東京23区の東側に位置する台東区は、江戸から続く独自の文化が根付き、東京ならではの体験ができる場所です。美術館や博物館がある上野恩賜公園や伝統が息づく浅草があり、そして浅草の東側には東京の街の中を蛇行して東京湾に流れる隅田川が流れています。そんな台東区を訪れるなら桜咲く「春」がおすすめ。台東区の新たな魅力を発信する「ときめきたいとうフェスタ推進委員会」が区内で1日満喫できるおすすめスポットをご紹介!王道スポットも通なスポットも両方網羅した1日プランなので、初めて訪れる人も、リピーターの人も、満足するはず。
進化し続ける浅草の穴場をご紹介!
台東区には、寺院や伝統的な劇場、職人の工房が軒を連ね、「東京」を象徴するようなスポットが数多くあることに驚くはず。どこを観光すべきか迷ってしまいますよね。今回は台東区の中でも浅草エリアに絞り、春の1日観光プランを提案します!浅草は観光地としてのイメージが強く、浅草のすべてを見つくしたと思っている人も多いと思いますが、そうではないかもしれません。雷門の雷神と風神像の雄大さを感じ、路地裏を散策し、隅田川を眺めながら桜の木の下で食事を楽しむなど、知られざる魅力があります。
1)スタートはお花見から!浅草のおすすめ桜スポット
1日観光プランのスタートはお花見から。当記事では、浅草にあるおすすめの桜スポットをご紹介!一つ目は、隅田川沿いの桜。地下鉄「浅草」駅から東方面へ歩いて、隅田川へ。隅田川に沿って、満開の桜が1キロ以上も続いています。一列に植えられた桜や、公園にある桜を観賞できます。浅草から川沿いを南へ歩き、いくつもある橋の1つを渡り、スタート地点へ向かうルートがおすすめ。その年の気候により異なりますが、桜の見ごろは3月末から4月の初め。これほどの桜が植えられたのは徳川幕府8代将軍である徳川吉宗(1684-1751年)の時代。当時から今日まで数世紀にわたり、春の浅草の街を彩り、人々を楽しませています。
お花見+αでお祭りへ!春におすすめの祭り「浅草流鏑馬」へ
サムライの時代から数世紀の間続いている浅草の伝統行事「浅草流鏑馬」を紹介します。元来、優れた弓の技術を見せるためのものでしたが、鮮やかな鎧をまとった武士が弓を射る由緒ある行事のひとつとなりました。日本でダイナミックな行事のひとつでもあります。疾走する馬にまたがり、小さな的を矢で狙い打ちます。うまく的を捉えれば、的は真っ二つに。流鏑馬は、隅田公園で桜が満開になる4月の第3土曜に開催されます。観覧にはチケットを買う必要があります。
また、4月の第2土曜日に浅草寺北側に向かうと「浅草観音うら・一葉桜まつり」が開催されています。八重桜の桜並木が美しい一葉桜・小松橋通りでパレードやステージイベントが行われ、多くの人でにぎわいます。桜並木を伝統的な衣装で練り歩く「花魁(おいらん)道中」は江戸時代の遊郭文化を華やかに再現しています。
2)お花見のあとは浅草の伝統工芸を購入!「江戸たいとう伝統工芸館」
お花見を楽しんだ後は、お買い物!流鏑馬の騎手や「浅草観音うら・一葉桜まつり」のパレード参加者の衣装は、歴史あるものでありながら、入念に作りこまれ現代の作品に近いものを感じます。浅草の伝統工芸は、桜と同様に数世紀にわたって引き継がれているのです。
観光客にとって、工芸品を購入できる場所を把握することは難しいものです。日本製というだけでなく、職人によって作られたものを購入したい場合はなおさらです。そこで紹介したいのが「江戸たいとう伝統工芸館」。一葉桜まつりの会場から近くにあり、主に台東区で作られた数々の工芸品が展示されているだけでなく、地元の工房に関する情報も得られます。週末を中心に職人さんが目の前で作品を作る様子を見学できるイベントも開催されます。
3)穴場!地元に愛されるショップ「ふるさと交流ショップ台東」
また千束通り商店街沿いには「ふるさと交流ショップ台東」があります。ここは、全国各地の自治体が週替わりで出店し、各地の特産品を販売しています。東京の中心部にありながら、新鮮な農作物や地方限定の商品などが購入できます。また、地方から来ている親しみやすい店員さんがローカルな情報を教えてくれます。気軽に話しかけてみましょう。
地元の人々に人気で、海外の観光客にはまだあまり認知されていませんが、東京にいながら全国の魅力を体験できるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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ふるさと交流ショップ 台東
- 住所 東京都台東区浅草4-36-5
営業時間: 10:00 ~19:00
休み:水曜日・年末年始
4)休憩には、コーヒー専門店がおすすめ!人気のコーヒー店「カフェ晴蔵」
そろそろ休憩タイム!旅行中の休憩タイムを、世界のどこにでもあるようなチェーン店やファストフード店で済ませてしまうのはなんだかもったいないですよね。幸いにも、浅草にはゆったりした時間が流れる、個性的なコーヒー専門店がたくさんあります。
中でもおすすめは「カフェ晴蔵」。ふるさと交流ショップ近くの裏路地にあり、瞬きをしている間に見逃してしまいそう。日本の古民家をリノベーションしたお店です。かつてはレストランであり、芸者さんが住めるように、とオーナーさんの意向で建てられたものでした。歴史を引き継いだカフェには、地元客以外の人も訪れています。日本人の細部にこだわる意識は、この店のハンドドリップコーヒーや、フワフワのトーストから感じるとることができます。トーストセットのコーヒーでも十分おいしいですが、コーヒー通なら、サイフォン式でいれたコーヒーがおすすめ!
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Café 晴蔵 -Halekura-(カフェハレクラ)
- 住所 東京都台東区浅草3-34-2
営業時間: 7:00 ~16:00(L.O. 15:30)
モーニング 7:00 ~ 10:30
レギュラーメニュー 10:00~
休み:木曜
5)ランチはベジタリアンやヴィーガン向けの「THE FARM CAFE(ザ・ファームカフェ)へ
コーヒーの次は、食事。ベジタリアンやヴィーガン向けの料理がいただけるレストランを紹介します。日本には精進料理を専門に出す飲食店がありますが、ベジタリアンやヴィーガン専門のお店というわけではありませんよね。
意外にも浅草は、ヴィーガンやベジタリアンのお店が少ないエリアのひとつです。地下鉄浅草駅下車後、すぐ近くにあるヴィーガン専門店「THE FARM CAFE(ザ・ファームカフェ)ではさまざまなメニューを用意しており、ヴィーガンも、そうではない人も楽しめます。天ぷらなど和食の定番メニューをヴィーガンでも楽しめる料理として提供しています。バーガー目当てで訪れてもよいでしょう。立地がよく、内観はとてもおしゃれ。ヴィーガン、ベジタリアン、あるいはグルテンフリーやハラルメニューを提供するお店を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
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THE FARM CAFE(ザ・ファームカフェ)
- 住所 東京都台東区花川戸1-3-3
営業時間:
火〜金曜:11:30-15:00(L.O.14:00)
土・日曜、祝日:10:00-15:00(L.O.14:00)
※2020/4/1以降は22:00(L.O.21:00)まで営業
休み:月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌日休)
6)「求楽」でたい焼きづくり
また、美味しくて可愛いものを作りたいという人は「求楽」でのたい焼き作り体験がおすすめ。「たい焼き」とは、魚の形をした和菓子のひとつで、友達と料理パーティー感覚で楽しむのが一番。定番のあんこ味もよいですが、さまざまな具材から好きなものを選び、オリジナルたい焼きが作れます!
鉄板の上にかわいいお魚ができあがっていく様子を見ているだけでも十分に楽しめます。作り方はいたって簡単なのでご安心を。もちろん作った後は、たい焼きを食べることもできます。もしくは旅のお供として持ち帰りも可能です!
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浅草たい焼き工房 求楽(ぐらく)/Asakusa Guraku
- 住所 東京都台東区西浅草2−3−2
営業時間:
テイクアウト(Take away):11:00〜18:00
お座敷カフェ(Cafe space):11:00〜18:00(Last order: 17:30)
たい焼きづくり体験 (Experience):9:00〜22:00
要事前予約
休館日:不定休
体験料:たい焼きづくり体験 3,500円(税抜き)、17歳未満は2,500円(税抜き)
7)夜ご飯は焼き鳥屋さんへ!「焼鳥トリビアン」
浅草では日が暮れ始めると、たくさんのレストランがオープンします。今回は浅草にしかない「焼鳥トリビアン」をご紹介。焼き鳥料理を代表するかのように、ミシュランガイドや雑誌などで評価を受けているお店です。
鶏肉の選別(雄鶏のみ)から始まり、煙のたつ網の上の焼き鳥の1串1串を職人が焼き上げるなど、すべてのプロセスに職人のこだわりが見て取れます。活気あるカウンター席中心のお店で、焼き鳥を堪能しましょう!自分でメニューを選ぶのは大変なのであれば職人のおまかせコースがおすすめです。
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焼鳥トリビアン
- 住所 東京都台東区浅草3-35-12
営業時間:
月~水・金:17:30~23:00(L.O.22:15)
土・日・祝日:17:00~22:00(L.O.21:15)
休館日:木曜
8)宿泊するならここがおすすめ!個性的な宿泊施設「茶室 ryokan asakusa」
一般的なホテルに宿泊するのではなく、日本文化が感じられる「現代的な」旅館を体験してみてはいかがでしょうか。都会の中心にいても、ユニークでオシャレなホテルや伝統的な宿が数多くあります。
今回紹介するのは日本の茶室をモチーフにした「茶室 ryokan asakusa」。一般的な宿とは異なる個性的な宿泊施設です。瞑想できるような客室は、まるで茶道の茶室に入るかのような低い扉が設けられています。客室には宿泊に必要なものだけがあり、不要なものはありません。ミニマルな空間デザインは、宿泊者同士のコミュニケーションを密にし、また日本のデザインの美しさを感じ取ることができます。
最上階にある予約制の貸切露天風呂では浅草の夜景を眺めながらゆったりできます。湯気立つ浴室からきらめく東京スカイツリーも眺められ、浅草ならではの旅となることは間違いありません。単身の旅行者にもファミリーもウエルカムですよ!
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茶室 ryokan asakusa
- 住所 東京都台東区浅草3-32-12
宿泊料:
Cyashitsu Suite - 茶室スイート(20-23m²)価格: 33,000JPY〜
Cyashitsu Asakusa - 茶室浅草(11m²)価格: 20,000JPY〜
Cyashitsu - 茶室(9-10m²)価格: 18,000JPY〜
Ofuro Suite - お風呂スイート(10m²)価格: 28,000JPY〜
旅の計画を立てよう!
浅草には、まだまだ知られていない魅力がたくさんあります。自分で浅草の旅行を計画したい方、あるいは台東区についてもっと知りたいという方は、下記の台東区公式サイトをチェック!
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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