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なぜそのケーキを食べるの? 外国人がショックを受けた日本のクリスマス

なぜそのケーキを食べるの? 外国人がショックを受けた日本のクリスマス

更新日: 2020/12/22

12月25日といえばクリスマスです。日本では毎年、この時季になると街がイルミネーションで鮮やかになり、クリスマスセールやキャンペーンで賑わいますね。そんな日本のクリスマスを、実は外国人からは少し不思議な目で見られていることをご存知でしょうか。

日本のクリスマスのどこが不思議なのか、イギリス人女性、オーストラリア人男性、アメリカ人女性の3人にインタビューしてみました!(以下は回答者の個人的な意見です)

本来のクリスマスの意味とは?

本来のクリスマスの意味とは?

クリスマスとは「キリスト(Chirist)のミサ(mass)」をかけ合わせてできた言葉です。12月25日をイエス・キリストの誕生日だと思っている人は多いと思いますが、実は違います。クリスマスは、キリストの「誕生」を祝うお祭りであり、誕生日というわけではないのです。

クリスマスの起源については諸説ありますが、古代ローマ宗教の教えの一つである「12月25日は不滅の太陽が生まれる日」を参考にしたものが有力だといわれています。

またクリスマスの定番グッズにもそれぞれ起源があります。例えば、クリスマスツリーは8世紀のドイツで木を崇拝するドルイド教団員が樫の木を飾ってお祝いしていたことがはじまりだといわれています。

クリスマスプレゼントはサンタクロースのモデルである聖ニコラウスが、貧しい人に手を差し伸べたことが起源になっているそうです。

自国のクリスマスはどんな風に過ごしているの?

自国のクリスマスはどんな風に過ごしているの?

「イギリスでは、クリスマスはいつも家族と過ごします。私の家族は両親・祖父母・いとこやおじさん、おばさんたちです。ローストチキン、ローストギャモン(燻製ハム)やたくさんの野菜などの盛大なクリスマスディナーがテーブルに並びます。家族でディナーやゲームをして楽しい一日を過ごします」(イギリス人女性)

「オーストラリアでは、両親の家で家族とクリスマスを過ごします。食事は、ターキーやヨーロッパ風のポテトダンプリングなどです。食後、プレゼント交換をして、みんなでのんびり過ごします」(オーストラリア人男性)

「クリスマスは出かけることが多いので、クリスマスイブの夜に多くの家族が集まり、プレゼント交換をします。クリスマスの日は、いつもと違います。普段、子供たちは大人より早く起きますが、クリスマスの日は大人が起きてくるまでクリスマスツリーに近づいてはいけません。家族が全員揃ってから、クリスマスツリーに向かいます。ツリーの周りには”サンタさん”からのプレゼントが置いてあるのです。サンタクロースについて、いると教えている家もあれば、秘密をばらしている家もあります。

サンタさんからのプレゼントはいつも大きくて豪華です。子供の年齢によって、プレゼントが違います。特別なおもちゃや自転車、携帯電話、PC、iPad、新しいコートといった特別な洋服、ナショナルチームのエンブレムが入った特別な服などです。それから、みんなでプレゼント交換をします。プレゼントを開けたら、みんなで盛大な食事会に移ります。ターキーやハム、マッシュポテト、グレービーソース、キャセロール、ロールパン、フルーツやデザートなど。食後、子供たちは新しいおもちゃで遊び、大人たちはのんびり過ごします。子供のいない家族は、起きたらツリーに行ってプレゼント交換をし、みんなで集まってクリスマスディナーを楽しみます」(アメリカ人女性)

アメリカやヨーロッパでは12月20日から1月1日頃まで、クリスマス休暇として家族と休日を満喫する人が多いようです。日本でもクリスマスは特別な日であり、多くの人が家族と一緒の時間を過ごします。しかし、欧米のように休日をとることはほとんどなく、多くの人が仕事をしています。これは、日本のクリスマスが宗教的な意味合いよりもあくまで特別なイベントである側面が強いからでしょう。

世界から見ると一風変わった日本のクリスマス

世界から見ると一風変わった日本のクリスマス

「フランスでは、クリスマスケーキといえばブッシュドノエルです。これは、木の枝みたいなチョコレートケーキです。日本では、イチゴのショートケーキを食べる人が多いようですね。クリスマスの時期になると、ケーキ屋さんだけでなく、スーパーマーケットでもショートケーキをたくさん売っているので不思議です」(フランス人男性)

「日本人は親族一同ではなく両親とクリスマスを過ごすようですが、イギリスでは親族全員と過ごすお祝いです。日本のクリスマスのライティングやイルミネーションは、イギリスよりたくさんあって綺麗だと思います。クリスマスにイチゴのショートケーキを食べるところは変だなぁと思っています。イチゴは普通、夏に食べますよね。あと日本人がファストフード店のチキンをクリスマスに食べるのを見て、違和感があります。イギリスでは、クリスマスの食事は贅沢で豪華で一年中待ち望んでいるほどの食事なので、ファストフードをテイクアウトすることはありえません」(イギリス人女性)

「日本でクリスマスを過ごしたことはまだありません。オーストラリアでは、クリスマスは真夏です。遅い時間まで明るいので、イルミネーションもあまり多くありません。寒い冬にクリスマスを過ごすのは初めてなので、なんだか変な感じがしますね。日本のイルミネーションは綺麗だと聞いたので楽しみにしています」(オーストラリア人男性)

日本人の中には、クリスマスにファストフード店のチキンを食べることを楽しみにしている人も多くいます。これは、1974年にファストフード店が実施したクリスマスキャンペーンがヒットしたことからはじまったといわれています。しかし、欧米ではクリスマスに簡易なチキンで済ます習慣がなく、ファストフードをチョイスするところに、違和感を覚えるのでしょう。

プレゼントはどんなものをもらっていたの?

プレゼントはどんなものをもらっていたの?

「本、洋服、自転車、チョコレート、などをプレゼントにもらいました。何をもらっても嬉しかったです」(イギリス人女性)

「もちろん、これまでにたくさんのプレゼントをもらったことがあります。小さい頃は、ゲームやおもちゃ、大人になってからは、洋服や本がほとんどです」(オーストラリア人男性)

「おもちゃ、携帯電話、iPad、特別な洋服(スカート、パンツ、靴下、下着)、髪につけるリボンやドライヤー、ヘアカーラー、スポーツ用品、ギフトカードなどをもらいました」(アメリカ人女性)

クリスマスプレゼントについては、日本も海外も大きな違いはないようですね。子供のときはおもちゃや洋服。大きくなるにつれて、iPadや携帯電話、PCなどの年齢に見合ったプレゼントがされているようです。

日本で見つけたおすすめのプレゼントはこれ

Anirut Thailand / Shutterstock.com
Anirut Thailand / Shutterstock.com

「日本製のものは品質が良いので、なんでもギフトになると思います」(イギリス人女性)

「日本の伝統的な芸術品がおススメです。江戸切子のガラスコップを家族にプレゼントしたらすごく喜ばれました」(オーストラリア人男性)

「日本でプレゼントを買うとしたら、扇子や箸、お茶のセット、お茶、置物、木製の箱、文具、包み紙などを選ぶと思います」(アメリカ人女性)

外国人は日本の伝統的なものを好む傾向にあります。そのため、クリスマスに日本で見つけたものをプレゼントするときは、アメリカ人女性が回答しているように扇子や箸、お茶などが喜ばれるのではないかと思います。ちょっとした小物をプレゼントしたいときには、100円ショップで販売されている商品も喜ばれるそうですよ。例えば折り紙や文房具、お皿、お椀など種類が豊富で品質も良いと評判だとか。

まとめ

日本のクリスマスは外国人からは、少し変な目で見られることがあると思います。しかし、実際に日本のクリスマスを体験した外国人からは「母国と違うけど、街のイルミネーションは綺麗だし、セールでお得に買い物ができて楽しい」という意見もあります。そんな外国人にはぜひ、日本の少し変わったクリスマスを楽しんでもらいたいものです。

Written by:

株式会社ダリコーポレーション 佐藤 祐(さとう ゆう)

株式会社ダリコーポレーション 佐藤 祐(さとう ゆう)

人事・労務・法務・キャリアジャンルなどの硬めのジャンルを中心に手がけているライター。コラム記事をメインに作成している。

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