世界と比較しても、商品・サービスともにクオリティが高いと言われている日本のコンビニエンスストア。ちょっとした生活用品や食品を買うのみならず、今やATMや宅配受け取りなど便利なサービスをほぼ24時間無休で提供してくれる、現代人にとっては救世主的な存在です。
そんなコンビニのレジ横で目を奪われてしまうのが、ホットスナックじゃないでしょうか。コロッケやホットドッグなどの惣菜系から、ドーナツといったスイーツ系まで、そのメニューは多種多様です。同じメニューでも、コンビニのチェーンごとの独自の新商品も出ていて、つい食べ比べしてしまいますよね。
そんな日本人には身近なホットスナックですが、外国人はどう思っているのでしょうか? 日本に在住する外国人を対象に、「コンビニホットスナックの好き嫌い」のアンケートを実施してみました。一体どんな回答が出そろったのでしょうか?
好きなコンビニホットスナックNo.1は「チキン」!
「セブンイレブンの『うま辛チキン』が1番好きです。日本のコンビニチキンはジューシーでアメリカの10倍以上おいしい。揚げたてに当たったらラッキーデー!」(アメリカ/男性/30代)
「チキンが美味しい!最近、ゆずチキンを食べました」(香港/男性/30代)
「チキンを揚げたものがとてもおいしいです。韓国でも食べられますが、日本のほうがジューシーでおいしいですね」(韓国/男性/20代)
真っ先にあがったのは、チキン系。からあげやフライドチキンなど、チキン系メニュー全般は大人気でした。チキンは、もはやホットスナックの定番として不動の地位を確立していますね。「こんなに手軽に、おいしいチキンが食べられるのはうれしい!」といった意見も。地方や時期ごとに限定商品があるなど種類が豊富なので、飽きることがありません。こんなにいろいろな味があるのは日本ならではで、珍しいのかもしれません。
二番人気もお肉、「フランクフルト」!
「ソーセージが好きだね。ホットドッグで売ってくれたらもっといいね!」(アメリカ/男性/20代)
「スーパーのウインナーは小さいけど、コンビニのは大きいから好き!」(香港/男性/20代)
人気No.2はフランクフルト。やはり外国の方には、お肉系メニューが人気のようです。余談ですが、ソーセージというのは腸詰めのお肉の総称。ウインナー、フランクフルトはソーセージ中の種類のことで、太さによってその名称が変わるんだとか。ホットスナックはフランクフルトなので、大きくてボリュームも満点で、十分に小腹を満たしてくれる一品です。
寒い冬の定番「中華まん」も人気が高い!
「日本に来て、こんなに美味しいものがあったのかというくらい衝撃を受けた。肉まんは、すべての外国人に勧めたい!」(中国/男性/20代)
「よく食べます。ピザまんがおいしいから大好き!チーズがとろけて最高!」(モンゴル/女性/20代)
まさかの、中華料理の本場、中国の方が大絶賛したのが肉まんでした。こんなにおいしいものがあったのかと驚いたそうです。「あんなに柔らかくて、フワフワとした皮で包まれている饅頭は中国でも食べたことがない。みんな騙されたと思って食べたほうがいい」というほど。
ちなみに、ホットスナックではないですが、「コンビニでは、絶対に『チーズ蒸しパン』を買うよ!あれはフワフワで本当においしい!!」(台湾/20代/男性)という声もあり、ふんわりした食感というのはアジア圏の方に人気のようです。
外国人に嫌われているNo.1は、まさかの「おでん」
「正直、値段も高いし、自分でも作れそうだから買いません」(インドネシア/男性/20代)
「おでんのように煮込まれている料理というのは、あまり好きではないです」(アメリカ/女性/20代)
「健康的な料理だけど、おでん自体そんなに美味しくないと思うので、あまり買わないです」(アメリカ/男性/30代)
日本人にとっておでんは、冬のホットスナックの定番メニュー。“冬のおでんは癒し”“仕事帰りの夜食にもぴったり”と、日本人には人気のメニューですが、外国の方からの評判はあまりいいものではありませんでした。出汁に煮込まれている野菜というのは、イマイチ味がはっきりしないのかもしれませんが、これは衝撃的な結果です。
ただ、不評の理由は〝ひとつの鍋料理なのに一品一品を買わなければならず、結果的に値段が高くなってしまう″といった味以外の要因も大きいようです。確かに、あれもこれもと選んでしまうと、結局定食1食分くらいの値段になってしまい、決してコスパがいいとは言えません。値段のお手軽さも、コンビニでは重要なポイントですね。ちなみに、「おでんは専門のお店で食べます」といったツウな意見もありました。
今後も、進化を続けるコンビニホットスナックから目が離せない!
今回のアンケートでは、フライドポテトやコロッケ、アメリカンドッグといった、一見人気がありそうなチキン以外のフライ系や、ドーナツやソフトクリームなどのスイーツ系は全くあがってきませんでした。特に、スイーツの認知度はあまり高くありませんでした。そして、思ったよりも人気度が低かったおでん。これは、鍋文化になじみのある日本人のほうがより好む商品なのかもしれませんね。
ただ、コンビニスナック全般については、出来ているものを置いているのではなく、あの場で揚げたり蒸したりといった調理をしているというところは好評価でした。また、「コンビニは本当に便利!なんでもあるし面白い」「だいたい毎日行ってしまうよ」という点については、国問わず全員一致の意見でした。
近年のホットスナックのラインナップの進化には、目を見張るものがあります。ちょっとしたおやつ感覚の域を超えて、夕飯のメインのおかずになるようなもの、お酒のおつまみにぴったりのもの、カフェ専門店にも劣らない本格コーヒーやシェイクといったドリンク類など、まだまだカテゴリーは広がりそうです。今後も「まさかこれがコンビニで売るようになったとは‼」と、世界があっと驚くようなホットスナックが出てくるのを期待したいですね。
アンケート協力
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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