日本列島の大半が梅雨空の頃、梅雨前線の北にある北海道は爽やかな気候に恵まれ、観光のベストシーズンを迎えます。なんといっても大自然が魅力の北海道では、外で過ごしやすい暖かさの日が多くなる初夏(5月、6月)は、さまざまなアウトドア活動を体験するチャンス。この時期だからこそ楽しめるすばらしい景観や、楽しいアクティビティ、旬を感じるグルメなど、北海道旅行で押さえておきたい10の体験をご紹介します。
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祭りを楽しむ
観光シーズンを迎えた北海道では、毎週のようにさまざまな祭りやイベントが開催されます。地元の人と観光客が一緒になって楽しむイベントは、参加すればその土地の歴史や名物を知る機会になることも多く、より深く旅行先の良さを体験できるでしょう。
札幌では、100年以上の歴史がある北海道神宮例祭が行われます。「札幌まつり」とも呼ばれて親しまれ、色とりどりの衣装をまとった1,000人以上の行列が、4基の神輿(みこし:神様の乗り物で、人が担ぐもの)と8基の山車(だし:車輪がついており、お囃子や舞踊が披露される)と共に市内中心部を練り歩きます。北海道神宮の境内や、中島公園にはたくさんの屋台が立ち並び、日本の祭りの活気ある雰囲気を楽しむことができます。
ほかにもユニークなイベントはいっぱいあるので、滞在予定の地でも何か催しがないか、ぜひ探してみてください。
花畑を見る
北国の北海道では、短い夏季に、一気に花が開花します。6月から7月上旬にかけてはさまざまなフラワースポットの花壇はもちろん、野の花や農作物の花も花期を迎え、まさに百花繚乱のシーズンです。
美瑛町の有名なフラワースポット、四季彩の丘ではルピナスやカンパニュラ、シャクヤクなどが次々に咲き、カラフルなストライプの花畑が楽しめます。また、下旬からはラベンダーの花期に。富良野が有名ですが、札幌でも幌見峠などのラベンダー畑が紫に染まります。
登山ツアーに参加する
6月は雪解けが進み、北海道の多くの山で山開きを迎えます。
北海道で最も高い山である旭岳は、例年6月第3週末に山開きを迎え、9月下旬の初冠雪までの短期間の登山シーズンを迎えます。ほかにも蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山、角のような形の峰が特徴的な活火山・北海道駒ヶ岳など、6月に山開きを迎える秀峰はたくさん。
山開きからしばらくは残雪も見られる北海道の山。天候が崩れると気温が下がり、低体温症を起こすこともあるので、登山の際は雨具や防寒具などしっかりと装備を揃えていくことが大切です。安心して楽しみたい人は、ガイド付きのトレッキングツアーなどを予約するといいでしょう。
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住所
071-1472 北海道上川郡東川町勇駒別1418
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最寄駅
旭川 駅 (宗谷本線 / 函館本線 / 富良野線)
バス85分
- 電話 0166-68-9111
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住所
071-1472 北海道上川郡東川町勇駒別1418
雲海(うんかい)を見る
昼夜の寒暖差が大きく、空気中の水蒸気量も多い6月は霧が発生しやすく、標高の高いところからは眼下に広がる雲海を見られる率が上がります。
雲海の名所といえば、専用の展望スポット「雲海テラス」が整備されている、占冠村の「星野リゾート トマム」。北海道東部が高気圧に覆われ、海霧が発生したときに見られる「太平洋産雲海」、トマムエリアが高気圧に覆われ、放射冷却が起きたときに見られる「トマム産雲海」、天気が悪い時・これから悪くなる時に見られる「悪天候型雲海」の3タイプの雲海が見られ、5月中旬〜10月中旬まで発生率が上がります。
羊蹄エリアにある「ルスツリゾート」でも、6月から8月にかけて雲海が発生することがあります。宿泊者限定でゴンドラの雲海早朝便が運行され、「羊蹄パノラマテラス」から雲海と、その中に浮かぶような羊蹄山を見ることができます。道南の北斗市にある「きじひき高原」でも、5〜6月に雲海の発生率が上がります。
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住所
079-2204 北海道 勇払郡占冠村字中トマム
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最寄駅
トマム 駅 (石勝線)
徒歩29分
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住所
079-2204 北海道 勇払郡占冠村字中トマム
白樺並木を歩く
白い幹肌が美しい白樺(シラカンバ)。日本の他地域では高山植物ですが、北海道では平地に自生するほどメジャーな樹種。道路沿いに植樹されることも多く、白樺並木は各地で景勝地となっています。新緑から緑が深まっていく6月の美しさは格別です。
道南の八雲町の丘陵地にある噴火湾パノラマパークは、白樺並木の向こうに噴火湾が見える絶景スポット。晴れた日には、空と海の青に白樺の白と緑が映え、爽やかな景観が楽しめます。
ドラマなどのロケ地として使われることの多い帯広市の十勝牧場や、美瑛の白樺並木も観光スポットとして人気があります。
「地獄の谷の鬼花火」を見る
人気の温泉地・登別温泉の源泉である「登別地獄谷」は、多数の湧出口や噴気孔から高温の湯が湧き出る様子が鬼が棲む地獄のようだと名付けられました。そのため、登別温泉には街のあちこちで鬼の像やモチーフが見られ、6月1日からは湯鬼神たちによる「地獄の谷の鬼花火」が開催されます。
噴火のように火花が噴き上がる花火を持った湯鬼神たちが階段に並ぶ姿は壮観。見た人の厄を持ち去り、幸せを運んでくれるのだとか。梅雨のない北海道では、雨の心配はあまりいらず高確率で花火を見られるので、登別温泉に行ったらぜひ見たいイベントです。
メロンを食べる
初夏の北海道の味覚といえば、メロン。代表的な夕張メロンは5月下旬に初競りが行われ、6〜7月にかけて旬のメロンが市場に出回ります。産地の夕張市農協銘産センターでは、メロンのシーズンに合わせて夕張メロン食べ放題(期間限定)も行われるので、メロン好きはぜひ訪れてみて。
同じく北海道のメロンの名産地である富良野のメロンも、6月に旬を迎えます。道央の共和町で育てられる「らいでんメロン」など、6月下旬にはさまざまな産地のメロンが市場に出回るので、食べ比べをしてみるのもおすすめです。
夏ウニを味わう
海の味覚にも夏に旬を迎えるものはあり、代表的なものといえば夏ウニです。四方を海に囲まれる北海道では、時期により異なる産地のウニが楽しめます。5〜8月にかけては日本海側でウニ漁が解禁。中でも名産地である積丹では、6月からウニ漁が始まるため、この時期には多くの観光客が訪れます。
北海道のウニには、身が鮮やかなオレンジ色をしたエゾバフンウニと、薄いオレンジ色のキタムラサキウニの2種類がいます。2種を鮮やかに盛り合わせたウニ丼で食べ比べてみてください。ほかにも、刺し身や寿司での生食のほか、蒸したり焼いたり、魚料理やパスタのソースに使われたりと、さまざまな料理で楽しむことができます。
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健康・安全に関する取り組み実施中
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住所
060-0001 北海道札幌市中央区北1条西3-3 ばらと北一条ビルB1
地図をみる -
最寄駅
大通 駅 (南北線 / 東西線 / 東豊線)
- 電話 011-200-0610
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住所
060-0001 北海道札幌市中央区北1条西3-3 ばらと北一条ビルB1
有名なドライブルートを走る
気候がよく、木々の緑も美しい6月はドライブ日和。ぜひレンタカーを借りて、ドライブ旅行をしましょう!
人気のドライブルートの一つ、日本海オロロンラインは小樽から稚内まで合計380kmの海岸線を走る道路です。晴れた日は、まるで山が海に浮かんでいるような利尻富士の美しい姿が見える絶景のドライブルート。留萌の黄金岬をはじめ、道中には夕日の名所も多く、夏至の近い6月は19時すぎまで目一杯ドライブを楽しめるでしょう。
内陸の方の道は、農地や原野の中を走るまっすぐな道路が多いのが北海道の特徴。札幌市から旭川市までを結ぶ国道12号の、美唄〜滝川間には日本一長い直線道路があり、約29kmもの間まっすぐな道が続きます。ただしカーブがないからといって、スピードの出しすぎには要注意。交通ルールを守って、安全運転を心がけましょう。
熱気球に乗る
北海道の美しい風景を、空から眺められるのが熱気球体験。6月は緑の大地や残雪の残る山、さまざまな作物の畑がパッチワークのように柄を成す農地など、まさに北海道らしい風景を遮るものなく見渡すことができます。
ニセコでは6月1日から熱気球係留体験が開催されます。風のない早朝、地上30mの空からの眺めを楽しめます。森の木々よりも高い視点から見る羊蹄山やニセコ連峰はまた格別です。
ほかにも十勝や富良野などいろんなエリアで熱気球体験は開催されているので、ツアーを探してみましょう。
初夏の北海道は魅力がいっぱい
日本の多くのエリアでは、初夏の6月は雨のシーズンですが、梅雨のない北海道は爽やかな気候に恵まれます。暑すぎず寒すぎず、ちょうどいい気候の中、日も長いので1日たっぷりと大自然の中でのアクティビティを楽しめます。日中は長袖1枚、気温の上がる日は半袖でも過ごせるような気候ですが、朝晩は気温が下がることもあるので上着は用意しておいた方が吉。
どこまでも続く青空と、豊かな緑や花で賑やかになった北海道の風景を楽しみに行きましょう!
札幌の地元タウン誌の編集に長年携わった編集者が設立。設立以降、20年以上にわたり、札幌を中心に北海道全域での取材・記事執筆を行い、観光ガイドや情報誌、北海道の景色を収めた写真集など多様な本も制作。スタッフは全員女性で、旅好き、スイーツ好き、お酒好きと趣向は様々。飲食店紹介からイベントレポート、レジャー体験記まで、発信の守備範囲は広い。
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