HOME 【危険度別】海外で外国人にやってはいけない9のハンドサイン。日本語教師に聞いてみた
【危険度別】海外で外国人にやってはいけない9のハンドサイン。日本語教師に聞いてみた

【危険度別】海外で外国人にやってはいけない9のハンドサイン。日本語教師に聞いてみた

公開日: 2018/11/06

海外旅行に行った時や来日した外国人と話す時など、母国語以外での会話がうまく通じず、思わず身振り手振りに頼ってしまうこと、ありませんか?言葉が通じない分、ハンドサインで感情を表現したり、状況を説明しようとしたり…。

でも、そのハンドサイン、実はやってはいけない危険なハンドサインだったりするかもしれません。日本では友好的な意味を持つハンドサインでも、外国では侮蔑の意味だったり性的な意味だったりするかもしれないのです。

そこで、さまざまな国で日本語教師として活躍してきた学校法人 新井学園 赤門会日本語学校の牧野久幸先生に監修していただき、外国ではやらない方がいいハンドサインを危険度別に紹介していきます。そうは知らずにこれらのハンドサインを使ってしまうと、トラブルに巻き込まれてしまうこともあるかもしれませんよ。安全で楽しい旅にするために知っておくといいでしょう。

危険度★(非常識な人間だと眉をひそめられるレベル)

・ピースサイン

写真を撮る時の定番ポーズ、ピースサインもギリシャでは使ってはいけないハンドサインです。「くたばれ」というような、相手を侮辱するサインとなるので気をつけましょう。
<NG国…ギリシャなど>

・小指を立てる

日本では女性、恋人などを意味する小指を立てる仕草。これはシンガポール、インドネシアなどでは、「最低」や「一番小さい」という意味になります。同じ由来から、中国では「無能者、役立たず」を意味する場合も。意味の違いで相手の気を悪くさせることがないように、気をつけましょう。
<NG国…中国、シンガポール、インドネシアなど>

・サムズアップ

親指を立てるサムズアップの仕草は、ヒッチハイクの際やFacebookなどで「いいね!」という意味でよく知られています。アメリカなどでは「Good!」という肯定の意味で使われるハンドサインです。しかしこの仕草は、アフガニスタン、イラン、イタリアの一部、ギリシャなどでは「くそくらえ」と行ったような相手を侮辱する意味と取られることがありますので、注意が必要です。
<NG国…アフガニスタン、イラン、ギリシャ、イタリアなど>

・危険度★★(怒られるレベル)

・開いた手のひらを相手に向ける

日本では「STOP!」などの意味をこめてよく使われるこのハンドサインですが、ギリシャでは強い侮辱を意味し、相手を怒らせてしまうかもしれません。またアメリカなどでも「お前の話はもういい」と話を遮る時などに使うので、相手の気分を害してしまうかもしれません。
<NG国…ギリシャなど>

・裏ピースサイン

裏ピースと呼ばれる、手の甲を相手の側に向けたVサイン。これはイギリスなどでは中指を立てるのと同じような、性的に相手を侮辱している意味になります。レストランでのオーダーの際など、「これ二つ!」などと言いながらこのサインをしてしまうと、相手を侮辱していると思われてしまうので要注意です。
<NG国…イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドなど>

・OKサイン

日本では「OK」というような意味で使う、親指と人差し指でまるを作る仕草は、フランスでは「無価値、ゼロ」という意味になります。また、ブラジルでは危険な自分をアピールするハンドサインになります。肛門や女性器などを意味することも。フランスやトルコやベネズエラ、ブラジルなどでこのハンドサインをすると相手を侮辱したと思われ、怒らせてしまうかもしれません。
<NG国…フランス、トルコ、ブラジル、ベネズエラなど>

危険度★★★(身に危険が及ぶかもしれないレベル)

・中指を立てる

手の甲を相手に向けて、中指を立てるこの仕草。映画や海外ドラマなどでも見かけることがありますが、これは「くたばれ」というような侮蔑表現になります。基本的にはアメリカやイギリスなどで使われている表現ではありますが、それ以外の国でもやらない方がいいでしょう。外国人に向かって中指を立てて見せるのは、喧嘩を売っているに等しい危険行為です。
<NG国…アメリカ、イギリスなど>

・サムズダウン

立てた親指を下に向けるこの仕草。日本ではブーイングする際などに使ったりしますね。このサムズダウンのポーズの起源は、古代ローマ時代にあります。闘技場で負けた剣闘士に対し、「殺せ」と言う意味で観客たちが行っていたのがこのハンドサインなのです。挑発的な意味を持つハンドサインなので、要注意です。
<NG国…アメリカ、イギリスなど>

・ガッツポーズ

手をグーにして上に突き出すガッツポーズ。日本では勝利の喜びを表現する際に使われます。しかしこのポーズ、パキスタンでは相手を侮辱する意味になります。さらに、一方の手を上につきあげて、反対の手で腕を叩くのはフランスやブラジル、では中指を立てるのと同じ意味になり、非常に危険なポーズと言えるでしょう。
<NG国…パキスタン、フランス、ブラジルなど>

お国柄の違いで、まったく違いを持つことがあるハンドサイン。ピースサイン、サムズアップなどはいい意味で使っている国も多く、悪い意味があることを知らない人もいたかもしれません。NG国で悪気なく使ってしまい、現地の人の気分を害してしまうことがないように、心に留めておくといいでしょう。外国で安全に、そして気分良く過ごすためには、その国の文化や習慣、そして何気ないNG事項などを知っておくことがとても重要なのです。

監修/学校法人 新井学園 赤門会日本語学校 日本語教師養成講座 主任 牧野久幸先生

  • 学校法人 新井学園 赤門会日本語学校 本校
    学校法人 新井学園 赤門会日本語学校 本校
    • 住所 116-0014 東京都荒川区東日暮里6-39-12
    • 最寄駅 日暮里 駅 (京浜東北線 / 山手線 / 常磐線 / 上野東京ライン / 日暮里・舎人ライナー / 京成本線 / 京成成田空港線(成田スカイアクセス))
      徒歩10分
    • 電話 03-3806-6102

Written by:

松村知恵美

松村知恵美

家と映画館(試写室)と取材先と酒場を往復する毎日を送る映画ライター、WEBディレクター。2001年から約8年、映画情報サイトの編集者をやってました。2009年に独立し、フリーランスに。ライターとしての仕事の他、Webディレクションなど、もろもろお仕事させていただいています。

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