「公園全体が一つの彫刻作品」というコンセプトのもと、彫刻家のイサム・ノグチが設計し、2005年に札幌市東区にグランドオープンしたモエレ沼公園。広大なアートパークとして注目を集めている一方、市民には緑の中で体も心も解放される憩いの場として親しまれています。大人から子どもまで楽しめる、モエレ沼公園を遊び尽くすためのポイントを紹介します。
モエレ沼公園に行くには?札幌駅からのアクセス解説
札幌駅からモエレ沼公園へは、地下鉄とバスでアクセスできます。以下の動きがスムーズです。
●「地下鉄東豊線さっぽろ駅」から栄町方面行きの地下鉄に乗り、「環状通東駅」で下車
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●「中央バス【東69】あいの里教育大駅行き」または「中央バス【東79】「中沼小学校通」行きに乗車し「モエレ沼公園東口」下車
バスと地下鉄は「乗り継ぎ券」を購入するとお得です。さっぽろ駅での地下鉄乗車時に購入しておきましょう。
なお、時期によっては「サッポロビール博物館発」の期間限定バスが出ています。2020年は4月29日~11月3日の土日・祝日、7月20日~8月21日は毎日運行しています。
●「中央バス【ビ68】モエレ沼公園」行きに乗車、臨時バス停「モエレ沼公園」にて下車
臨時バス停「モエレ沼公園」は、東駐車場内にあります。園内はかなり広く、入口は東西南北の4か所にありますが、インフォメーションやレンタサイクルが揃っている東口がおすすめです。なお、冬季は西口は閉鎖されるのでご注意を。
モエレ沼公園は「一つの彫刻作品」として生み出された公園
従来の彫刻の枠を超えた、大地の彫刻ともいえるランドスケープ・デザインを数多く発表した彫刻家、イサム・ノグチ。彼が手がけたモエレ沼公園の最大の特徴は「公園全体が一つの彫刻作品」であることです。周囲の自然と調和した地形造成、その中に配置された幾何学模様を多用した山や噴水、施設などはまさに芸術!四季折々で異なる景観を楽しめる、自然とアートが融合した公園です。面積は東京ドーム約40個分の188.8ヘクタール。モエレ沼という大きな水系に囲まれた敷地の中に、ユニークな14のモニュメントやゾーンがあります。
※新型コロナウイルスの感染防止のため限定開放中です。最新情報はモエレ沼公園ウェブサイトでご確認ください。
公園を象徴するモニュメントの一つ、「テトラマウンド」。三角形に組み上げた円柱と盛り上がったマウンドの組み合わせが印象的です。
ノグチによる「大地に直接作品を彫り込む」という先駆的なアイデアが実現された場所「プレイマウンテン」。瀬戸内海に浮かぶ犬島から運んだ花崗岩で作られた、99段の石段をぜひのぼってみて。
モエレ沼の自然と、春・夏・秋・冬の楽しみ方
自然と融合する設計だからこそ、モエレ沼公園は季節によって見える風景や楽しみ方が変わります。春は、1,900本の桜が植樹された「サクラの森」がおすすめ! 4月末ころにピンクの桜が一斉に咲き誇り、春の始まりを告げます。サクラの森の中には、7カ所の遊具エリアがあります。写真は円錐形の滑り台「スライドマウンテン」。独特な造形の遊具は、とってもフォトジュニック!
夏は、涼やかに水遊び。モエレ沼公園には、水と親しめる遊具がたくさんあります。水の彫刻とも呼べる「海の噴水」は、水のダイナミックな動きが見どころ! 1日3~4回、40分のフルプログラムと15分のショートプログラムが見られます。
※2020年の運転期間は5月7日(木)~10月20日(火)の予定。変更の可能性あり
10月中旬になると、緑と紅葉した木々の赤・黄との、美しいコントラストが楽しめます。暑さも和らぎ、散策には最高のシーズンです。
冬は、歩くスキーやスノーシュー、ソリなどの冬遊びを、一面の雪景色の中、体験できます。道具はガラスのピラミッド1階のショップで貸し出しています。
モエレ沼の注目施設&ポイント5つ
ここからは注目の施設をご紹介します!
(1)自然と一体化するモニュメント、ガラスのピラミッド
まずは公園の代名詞ともいえるモニュメント「ガラスのピラミッド」です。週末にはアトリウムでコンサートや展覧会なども開かれる、文化活動の拠点です。レストランやイサム・ノグチギャラリー、ミュージアムショップが入っています。
※2020年現在、イサム・ノグチギャラリーとミュージアムショップは当面閉鎖予定
(2)札幌市全体が見渡せるランドマーク、モエレ山
次は、モエレ沼公園最大の造形物である、標高62.4mのモエレ山。人口山ですが、東区唯一の「山」として三角点もあります。10分弱で登りきることができ、山頂からは札幌市全体が見渡せるので、モエレ沼公園を訪れたらぜひ登ってみてください。
(3)暑い日はここ!「モエレビーチ」「アクアプラザ」
海辺をイメージして作られた「モエレビーチ」は、海のない札幌の子どもたちのためにイサム・ノグチが作った水遊び場です。
※解放期間:2020年6月13日(土)から9月2日(水)10:00-16:00、木曜日定休(予定)
モエレ山とプレイマウンテンの谷間には、水と石の広場「アクアプラザ」があります。水深は20~40cm程度と浅く、水の流れも緩やか。散策途中、足を浸すと疲れも吹き飛びます。
※運転期間:2020年6月6日(土)から9月22日(日)10:00-16:00(予定)
(4)「テイクアウトショップpanier」「L’enfant qui rêve」
ガラスのピラミッド内にある「テイクアウトショップpanier(パニエ)」では、ランチボックスやソフトクリーム、カレーやおにぎり、ドリンクなどが購入可能です。夏はピクニック気分で、屋外でどうぞ!
フレンチレストラン「L’enfant qui rêve(ランファン キレーヴ)」では、地元の食材を活かした、おしゃれなランチとディナーが味わえます。
(5)風を受けて走ろう!「レンタサイクル」
広い園内の移動には、レンタサイクルが大活躍! 公園内の移動手段としてだけでなく、サイクリングそのものを楽しむのもおすすめ。東側のP1駐車場内で貸し出ししています。
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モエレ沼公園
- 住所 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
- 電話 011-790-1231
開放時間:東入口ゲート 7:00〜22:00(通年利用可、入園21:00まで)
西入口ゲート、南入口ゲート 7:00〜19:00(4月中旬〜11月下旬のみ利用可)
入園料金:無料
定休日:なし
●冬の遊び体験
道具貸出料金:歩くスキー300円、スノーシュー300円、ソリ 300円、長靴 200円
営業期間: 1月初旬-3月初旬
営業時間:10:00〜16:00
●「テイクアウトショップpanier」
営業期間:4月中旬-11月3日
営業時間:11:00〜17:00(変更の場合あり)月曜日定休
電話番号:011-791-3255(L’enfant qui rêveと共通)
●「L’enfant qui rêve」
営業期間:4月17日〜11月3日
営業時間:11:30〜14:30、17:30〜20:00(9月24日〜11月3日は11:30〜14:00、17:30〜19:30)
※2020年5月6日までは営業時間短縮
電話番号:011-791-3255(panierと共通)
●レンタサイクル
料金:普通車(20/22インチ)2時間200円、 1時間延長100円
乳幼児用バスケット付き自転車(26インチ)2時間300円、1時間延長150円
営業期間:5月7日(木)-11月8日(日)
営業期間:9:00〜17:00(10月16日(金)〜11月8日(日)は〜16:00。貸出受付は営業終了の2時間前まで)
※上記は2020年の情報です
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2020年5月時点のものです。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。