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アメリカ人男性がショックを受けた日本のハンバーガー事情

アメリカ人男性がショックを受けた日本のハンバーガー事情

更新日: 2020/06/22

日本でもファストフードの定番として根付いているハンバーガー。最近では、お手軽グルメとしてだけではなく、おしゃれで味も本格的なお店も増えています。

そしてハンバーガーでイメージする国といえば、やはりアメリカです。アメリカの人は、日本のハンバーガーをどんな風に感じているのでしょうか? 今回は、ハンバーガーの本場アメリカ人男性に日本のハンバーガーでショックを受けたことについてインタビューしてみました(以下は、インタビューに応じてくださった方の経験に基づいた意見です)。

これがLなの!? サイズがアメリカと全然違うね

これがLなの!? サイズがアメリカと全然違うね

「日本のハンバーガーショップに行って一番驚いたことは、大きさ。ハンバーガーそのものもだけど、何よりもサイドメニューの飲み物とかポテトのサイズが小さすぎると思いましたよ」

アメリカと比べて一番ショックだったのは、大きさだそうです。それもそのはず、マクドナルトで比較してみると、日本のLサイズはなんとアメリカのSサイズとほぼ同じと言われているよう。ハンバーガーの味やポテトの量については、世界で同じ規格を設けているので同じはずなのですが、ポテトの量もアメリカのほうが多めに入れているのが現状のようです。

日本では、常に1サイズ下の大きさだと考えなければならず、「ちょっと高級なハンバーガーショップにいっても、やっぱりポテトとかサイドディッシュの量は少ないですよね」と残念な様子でした。

「サイズが小さくて、日本のどのハンバーガーショップもほとんどドリンクが飲み放題じゃない。アメリカではドリンクバーから自分の好きな量を注いで飲めるところもあるので、やっぱり飲み物も足りないですね(笑)」

ドリンクの大きさが小さいにも関わらず、1回きりでお代わりもできないというところは、一度にたくさんの量を飲むことが多いアメリカの人にとってはツライところなよう。ドリンクバーのように好きなだけ入れられるのがアメリカ流だそうで、なんともうらやましい!ですね。

裏メニューやカスタマイズがもっとできたら楽しいよ!

裏メニューやカスタマイズがもっとできたら楽しいよ!

「アメリカだと、バンズを野菜に替えたり、トッピングでオニオンチップを加えたり、いろいろカスタマイズできるんです。もしかしたら僕が知らないだけなのかもしれないけど、日本ではあまりしてる人もいないし、聞かないですよ。アメリカ西部では、みんな大好きで有名なのはマックじゃなくて『In-N-Out Burger』っていうチェーン店。ここは裏メニューもたくさんあって、値段も安くて、作り置きもしないからその場で作ってくれて、ほんとに美味しいんですよ!」

自分好みの味にいろいろカスタマイズしたいというのが本音だそう。特に、『In-N-Out Burger』は裏メニューでオーダーするのが定番。基本のメニューが少ないのですが、ほとんどの人が裏メニューを知っていて、好きなようにオーダーできるのだそうです。作り置きをしないからこそのカスタマイズでき、しかも味も美味しいとあって評判です。

日本の方がヘルシー!オリジナルメニューが美味しい!

日本の方がヘルシー!オリジナルメニューが美味しい!

「ハンバーガーであっても、日本のものはヘルシーなものが多いからすごくいいですね。アメリカのはすっごく肉の感じが強いし、油の量が多いと思います。あっという間に太ります(笑)」

同じハンバーガーでも、日本のお肉の方が油が少なくヘルシーに感じるそうです。日本の食事はどれもヘルシーだから大好きだという彼。実は、普段はハンバーガーなどのアメリカンな食事よりも、断然日本食を食べているほうが多いのだそうです。さらにはこんなお気に入りポイントも。

「日本ならではのオリジナルメニューがあるのがいいです!てりやき味とか、和風っぽいチキンとか焼肉とか。すごくおいしい!」

日本で美味しいと思ったのが、オリジナルのメニューだそうです。アメリカのハンバーガーショップでもメニューはいくつかありますが、日本ならではの味は日本でしか食べられません。

「せっかくだから、豆腐ハンバーグのハンバーガーとかあったらもっといいですよね」という意見も。確かに、日本ならではの食材を売りにしたメニューを定番にしたら人気が出そう!ぜひ取り入れてほしいです。

物価が高いイメージだけど、日本はビッグマックが意外と安い!

物価が高いイメージだけど、日本はビッグマックが意外と安い!

「アメリカと比べると日本のほうが安いものもあります。ビッグマック指数ってありますよね。それでみても日本はアメリカよりも安い。だからお得な気がしますよ!」

経済の指標としても使われる、イギリスの雑誌『エコノミスト』のビッグマック指数。世界中でほぼ同じ材料、調理法で作られているビッグマックの価格を比較して、その貨幣価値の水準を測るものですが、この指標でみるとアメリカが約600円で、日本は400円弱(2019年1月度発表より)。単純に価格を比較すると、日本で食べるのはお得感がありますよね。ただし、飲み物やポテトのボリュームと値段を考えると、結局変わらないのかも!?

日本のハンバーガー、サイズは小さいけれど健康的には◎!

日本のハンバーガー、サイズは小さいけれど健康的には◎!

ハンバーガーに限らず、食文化や体格などいろいろな背景があって全体的に日本の食事の量は少なく、サイズも小さめなので、アメリカの方にはどうしても物足りないと感じてしまうはず。

「でも、そのほうが健康にはいいですよね。アメリカ人は食べすぎだと思うので」という本音もポロリ。

日本のハンバーガーで喜んでもらうためには、世界から評価が高い和牛を使ったものだったり、日本ならではの材料を使ったオリジナルでヘルシーなメニューもおすすすめしてみたいと思いました。

Written by:
島田みゆ
島田みゆ

旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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