給料日前なのでお財布の中身が寂しい…。そんな時でも、できるだけ美味しいものを食べたいですよね。
そこで、お金も時間もあまりかからず、ちゃんと美味しい「金欠メシ」をご紹介します。今回は、在日韓国人で韓国料理屋を家族で経営し、さらに3人の子どもを育てている主婦の女性に、家でよく食べる金欠レシピかつ、忙しい経営者ならではの時短レシピとしてもおすすめの料理を教えてもらいました!
金欠メシ① 残り物で豪華にできる「プデチゲ(軍隊鍋)」
「チゲ鍋の一種であるプデチゲ(軍隊鍋)は、残り物の野菜とインスタントラーメンでできるので、とってもリーズナブル。野菜は本当なんでも入れていいので、中途半端に残っている野菜などはどんどん入れるとボリュームがでます。さらに、キムチを入れれば本場のプテチゲに近くなりますよ。チゲは辛めなので、辛いもの好きな人におすすめです」
材料(2人分)
チゲの素・・・1袋
キムチ・・・200g
魚肉ソーセージ・・・70g
(好きな野菜・残り物の野菜)
白菜・・・3枚
もやし・・・1袋
人参・・・半分
大根・・・3分の1
インスタントラーメンの麺・・・2人前
市販のチゲの素を鍋に温めます。その間に野菜や魚肉ソーセージをカットします。
沸騰したスープに野菜類の材料を入れ、中火〜強火で煮だたせます。
煮たってきたらインスタントラーメンを入れます。
最後にキムチを入れて完成!
辛いのが得意でない人は、チーズを入れてまろやかにするのもおすすめだとか。野菜は白菜、もやし、そして残っていた大根と人参を入れましたが、本当になんでも入れてしまうそうです。もし野菜が残っていない場合は、いつでもリーズナブルなもやしなどをうまく活用すると、コストを抑えることができますよ。
このメニューでは、もともと家にあった人参と大根を覗き、約900円で作ることができました!最後にキムチを入れましたが、キムチのシャキシャキ感ではなく、しんなりとした食感で味わいたい人は、野菜を煮込む段階で、一緒にキムチを入れてもいいと思います。食べる人数が多い場合に、おすすめのレシピです。
金欠メシ② ヘルシーかつ癖になる味「野菜粥」
「韓国で使われるだしは日本と少し違います。韓国だしを使った野菜粥は、金欠の時に大活躍。野菜を入れるので体にも良く、ごま油やごまを最後にさっとかければ、一気に韓国っぽさが増して、とっても美味しく出来上がります」
材料(2人分)
炊いた米・・・1合
ごま油・・・大さじ2
だしの素・・・小さじ1
水・・・カップ2〜4
白ごま・・・少々
(好きな野菜・残り物の野菜)
人参・・・半分
ピーマン・・・2個
白菜・・・2枚
玉ねぎ・・・4分の1〜2分の1
野菜をお好みの食べやすい形に切ります。
カップ2~3の水を鍋に入れて、その中に炊いているお米を入れます。少し温まってきたら野菜とだしを入れます。
煮立たせている間、水がなくなってきたら水を足しましょう。
15~20分ほど煮立たせます。
最後にごま油と白ごまを入れると、さらに韓国らしい味付けになり、完成です!
韓国だしとは牛肉のエキスが入っただしのことをいうようです。100gだいたい200円〜300円の物が一般的ですね。このだしは一般のスーパーでは見つからないこともあったので、韓国専門店かインターネットで購入するのをおすすめします。または、少し味は変化してしまいますが、チキンストックを韓国だしの代わりに使用して作ってみても美味しかったので、韓国だしをすぐに買いに行けない人は、チキンストックで代用するのもいいでしょう。
また、炊きたてのご飯よりは、少し固めのご飯を使用すると良いとのこと。なので今回は、冷凍しておいた雑穀米を使用してみました。付け合わせに韓国のりやキムチを用意すると、さらに韓国らしくなります。韓国のりを粥の中に入れてみるのも、塩っぽさがお粥とマッチし、美味しく食べることができたのでおすすめです。
材料費用は合計で700円ほど。韓国だしのストックがあれば500円ほどで材料を買うことができます。金欠時、さらに時間もない!という時は、この野菜がゆはおすすめ。使う道具も少ないため、作るところから洗い物が終わるまでの時間も、かなり節約できますよ!
金欠メシ③ 少しの材料で最高の味わい「チヂミ」
「韓国料理としてお馴染みのチヂミ。少ない材料で量が多く作れるし、小麦粉を使用しているのでボリューミー。金欠だけど、いっぱい食べて満たされたい!という時におすすめです。ニラが苦手な子もチヂミでは食べれる、という子どもも多いので、子どもがいる家庭の人もぜひ試してみてはいかがでしょうか」
材料(2人分)
チヂミの粉または小麦粉・・・200g
長ネギ・・・1本
ニラ・・・1束
ごま油・・・大さじ3
水・・・250ml
(タレ付きではない場合)
タレのレシピ
醤油・・・小さじ1
お酢・・・小さじ1
ハチミツ・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ½
塩・・・少々
ごま油・・・少々
韓国唐辛子(または1味唐辛子)・・・小さじ1/2~1(お好みで調節)
にんにくみじん切り・・・1片
ごま・・・小さじ½
長ネギをななめ切りにします。ニラは4~5cmほどの大きさに切ります。
水と混ぜたチヂミの粉と具材を混ぜる
熱したフライパンにごま油(大さじ2)をひき、生地を半分入れます。厚さが1cm位に広げます。
中火で3分ほど、こんがりときつね色になるまで焼きます。ごま油(大さじ1)を引いて生地を裏返し約2分、フライ返しで軽く押しながら同様に焼き上げ、完成!
タレ付きのチヂミ粉を使用しなかった場合は、上記のタレ用の材料を混ぜるだけ。唐辛子の量はお好みの辛さに合わせて量を決めるといいそうです。
チヂミ用の粉は普通の小麦粉とどう違うのか、質問したところ、チヂミの粉には小麦粉にお肉のエキスが入っているものが多いとのことでした。ちなみに日本のお好み焼きの粉には、魚のエキスが入っているそうですよ。なので、本格的な味に近づけたい場合は、チヂミ用の粉を買うのがいいそうです。さらにチヂミ用の粉には、チヂミのタレが付いている場合が多く、タレを作る必要がありません。タレに使用する材料がない場合は、チヂミ用の粉を買ってしまう方が経済的ですね。
今回は、タレ付きのチヂミの粉を購入したので、合計約500円で作ることができました。しかも、チヂミの粉には200gの粉が2袋ついている物が多いので、多く作ることができます。育ち盛りの子どもがいる家庭におすすめのメニューです。
ちなみに筆者の実体験ですが、ニラをふんだんに使ったこのチヂミを食べた後に、お腹の調子や肌の調子がとても良くなったような気がしました。その翌日も朝から体の調子も良かったので、元気になりたいという人にもおすすめできるレシピではないかと思います。
全てのレシピは2人用・1,000円以下で作ることができ、さらに調理も約30~40分で、出来てしまいます。金欠かつ時間もない!という方は是非、韓国の金欠レシピに挑戦してみてはいかがでしょうか?いつも使用している調味料に、一工夫加えるだけで韓国らしくなるレシピもあるので、すぐにでも挑戦していただけます。また、韓国料理は野菜を入れる物が多く、野菜不足の人や、野菜嫌いな子どもにもおすすめです。韓国料理屋を営む在日韓国人が教えてくれた、健康的で、コストを抑えられ、何より美味しく食べれる本格的な韓国料理。是非試してみてはいかがでしょうか。
東京都生まれ。2015年にフリーライターとして独立。北米での留学・就労経験もあり、英日の翻訳・通訳も行う。東京の島・伊豆諸島をこよなく愛し、月に1度はどこかの島にいます!
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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