道央エリアに位置するニセコは、極上のパウダースノーを目当てに国内外から多くの人が訪れるウィンタースポーツの聖地です。北海道の空の玄関口である「新千歳空港」から約110kmの距離があり、アクセスの手段に悩む人も少なくないでしょう。
新千歳空港からニセコまでのアクセス方法には、バスやレンタカー、電車、タクシーと方法がありますので、それぞれの特徴を把握して、旅程やシチュエーションに合わせてピッタリの移動方法を選びましょう。
リゾートバス:北海道リゾートライナーなど3社が運行。効率抜群で人気ナンバーワン
もっともリーズナブルで人気が高いのはリゾートバスです。シーズン中は新千歳空港から、ニセコグランドホテルまで毎日バスが運行しています。途中、ニセコの主要リゾートホテル前にも停留所があるのも魅力です。
北海道中央バス、ホワイトライナー、北海道リゾートライナーの3社により、冬のオンシーズンは毎日、新千歳出発の便が約8本運行されています。WEBや電話での事前予約が必要になりますが、いずれも新千歳空港の国際線、国内線に乗車場所があるので、荷物を持っての移動が少なく楽ちんです。
北海道リゾートライナーを例にとると、国内線1階、国際線2階に集合場所があり、9:45〜17:50の間に運行しています。各社にウェブ割引やリフト券とのセット割などお得なチケットもあるので、ウェブサイトをチェックして到着時間に合うバスをお得に予約しましょう。
●所要時間の目安…約4時間(高速バス(新千歳空港~ヒラフ第一駐車場ほかニセコエリアのゲレンデやリゾートホテル)
●費用の目安…片道5,000円程度みるのもいいでしょう。
レンタカー:広大なニセコエリアを動き回るのに最適
ニセコには、複数のゲレンデがあるうえ、魅力的な温泉や飲食店が点在していて、見どころもいっぱい。広大なエリアを動き回りたい人や、小さな子どもがいるファミリーはレンタカーを使うと便利です。また、ニセコだけでなく、札幌や小樽などほかのエリアも周遊したい場合は、レンタカーを利用するのがおススメです。
新千歳空港周辺にはレンタカー会社がいくつもあるので、スムーズに出発できるように事前予約をおススメします。ニセコまでの最短ルートは途中に峠があり、冬は天候によって通行止めや路面状況の変化があります。冬道の運転に慣れていない場合は、移動の時間に余裕を持つように心がけましょう。また、滑ったり視界不良になったりなども考えられるので、くれぐれも安全運転で。
●所要時間の目安…約2時間10分(新千歳空港から、国道36号、道道16号、国道276号、美笛峠などを経由)
●費用の目安…レンタカー普通車12時間10,000円程度
電車:ゆったり、景色を楽しみながら移動できる
移動時間も楽しみたいという人には、電車移動も魅力的です。車窓から北海道らしい雄大な景色や、美しい雪景色を眺めながら移動ができます。新千歳空港内や乗り換え駅でお弁当やお菓子を購入し、北海道グルメを楽しみながら移動するのも特別な体験となります。
新千歳空港から札幌・小樽を経由して、3時間強でニセコのリゾートの最寄り駅である倶知安駅に到着します。ただし、本数が限られるので、時刻表は予めチェックしましょう。俱知安駅からゲレンデまではバスで約20分です。日程に余裕がある旅なら、電車での移動を考えてみるのもいいでしょう。
●所要時間の目安…約3時間6分(JR快速エアポート約1時間20分(新千歳空港駅~小樽駅)+JR函館本線 約1時間20分(小樽駅~倶知安駅)=所要約2時間56分)+バス約20分)
●費用の目安…2,880円(バス料金が含まず)
タクシー:プライベートな移動を楽しみたい人にオススメ
少々移動料金がかかっても、人との接触をできるだけ避けてプライベートな旅を楽しみたいという人は、タクシーという方法もあります。移動時間は2時間程度で、空港から宿泊先のホテルでもゲレンデでも、希望の場所へ連れて行ってくれます。
3万円弱~4万円弱と、ほかの移動手段よりは料金がかかりますが、荷物を持っての移動も少なく、到着したらすぐに目的地に移動ができるのも魅力的。また、雪道にも慣れたプロドライバーの安心・安全な運転で移動できます。空港からニセコまでの定額タクシーは、事前予約が必要です。到着ロビーから出ると4カ所のタクシー乗り場があり、また予約車専用の乗り場もあります。
●所要時間の目安…約2時間10分
●費用の目安…36,800円~
東京からニセコまでの移動方法は?
東京からニセコまでのアクセスもご紹介しましょう。
(1)飛行機
もっとも一般的な移動方法としては、飛行機があります。羽田空港や成田空港から新千歳空港までは、6:00台から22:00近くまで、1時間に2〜3本の便がでており、移動時間も約1時間半と短くとても快適。新千歳空港からニセコまでは、先に紹介したバス、レンタカー、電車、タクシーと移動手段が選べます。
●所要時間の目安…約3時間40分~ (飛行機 約1時間30分<羽田/成田~新千歳空港>+バス 約2時間10分)
●費用の目安…12,000円程度〜(飛行機のみ、早割等を利用の場合)
(2)新幹線
ゆっくりと移動も楽しみたいなら、北海道新幹線に乗って電車での移動も可能です。東京駅から新函館北斗駅までは新幹線で、約4時間。新函館北斗駅からは函館本線に乗り換え、長万部を経由して倶知安駅まで6時間50分程度かかります。倶知安駅からニセコの各ゲレンデまでは、バスやタクシーで約15分で到着します。
●所要時間の目安…約12時間(乗車約8時間36分)(新幹線 約4時間(東京駅~新青森駅経由~新函館北斗駅)+ JR函館本線 約6時間50分(新函館北斗駅~長万駅部経由~倶知安駅)+バス 約20分 )
●費用の目安…23,430円(東京―新函館北斗間の新幹線のみ、乗車券+指定の料金))
(3)フェリー
長旅になりますが茨城県の大洗港から苫小牧港まで、フェリーを利用する手もあります。移動時間には約18時間かかりますが、苫小牧港からニセコまでは車で2時間弱とアクセスが良いのが魅力です。
●所要時間の目安…約19時間45分~(フェリー 約17時間45分(大洗~苫小牧)+車 約2時間)
●費用の目安…9,500円程度~(フェリーのみの料金、期間・ランクにより異なる)
また、最短でも2日はかかりますが、東京から車で移動することも不可能ではありません。途中津軽海峡を超えるのにフェリーを使いますが、プライベートな空間を維持して移動ができます。
●所要時間の目安…約15時間35分~((首都高速湾岸線~東北自動車道~八戸自動車道利用)+フェリー 約1時間50分(大間~函館)+(国道227号~道央自動車道~国道5号))
●費用の目安…レンタカーの条件により異なる
出発前にしっかりと下調べをして、それぞれの旅のシチュエーションに合わせたアクセス手段を選ぶことで、旅はいっそう楽しくなります。料金や時間などを比較して、自分にピッタリの方法を探してみましょう。割引やお得な切符などを用意している会社も多いので、それらを存分に活用して、旅をより快適によりリーズナブルに満喫してください。
※本記事の情報は2021年3月時点のものを2024年12月に更新しています。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
札幌の地元タウン誌の編集に長年携わった編集者が設立。設立以降、20年以上にわたり、札幌を中心に北海道全域での取材・記事執筆を行い、観光ガイドや情報誌、北海道の景色を収めた写真集など多様な本も制作。スタッフは全員女性で、旅好き、スイーツ好き、お酒好きと趣向は様々。飲食店紹介からイベントレポート、レジャー体験記まで、発信の守備範囲は広い。
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