これを食べると「春が来た!」と感じる食材。国によってさまざまだが、四方を海に囲まれ、山々が連なるという地形を持つ日本には、特徴的な食材が揃う。今回はその代表的な食材を複数、紹介しよう。
春の野菜といえば?ずばり、たけのこ!

3 月から 4 月にかけては、たらの芽、ふきのとうといった山菜、菜の花、たけのこといった山の幸がスーパーなどに並ぶ。山菜は茹でるか、天ぷらにすることも多い。菜の花は、その彩を活かすためにお浸しにし、辛子を和えて食べるのが主流だ。

各家庭でもっとも一般的に食べられる春の野菜は、たけのこ。茹でて醤油をつけて食べる。また白米と一緒に炊き上げることも。いずれにせよ、春の食材は香りや彩を楽しむものが多く、シンプルな料理方法で食べられる。
いわずと知れた日本の春の果物、いちご

日本人の誰もが最初に思いつくといっても過言でないのが、いちご。品種改良を重ね、非常に甘いものから一粒が大きいもの、真っ白な色をしたものまで多彩だ。春になると、スーパーには何種類ものいちごが並ぶようになる。買って家庭で食べるだけでなく、いちご狩りに出かけたり、ホテルやレストランで行われているいちごのスイーツビュッフェで食べ放題を楽しんだり。春になるといちごがテーマのイベントも多数、開催される。
魚介類にも春が来る?

年間を通して様々な魚介類が獲れる日本だが、季節ごとに旬とよばれる魚介類がある。春の場合は3 月中旬から漁解禁となるしらす、5 月に産卵を迎える鯛などだ。また、あさりやはまぐりといった貝も、お味噌汁やおすましの具として登場する。特にはまぐりは、桃の節句であるひな祭りの際に、ちらし寿司と一緒におすましで食卓にあがる。
春の和菓子は迎春の慶び -桜餅―

長い冬が明けて、暖かな春を迎える喜びは、桜を愛でる花見という行為にも表れているが、お茶の文化を持つ日本では、お菓子にもその喜びを表す。なかでも桜餅は有名。塩漬けにした桜の葉に包まれたピンク色の餅で、中にはあんこが入っている。

そのほかによもぎ餅やうぐいす餅なども春のお菓子として親しまれている。うぐいす餅は、鳥のうぐいすと同じ色をした渋い黄緑色のお菓子。春になるとうぐいすが鳴くことから、その色を模したお菓子が作られたという説がある。
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