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インド人男性が日本に来てショックを受けた7の理由

インド人男性が日本に来てショックを受けた7の理由

更新日: 2020/06/26

太古の歴史を持ち、「行けば人生観が変わる」といわれる国といえば……そう、インドです。神聖なタージ・マハルにガンジス川、道を闊歩する牛、チャイとインドカレー。圧倒的な熱量とパワーで訪れる者を虜にします。

また、インドは優秀なエンジニアを多く輩出するIT大国でもあり、シリコンバレーをはじめ国外で活躍する人は数えきれないほど。今回お話をしてくれているCさんも、日本企業の仕事を請け負っているエンジニアです。そんなCさんは、なんと過去に日本に住んでいたことも。

そこで、日本にどんなイメージを抱いているか、そしてカルチャーショックを受けた事を聞いてみました(以下はアンケートに応じてくださった方の個人的な意見です)。

1:日本が生んだカレーのルーはインド人も認めるうまさ!

1:日本が生んだカレーのルーはインド人も認めるうまさ!

インドといえばカレー。日本のカレーライスはインドのものと違いは大きいですが、どのように感じるのでしょうか。

「日本のカレーもなかなか好きだよ。カレーライス屋さんには行ったことはないけど、スーパーに売られているカレーのルーはすごいと思った。水と具を混ぜるだけで作れるから。カレーライス用のルーでもナンをつけて食べるとおいしいよ」

カレーライスはほとんど食べないようですが、日本の技術であるカレールーが本場でも認められているのは嬉しい事実です。

2:日本といえば……「発明」。これに尽きるよ!

2:日本といえば……「発明」。これに尽きるよ!

Cさんに日本のイメージを聞くと、まずはこのように返答されました。

「日本といえば『発明』。これに尽きる。ただ発明をするだけではなくて、品質の高い発明をしていることは衝撃。カシオやソニーといった世界的な企業が多いのは誇るべきこと」

エンジニアのCさんからこのように言ってもらえるとは!インドにはタタ・グループなど世界的な企業も多くある中、日本の企業を褒めてもらえるのはうれしいことですね。

3:日本人の「おじぎ」は傍から見るととってもファニー!

3:日本人の「おじぎ」は傍から見るととってもファニー!

「日本のビジネスマンと仕事をしていると、いつも彼らの『おじぎ』が気になるんだ。どうして日本人はたくさんおじぎをする癖があるんだろう?別れ際、お互いが別の方向を歩いているのに、まだ顔を向けておじぎをしている。傍から見ているととってもファニーだよ!」

おじぎの文化がない国では、日本人のおじぎの多さに驚かれます。インド人のCさんから見ても、やはり“ファニー”に見えてしまうそう。別れ際におじぎをしつこくしてしまう癖、日本のビジネスマンあるあるですよね……。

4:そこまで必要?細かい「食事マナー」が多すぎる!

4:そこまで必要?細かい「食事マナー」が多すぎる!

おじぎのマナーに関連して、Cさんは食事のマナーについてもショックを受けたことがありました。

「日本は食事のマナーが多すぎる! 箸の使い方、食べ方、席に座る順序まで決まっているじゃない。インドはそこまで気にしないし、食事のときまで息苦しいなあと思うよ」

日本人でも、食事のマナーに自信がある!と胸を張れる人は少ないのではないでしょうか。外国人が混乱するのは当然です。外国でも人気の和食ですが、マナーはほどほどに、まずは味を楽しんでもらえたらいいですね。

5:やっぱり気になる日本人の「英語力」。特に難しいのは……。

5:やっぱり気になる日本人の「英語力」。特に難しいのは……。

日本企業と仕事をしているCさんは、日本人と英語でコミュニケーションを取っています。そこでひとつ問題が。

「一緒に仕事をしていて難しいと感じるのは、日本人の英語の発音。他の国の人とは違う、独特な発音に聞こえてしまうんだ。英語なのに伝わらないってことが多くて、慣れるまでは苦労したよ」

読み書き中心の英語教育のせいか、スピーキングが苦手といわれる日本人。ようやく入学試験にスピーキングが導入されるなど、話すことに重点を置いた英語教育も行われるようになってきましたが……。Cさん、日本人の英語力向上はもう少しお待ちください!

6:とにかく勤勉な日本人。その「働きぶり」に感激!

6:とにかく勤勉な日本人。その「働きぶり」に感激!

英語の発音は気になるにせよ、一緒に働いてきた日本人の姿勢にCさんは感激しているそう。

「日本人はとてもよく働くし、誰もが高い水準の教育を受けているから僕が一緒に働いてきた人たちはみんな賢かったよ。それは、英語力とは関係なく、仕事の進め方や技術力から感じるんだ」

日本人の「発明」力同様、教育レベルの高さにCさんは驚いたとのこと。「よく働く」とCさんは言いますが、「働きすぎ」な日本人も多いのですよね……。

7:生まれた国で「仕事」を見つけられる。なんてうらやましい!

7:生まれた国で「仕事」を見つけられる。なんてうらやましい!

日本の企業について、Cさんはインド出身ならではのコメントもくれました。

「能力を発揮したいとき、日本人は日本国内で仕事を見つけやすいよね。そこにカルチャーショックを感じたよ。インドにも優秀でハードワーカーな人が多いけど、国内で知識をいかす仕事を見つけることが難しいのが現状なんだ。だから、優秀な人は海外に仕事を探しに飛び出す。もちろん、僕もね!海外に出る人が多いのは、自分の力を試したい気持ちもあるけど、国内で能力を発揮できる仕事がないのが理由なんだよ」

世界中で活躍するインド人が増えているのに、そんな理由があったなんて知りませんでした。日本人の英語力の低さは、インドに比べて日本国内で仕事を見つけやすく、仕事上で英語を使う必要がない人が多いからなのかもしれません。

8:日本の文化は興味深いけど「まわりくどい」!

8:日本の文化は興味深いけど「まわりくどい」!

ここまで日本についていろいろと話してくれたCさん。総括として、日本についてこのようにまとめてくれました。

「日本の文化は、まわりくどいのかもしれない。食事のマナーの多さ、英語はスピーキングより文法にこだわるところ、そして『おじぎ』。インドにはない細やかさと奥の深さを感じるからとても興味深いけど、僕からすると『実用的ではない』と感じてしまう。宗教的な問題もあるかもしれないね」

おっしゃるとおり、その場の空間やムードに合わせて相手とコミュニケーションをとる人が多い日本。それは、ダイレクトで明確にコミュニケーションしたいと願うCさんには「まわりくどい」と感じてしまうみたいです。

食事、宗教、文化ともに異なる点の多いインド出身のCさんは、日本文化にショックを受けることがありながらも、日本人の働き方に感銘を受けていました。インド出身の人たちと一緒に働くときは、まわりくどくならないように気を配るのがいいかもしれませんね。

Written by:

田中ラン

田中ラン

旅行会社に勤める現役会社員の日本人ライター。大手ウェブサイトで編集者として従事した後、旅行会社に転職。そのため、旅行系・グルメ系のジャンルを得意とし、日本全国47都道府県で取材実績あり。旅行会社勤務だからこそ知れる秘境や絶景、旅の裏ワザを伝えながら日々取材に奔走している。

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