料理や野菜料理、ベトナムやミャンマー出身のシェフが腕を振るうアジア料理などさまざまな料理が並びます。夕食はビュッフェ形式か和食のいずれかを選択。半個室の食事処で食べることも、客室へ運んでもらうことも可能です。
外国人宿泊客から「お風呂はとても素敵で、スタッフはとても親切で素晴らしい場所です」(フランス)との声が聞かれています。チェックインをしたらまず温泉に入り、夕食を食べ、夜の温泉街散策をしたら再度入浴。翌朝も入浴をして朝食を食べ、地獄谷などの自然散策へ出かける。そんな温泉三昧な過ごし方をしてみてはいかがですか。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 15,150円~(1室2名利用)
客室数:393室
風呂:露天男性3・女性4、貸切露天なし
チェックイン:14:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語、韓国語、中国語対応可。ホームページに英語、韓国語、中国語(繁体、簡体)表記あり
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス:JR登別駅から登別温泉行バスで15分、バス停「登別温泉」下車徒歩7分、道央自動車道・登別東ICから車で15分
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住所
059-0595 北海道 登別市登別温泉町55
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0595 北海道 登別市登別温泉町55
2)源泉の上に建ち良質な温泉が自慢の宿「名湯の宿 パークホテル 雅亭」
「名湯の宿 パークホテル 雅亭」は、温泉が湧き出る源泉が建物の下にある温泉宿です。登別温泉バスターミナルより徒歩10分、登別地獄谷からは徒歩5分程度で行くことができます。
温泉は時間が経つと空気に触れることで酸化して質が悪くなるので、地中から湧き出たら少しでも早く浴槽へ注ぐのが良いとされています。その点この温泉宿は源泉が至近なので、新鮮で濃度の高い良質な温泉が約束されています。
登別温泉にある温泉宿は日帰り入浴を受け付けている施設が多いですが、ここは日帰り入浴の受付はしておらず、利用できるのは宿泊者のみ。日中に浴場が混み合う心配がありません。
和室、洋室、和洋室などさまざまなタイプの客室があるので、お好みのタイプを選んでください。
バイキングでお好きなものを好きなだけ召し上がれ
夕食はバイキングを楽しみましょう。旬の野菜や近隣の海の幸や山の幸を使った和食、洋食、中華などさまざまな料理が約40種類並びます。外国人宿泊者から「食べ物朝食と夕食の両方のビュッフェは素晴らしかった」(イスラエル)と喜ばれています。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 9,150円~
客室数:156室
風呂:露天男女各1、貸切露天なし
チェックイン:14:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語・中国語にて対応可(対応可能なスタッフがいる場合)。ホームページに一部英語表記あり
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス:JR登別駅から登別温泉行バスで15分、バス停「登別温泉」下車徒歩10分、道央自動車道・登別東ICから車で15分
3)個性光るローマ風呂が楽しい!「登別グランドホテル」
登別グランドホテルは1938年の創業以来、登別温泉の迎賓館とも呼ばれてきたハイクラスの温泉宿。登別温泉バスターミナルから徒歩1分、登別地獄谷からは徒歩10分で行くことができます。
内湯は真っ白いドーム型の広い空間で、高い天井の上にある窓から差し込む陽射しが印象的。1900年代前半のモダンスタイルを活かしたデザインで、中央に円形の大きな浴槽が1つあり、周囲に小さい浴槽が3つあります。
円形浴場と小浴場1つが食塩泉、ほかの2つの小浴場は硫黄泉と、皮膚によいとされる鉄泉です。現在は露天風呂を改修しており、2022年8月に新たにサウナを楽しめる設備が完成する予定です。
一部ですが、ラジウム鉱泉の人工泉での露天風呂や展望風呂付の客室もあり、プライベートな空間でじっくり湯浴みを楽しめます。
夕食は、蟹御膳などの会食料理かバイキングが選択できます。会食料理では北海道産の海産物や肉、野菜などを使った品々を味わえ、バイキングでは、和食に洋食のテイストを織り交ぜ、洋食に和食の技法を取り入れるなどした、和洋折衷のメニューが数多く並びます。朝食は数十種類ものメニューが並ぶ和洋バイキングです。
バイキングでは、料理人がジューシーなビーフステーキや、サクサクの天婦羅などを目の前で作っています。外国人宿泊者から「絶好のロケーションにある美しいホテル。部屋も食事も温泉も素晴らしい」(アメリカ)と称賛されています。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 10,000円~
客室数:241室
風呂:露天男女各2、貸切温泉1
チェックイン:15:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語対応可。ホームページに英語表記あり
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス: JR登別駅から登別温泉行バスで15分、バス停「登別温泉」下車徒歩1分、道央自動車道・登別東ICから車で15分
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住所
059-0592 北海道 登別市登別温泉町154
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0592 北海道 登別市登別温泉町154
4)静寂の中に趣を感じる「御やど清水屋」
バス停「登別温泉」から徒歩9分、パークホテル前から徒歩1分の場所にある「御やど清水屋(きよみずや)」は、登別温泉街の奥座敷にひっそりと佇む純和風旅館です。温泉はもちろんのこと、割烹料亭として創業しているだけあり、料理は格別。静寂の中に趣を感じるお宿です。
玄関正面には刺繍畳が敷かれており、季節によって異なる絵柄に張り替えられています。
客室に入ると川のせせらぎが聞こえてきます。全室バス・トイレ・洗面付き。8畳和室・和室二間・和洋室・応接付きなど、利用ニーズに合わせて様々なタイプを選ぶことができます。
和洋室は「日本旅館に泊まりたいが、ずっと畳に座っているのはつらい」という方に最適。快適性と情緒がやすらぎの時間を連れて行きます。
「せっかく温泉に入ったのに素足で歩くのはちょっと……」というお客さんの声に応えて、お部屋のアメニティーとして足袋が用意されています。特に寒い季節は大助かり。こうした気遣いも、御やど清水屋が、旅人に長く愛される理由の一つですね。
夕食・朝食はどちらもお部屋でいただきます。「すべての人が食事を目的にしている」と言っても過言でないほど料理には定評があります。
「心づくし美味会席膳前」は、野菜7点盛り、旬のお造り、焼き物など全14品。お料理にあわせてセレクトした「特選銘酒3点セット」が付きます。和食と日本酒は相性がいいので、楽しい夕食になりますよ。
夫婦膳は、その名の通り、全13品中3品は男女それぞれメニューが異なっており、夫婦で分け合いながらいろいろな料理が楽しめます。
「活毛ガニ付き夫婦仕立て膳」は、毛ガニの洗いとボイルを含む全13品の贅沢なコース。当日仕入れの道産毛ガニを使用。うち3品は男女それぞれメニューが異なります。
登別温泉の歴史は200年以上に遡り、アイヌの人々も薬湯として利用していたと言われています。御やど清水屋は源泉100%。旅の疲れを癒してくれます。外国人宿泊客からも「就寝前に温泉に浸かることができて、とてもリラックスして眠ることができた」(スイス)と高評価です。
昼間は日差しが降り注ぎ、夜は満天の星空が望める露天風呂はとても開放的。上質な湯に浸かりながら安らかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 料金:¥16,500~(1室2名利用)
客室数:40室
風呂:露天1男女入れ替え制 男性2・女性2、貸切露天なし
チェックイン:14:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語対応可。ホームページに英語表記あり
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス:JR登別駅から登別温泉行きバスで13分、バス停「登別温泉」または下車徒歩9分、パークホテル前下車徒歩1分・道央自動車道・登別東ICから車で9分
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町173
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町173
5)カニ食べ放題や団体客も余裕で受け入れられる大きさが自慢「ホテルまほろば」
バス停「登別温泉」または「足湯前」から徒歩3分にある「ホテルまほろば」は、1994年に地下2階・地上10階、部屋数398室の大型ホテルとしてオープンしました。名称は日本の古い出来事が綴られた「古事記」に由来。「素晴らしいところ」という意味を持っています。その名の通り、効能豊かな4種類もの泉質と、日本最大級の露天風呂と31の湯殿が楽しめます。
玄関を抜けると、友禅模様の柱やイタリア製シャンデリアなど豪華なロビーに迎えられます。大きなキャパシティーを誇るだけのことはあり、団体客が来ても狭さを感じないスペースが確保されています。1階のティーラウンジには、各種ドリンクを用意。大きな窓から登別の自然が望めて、とても開放的です。軒下に作られた庭園が日本的な雰囲気を演出しています。
客室は和室を基本に各種タイプを用意。ベッドで休みたい方は洋室や和洋室、プライベートな時間を大切にしたい方は露天風呂付きのコネクティングルームなど、お好みで選ぶことができます。
「ホテルまほろば」では、食材本来のおいしさを一番に感じられる”旬”を大切にし、味はもちろん栄養価にも気を配った料理を提供しています。
ビュッフェ会場は、「リバティ(3階)」と「グリーンテラス(2階)」の2つの会場があります。リバティは、和食・洋食・中華を大皿で提供、グリーンテラスは、小鉢に分けた料理を提供したり、背の低い方でもとりやすいように低い位置に配置したりなど様々な要望に応えた配慮がなされています。親御さんの目が届く場所には、キッズルームも設置。安心して食事を楽しむことができます。シェフに注文すると、天ぷら、ホタテ、イカ、パスタなどが目の前で調理され、おいしい瞬間を逃しません。
グリーンテラスでは「蟹の食べ放題」を実施しています。カニの高騰により、食べ放題を取りやめる宿泊施設が多い中、嬉しいことに「ホテルほろば」では継続しています。これだけでも宿泊する価値がありますよ。
※「蟹の食べ放題」はグリーンテラスのみで提供していますが、世界情勢、市場状況により提供できなくなる場合がございます。
その他季節の素材を贅沢に集めた会席料理や、個室御食事処「 遊宴(ゆうえん)」など、料理の内容や用途に合わせて利用できます。
大浴場は地下1階と地下2階に繰り広げられ、4種の泉質に露天風呂含め全31種もの浴槽があります。2か所に設けられたファミリー風呂には滑り台が設置され、さながらお風呂の遊園地。湯あたりしないように注意してくださいね。
※時間により男女入替あり
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 料金:¥11,000~(1室2名利用)
客室数:398室
風呂:露天男性2・女性5、貸切露天なし
チェックイン:14:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語・中国語にて対応可(対応可能なスタッフがいる場合)
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス:JR登別駅から登別温泉行きバスで13分、バス停「登別温泉」または「足湯前」下車徒歩3分、道央自動車道・登別東ICから車で9分
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町65
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町65
6)客室の半分以上に専用露天風呂を設置「旅亭 花ゆら」
登別温泉バスターミナルより徒歩10分、登別地獄谷からは徒歩5分程度、「名湯の宿 パークホテル 雅亭」に隣接する「旅亭 花ゆら」は、旅情あふれる温泉郷にふさわしい情緒あるたたずまいで、地元の素材を使った料理と檜の露天風呂が人気の宿です。客室の半分以上に専用露天風呂があり、静かでゆったりと時間を過ごすことができます。
館内に入ると、枯山水を模した日本庭園に迎えられます。高い吹き抜けと大きな窓により、登別の自然が館内に取り込まれているので、とても開放的。まるで森の中を散策しているような気分になります。
廊下や客室などにも四季の花が飾られ、甘い香りを漂わせています。37ある客室のうち、露天風呂付和室が23室。誰に気兼ねすることなく檜や湯の香りを堪能する時間は至福のひと時です。
大浴場も魅力的です。神経痛、リュウマチ、婦人病などに効果があると言われる「子宝の泉」、肌への刺激が少ない「単純硫黄泉」、 美人の湯として知られる滑らかな「硫黄泉」の3種類。東洋一と称される湯で旅の疲れが癒されます。
「食事も館内を彩る花の一つ」という考えのもと、個室食事処で料理長が厳選した登別の食材をふんだんに使った料理を提供しています。「旬の会席」は、四季折々の山海の幸から選りすぐりの食材を吟味。食器、盛り付けは季節に合わせて用意され、視覚でも季節を感じることができます。外国人宿泊客も「朝食と夕食がとても好きです!とてもよく準備されていて、たくさんの種類から選ぶことができます」(タイ)と満足した様子。趣向を凝らした創作料理を存分に味わってください。
実施中の新型コロナウイルス感染症対策
館内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/館内換気の実施/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/お客様へのマスク着用のお願い
宿泊料:1泊2食 24,000円~
客室数:37室
風呂:露天男女各1、貸切露天なし
チェックイン:14:00~、チェックアウト~10:00 ※プランにより異なる場合あり
言語対応:英語・中国語にて対応可(対応可能なスタッフがいる場合)。ホームページに一部英語表記あり
予約方法:電話、ホームページ、各種予約サイト、旅行会社
アクセス:JR登別駅から登別温泉行バスで15分、バス停「登別温泉」下車徒歩10分、道央自動車道・登別東ICから車で15分
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町100
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最寄駅
登別 駅 (室蘭本線)
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住所
059-0551 北海道 登別市登別温泉町100
登別に滞在して周辺を観光するのがおすすめ
登別エリアは、海と山、湖に恵まれ、北海道らしい手付かずの自然が広がっています。周囲にはウポポイ(民族共生象徴空間)がある白老や、鉄の街として知られる室蘭、風光明媚な洞爺湖など見どころが多いので、登別温泉を宿泊拠点にして観光することもお勧めします。日本有数の泉質で心も体も癒してくださいね。
Text by:Masakazu
※本記事は2019年8月に公開したものを2022年6月に再編集しています。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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