
北海道の南に位置する函館は、道内屈指の観光都市。国内初の国際貿易港として発展し、西洋文化の影響を受けた建物が今も街のあちこちに残されている。そんな函館を代表する見どころは以下の5つ。函館山山頂展望台からの美しい夜景に、異国情緒満点の教会・歴史的建造物、赤レンガ倉庫群ではおみやげ探しと、歴史探訪からショッピングまでさまざまな楽しみ方ができる。
「函館山山頂展望台」からロマンチックな夜景を望む


函館市街の南西部に位置する標高334mの函館山。山頂には展望台が設けられており、ロープウェイまたはバス、タクシーなどでアクセスすることができる。
展望台から見下ろす函館の夜景は、世界三大夜景に数えられたこともあり、日本で最も印象的な夜景と言われるほど。美しさの理由は、津軽海峡と函館港に挟まれた美しいカーブと、その間に散らばる函館市街の街明かりが、まるで宝石箱のように見えることから。
日没〜夜にかけて多くの人が展望台に訪れるため、撮影のベストポジションをキープするのであれば日没前に到着しておくのがおすすめ。
函館観光のベストシーズンは夏だが、雪が降り積もる冬季の観光もロマンチック。雪が光を反射して、夜景がより美しく見える。
料金:無料
時間:10:00〜22:00(10月16日〜4月24日は〜21:00)
休み:無休
アクセス:
ロープウェイ:函館駅前から市電で5分、電停十字街下車、徒歩10分。ロープウェイ山麓駅から函館山ロープウェイで3分、ロープウェイ山頂駅からすぐ
料金:往復1280円(片道780円)
時間:10:00〜22:00(10月16日〜4月24日は〜21:00)、最終便は営業時刻の10分前に発車
休み:無休(10月中旬頃より1ヵ月程度、整備点検のため運休あり。荒天時運休)
バス:JR函館駅前バスターミナルから、いくつかのホテル、十字街などで停車して函館山山頂まで行く。所要約20分
料金:片道400円
時間:4月中旬〜11月中旬(予定)
休み:期間中無休(荒天時運休)
車:函館駅前から函館山山頂まで約6.5㎞。11月中旬〜4月下旬は積雪のため通行禁止。それ以外の時期も、夜間はマイカー規制がある(タクシーは夜間も通行可能)
厳かな空気が流れる「函館ハリストス正教会」を見学

元町の坂の上にたたずむ、白い壁と屋根の上のクーポル(ドーム型の塔)が印象的なロシア正教の教会。ロシア領事館の付属聖堂として1861年に建てられ、1961年に函館に赴任した司祭ニコライによりロシア正教の布教が進められた。1907年の函館大火によって初代聖堂は焼失。現在の聖堂は1916年にロシアビザンチン様式を取り入れて再建され、1983年に国の需要文化財に指定された。
市民には「ガンガン寺」という愛称で親しまれており、土曜の夕方と日曜の午前中に、鐘楼に吊された鐘が鳴り響く音を聞くことができる。鐘の音は「日本の音風景100選」にも認定。教会の脇には「チャチャ登り」と呼ばれる急坂があり、上って行くと函館ハリストス正教会と、道を挟んで函館聖ヨハネ教会の、ふたつの教会が見られる。
料金:200円(拝観献金)
時間:10:00〜17:00(土曜10:00〜16:00、日曜13:00〜16:00)
休み:12月26日〜3月中旬
アクセス:電停十字街から徒歩15分
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住所
040-0054 北海道函館市元町3-13
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最寄駅
函館 駅 (函館本線)
- 電話 0138-27-3333
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住所
040-0054 北海道函館市元町3-13
日本で最も古い歴史を持つ「カトリック元町教会」へ


大三坂の上に建つ、大鐘楼が目印のゴシック建築様式の教会。横浜、長崎に並び、国内では最も古い歴史を持つ教会の一つで、キリスト教宣教再開のシンボルとしても知られている。1867年に仮聖堂が建てられ、1877年には最初の聖堂が建てられたが、大火により焼失。現在の建物は1923年に修復・再建したもの。
高さ33mの八角の大鐘楼の上には、守り神となる雄鳥が乗っている。教会内部にはローマ法王ベネディクト15世から贈られた豪華な祭壇がある。
料金:拝観無料
時間:10:00〜16:00(日曜は12:00〜)
休み:無休(聖堂使用時、礼拝時は入場不可)
アクセス:電停十字街から徒歩10分
星形の要塞「五稜郭公園」を眺めて散策

1860年代に造られた、日本初のフランス築城方式の要塞が五稜郭。五角形の星形をしているのが特徴だ。大政奉還後の新政府軍と旧幕府軍の箱館戦争では、旧幕府軍の最後の拠点となったが1869年に降伏。園内には箱館戦争当時の大砲や石垣などが残されている。
現在の五稜郭内は公園として整備されており、自由に散策が楽しめる。一周約30分。周囲の堀では夏はボート遊びも楽しめる。

公園中央にある箱館奉行所は、蝦夷地統治の拠点として1864年に徳川幕府により設置されたもの。箱館戦争後に解体されたが、2010年に江戸時代当時の姿を忠実に再現して復元。72畳の大広間、五稜郭の歴史や復元工事にまつわる展示を見学できる。
料金:無料(函館奉行所は入館500円)
時間:郭内:5:00〜19:00(11〜3月は〜18:00)
函館奉行所9:00〜18:00(11〜3月は〜17:00、1月1~3日は~15:00。最終入館は閉館の15分前まで)
休み:無休(函館奉行所は臨時休館あり)
アクセス:電停五稜郭公園前から徒歩15分

五稜郭の星形を眺めるなら、五稜郭タワーに上ってみよう。公園に隣接する高さ107mのタワーで、1〜2階にはショップとレストラン、高さ86mと90mの場所に展望室がある。展望室からは、五稜郭公園全体が見渡せるほか、函館市街から函館山まで360度の大パノラマが楽しめる。
料金:入館無料(展望台は入場900円)
時間:郭内:8:00〜19:00(10月21日〜4月20日は9:00〜18:00)
休み:無休
アクセス:電停五稜郭公園前から徒歩15分
レトロな倉庫街「金森赤レンガ倉庫群」で函館みやげ探し




函館港に面するベイエリアには「赤レンガ倉庫群」と呼ばれるレンガ造りの倉庫群が建ち並ぶ。メインは、2棟の倉庫が並ぶ「金森洋物館」。もとは明治期に建てられた営業用倉庫だが、その一部がリニューアルされ、ショッピングモールとして生まれ変わった。
館内にはさまざまな商品を扱うショップがズラリ。ジュエリーから函館みやげ、衣類や雑貨など約20件のショップが並び、なかには免税対応店もある。ショップのほか、函館スイーツが気軽に味わえるカフェも。
隣接する「BAYはこだて」にもショップやレストラン、「函館ヒストリープラザ」にはガラス雑貨の店やビヤホールがある。函館にちなんだアイテムを扱う店も多く、函館産の昆布を使用した石鹸や、イカ墨で染めた布製のバッグやポーチなど、ユニークなアイテムを探してみるのも。
夜になると外壁がライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に。
また、近くにガラス製品の専門店ととオルゴールショップが入った「はこだて明治館」もあり、ショッピングクルーズが楽しめる。
時間:金森洋物館、BAYはこだて、函館ヒストリープラザ
9:30〜19:00(店舗により延長あり)
休み:無休(施設メンテナンス休業あり)
アクセス:電停十字街から徒歩5分
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。