私たちは誰しも海外の国々に対して、様々なイメージを持っています。たとえ実際にその国に訪れたことがないとしても、テレビなどで流れてくる情報や知人から聞いた経験談などから、各々漠然としたイメージは持っているものです。
では、日本人は他の国の人々からどのようなイメージを持たれているのでしょうか。
今回は日本在住のオーストラリア人に、日本人のイメージや、日本で暮らす中で「自分も日本人みたいだな」と思ったエピソードを聞いてみました。(各コメントは回答者個人の意見です)
日本人のイメージ①血液型にこだわる人が多い
「日本人は、考えていることがわかりにくいイメージです。リアクションが表情にあまりでないですよね。あとは、血液型にこだわっている気がします。その人の性格によって血液型を当てようとしたり、血液型同士の相性を判断したりするのが好きですよね」(オーストラリア人女性)
日本人はあまり感情を表に出さないイメージがあるようです。身振り手振りを使って感情を表現する外国人からすると、日本人はクールに見えてしまうのかもしれません。また協調性を重んじる日本人は、Yes、Noをはっきりと言わないため、意見が伝わりにくいとも考えられます。
また、血液型にこだわる点についても特徴として上がっていました。 確かに日本では血液型に関する本がたくさん出版されていて、飲み会などでも度々登場するのが、この血液型の話題です。外国人の中には自分の血液型さえ知らない人も多いようなので、これはまさに日本人特有の考えだといえるかもしれません。
日本人のイメージ②すぐに謝る
日本人の特有の行動として次のような意見も聞かれました。
「日本人の特有の行動だなと思うのは、横断歩道を渡る時に、車が道を譲ってくれたら、会釈しながら小走りで渡ることです。日本を歩いていてよく見かけました」
これも、日本人が意識しないで行っている行動パターンのひとつでしょう。歩行者優先であっても「譲ってもらって申し訳ない」という気持ちからついつい小走りになってしまうのです。
「日本人と接していて自分にも移ったような気がするのですが、すぐ謝ってしまいます。深い気持ちではなくても、『ごめんなさい』を使うことが多くなったので、伝え方がとても重要だなと思います」
日本人の口癖が、外国人にも影響を与えているようですね。謝ることは、円滑な人間関係に欠かせませんが、是非とも心のこもった「ごめんなさい」を言えるように意識したいですね。
日本人のイメージ③お客様への感謝とサービスがすごい
では外国人から見て、日本人の礼儀作法はどのように受け止められているのでしょうか?
「これが礼儀なのかは分かりませんが、お店で買い物をした時に、ときどき店員さんがお店の外まで見送りに来ますよね。エレベーターでも、扉が閉まるまでお辞儀して見送る人がいます。“おもてなし”という言葉は知っていますが、そこまでしなくてもいいのではないかと正直思ってしまいました」
日本人からすると見慣れた場面ですが、外国人には少し過剰に映る場合もあるようですね。日本は昔から「お客様は神様」という考えが根付いているため、商品を買って頂いたお客様には、最大限の感謝とサービスを提供することが礼儀になっています。国によっては店員と客の立場が真逆の場合もあるようですから、日本を訪れる外国人はさぞかしビックリすることでしょう。
いずれにしても、「おもてなし」を受けて、気分が悪くなる人はいないでしょうから、これは日本人ならではの良いサービスだと受け止めてほしいものですね。
日本人みたいだと思った行動①仕事やプライベートに関わらず時間は必ず守る
ここからは、オーストラリア人が「自分も日本人みたいだな」と思ってしまったエピソードを紹介します。
「私が日本人みたいだなと思うところは、時間に厳格なところです。日本人は基本的に遅刻をしませんし、電車やバスなどの交通機関も正確に時間通りにきます。私も、仕事やプライベートに関わらず時間は必ず守るようにしているので、この点は日本人みたいだなと思います」
やはり、「日本人が時間を守る、交通機関が時間通りに来る」ことに驚く外国人が多いようです。
特に日本の電車到着の正確性はトップクラスで、たとえ1~2分遅れるだけでも遅延のアナウンスが入るほどです。これは日本人特有の真面目さや、誠実さが反映されているのでしょう。
時間を守ることは約束している相手に敬意や親切を示す大切な行動であり、また相手に信頼してもらえるメリットもあります。時間を守ることは、世界のどこに住んでいる人からも喜ばれ、称賛されることでしょう。
ただ時間に厳格になりすぎて合理性を求め、時間を守らない人にイライラしてしまうなら、結局は自分の心が乱されてしまいます。少しくらい遅れても、腹を立てない寛容さも同時に身につけたいものです。
日本人みたいだと思った行動②注文する料理を相手に合わせてしまった
さらに、食事に関するエピソードも話してくれました。
「友人と食事に行ってメニューを選ぶ時、友人が先に「これにする!」と決めたあと、つられて私も同じ料理を注文してしまった時です。常に相手に合わせようとする日本人みたいだなと思いました」
日本には支払い金額を割り勘にすることがあるため、他の人とあまりにも値段が違うものを頼みづらいと感じる人もいるようです。大勢で食事をする時は、特に気を遣う人もいるのではないでしょうか。
また最近では、こんな場面を目撃する外国人が増えているようです。
「食べる前には必ず料理の写真を撮ります。マナーが悪いような気もしているのですが、日本では写真を撮っている人をよく見かけるので、日常的なことなのだと思います。音を出さないように、スマートフォンのアプリを使って撮っています」
日本では、SNSを使って料理写真をアップする人が増えているようです。思い出の写真を残すために撮る人もいるようですが、インスタ映えを狙って、何度も撮り直しをする人もいます。中には、それを見てマナーが悪いと感じる人もいるかもしれないので、写真を撮る前には、許可を求める礼儀を忘れないようにしたいですね。
日本人みたいだと思った行動③鍵をかけずに自転車を停めている
最後は、日本の治安の良さに馴れてきてしまったという外国人のエピソードをご紹介します。
「物の盗難に対する問題意識も日本人に近いと思います。雨が降っている日にお店に入る時、傘を傘立てに入れますよね。日本人は当たり前にやっていると思いますが、海外だったらお店から出るまでに盗まれる可能性があると思います。私も自転車を少しの間停めておく時、鍵をかけずにおいてしまうことがよくあります。そういう時日本人みたいだなと思います」
日本の治安の良さは、世界でもトップクラスといえるでしょう。鍵をつけたまま停めてある自転車を見かけることも少なくありません。そのためか、治安が良くない国から来た外国人も最初のうちは警戒しているものの、次第に警戒心が無くなってくるようです。
ただ治安が良いといっても、日本に犯罪が全くないわけではありません。最近は、誰かになりすまし親切を装ってお金をだまし取るような、いわゆる「知能犯」の詐欺犯罪も増えています。またインターネットを使って架空請求をされる事件も多発しています。
世界のどこに住んでいても、気を緩めすぎないようにしたいものです。
まとめ
外国人からはちょっと不思議に見える行動も、日本人の文化や習慣に根ざしている場合がありますよね。
きっとそれは、私たちが海外に行った時に感じる違いと同じでしょう。これからもお互いの国を尊重し合いながら、良いところを引き出し合っていけると良いですね。
<取材&執筆>
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