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日本一の標高3776mを誇り、日本のシンボルとしても名高い富士山。夏場でも平均気温は6度と低く、天気の移り変わりも激しいという特徴があります。麓は、都心などと比較すると気温の低い避暑地としても知られています。
今回は富士登山や富士山周辺観光に行く前にチェックしておきたい、季節ごとの富士山の気候やおすすめの服装をご紹介します。
富士登山に最適なシーズンは?
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富士山の登山シーズンは、例年7月上旬から9月10日。雪の残り具合により、山開きの時期は前後する場合もあります。
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富士山に登る際は「登山計画書」を提出する必要があります。登山計画書は、登山の行程や身に着けている装備、緊急連絡先などを記載したものです。
登山計画書を提出しておけば、登山中遭難してしまった場合捜索されやすくなるというメリットがあります。また、自分の登山計画に無理が無いかをチェックする良い機会にもなるはず。
富士登山シーズンの夏の気候
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富士登山シーズンである夏。1年の中で最も登山に適した季節ですが、ルートや場所によっては、日陰が少なく熱中症などになる可能性があります。一方で、標高が高くなればなるほど気温は低くなり、夏でも真冬並みの気温となる場所も。基本的には熱がこもらない服を意識しつつ、防寒具も準備しておきましょう。
また、夏の富士山では雷が発生しやすく、天候の急変が起こる雷日も少なくありません。台風接近時には立っていることができないほどの強風になることも。強風は落石の可能性を高めるだけでなく、低体温症を引き起こす可能性もあるので登山を中止しましょう。
気候の変化に注意が必要な春と秋の気候
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春と秋は比較的気温が安定しているイメージがありますが、富士山の場合、4月下旬から5月初旬、11月中旬から11月末は、冬季とほとんど同じような寒さになります。
富士登山には危険な冬季の気候
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当然ながら、冬の富士山は厳しい寒さです。1月頃になると山頂の気温は-20度にまで下がることも。さらに富士山では、12月頃から雪が降ります。標高が高い位置になると雪が積もり、2月には雪山に変わるでしょう。
シーズン以外の登山は大変危険です。必ずシーズンを守り、冬や秋の富士山には入山しないようにしましょう。
富士山に登る際におすすめの服装
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同じ季節であっても、場所によって気温や天候が大きく異なる富士山。そのため、服装は急変する天気にも対応できるようなものをおすすめします。どのような天気になっても対応できるよう、雨具や防寒具などの装備は必須です。
登山において家を出発する際の気温は関係ありません。例えば、出発する際には気温が30度あったとしても、山頂付近では0度に近づくこともあり得ます。
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登山中は体も温まり、あまり寒さを感じません。しかし休憩をはさむことにより、汗がシャツを濡らし体を冷やすことで、体力が奪われ風邪を引くことも。そのため、速乾性のシャツや風を通さない軽めのウインドブレーカー、保温用のセーターなどを持っていきましょう。
また、登山においては靴も大切。底が硬く、砂利や砂が靴の中に入らないようハイカットのものが適当です。
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そのほかにもヘルメット、ヘッドライトなどの安全に登山するための装備品も、いざというときに必要となるでしょう。
富士登山に挑む前にチェックしておきたいWebサイト
富士山に限らず、登山には危険がつきもの。また山の自然や環境を保全するためにも、富士山のルールを守る必要があります。
ここでは、富士山に関する情報がまとめられているサイトをご紹介します。富士登山前に必ず知っておきたい知識が掲載されているので、登山をする前にチェックしておきましょう!
環境省と山梨県、静岡県によるサイトです。
各登山口や山頂周辺をライブカメラで見られるので、実際に登山をする前に、富士山がどのような環境なのか、登山口や山頂がいまどんな状況なのかを前もって知ることができますよ。
静岡県が運営するサイト。主に須走ルート、御殿場ルート、御殿場ルートからの登山にあたっての注意点なども記載されていますが、なぜ富士山が世界遺産に登録されたか、登録への道のりなどについても解説されています。
富士山保全協力金
富士山では、美しい富士山を後世へ引き継ぐことを目的とした「富士山保全金協力金制度」が実施されています。金額は1,000円(子どもや障害者は協力していただける範囲の金額)です。
登山者が寄付した協力金は、富士山の環境保全対策や登山者の安全対策などをはじめとした事業に使われています。
現地での支払いやインターネット、コンビニでも支払が可能なので、協力してみてはいかがでしょうか。
▼富士山周辺のおすすめツアーもチェック▼
まとめ
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富士山周辺では、山頂の天気予報や麓、五合目の天気予報が発信されています。富士登山を予定している場合は、最新の気象情報や現地情報を確認することが何より大切です。
「安全登山」を基本にし、登山の中止・延期の検討も含め、無理のない行動を取りましょう。
※本記事の情報は2020年4月時点のものを2023年10月に更新しています。
大学卒業後、1年ほど広告会社で経験を積んだあと、大学時代に報道サークルに所属した経験を活かし、フリーのライターとして活動を開始。関西在住として地域に根差した強みを活かし、近畿圏で行なわれるアート・音楽・お笑い・グルメ・エンタメなど多岐にわたりイベント取材・レポート記事を執筆し、写真撮影も担当。また、地域ならではの「あるある」ネタやその地方の文化・歴史に関する深堀りネタにも注力。現在は5媒体以上のメディアで定期的に取材・記事執筆を行なう。
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