2020年1月1日は、子(ねずみ)年の始まりの日。令和になって初めてのお正月です。
新年の始まりの1月1日、日本では毎年、はがきやお正月飾りなどの様々な装飾物に、十二支の動物がモチーフとして使われています。
干支のルーツ
「干支」というと、「子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)」の12の動物を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし干支は、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」の略。「十干」は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」、十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」、これらをあわせて「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と呼びます。
本来なら、十干と十二支を組み合わせで示すため、2020年の干支は「甲」と「子」=「甲子」(きのえね、こうし、かっし)だすが、今は後者の「十二支」の「子」を使っています。そのルーツは中国で、日、月、年、時間、角度などを示すのに考え出されたといわれています。「十干」は今から約4000年前の中国・殷の時代から、「十二支」は、中国・漢の時代には確立し、日本に伝来した時期は明確になってはいませんが、奈良時代より前という説が有力です。
もともとは動物を示してはいなかった?
この「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」は、もともとは動物を示すものではありませんでした。例えば「子」は子供、2017年の「酉」は酒の壺を描いた象形文字だした。しかし、中国・漢の時代に農作業に欠かせない暦を覚えやすくするために、農民にとってなじみのある家畜を当てはめたといわれています(諸説あり)。
この十二支は日本だけでなく、アジア地域にも伝わりましたが、各国により違いがあります。例えば中国では猪は豚、チベットでは兎は猫、ベトナムでは羊はヤギといった具合です。
日本人にとっての干支とは
日本人のほとんどは「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」を暗唱でき、新年の挨拶状「年賀状」やメール(LINEメッセージ等)、カレンダーの絵柄に用いたり、床の間にその年の十二支の置物を飾り、新年を家族や友人と祝います。深く生活に結び付ているといえるでしょう。
2020年は子年。日本にとっては東京オリンピックイヤーでもあります。株式市場には「子年は繁栄」という格言があり、株価が上昇する傾向にあるといわれています。なお、子年の有名人は、元SMAPの中居正広、木村拓哉、マツコ・デラックス(タレント)、ベッキー(タレント)などがいます。
LIVE JAPANは、皆さんが幸せで健康的な子年を過ごされることを祈っています。良い2020年を!
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