美味しい食事や親日国であることが有名な台湾。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」で舞台になったといわれている九份などは日本人観光客で混雑するなど、日本人にとってもメジャーな観光スポットとなっている国だ。
しかし、逆に台湾人が日本に来たらどう思うのだろう?
実は、日本在住の台湾人にとってはカルチャーショックがたくさんあったそう。今回は日本に住み始めて7年目、IT企業に勤める30代の台湾出身女性に聞いてみた。
1.なんでこんなに飲み会が多いの?
仕事終わり、「ちょっと一杯やってくか」なんてお誘いが多い日本企業。大学でも授業終わりにサークルや友人同士で飲みに行くのは一般的な光景である。でもそんな飲み会だらけの光景って、実は特殊なのかもしれない。
「台湾は同僚との飲み会ってそんなに無いの。あったとしても、食事がメイン。終わったら普通に帰るわ。日本は食事よりもお酒中心の会が多い印象ね。特に不思議だったのは、残業したあとに同僚たちと遅くまで飲んでいること!ただ、そういう飲みの席だからこそ普段関われない人と話せたり、違う一面が見えるのは嬉しい発見だったわ。誘われたら絶対に参加するもの」
2.外食時に野菜が少ないし生ばかり……
「外食で感じたのは、とにかく野菜が少ない!そもそも野菜を食べようとすると生のサラダで出されることが多いのにびっくり。台湾では野菜は火を通してから食べるのが一般的よ。お肉や魚などのメイン料理に炒めた野菜がついてくるの。でも炒め物にするとカロリーが増えちゃうのよね。その点、生で野菜を食べるというのは健康的で良いと思うわ」
3.日本のフルーツは品質が良い!
「日本のいちごは甘くて美味しい!台湾でいちごは日本の値段の倍以上する高価なものとして位置づけられているの。日本のフルーツ自体高価なのよ。同じ価格で日本のレベルは食べられないわ。台湾にはない品種もあるし。私は特にいちごが好きすぎて、旬になるとほぼ毎日食べちゃう。日本のフルーツは一つ一つの品質が良いわ」
4.トイレがとにかく綺麗
ウォシュレットが生まれた国、日本。台湾人にとっても、トイレの快適さは驚きだったよう。
「とにかく日本のトイレは綺麗!特に外のトイレで化粧直しのスペースがあるのが便利でお気に入りよ。台湾ではまだ普及していないわね。たまに化粧台の種類が豊富なトイレがあったり、ヘアアイロンが置いてあるお店などもあってとっても驚くの。トイレの蓋が自動開閉するのもすごい!」
5.夏でもストッキングを履く女性にびっくり
台湾では日本のファッション誌が売られており、日本のファッションに馴染みがあると思いきや、来日して驚いたことも色々あるそう。
「台湾は夏が本当に暑いので、ストッキングは履かないわ。ビジネスシーンでも素足の状態が多いの。日本に来て、夏でもストッキングを履いてる女性を見て『暑くないの!?』とびっくりしちゃったけど、暑くても身だしなみを気にすることができるのは美徳だと思うわ」
6.男性の身だしなみマナーに賛成
「日本に来て、男性が髪をワックスで固めたり、眉毛を整えたりしていることにも違和感を感じたわね。マナーとして良いと思うので、私は賛成!あとは外見での違いでいうと、台湾人はメガネをかけているひとが多いかも」
7.え、卒業する前に就活するの……?
「台湾は、卒業してから就活するのが普通。だから、日本は卒業する前から学校にも行かずに就活を頑張っているのが不思議なの。そもそも台湾では日本のように企業が説明会を開かないの。新卒研修などがあるのはいいことだと思うけどね。台湾ではそういう制度がないから、自分で一から覚えていかなければならないの」
8.「保証人」や「礼金」って必要?
引っ越すときに当然のように支払ってしまう「礼金」。契約書に「保証人」の欄があるのも一般的ですよね。でも実は台湾人にとってはこれも驚いたことなのだそう。
「会社の登記や引っ越しなど、なんでも保証人が必要なのはなぜ?台湾だったら身分証とお金だけあればOKなの。『礼金』という概念もわからないわ。敷金はわかるけど、大家さんに感謝するという名目でお金を取られてしまうのにはびっくり!」
9.人身事故防止って一般的じゃなかったの?
「まず、人身事故が多すぎると思ったわ。日本に来て電車に乗ろうとしたとき、人身事故防止ドアがないことにびっくりしたの。ホームに人がたくさんいるので転落しそうで危ないとヒヤヒヤする。ちなみに台湾では人身事故防止ドアがあるのが一般的よ。最近では日本でも設置しているところが増えてきたから安心しているところ」
10.恋人同士がプレゼントを交換するイベント!?
毎年2月はどこもかしこもチョコレート戦線!すっかり文化として定着したせいか、深く考えることなく職場で義理チョコを配ったりしていたけど、やはりここにもカルチャーショックがあったそう。
「まず、台湾のバレンタインって、恋人同士がプレゼントを交換する日なの。だから義理チョコや友チョコって概念もないし、そもそもチョコレートは関係ない。お互いに欲しいものを贈りあったり、ディナーに行ったりするわ。バレンタインがあることで普段まじめな人達もワイワイ盛り上がれたりするので、イベントとしては賛成よ!まあ、男性はお返し考えるのが大変でしょうけどね」
いつもは普通だと思っていることも、実は海外のひとにとってはとっても不思議なカルチャーなのかも。どれか思い当たるものはあった?
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