日本のマヨネーズが、海外で非常に高い評価を得ていることをご存じですか?
世界各国どこでも購入ができるマヨネーズですが、日本でつくられているマヨネーズは独特で、特に美味しいと言われているそうです。
ちなみに日本で主流のマヨネーズの原料は「卵の黄身・油・酢」の3つが主です。
しかし、海外のマヨネーズには全卵が使われていたり、砂糖も入っていたり……日本のものとはかなり内容が違うのです。
それゆえに、海外でのマヨネーズの使われ方はサラダやツナソースなど「料理にかける・塗る・あえる」ことが多く、いわば脇役的存在だとか。
ところが、日本でのマヨネーズはドレッシング的な使用法のほかにも、マヨネーズ味の料理やお菓子が発売されており、調味料としてだけではなく、その「味」を好む側面も強いように思えます。これだけでも海外の方からすると驚きの事実だそうなのですが……。
本当はもっと海外の方が驚くようなマヨネーズの活用法が、密かに存在しているのでは!?
そこで今回、国内の販売シェア率ナンバーワン、日本のマヨネーズ界の殿堂であるキユーピー株式会社から、日本ならではのマヨネーズ活用レシピを教えていただきました!
マヨネーズ効果でご飯がパラパラに!/玉子チャーハン
家でチャーハンを作ると、なんだかごはんがベシャっとして重く仕上がりがちではありませんか?
そこで、オススメしたいのが油の代わりにマヨネーズを使うレシピ!
マヨネーズの原料である卵黄と乳化した油がお米の一粒一粒をコーティングするため、パラパラの仕上がりになるのだそうです!
材料(2人分)
ご飯・・・400g
長ねぎ・・・1/3本
ハム・・・4枚
卵・・・2個
塩・こしょう・・・少々
キユーピー マヨネーズ・・・大さじ2
まず、フライパンにマヨネーズを大さじ2杯分入れて熱します。
熱がまわって溶け始めてきたら……
ご飯を入れて、マヨネーズが全体に行きわたるようにムラなく炒めていきます。
その後、みじん切りしたネギとハムを一緒に炒め……
さらに溶いた卵を入れてご飯と混ぜながら炒め、塩・こしょうで味を整えたらできあがり!
ふだん、ご飯が固まってボテボテなチャーハンばかり作り上げている筆者でも、ご覧の通りに軽やかな仕上がりとなりました!食感がパラパラしてる上に、マヨネーズ効果でコクも加わっており、ちょっとした中華の料理人気分に浸れます。
別メニューで、チキンライスあたりにも活用してみたいですね!
揚げてないのにカラッと仕上がる!/エビフライ
「揚げ物は美味しいけれど、油の処理が面倒……」
実は、そんな方にぴったりのマヨネーズレシピがあるのです!
卵の替わりにマヨネーズを塗ってからパン粉をつけると、揚げずともフライが出来上がっちゃうミラクル!これは、オーブントースターの熱でマヨネーズの油が分離し、その油が揚げ油の替わりになるという仕組みなのです。
キッチンを油で汚さない上に、揚げ油の処理もいりません。
材料
エビ・・・8尾
パン粉・・・適量
キユーピー マヨネーズ・・・適量
尾を残して殻をむいて背ワタを取り、腹側の3〜4ヵ所に切り込みを入れてまっすぐにしたエビに、表面がかくれる程度に薄くマヨネーズを塗っていきます。
その上にパン粉をつけていきます。
アルミホイルを敷いた鉄板の上にエビを乗せ、5分ほど焼いたら出来上がり。
意外なほどにカリッと揚がったエビフライ!
油もないのに揚がり具合は万全で、良い食感に仕上がっていました。さらに、ここでもマヨネーズのコクがしっかりと生きています。エビの風味がいっそうに引き立っていて、ソースやタルタルをつけなくても十分に美味しく仕上がりました。トンカツや白身フライなんかにも応用ができそうですね!
ふんわりさくっと三時のおやつ/ホットケーキ
手軽に作れるおやつであるホットケーキですが、作ってみるとペシャンコで固くてモソモソした仕上がりにガッカリすることもしばしば。
しかしながら、それもマヨネーズで解決できちゃいます。
ホットケーキが固くなってしまう主な原因は、小麦粉のグルテン。水分が合わさることでできるものです。
しかしマヨネーズを加えると、乳化した油や酢がたんぱく質の間に入り込み、たんぱく質ががっちりと固まるのを防ぎ、ので、生地がふくらみやすく、やわらかになるとか。さらに表面はサクッとした食感に。これはすごい!
ホットケーキミックス・・・150g
卵・・・1個
牛乳・・・80ml
キユーピー マヨネーズ・・・大さじ1.5
サラダ油・・・適量
ボウルにホットケーキミックス・卵・牛乳・マヨネーズを入れ、混ぜ合わせます。
フライパンに薄く油をひいて、熱したら混ぜ合わせた生地を1/3流し込みます。
焼き色がついたら裏返して、両面をきれいな色に焼いていきましょう。これをあと2回繰り返します。
ちょっと焦げ目がついてしまいましたが、出来上がりました!
見た目からしても、ふんわり感が伝わってきますよね。
てっぺんにはバナナのジャムを乗っけてみました。
断面はこんな感じ。明らかに分厚いのがわかりますよね。
ふわっふわだけど、表面はしっかりとサクサク。これは美味しい!作る前はマヨネーズの匂いが強いんじゃないかと思っていたのですが、それもまったく問題なし。甘くて優しいホットケーキの味でした。この手法、チヂミやお好み焼きにも活用できるのではないでしょうか。
日本のマヨネーズの活用法は、もはや味だけではなく、食感や見た目など海外の人からは思いもよらないところにまで及んでいるようですね。「卵・油・酢」という3つの主原料の特色を生かし、さまざまな料理に利用できる日本のマヨネーズ。ぜひ皆さんも海外のお友達に、日本のマヨネーズの便利な活用法を教えてあげてくださいね。
協力
キユーピー株式会社
料理のレシピはこちら(キユーピー マヨネーズキッチン)
1979年生まれの熟女ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーとして活動を始める。好きな食べ物はプリン体を含む食べもの全般。卵の黄身だけは世の中で唯一食べられない。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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