日本の文化は海外から見ると摩訶不思議なことだらけ…!?
海外から旅行に来た外国人はもちろんのこと、海外に移住した日本人すら、改めて母国について考えるとそう感じることがあるようです。
今回お話を伺ったのは、吉本興業のアジア版「あなたの街に“住みます”プロジェクト」の芸人(総称「住みますアジア芸人」)で、現在は2015年よりタイに在住しているあっぱれコイズミ氏。一発ギャグを得意とする芸風で、タイを舞台にラジオ・ライブ・TV・CM・雑誌のコラム連載・プロレス&格闘技のリングアナなど幅広い活動をしているそうです!
そんなあっぱれコイズミ氏に、日本から直撃取材を敢行!海外生活をしてみて改めて感じた「日本のおかしい習慣」や「おもしろい習慣」を教えてもらいました。
1.お笑いを斜に構えて見すぎ!もっと気軽に楽しんでよ
まずは、お笑い芸人ならではの意見から。「笑いは万国共通!」なんて言葉もありますが、意外にも日本人はそんなことないようで……。
「お笑いライブを観に来る外国人は、始まる前からニコニコしてて、ステージに演者が出て行くと『さあ、楽しむぞ!』という空気がムンムン。タイでもそれは一緒で演者の知名度に関係なくしっかり見てくれます。でも日本人はどこか構えて見てるのが鉄板。中にはメモを取ったり、興味のない人の出番中にはスマホをいじったり……。変わってると思う」
世界でも類を見ないほどのバラエティ大国日本。余りにもお笑いに慣れ親しみすぎているせいか、日本人はお笑いライブをどこか斜に構えて見てしまう傾向にあるようです。もっと素直な心で笑って欲しいですよね!
2.夜道を酔っぱらった女性が一人で歩ける!服を着てても着てないのと一緒!!
日本では深夜、酔っぱらった女性がフラフラと街を歩いている姿をよく見かけます。しかしこれはタイに住んでみてわかったようですがとんでもなく危険なこと!
「女の人が酔っ払って夜道を一人で歩けるのは日本くらいだよ。絶対とまではいいませんが、非常にトラブルに巻き込まれやすいとしか言えないです。もしもタイでそんなことをしてしまったら“服を着てても着てないのと一緒”というレベルでアウトです(苦笑)」
全裸で出歩くのと同じくらい危ない、泥酔女性の一人歩き。確かに事件やトラブルが多発しないのが不思議なくらいですよね。いくら治安が良いと言われる日本でも、もう少し危機管理をすべきかもしれません。
3.ハゲに厳しすぎる!
今はハゲを個性として売り出す芸人や俳優が日本の芸能界で活躍しているものの、それを「カッコイイ」と見るムードはまだ出てきませんね。
「日本人はハゲにマイナスのイメージがありすぎる!外国ではハゲててもセクシーだと言われたり、タイ人の人でハゲてるからってカツラを被ってる人はほぼいません!」
日本でもハゲを隠さず堂々と暮らす人が増えれば、この問題は解決するのでしょうか……。日本人の美観にも触れるため、これはなかなか難しい問題と言えましょう。
4.ファッション界に現実的な季節感がなくないですか?
近年は海外から「日本の若者はオシャレ!」と日本のファッションに対してポジティブな声が挙がっているようですが……。
「タイに住むようになって、夏なのに日本の雑誌では冬物の特集をしてたり、冬なのに春物の服が店に置いてあることがちょっと変だなと思うようになりました。日本には四季がある分、ファッションにこだわりがある人は先取りしなきゃいけないんですよね。でも、それは大変だなと思うと同時に改めて考えると滑稽だなと思います」
確かに日本人はファッションに関して、流行や最先端という言葉に振り回され過ぎている感は否めません。熱帯の国・タイから見ればなおさら違和感があるのかもしれませんね。
5.爬虫類や虫に驚きすぎ!日本人は超デリケートだよね
2017年の夏はヒアリの発生が日本中を騒がせましたが、タイに住む人にとっては「その程度……」くらいの認識だった模様。
「ちょっと大きなトカゲとかヘビなんかが街に現れただけでニュースになって大騒ぎするところは日本って平和だなって(笑)。ヒアリにもビビりすぎですよ。タイには体長1メートル以上のトカゲとかヘビくらいなら家の近くに普通にいるし、ヒアリと同じような虫もその辺にいますからね」
これに関しては正直なところ「慣れ」でしかないとは思いますが…。日本もその手の生物が鳩並みに普通に公園をウロついているような国であれば、大騒ぎはしないんでしょうけどね……。
6.食事のマナーに厳しすぎ!もっと自由に食べてもいいんじゃない?
日本の食事マナーの洗練度は、ヨーロッパにも負けないほどのレベル。だからこそ、子どもの頃からその辺りは厳しく躾けられた人も多いようですが……。
「日本では食事のとき、お碗や汁物を置く正しい位置が定められていたり、食べる順番が決められていたりと細かいルールやマナーが多すぎですよね!食事は楽しく美味しく食べられればいいので、正直どうでもいいと思ってしまいます。その点、タイは自由ですよ。ストレスフリーです」
そのルールやマナーも地方によって大幅に変わることもあるんですよね……確かに面倒くさく感じている人も多いかも!大らかなタイでの食生活に触れると、日本の食事が窮屈に思えるのかもしれませんね。
7.外国語を喋れる人が少なすぎる!
国際社会の一員となって久しい日本ですが、日本語以外の言葉を喋れる日本人は決して多くはありません。その点、海外の人たちは母国語以外にも2~3か国語喋れる人がたくさんいるそうです。
「外国で生活して色んな国の人と話すうちに、日本人は英語をはじめ外国語を喋れない人が多いなと思いました。でも、外国語を勉強するうちに日本語が超難しいけど色んな言い回しや、多岐にわたる表現ができる素晴らしく優れた言語だという事もわかりました」
日本人は外国語を取得すべきと思う一方で、日本語の難しさや面白さも再発見できたようですね。難解な言語を使いこなす日本人ならば、もっと色んな国の言葉も覚えられるような気はするのですが……。
8.自動販売機が多すぎる!日本はやっぱり平和だよね
日本では多い場所なら数メートルに1台は設置されている自動販売機。ズラリと居並ぶ風景も、海外の人にとっては衝撃的なのだとか……。
「自動販売機が街にあんなにいっぱいあるのは凄い。自分もそれが普通だと思ってたけど、タイではまず見ない風景です。タイ人や外国人からしたら信じられないみたいです」
日本の自動販売機の普及率は世界有数で、これはデモが少ないという治安の良さや、高い技術力が関係しているそうです。便利な自動販売機の需要は海外でも高そうですし、タイにも増加していくといいですね。
9.「ありがとう」の気持ちが受け取ってもらえない!
たまに論争が巻き起こる「飲食店でありがとうを言うべきか否か」問題。どうやら日本では、受け手の飲食店側に少し戸惑いが見られるようで……。
「ごはん屋さんで料理を持ってきてくれた店員さんに『ありがとう』と言いながら微笑むとタイなら微笑み返してくれますが、日本で同じことをやると変な顔をされます」
これは日本の接客業の方はぜひ見習うべき姿勢ではないかと。客側からの「ありがとう」を素直に受け止めれば、お互い気持ちがいいと思うのですが……シャイな日本人には難しいのでしょうかね…。
10.満員電車の過ごし方がおかしい!
日本の風物詩と言えなくもないのが都市部のラッシュタイムの満員電車。その情景だけで言えば、おかしな点はないようなのですが……。
「つり革をつかめないほどギュウギュウの満員電車。それでも無理矢理スマホゲームやLINEをしている姿はハッキリ言って異常!」
日本では満員電車の中でもひたすらスマホをいじって過ごすことが当たり前のようになっています。確かに異常と言えるのかもしれません。
いかがでしたか?タイ在住のあっぱれコイズミ氏から見た「ここが変!」だと思う日本のアレコレ。改めて指摘されて意識したくらい、自分たちでは無自覚なことが非常に多かった気がします。皆さんも改めて、日本という国の文化を見直してみてはいかがでしょうか。
取材協力
あっぱれコイズミAppare Koizumi
無口で人見知りだが社交的。有名なレフェリー山本小鉄と親戚関係に
あり大のプロレス好き。西口ドアでプロレスのレフェリーをやっていた経
験がありタイでも、プロレスイベントのリングアナを務める。モノマネを得
意とし、プロレスターはもちろん、タイのタレントのモノマネなども出来る。
タイでは、そのコミカルなキャラクターを活かしドラマやCMなどに多く出
演している。
東京NSC4期
生年月日: 1979年7月13日
身長/体重: 174cm / 85kg.
血液型: O型
出身地: 神奈川県川崎市
1979年生まれの熟女ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーとして活動を始める。好きな食べ物はプリン体を含む食べもの全般。卵の黄身だけは世の中で唯一食べられない。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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