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食べ歩きしたい!個性豊かな「函館塩ラーメン」の名店3選

食べ歩きしたい!個性豊かな「函館塩ラーメン」の名店3選

更新日: 2020/10/13

函館ラーメンは、札幌ラーメン(味噌味)・旭川ラーメン(醤油味)と並ぶ北海道3大ラーメンの一つです。伝統的なスタイルは、澄んだ塩味の、素材の旨味が凝縮されたスープ。現在、函館市内には約150のラーメン店があり、それぞれが個性豊かな味を提供しています。その中でも名店といわれる、人気の3店を紹介します。

1.昔ながらの味を提供「函館らーめん かもめ」

1.昔ながらの味を提供「函館らーめん かもめ」

函館朝市近くで1981(昭和56)年に創業し、約40年間変わらぬ味を提供している人気店です。函館出身で日本を代表するビッグバンド「GLAY」のボーカリストが足しげく通うことでも有名で、テレビやメディアにもしばしば登場。

日本全国から観光客やファンが集います。市場近くということで、営業時間は早朝から。朝イチのラーメンで1日を始めることもできますよ。

味噌・塩・醤油の3つの味を揃えていますが、お客さんの約8割が注文するのはやはり塩味。「シンプルな塩味はごまかしが効かない」と、店主が胸を張る渾身の一杯です。

スープは鶏ガラと豚骨をベースとし、香味野菜を加えて2時間ほど煮込みます。ひとつも濁りがない澄んだスープに素材の旨味が行き渡り、さっぱりとした後味を残します。

朝市近くのラーメン屋らしく、ほたてらーめん塩(1,000円、税込)など海鮮がトッピングされたラーメンが人気。具の魚介からもスープに旨味が染み渡り、濃厚な味に変化していくのが楽しめます。豪華にいきたいときは、カニやエビなど5種類の魚介が載るかもめらーめん(1,300円、税込)もおすすめです。

朝市エリアとあって、海鮮三昧を楽しんだ後で訪れ、違う味が欲しくなる人もいるでしょう。それでは、豚モモ肉をじっくり煮込んだ自家製チャーシューはいかがでしょうか。

このチャーシューとワカメ、メンマ、刻みネギを乗せて、地元の日の出製麺の特注麺をシンプルに味わう函館らーめん(650円、税込)は、コストパフォーマンスが高い一杯です。

  • 函館らーめん かもめ
    • 住所 〒040-0063 北海道函館市若松町8-8
    • 電話 0138-22-1727
    • 営業時間:6:30〜14:30
      定休日:不定休(月2回)

2.函館ラーメンの代表格「函館麺厨房 あじさい 本店」

写真提供: 函館麺厨房 あじさい
写真提供: 函館麺厨房 あじさい

創業80年以上の老舗であり、札幌・新千歳空港や国外にも展開している「函館麺厨房 あじさい」は、まさしく函館ラーメンの代表格と呼べるお店です。

本店は特別史跡五稜郭跡そば、五稜郭タワーの向かいにあり、観光がてら食事に立ち寄るのがよいでしょう。

写真提供: 函館麺厨房 あじさい
写真提供: 函館麺厨房 あじさい

看板メニューの味彩塩拉麺(800円、税込)は、創業より受け継がれた道南産の昆布ベースで豚骨と鶏ガラのダシを合わせたスープが自慢です。透明な中に素材の旨味が絶妙に融合しています。

具は長ネギ、水菜、メンマ、チャーシューなど。特にチャーシューは、豚バラ肉をじっくりと時間をかけて煮込んでおり、口に入れた瞬間にとろけてしまうような柔らかさ。スープとの相性バツグンの麺は地元・岡田製麺の特注ストレート麺を使用しています。

写真提供: 函館麺厨房 あじさい
写真提供: 函館麺厨房 あじさい

もう一つおすすめの北海道らしいメニューが、味彩加里(かりー)(900円、税込)です。カレーラーメン苫小牧・室蘭などのご当地ラーメンから普及した、北海道ラーメンの新しい味。

同店では伝統のスープに、厳選したスパイス、さらに地元で愛され続けている函館牛乳を合わせ、深いコクと辛さが絶妙なバランスを生み出しています。

※店舗によりメニュー内容、価格が異なる場合がございます。ご了承下さい。

  • 函館麺厨房 あじさい本店
    • 住所 〒040-0001 北海道函館市五稜郭町29-22
    • 電話 0138-51-8373
    • 営業時間:11:00〜20:25(LO)
      定休日:第4水曜(祝祭日の場合翌平日)

3.タイプの違う2つの塩ラーメン「函館麺や一文字 函館本店」

3.タイプの違う2つの塩ラーメン「函館麺や一文字 函館本店」

函館市内に4店舗を構える地元でも人気のラーメン店で、本店は温泉街のある湯の川エリアにあります。昔ながらの函館ラーメンとは一線を画する進化系ラーメンといわれ、「あっさ系」「こってり系」に分かれています。

塩・醤油・味噌のほか、辛味噌、担々麺、つけ麺などメニューが豊富。ラーメンのトッピングや、チャーシュー丼、チャーハンといったサイドメニューも豊富で目移りしてしまいそうです。

写真提供:函館麺や一文字
写真提供:函館麺や一文字

迷ったときはあっさり系の定番、塩らーめん(790円、税込)を注文しましょう。スープは鶏ガラをベースに、函館・南茅部産の高級昆布を加えた和風だしです。隠し味に複数の香味油を使い、香ばしさをプラスしています。細めのちぢれ麺は、北海道産小麦を使用した自家製で、スープによく絡みます。

チャーシューはトッピング直前に炭火で炙るため、外はカリッと香ばしく、中はジューシー。味付玉子、メンマ、ほうれん草、のりがトッピングされ、ボリューム感と味のバランスが絶妙な一杯です。

※写真の糸唐辛子は現在トッピングしていません。

写真提供:函館麺や一文字
写真提供:函館麺や一文字

個性的なラーメンに挑戦してみたい方は、「こってり系」の塩味ラーメンというのがあります。とん塩(850円、税込)は、塩らーめんと塩ダレや麺は共通ですが、スープは豚骨をベースにし、ニンニク油でパンチを強めており、函館ラーメンのイメージを変える味。柚子胡椒でスパイシーに仕上げているので、濃厚ながらも重すぎません。

深夜まで営業しているので、ランチにもディナーにも、お酒を飲んだ後の締めにも利用できる便利さも魅力。時間を変えて両方の塩を味わってみるのもアリでしょう!

  • 函館麺や一文字 函館本店
    • 住所 〒042-0932 北海道函館市湯川町2-1-3
    • 電話 0138-57-8934
    • 営業時間:11:00~25:00(L.O.24:30)
      定休日:不定休

ぜひ食べ歩きして自分好みの一杯を

同じ「函館しおラーメン」と呼ばれながらも、今回紹介した3店では、それぞれ異なる味がどんぶりに注がれています。

ラーメンは「お店の数だけ味がある」と言われるほど作り手の個性が反映されます。スープに使う鶏ガラ、豚骨、魚介などの素材そのものの違いや組み合わせはもちろんのこと、塩だれや麺の違いでも印象がガラリと変わる、とても奥の深い麺料理なのです。

函館市内には、たくさんのお店があります。1日に何食も食べ歩く日本のラーメン愛好家も多いです。時間の許す限り食べ歩いて、ベストの一杯を見つけてください。

Text by:みんなのことば舎

※取材時の情報です。価格やメニュー内容は変更になる場合があります。

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