桜が咲き、新緑が生い茂る春、北海道各地で草花やグルメを楽しむイベントが開催されます。地元の人たちが楽しむための祭りや、国内外から大勢の人が集まるイベントなど、その規模も様々。地元のライターが、北海道で4月・5月に開催される一度は行くべきおすすめのお祭りとイベントを厳選して紹介します。
- 目次
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- 4月~5月 幻想的な美しさ!「五稜郭公園 夜桜ライトアップ」(函館市)
- 4月~5月 梅と桜が同時に楽しめる「ひらおか梅まつり」(札幌市)
- 4月~5月 約8キロメートルにわたる桜並木「しずない桜まつり」(新ひだか町)
- 4月~5月 大きなコイが空を泳ぐ「定山渓温泉渓流鯉のぼり」(札幌市)
- 5月 札幌に初夏の到来を告げる「さっぽろライラックまつり」(札幌市)
- 5月 遊園地と花火を楽しむ「ルスツリゾートGWスペシャル花火」(留寿都村)
- 5月 大地が黄色く染まる「たきかわ菜の花まつり」(滝川市)
- 5月 お腹いっぱい牡蠣を食べよう!「あっけし桜・牡蠣まつり」(厚岸町)
- 5月~6月 一面のピンクのじゅうたんが美しい!「ひがしもこと芝桜祭り」(大空町)
- 春は自然のパワーを強く感じる季節
4月~5月 幻想的な美しさ!「五稜郭公園 夜桜ライトアップ」(函館市)
札幌から特急列車で約4時間、高速道路経由で約4時間30分、函館市の「五稜郭」は江戸時代末期に築造された日本では珍しい星型要塞です。全道を代表する桜の名所として知られ、毎年4月下旬~5月上旬に約1,600本のソメイヨシノやヤエザクラなどが開花します。ピンクに埋め尽くされた姿は、まるで花の砦といった趣です。
園内の五稜郭タワーにのぼると、桜と城郭が一望できます。桜の期間中は例年17:00~21:00までライトアップされていますので、昼間とは違った幻想的な美しさに引き込まれることでしょう。もしソメイヨシノの見頃が終わっていても大丈夫。遅咲きのヤエザクラを楽しむことができますよ。
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五稜郭公園 夜桜ライトアップ
- 住所 〒040-0001 北海道函館市五稜郭町44番地
開催日程:4月下旬~5月上旬
開催時間:17:00~21:00
電話番号:0138-40-3605(函館市住宅都市施設公社)
営業時間:8:45~17:00
定休日:土日祝日
4月~5月 梅と桜が同時に楽しめる「ひらおか梅まつり」(札幌市)
「ひらおか梅まつり」は、例年4月下旬頃〜5月上旬頃に札幌市清田区の平岡公園で開催されるイベントです。札幌近郊最大級の梅林には豊後性の紅梅種と白梅種のウメが4:6の割合で約1,200本植林されており、開花時には多くの人が訪れます。
ひらおか梅まつり開催期には臨時売店「ひらおか梅ほんぽ」がオープン。人気の梅ソフトをはじめ、梅にちなんだオリジナル商品が期間限定で販売されます。派手なアトラクションはありませんが、本州よりも約2か月遅れで開花する札幌の梅をぜひ堪能してください。平岡公園へは地下鉄東西線・新さっぽろ駅または大谷地駅からバスに乗り、平岡5条3丁目または平岡6条4丁目で下車してください。
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ひらおか梅まつり
- 住所 〒004-0881 札幌市清田区平岡公園1-1
- 電話 011-881-7924
開催期間:4月下旬~5月上旬(開花状況によって変更あり)
料金:なし
4月~5月 約8キロメートルにわたる桜並木「しずない桜まつり」(新ひだか町)
「しずない桜まつり」は、毎年4月下旬から5月上旬に開催される桜のお祭りです。道幅が二十間(36メートル)あることから、その名が付いた「静内二十間道路桜並木」には、約8キロメートルにわたって約2,200本ものエゾヤマザクラ、カスミザクラ、ミヤマザクラが咲き誇ります。
桜のトンネルと化した並木道のそばにメイン会場が設けられ、露店で飲食を楽しんだり、ポニーとふれあったり、地元の方々が披露する舞踊などを楽しむことができます。夜は美しくライトアップされ、花弁が風に吹かれて飛び交う様子が幻想的です。
2023年は旧静内駅と桜まつり会場間に臨時バスが運行されていました(運行時間は不明)。開花の遅れによって開催期間が変更されることがあるので、お出かけの際はSNSなどで確認してください。
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しずない桜まつり
- 住所 〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原
問い合わせ:0146-42-1000(新ひだか観光協会)
開催期間:4月29日~5月5日(開花状況によって変更あり)
料金:なし
4月~5月 大きなコイが空を泳ぐ「定山渓温泉渓流鯉のぼり」(札幌市)
「定山渓温泉渓流鯉のぼり」は、毎年4月〜5月に開催される、歴史ある定山渓の春の風物詩です。男の子の誕生を祝うとともに、その健やかな成長を祈る「端午の節句」にちなみ、温泉街の豊平川上空に約400匹の鯉のぼりが舞います。鯉のぼりは道内の家庭から寄付されたもので、一つ一つに大切な思い出が詰まっています。日本に伝わる歴史的文化と景勝の融合を楽しんでください。
定山渓温泉までのアクセスは、札幌駅から定山渓温泉直行バス「かっぱライナー号」または定山渓温泉行き路線バスに乗車が便利です。地下鉄南北線・真駒内駅からもアクセスできます。じょうてつバス定山渓線に乗車、定山渓温泉で下車してください。
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定山渓温泉渓流鯉のぼり
- 住所 〒061-2302 札幌市南区定山渓温泉
問い合わせ:011-598-2012(定山渓観光協会)
開催期間:4月初旬~5月中旬
料金:なし
5月 札幌に初夏の到来を告げる「さっぽろライラックまつり」(札幌市)
「さっぽろライラックまつり」は、札幌市のシンボルの木「ライラック」が咲く5月中旬〜下旬に開催されるイベントです。札幌の中心地に広がる大通公園と、白石区にある川下公園の2か所で開催されます。約400本のライラックが植えられている大通公園では音楽祭、スタンプラリーなど様々なイベントを開催。飲食ブースが充実し、一日を通しておいしい料理やスイーツ、お酒などが味わえます。
川下公園の芝生広場特設ステージではコンサートを開催。ライラックの森を巡るライラックガイドツアー、ライラックアートワークショップ、ライラッククイズラリーなど、参加型のコンテンツも充実しています。川下公園会場は2日間のみの開催となります。市民の中に溶け込んで楽しんでください。大通公園までは、東豊線または南北線「さっぽろ駅」から1駅、徒歩でも15分弱で行けます。川下公園へのアクセスは、地下鉄東西線・白石駅から中央バス白24川下線に乗車し、川下公園前で下車してください。
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さっぽろライラックまつり(大通会場)
- 住所 〒060-0042 札幌市中央区大通西6丁目
開催期間:2024年5月15日(水)~26日(日)
問い合わせ:011-281-6400(さっぽろライラックまつり実行委員会)
料金:なし
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さっぽろライラックまつり(川下会場)
- 住所 〒003-0869 札幌市白石区川下2651番地3外
開催期間:2024年5月25日(土)、26日(日)
問い合わせ:011-281-6400(さっぽろライラックまつり実行委員会)
料金:なし
5月 遊園地と花火を楽しむ「ルスツリゾートGWスペシャル花火」(留寿都村)
「ルスツリゾートGWスペシャル花火」は、毎年ゴールデンウィークにルスツリゾート内の芝生のひろば サンサンフィールドで開催されるイベントです。約1,200発の花火が音楽に合わせて打ちあげられ、グリーンシーズンのオープニングを盛大に飾ります。ルスツリゾート内への入場は、宿泊または遊園地入園券が必要です。昼は遊園地、夜は花火で大いに盛り上がってください。ルスツリゾートホテル&コンベンションには英語・中国語・韓国語を話すスタッフがいます。
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ルスツリゾートGWスペシャル花火
- 住所 〒048-1711 北海道虻田郡留寿都村字泉川13番地
問い合わせ:0136-46-3111 (ルスツリゾート総合予約センター)
開催期間:2024年4月27日(土)~28日(日)・5月3日(金・祝)~5月5日(土)
料金:観覧無料、ルスツリゾート内への入場は、宿泊または遊園地入園券が必要です。
5月 大地が黄色く染まる「たきかわ菜の花まつり」(滝川市)
「たきかわ菜の花まつり」は、札幌駅から特急で約1時間の滝川市で毎年5月中旬頃から5月下旬にかけて開催されるイベントです。菜種(なたね)栽培が盛んな滝川市では、丘陵地に菜の花が美しく咲き誇り、この時期にしか見ることのできない色鮮やかな黄色い絨毯があちらこちらに点在し、丘陵地の素敵な景色が広がります。また、道の駅会場では、地元飲食店や大人気キッチンカーが集まる「グルメフェスタ」も開催され、お祭りを盛り上げます。
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たきかわ菜の花まつり
- 住所 〒079-0461北海道滝川市江部乙町
- 電話 0125-23-0030
開催期間:5月中旬か~5月下旬(うち9日間)
料金:無料(菜の花畑会場、菜の花バス・タクシーは有料)
5月 お腹いっぱい牡蠣を食べよう!「あっけし桜・牡蠣まつり」(厚岸町)
「あっけし桜・牡蠣まつり」は、5月中旬に道東エリアの厚岸町・子野日(ねのひ)公園で開催されるイベントです。厚岸の地名はアイヌ語で「牡蠣の多い所」という意味の「アッケケシ」が由来とされています。厚岸産の牡蠣は温度が低い海でじっくり育ち、長い時間をかけて豊富な栄養を取り続けることで身はふっくら、コクがあり甘みが濃厚なのが特徴です。
会場では普賢象(ふげんぞう)と呼ばれる貴重な桜をはじめ、色鮮やかな桜の下で名産品のカキやアサリなどの海産物を炭火焼きで味わえます。また、祭り期間中の日曜日には、さまざまなイベントも行われ、賑わいを見せています。会場へは釧路駅からJR花咲線に乗車、厚岸駅よりくしろバス(厚岸・釧路線)に乗り換えて、子野日公園で下車してください。
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あっけし桜・牡蠣まつり
- 住所 〒088-1111 北海道厚岸郡厚岸町奔渡6丁目
開催期間:5月中旬
問い合わせ:0153-52-3131((一社)厚岸観光協会)
料金:入場無料
5月~6月 一面のピンクのじゅうたんが美しい!「ひがしもこと芝桜祭り」(大空町)
札幌から高速道路で約5時間10分、大空町「ひがしもこと芝桜公園」の歴史は、1977年に、「この場所に美しい花を咲かせよう」と、近隣農家の方が植えた一握りの株から始まりました。年々株を増やして、今では10ヘクタールの広さを誇る大きな芝桜畑に成長し、5月下旬~6月上旬頃は丘一面をピンクに染め上げています。
例年は芝桜が満開になる同時期に「芝桜まつり」が開催され、週末には歌謡ステージなどが行なわれるなど、賑わいを見せています。広大な敷地を「園内遊覧車(大人400円 子供200円/往復)」が走っているので、誰でも気軽に園内をめぐることができます。
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ひがしもこと芝桜祭り
- 住所 〒099-3232北海道網走郡大空町東藻琴末広
開催日程:5月上旬~6月上旬
電話番号:0152-66-311(東藻琴芝桜公園管理公社)
アクセス:JR網走駅より車で約40分、女満別空港から約22キロメートル
東藻琴芝桜公園入園料:大人(中学生以上)500円 小学生250円
春は自然のパワーを強く感じる季節
冬に貯めていたエネルギーを放出するように、北海道では4月から6月にかけて梅や桜、ライラックや菜の花など、様々な草花が咲き誇ります。その躍動感は生命の息吹と呼ぶにふさわしいでしょう。各地で開催されるイベントで、北海道の爽やかな気候や美味しいものを思う存分楽しんでください。
Text by:Masakazu
※本記事の情報は2024年2月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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