広い北海道では、海に面した港町は魚介類、内陸では肉や野菜を使った料理など地域によりさまざまなローカルグルメがあります。特にラーメンは、札幌ラーメン、函館ラーメンなど地域ごとに特徴のある味があるので、行く先々で食べ比べてみるのもおすすめ。今回は、北海道のエリア別ご当地グルメを一挙紹介。北海道の旅行ではぜひ食べ歩きも楽しみましょう。
1.北海道ご当地グルメ【札幌編】
北海道の中心都市・札幌は、全道の海産物や農畜産物が集まるグルメタウン。北海道の新鮮な海の幸はもちろん、ご当地グルメの札幌ラーメンやスープカレー、ジンギスカン、さらにスイーツまで、あらゆる美味しいものが味わえます。
【札幌編】その1 札幌ラーメン
ラーメン王国北海道にあって、札幌はラーメン店の激戦区。無数のラーメン店がひしめき合っていて、札幌イチの繁華街「すすきの」には15店舗以上のラーメン店が集まる「元祖さっぽろラーメン横丁」もあります。札幌のラーメンの定番は味噌味のスープが特徴の「味噌ラーメン」。函館ラーメン、旭川ラーメンと並ぶ北海道三大ラーメンのひとつです。発祥の店「味の三平」では、先代から受け継ぐ味噌ラーメンが味わえるほか、ほとんどのラーメン店に味噌ラーメンがあり、各店こだわりの味を食べ歩くのも楽しいです。ラーメン店は札幌駅から「すすきの」にかけての観光スポットエリアに集中。たいてい11:00〜営業していますが、すすきのでは夜から深夜にかけて営業する店も多いです。
【札幌編】その2 スープカレー
札幌ご当地グルメといえば、「スープカレー」も人気。スパイシーなカレースープに骨付きチキンレッグ、大きめにカットされた野菜がゴロゴロ入ったカレーで、札幌中心部にスープカレー専門店が10数店舗ある。普通のカレーと違うのは、スープ状であることのほかに、辛さが調節できるということ。注文時に辛さを聞かれるので、辛いのが大丈夫なら辛めをチョイスしてもいいですね。また、ライスが別皿でくるのでライスをスプーンですくい、スープに浸して食べましょう。
【札幌編】その3 ジンギスカン
ジンギスカンとは、ラムやマトンの肉をドーム型の専用の鉄鍋で焼いて食べる料理。札幌には肉やタレにこだわった専門店があります。なかには、肉や野菜が食べ放題の店も。食べ方は、鍋が熱くなったら、鍋の中央に肉をのせ、まわりに野菜を並べます。そうすると、鍋のスリットを伝って落ちた肉の脂で野菜に火が通る仕組みになっているのです。肉は主にニュージーランドやオーストラリア産を使用します。特にラムは、羊独特の癖のある風味がなく、軟らかくて味わい深いです。
【札幌編】その4 海鮮
道内各地の旬の魚介が集まる札幌では、さまざまな海鮮料理が味わえます。特に「すすきの」には数え切れないほどの寿司屋や海鮮居酒屋があるほか、カニ料理や海鮮丼の専門店もあります。北海道といえば、ウニ、カニ、イクラにボタンエビ、サーモン、ホタテ!寿司屋では、これら北海道産の魚介の握りを盛り合わせた握りのセットが3000円ぐらいで食べられるんです。
海鮮丼の店には、魚介を盛り合わせた豪華な海鮮丼から、ウニやイクラほか、さまざまな魚介を組み合わせた丼があり、選ぶのも楽しいです。海鮮丼が食べられる代表的な場所は札幌卸売市場場外市場です。
カニはどこの店にもあるわけではないので、食べるなら専門店に行くのがおすすめ。北海道の4大カニはタラバガニ、毛ガニ、ズワイガニ、花咲ガニ。花咲ガニ以外は、専門店に行けばたいてい味わえます。また、毛ガニは北海道各地でとれるため、旬のものが生で食べられることもあります。
2. 北海道ご当地グルメ【小樽・積丹編】
港町小樽では、海の幸を気軽に味わうことができます。また、小樽ならではの「あんかけ焼そば」や「鶏の半身揚げ」といった名物も。北海道スイーツで人気の「ルタオ」本店があり、スイーツの食べ歩きもおすすめです。
【小樽編】その1 寿司
港町の小樽は、市内に100店舗以上の寿司屋があり、気軽に寿司や海鮮丼が食べられます。小樽近海ではさまざまな魚介がとれますが、小樽でぜひ味わってみたいネタは春と秋のシャコや、夏のウニ。小樽駅前の「三角市場」には海鮮丼の人気店があるほか、寿司店が多く集まる「寿司屋通り」があります。
【小樽編】その2 あんかけ焼そば&鶏の半身揚げ
小樽市民に人気なのは「あんかけ焼そば」と「鶏の半身揚げ」。「あんかけ焼そば」は、野菜やシーフードなどの具材がたっぷり入った「あん」を、焼きそばにかけた食べ応えのあるメニュー。昔ながらの中国料理店やラーメン店などで提供しています。
もうひとつ、小樽のソウルフードと言われるのが、鶏の半身をダイナミックにフライにした「鶏の半身揚げ」。鶏の半身に下味を付けて、じっくり時間をかけてフライにしたものです。見た目はちょっとグロテスクですが、手で持ってかぶりつくと、皮はサクッとしていて身はジューシー。発祥の店はJR小樽駅から徒歩7分の、1952年創業の「なると本店」。単品や定食で食べられるほか、テイクアウトもできます。
【積丹編】その3 積丹のウニ
小樽からのドライブコースで人気の積丹半島は、絶景シービューで人気のエリア。6〜8月の夏にとれる「積丹のウニ」は有名で、ウニを食べに出かける人もたくさんいるほど。積丹ではエゾムラサキウニとエゾバフンウニの2種類がとれますが、エゾバフンウニはとれる量が少なくて希少。積丹のウニが食べられるのは6〜8月の時期だけであり、ウニ丼を提供する食堂は混むので、行くなら早めの時間がおすすめです。
3.北海道ご当地グルメ【函館編】
函館は、目の前の津軽海峡でとれるイカが有名で「イカの町」として知られています。そのため、新鮮なイカが一番の函館名物。ほかにも、函館ラーメンや、ユニークなご当地グルメが勢揃いです。
【函館編】その1 イカ
函館のイカはとにかく新鮮!生け簀から取り出したばかりの活イカを、その場でさばいた刺身で味わうことができます。新鮮なイカの身は透明で、噛むとイカ本来の味を実感できます。イカは函館朝市のどんぶり横丁で食べられるほか、市場内にはイカを釣ってその場で味わえるイカ釣り場も。活イカやイカ料理を食べさせてくれる海鮮居酒屋も多いです。なお、イカの種類は6〜12月はスルメイカ(マイカ)、1〜5月がヤリイカとなる。スルメイカの方が、身が肉厚でゴロ(内臓)があり、さまざまな料理に使われます。ヤリイカは小さくてゴロもないですが、上品な味わいです。
【函館編】その2 塩ラーメン
北海道三大ラーメンのひとつ「函館ラーメン」は、あっさりとした塩ラーメン。歴史のある昔ながらのラーメン店がたくさんあります。豚骨や鶏ガラを弱火でじっくりと煮込んで作る透明なスープと、ストレートな中華麺、チャーシューとメンマ、ネギのシンプルなトッピングが函館ラーメンの特徴。あっさりしているので、小腹が空いたときにもおすすめです。
ハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」のご当地ハンバーガーも函館でしか食べられない味。材料からこだわったグルメバーガーでボリューム満点! バーガー以外のメニューも豊富で、函館に行ったらぜひ立ち寄ってみたい店のひとつです。
4. 北海道ご当地グルメ【富良野・美瑛編】
周りを山に囲まれた富良野地方は、内陸性の気候で寒暖の差が大きく農業に最適な土地。ジャガイモ、タマネギ、ニンジンなど野菜が名産地です。これら地元の食材を使った「富良野カレー」や、オムライスの上にカレーがかかった「富良野オムカレー」がご当地グルメ。各店自慢のカレーを味わえます。
【富良野・美瑛編】富良野カレー&美瑛カレーうどん
富良野で食べたいグルメが「富良野カレー」。富良野のタマネギや野菜をたっぷり使い、独自ブレンドのスパイスを使って煮込んだ富良野カレーを提供する「唯我独尊」が有名店です。行列の絶えない人気店です。
「富良野オムカレー」は、お米、玉子、野菜など富良野を使用し、「ふらの牛乳」を付けるなどの6つの条件をクリアした店が提供する新ご当地グルメ。オムライスの中央に旗が立っているのが印で、約10店舗で提供しています。
またフォトジェニックな丘の風景が特徴の美瑛は、小麦が名産品。ご当地グルメは、美瑛産の小麦を使ったうどんに、美瑛産の野菜や肉などで作るカレーをかけた「美瑛カレーうどん」。美瑛産小麦のパンやパスタが食べられる店もあります。
5. 北海道ご当地グルメ【旭川編】
札幌に次ぐ北海道第2の都市、旭川には北海道三大ラーメンのひとつ「旭川ラーメン」があります。内陸部の寒い旭川ならではの濃厚な味が特徴です。
【旭川編】旭川ラーメン
「旭川ラーメン」は、豚骨をじっくり煮込んだスープに魚介系のだしを加えたスープに、醤油だれで味を調えた濃厚な豚骨醤油ラーメン。麺は縮れの強い黄色い麺でチャーシューや太いメンマがのっています。表面をラードの層は、スープが冷めないための工夫。最後まであつあつの状態で味わえます。
6. 北海道ご当地グルメ【釧路編】
【釧路編】その1 炉端焼き
道東最大の港町である釧路は、秋のサンマをはじめ、新鮮な魚介が味わえる場所。海産物を炭火の炉で焼く「炉端焼」が有名です。
【釧路編】その2 釧路ラーメン
あっさり醤油味で極細麺が特徴の「釧路ラーメン」も、北海道第4のご当地ラーメンとして知られています。
【釧路編】その3 ザンギ&スパカツ
また、北海道では鶏の唐揚げを「ザンギ」とも呼びますが、その「ザンギ」発祥の店が釧路の「鳥松」という店です。揚げたてのザンギは格別な味わい。ソウルフードでは、ミートスパゲティにトンカツがのった「スパカツ」があり、釧路市内に数店舗ある「泉屋」などで食べられます。
7. 北海道ご当地グルメ【帯広編】
【帯広編】その1 豚丼
農業と酪農が盛んな十勝平野の中心都市が帯広。野菜、肉、乳製品など、さまざまなブランド品があります。このエリアの代表的なご当地グルメは「豚丼」。スライスした豚肉を焼き、醤油ベースのタレをからめてご飯の上にのせたもので、甘辛のタレがご飯に合います。
【帯広編】その2 帯広スイーツ
牛乳、砂糖、小麦など、スイーツの材料がすべて揃うこともあり、ケーキやソフトクリームなどスイーツの店が多いのも帯広ならでは。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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