旅前や旅先での楽しみの一つが、おみやげ選び。定番のお菓子や化粧品と並ぶほど人気を呼んでいるのが、日本製の文房具です。作りが良い、長持ちする、製品の質が一定以上に保たれているなど、信頼できるものが多いですよね。そこで今回は、札幌の文房具専門店「大丸藤井セントラル」より、おみやげにぴったりな日本製文房具をご紹介します。
- 目次
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- 北海道最大級の品揃え!文房具専門店「大丸藤井セントラル」
- おみやげにぴったりな日本製のアイテムをピックアップ!
- ●使い方いろいろ!色も柄も豊富な「マスキングテープ」
- ●学校でもビジネスでも使える「フリクション」3選
- (1)フリクションボールノック
- (2)フリクションボールノック ビズ
- (3)フリクションライト
- ●質の高い日本製の「万年筆」3選
- (1)北の彩景事典(きたのいろじてん)
- (2)プロフェッショナルギア ミニ21K 低重心
- (3)Namiki
- ●万年筆を使うときの楽しみ「万年筆インク」3選
- (1)iroshizuku-色彩雫(いろしずく)
- (2)「TACCIA」の浮世絵インク
- (3)セントラルオリジナルインク
- ●北海道生まれの「革小物」2選
- (1) 「ソメスサドル」の革製品
- (2)「アトリエキュリオス」の革小物
- ●プロからアマチュアまで使える「画材」2選
- (1)顔彩
- (2)コピック
- おみやげ探しはセントラルで!感染対策も行っています
北海道最大級の品揃え!文房具専門店「大丸藤井セントラル」
札幌の中心地にある「大丸藤井セントラル」(以下、セントラル)は、文具、雑貨、画材など約20万のアイテムが並ぶ文房具専門店。キャラクター文具から高級万年筆や革製品まで、多彩な商品を販売し、幅広い年齢層に親しまれています。高品質な日本製の商品も充実しており、外国人もよく訪れています。
1893年に創業者・藤井専蔵さんが札幌で紙の販売を始めたのがセントラルの始まり。1947年に店を新築、北海道初のギャラリーを備えた大型文具店としてリニューアルし、美術家や愛好家だけでなく、市民も通う人気店になりました。
おみやげにぴったりな日本製のアイテムをピックアップ!
今回はセントラルの売り場スタッフが、家族、恋人、友だちへのおみやげにふさわしいアイテムをチョイス。どれも質の高い日本製の商品ばかり! セントラルでしか販売していない限定商品は要チェックです!
●使い方いろいろ!色も柄も豊富な「マスキングテープ」
地下1階には、なんと1,000種類以上のマスキングテープがずらり! シンプルな無地のテープ、絵柄がプリントされたおしゃれテープなどがあり、あれもこれも欲しくなってしまいます。売り場スタッフによれば、こんなにたくさんのマスキングテープを置いている店は北海道では珍しいそう。
種類豊富なマスキングテープは、活用法もさまざま。そこで、売り場スタッフにその活用法をインタビュー。用途に合わせた選び方などについて聞いてみました。
「マスキングテープは、『きれいに剥がせる』『文字が書ける』『手でちぎれる』が特徴です。プレーンなノートの表紙をデコレーションしたり、傘の柄に巻き付けたりして使う方もいます。最近では、インターネットでのフリーマケットがブームとなっていて、商品の梱包材料としても使われています」
「文字が書けるという性質を活かし、ラベルとして使用。調味料の種類によって、テープの色や柄を変えてみるのも良いですね」
「箔押しという技法を使ったマスキングテープです。薄い金属が印刷されていて、光を受けるとキラキラと輝きます。こんな特別なテープはプレゼントのラッピングにぴったり! もらう人も喜んでくれるでしょう」
「マスキングテープのパイオニアといわれるカモ井加工紙株式会社の『mt』には、『CASA SHEET』というシリーズがあります。これは、お部屋の壁や家具に貼って楽しめるインテリア用の大きなマスキングテープです。お部屋の印象を簡単に変えられるため、模様替えやホームパーティのときに大活躍しますよ!」
こちらはテープのようですが、実は1枚ずつめくれるタイプのマスキングテープ。シールのように使うことができます。日本古来の絵柄や模様が入ったテープは和を感じるおみやげとして人気を集めています。
「このテープを使って、おしゃれなポストカードを作ってみました! フォトスタンドは、箔押し加工のマスキングテープで装飾しています。こんなふうに工夫するとインテリアにもなるんですよ」
「こちらはセントラルオリジナルのマスキングテープです。デザインをしたのは当店のスタッフ。文房具や北海道らしいイラストをあしらいました。他店では販売していない、当店だけの商品です!」
手でもちぎれるマスキングテープですが、「切り口をきれいにカットしたい」という方には、コンパクトサイズのテープカッターがおすすめ。クリップ状の本体をテープに挟み、引き出したテープをひねるだけできれいに切ることができます! いちいちハサミを取り出す必要もなく、持ち運びもできるので、とても便利です。
色や柄が豊富で、誰でも簡単に使えるマスキングテープ。ほとんどが手のひらに収まるサイズなので、たくさん買ってもかさばりません。ぜひ、おみやげにいかがでしょうか。
●学校でもビジネスでも使える「フリクション」3選
2階は、ファイルや筆記具などが並ぶ文具のフロア。ここでおすすめしたい商品は、3つあります。
まず1つ目は、パイロットコーポレーションが製造・販売する「フリクション」シリーズです。フリクションとは、専用ラバーでこすると摩擦熱でインキが消え、何度でも書いたり消したりできる便利なペンのこと。2007年に日本で発売されて以来、世界的なヒット商品となっています。セントラルでは、どのフリクションが人気なのか、売れ筋の商品や新作について、売り場スタッフに話を聞きました。
(1)フリクションボールノック
「ベーシックな『フリクションボールノック』は、どんな人にも喜ばれる一品。漢字の文化圏でない国の方々には、ペン先の太さが0.7mmのものがよく売れています。高額な商品ではないですし、日本製ということもあって、おみやげ用に箱買いしていく方もいますよ」
インキ色は、勉強やビジネスでよく使う、黒、赤、青が人気。また、オレンジ、ピンク、グリーンなどが入った10色セットも買っていく人が多いよう。インキがなくなったときのための「替芯」も販売しているので、あわせて買うと長く使えます。
(2)フリクションボールノック ビズ
「『フリクションボールノック ビズ』にも注目が集まっています。フリクションボールノックの上級モデルで、ボディはメタル製、ラバーの部分にキャップがついています。フリクションボールノックはカジュアルな印象ですが、これならジャケットの内ポケットから出してもかっこよく決まりますね!」
(3)フリクションライト
参考書やノートをマークするのにぴったりなのが、フリクションの蛍光ペン「フリクションライト」。しっかり発色する「蛍光カラー」、目にやさしい「ソフトカラー」、そして淡い色合いの「ナチュラルカラー」の3タイプがあります。ナチュラルカラーは2020年2月に発売された新商品。やさしい色合いで、目立ちすぎず、マーキングしても文字が読みやすいのが特徴です。グラフやちょっとしたイラストの着色にもおすすめです。
●質の高い日本製の「万年筆」3選
おすすめ商品の2つ目は、万年筆。海外製のものや日本製のものなど、およそ200種類もの取り扱いがあります。
(1)北の彩景事典(きたのいろじてん)
パイロットコーポレーションとセントラルのコラボレーションで誕生した「北の彩景事典(きたのいろじてん)」は、セントラルオリジナルの万年筆。10年も続く人気のシリーズで、毎年、春と秋に数種類販売されています。
ペンの本体は、北海道の自然をイメージしたカラーになっています。写真右の万年筆は、2019年の春に発売された第21弾。北海道に春を告げる花「エゾエンゴサク」をイメージしたカラーです。写真左の万年筆は、2020年の春に発売された第23弾で、和種ハッカの爽やかな香りをイメージしたカラーになっています。
「販売個数は1種類につき限定150個です。ペン先には北海道の形の刻印が。北海道旅行のおみやげにぴったりです!」
(2)プロフェッショナルギア ミニ21K 低重心
1911年の創業以来、多彩な万年筆を世に送り出してきたセーラー万年筆の「プロフェッショナルギア ミニ21K 低重心」。キャップを閉めると手に収まるコンパクトサイズの万年筆で、書くときはキャップを本体に取り付けて使用します。ペン先に近い部分に重心を置いた作りになっており、筆圧を加えなくてもペンの重さだけでラクに筆記ができます。
「実はプロフェッショナルギア ミニ21K 低重心は、セーラー万年筆では絶版になっている商品。現在は、セントラルオリジナルのペンとして復刻しています。このペンに惚れ込んだ当店のスタッフがメーカーに頼み込んで実現したもので、他店では買えない貴重な逸品です。限定品につき、なくなり次第、販売は終了となります」
(3)Namiki
日本の伝統工芸「蒔絵」を施した最高峰の万年筆「Namiki」。セントラルは北海道で唯一、Namikiシリーズを取り扱う文具店です。蒔絵は、日本独自に発達した漆芸の代表的技法で、細い筆を用いて漆で模様を描き、その上に金粉や銀粉を蒔きつけて、絵柄をあらわします。
「このカエルの絵が施されたペンには、漆や木炭の粉で絵柄を盛り上げる研出高蒔絵(とぎだしたかまきえ)という技法が用いられています。まるで美術品のような重厚感がありますよね。他の絵柄も取り揃えていますので、ぜひ一度、店頭に足をお運びください」
●万年筆を使うときの楽しみ「万年筆インク」3選
おすすめ商品の3つ目は、万年筆のインク。定番色の黒や青のほかに、さまざまな色のインクが登場しています。セントラルには、約500種類ものインクが揃っており、特に日本の伝統色をテーマにしたカラーが人気です。
(1)iroshizuku-色彩雫(いろしずく)
パイロットコーポレーションが製造している「iroshizuku-色彩雫(いろしずく)」シリーズは、24色のラインナップとパッケージデザインの美しさが人気を呼んでいます。色の名称には「月夜」や「紅葉」など、日本の風景や自然をイメージした美しい名前が付けられています。
(2)「TACCIA」の浮世絵インク
高級筆記具ブランド「TACCIA」の「浮世絵インク」も人気です。葛飾北斎や歌川広重らが描いた浮世絵から着想を得た色で、現在は16色のラインナップがあります。
(3)セントラルオリジナルインク
セーラー万年筆とセントラルのコラボレーションで誕生した「セントラルオリジナルインク」。2020年3月に販売された2色「キタイトトンボ」と「ガクアジサイ」がおすすめです。万年筆・北の彩景事典と同様に、北海道の自然をイメージしたカラーになっています。
紹介した商品のほかにも、たくさんの万年筆やインクがあります。ぜひ店頭で、お好みの品を見つけてください。
●北海道生まれの「革小物」2選
2階には、革製品の売り場もあります。ビジネスでもプライベートでも役立つバッグや手帳、財布など多彩な品揃えです。
(1) 「ソメスサドル」の革製品
スタッフのおすすめは、日本で唯一の馬具メーカー「ソメスサドル」の革製品。ソメスサドルは、北海道の砂川に工場を構え、競馬騎手が使う鞍や宮内庁の馬車具、バッグや財布など、さまざまな革製品をハンドメイドで製作しています。
「ペンケースやメガネケースは人気が高く、おみやげに、自分用に、と買っていく方が多いです。使い込むと革の質感や色が、艶やかで深みのある風合いに変化していきます。ぜひ文具とともにお買い求めください」
(2)「アトリエキュリオス」の革小物
もう一つのおすすめは、札幌に工房を構える「アトリエキュリオス」の革小物。職人の技が細部にまで行き届いており、購入者から高い評価を得ています。
「コインケースは手のひらに収まるサイズで、ふっくらとしたフォルムが特徴です。カラーバリエーションが豊富で、革とステッチの色の組み合わせもさまざま。男女問わず使えて、プレゼントにもおすすめです」
●プロからアマチュアまで使える「画材」2選
3階は、画材、額縁、コミック用品などが並ぶアートのフロア。ここで人気なのは、着色に使うアイテムです。スタッフに日本製のおすすめ商品について話を聞きました。
(1)顔彩
「顔料から作られた固形の絵具『顔彩』が、おみやげとして人気です。日本古来の色彩が多く、鮮やかな発色ながらも、どこか風情を感じさせます。日本画を描くときに使われますが、水彩画のようなタッチに仕上がるため、絵手紙にも使われます」
各色の値段が手ごろなため、セットで買っていく人が多いそう。日本の花や季節の名前が、そのまま色の名前になっているのも魅力の1つです。
(2)コピック
続いてのおすすめは、鮮やかな発色と速乾性が特徴のアルコールマーカー「コピック」。手軽さ、描き味の良さから、プロアマ問わずに人気のアイテムです。建築やファッションなどのデザイン画や、イラストレーション、マンガ、絵画など使われる汎用性の高いアイテムです。
「インクの補充やペン先の交換ができるため、長く使用できます。最も人気のモデル『コピックスケッチ』は全358色、インクが少量で初心者向けの『コピックチャオ』は全180色あります。いくつかの色がセットになった商品をおみやげに買っていく方も多いです」
おみやげ探しはセントラルで!感染対策も行っています
店内は、英語の案内板があったり、翻訳機やFree Wi-Fiがあったりと、スムーズにショッピングを楽しめる環境が整っています。各フロアには、感染症対策のためのアルコール消毒液も設置。従業員はマスクを着用し、手洗いも徹底しています。現在、入店時にはお客様へのマスク着用を求めています。お互いの安全のために、ルールやマナーを守って、ショッピングを楽しみましょう!
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大丸藤井セントラル
- 住所 〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西3丁目2
- 電話 011-231-1131
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2020年7月時点のものです。
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