
昔懐かしい貴重な路面電車、東京都内の東部から中心へと繋がっている東京さくらトラム(都電荒川線)。この歴史ある路線の沿線にはグルメスポットも満載だ。長く地元の人々から愛されているお店から、ここでしか味わえない貴重なお土産品まで、目移りしてしまうものばかり。今回は1日乗車券(400円)をめいっぱい使って、オススメのお店をめぐるグルメ旅へ出かけてみよう。
東京さくらトラム(都電荒川線)とは?

東京さくらトラム(都電荒川線)は、三ノ輪橋(東京都荒川区)~早稲田(東京都新宿区)までを繋ぐ、全長12.2㎞(30停留場)を走る路面電車で「都電」とも呼ばれている。最盛期には41系統にもなったが、それ以外の交通網の発達により徐々に減少し、現在は1系統だけが、唯一残っている。2017年には、「東京さくらトラム」という愛称も付けられた。また春や秋には線路脇に咲き誇るバラの名所としても有名だ。
グルメスポット①三ノ輪橋:無添加で安心、昔ながらのなつかしさが漂う「オオムラパン」


都電の始発、「三ノ輪橋」停留場。駅から一本入った商店街「ジョイフル三ノ輪」中でも、昔ながらの懐かしい店構えでひと際目立つのが「オオムラパン」。現在3代目のご主人が作る、無添加で安心して食べられるパンは、昼過ぎにはショーケースからほとんどの商品がなくなってしまうほど人気だ。人気はコロッケパン、カレーパン、ハムカツパン(各135円)。これらもすべて店内のフライヤーで揚げた手作りのフライで、とんかつパン(180円)は中のとんかつが柔らかくて食べやすいと、年配の方にも人気だ。

-
オオムラパン
- 住所 116-0003 東京都荒川区南千住1-29-6
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「三ノ輪橋」停留場から徒歩1分
- 電話 03-3891-2957
営業時間:9:00~18:30
休み:水曜日
グルメスポット②三ノ輪橋:本物の手焼き煎餅を味わうなら「桜せんべい」


同じく「三ノ輪橋」停留場から徒歩2分ほど。70年以上続く、老舗の煎餅店が「桜せんべい」。原料は国産のお米にこだわり、手間暇をかけた昔ながらの手焼き煎餅が食べられる貴重なお店だ。2018年3月にニューヨークで開催された世界のお菓子展、日本代表として出店されたこちらの煎餅は、食べた直後にお米の味しっかりと残り、大量生産されているものとはひと味違う、まさに本物の味はぜひ味わいたい。通常のお米の2倍量を使った「厚堅焼き(100円)」もおすすめ。日本ならではの伝統的なお菓子はお土産にもぴったり。

-
桜せんべい
- 住所 116-0003 東京都荒川区南千住2-1-3
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「三ノ輪橋」停留場から徒歩3分
- 電話 03-3807-2803
営業時間:10:00~18:00
休み:水・木曜日(祝日は営業、振替休業あり)
グルメスポット③梶原:都電といえば外せない、都電もなかの「明美」



都電に乗ったら、絶対にお土産に買って帰りたいのが「明美」の都電もなか(1個144円)。1970年代頃、次々と都電が撤廃され、荒川線も例外ではなかった頃、「無くなってしまうかもしれない都電を形に残したい」という先代の熱い想いでうまれたのが、この都電もなかだ。地元の銘菓に恥じない美味しいものをと味にもこだわり、今や都電の象徴ともいえるお菓子になっている。年間を通して30種ほどの和菓子が並び、その中にも地元ならではの桜の名所や景色をかたどったものもたくさんある。
-
都電もなか本舗 菓匠 明美
- 住所 114-0004 東京都北区堀船3-30-12
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「梶原」停留場から徒歩2分
- 電話 03-3919-2354
営業時間:10:00~19:30
休み:月曜(祝日は営業・振替休業あり)
グルメスポット④王子駅前:本格的な巻きずしを手軽に食べたいなら「寿し屋のやすけ」


王子駅前停留場で立ち寄りたいのが、「寿司やのやすけ」。王子に40年以上店を構える持ち帰り専用の寿司店には、親子三世代で買いに来ているという常連さんもいるとのこと。驚くのはそのボリュームと価格!あふれんばかりのネタがまかれた大きな手巻き寿司は、先端までしっかり具が入っていて、食べ応えばっちりなのに、とてもリーズナブル。マグロとネギを混ぜたネギトロ(1本260円)、ウニ(1本380円)、イクラ(1本280円)など豪華なラインナップ。玉子焼きは売っているものを使っているというお店も多い中、店内で焼いた玉子焼きが入った太巻き(1本380円)もおすすめ。

-
寿し屋のやすけ
- 住所 114-0002 東京都北区王子1-5-11
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」停留場から徒歩2分
- 電話 03-3914-9511
営業時間:10:00~19:30
休み:月曜(月曜が祝日の場合は営業、翌火曜休み)
グルメスポット⑤庚申塚:素材にもこだわり、ほっとする美味しい定食は「巣鴨ときわ食堂」


ボリュームたっぷりの定食を楽しむなら「巣鴨ときわ食堂」。地域の人たちに美味しい手作りの食事を味わってほしいと、30年前から店を構えている。素材の鮮度にこだわり、長く伝承されている漬物も自家製。人気のおすすめメニューは、長さ20cmはあろうかという大きなエビが2本ついたエビフライ定食(1030円)。また、その日の仕入れで変わる刺身盛り合わせ(760円)やポテトサラダ(320円)も不動の人気だ。定食は、ご飯のお代わり1杯無料。通常の半分サイズのミニ盛りの料理もあるので、たくさんの種類の料理が食べたいという人にはぴったりだ。英語メニューもあり。持ち帰りやお弁当も注文できる。

-
巣鴨ときわ食堂
- 住所 170-0002 東京都豊島区巣鴨4-33-2 藤川ビル 1F
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「庚申塚」停留場から徒歩2分
- 電話 03-3576-2269
営業時間:10:00~22:30LO(土・日曜、祝日は9:00~22:30LO
休み:なし
グルメスポット⑥庚申塚:元祖・塩大福、発祥のお店が「みずの」


庚申塚停留場から巣鴨地蔵通り商店街を10分ほど進んだ先にあるのが、塩大福の発祥といわれるのが創業80年の和菓子店「みずの」。甘さをおさえた塩気のつぶあんと、もっちりとした皮の相性は絶品で、いくつでも食べられてしまう美味しさ(1個130円)。常時15~20種の和菓子が並び、加えて季節ごとに限定の商品も。店内では昔ながらの日本の喫茶店らしくゆっくりとくつろげる雰囲気。店頭のお菓子はもちろん、ラーメンなどの軽食も食べられる。夏にはかき氷(350円~)もおすすめ。

-
みずの
- 住所 170-0002 東京都豊島区巣鴨3-33-3
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「庚申塚」停留場から徒歩10分
- 電話 03-3910-4652
営業時間:9:00~18:30
休み:不定休
グルメスポット⑦大塚駅前:具材が豊富なお店ならではのおにぎりは、「ぼんご」


1960年創業、先代が南米の楽器「ボンゴ」を演奏しており、店の名前が遠くに響きますようにという願いを込めてつけられた、おにぎり専門店「おにぎり・ぼんご」。その願い通り、いまや地元の人のみならず遠方からも訪れる人も多く、オープンと同時に行列は必須。寿司屋のようにカウンター席で注文し、目の前で作ってくれる様子は見ているだけでも楽しい。ボリュームたっぷりのおにぎりは、その数50種類以上でトッピングも様々。一番人気は、おにぎりの定番さけ(250円)。持ち帰りもできるので、混んでいてもあきらめずに行ってみよう。

-
おにぎり ぼんご
- 住所 170-0004 東京都豊島区北大塚2-26-3 金田ビル 1F
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「大塚駅前」停留場から徒歩3分
- 電話 03-3910-5617
営業時間:11:30~24:00(祝日は営業)
休み:日曜
グルメスポット⑧鬼子母神前:愛される街のパン屋さん「赤丸ベーカリー」


1920年代頃から、代々家族で受け継いで続いている赤丸ベーカリー。手間暇かけた丁寧なパン作りが魅力の町のパン屋さんとして長く愛されるアットホームなお店だ。「赤丸ラスク」(290円)は看板商品として大人気だが、更なるお店のイチオシはクリームパン(145円、税込)とカスタードプリン(145円、税込)。オーソドックスなカスタードの味は、素朴でどこか懐かしい、毎日でも食べたいやさしい甘さだ。店内の一角にはイートインスペースもある。

-
赤丸ベーカリー
- 住所 171-0032 東京都豊島区雑司が谷1-7-1
-
最寄駅
東京さくらトラム(都電荒川線)「鬼子母神前」停留場から徒歩5分
- 電話 03-3971-6624
営業時間:10:30~20:00
休み:木曜
地元の人のお墨付き、多くの人に愛される都電グルメ!
都電沿線のお店は、どこもみんな口をそろえて「地元の人に支えられています」と言う。地元愛と人との温かさがあふれるお店には、グルメの美味しさだけではない、それ以上の価値が感じられるのではないだろうか。そんな心温まる都電のグルメ旅、1日と言わず何度でも楽しんでほしい。
「※特記以外は税込みです」
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
-
自然と日本文化の融合を楽しむ2日間の長野市周辺ドライブ旅行
by: ひで
-
3COINSのデスク収納グッズがすごい!統一感のあるデザイン&実用性を兼ねそろえたアイテム6選
by: LIVE JAPAN編集部
-
1月10日にかけて日本の広範囲で大雪の予報:交通機関、宿泊施設など旅行時の注意事項
by: LIVE JAPAN編集部
-
富士山・河口湖の自然を満喫するならグランピングがおすすめ!「HOSHIFULL DOME FUJI」で宿泊体験
by: 島田みゆ
-
日本で活躍中の「福島もも娘」が体験! 4泊5日で行く福島県浜通りを満喫するおすすめプラン
by: LIVE JAPAN編集部
-
富士山と紅葉の絶景が広がる「富士河口湖紅葉まつり」を徹底解説!楽しみ方、アクセス、グルメ、もみじ回廊も
by: 島田みゆ