冬になると、ウィンタースポーツを目的に旅行客が多く訪れる北海道。しかし道外から来る人にとって知っておかなければならないことがあります! 今回は、過去にLIVEJAPANでご紹介したなかから、道民にはあたりまえな、冬の北海道の現実をピックアップしてお伝えしましょう。
1.冬の北海道の運転は危険がいっぱい!
冬の北海道は、積雪はもちろん、悪天候による視界不良、道路が凍結するアイスバーンによるスリップなど、事故の原因となる要素がたくさん。
冬季のレンタカーはスタッドレスタイヤを装着していますが、それでも十分に気をつけたいところ。雪道の運転のコツは、制限速度よりもスピードを落とし、車間距離を通常時の1.5〜2倍程度とってください。
凍結した道路で急ブレーキをかけるとスリップするので、ブレーキは何回かに分けてゆっくりと。天候が悪い場合は車での移動を諦めるのも安全策。5月、10月も、標高の高い場所や一部の地域では雪が降ることもあるため天気予報を確認しましょう!
2.その靴は本当に「冬靴」ですか?
足元はブーツが断然あったか、ムートンブーツや裏起毛のブーツはそれだけで足元の防寒が済んでしまいそうな便利さです。しかし、そのブーツの靴裏を見てみましょう……凹凸が小さいもの、硬い靴裏素材のものでは、雪や氷の上を歩けません!
靴に装着できる滑り止めがコンビニなどでも売っているのでそれを買うか、または冬靴を現地調達してしまうのも手です。
また、北海道の雪はサラサラといわれますが、いざ来てみれば街中はビチャビチャの水たまりだらけ…ということもよくあります。ロードヒーティングや融雪剤で雪を融かすためです。
中まで水がしみ込んでしまうこともあるので、旅行前にはかならずしっかりと防水スプレーをかけて対策をしていきましょう。
3.街中・交通機関で厚着は禁物⁉
北海道、特に札幌ならではの注意事項があります。 それは屋内外の寒暖差。建物が断熱性に優れ、さらに暖房も惜しまないため、外がどんなに寒い日も屋内はいつでも暖かいのです。交通機関も“強暖房”の傾向があります。電車や商業施設の中で大汗をかいてしまい、ホテルまで少し外を歩く間にかぜを引いてしまうなんてことも。
街中を散策する日は、すぐに脱ぎ着して調節できるアイテム選びを心がけましょう。厚手のダウンの下がTシャツ1枚とか、インナーの上に厚手ニット1枚しか着ていないとか、脱げない格好をしてしまうと大変なことになります。
4.道民は傘をささない
雨と同じく雪が降ったら傘を差す…あたりまえだと思いませんか? でも道民の多くは雪が降っても傘を差さないんです。
というのも、北海道の雪はさらさらした粉雪。地元の人は傘を差す代わりにコートのフードやニット帽をかぶり、屋内に入る時に手で雪を払い落とします。
そのため、冬の北海道旅行には、手袋とニット帽もしくはフード付きの厚手コートが必須です。ホッカイロ(1個約30円)やマスク(1個50~100円)などの防寒グッズや、雪除けの傘(500円程度~)などはコンビニやドラッグストアでも購入することができます。あわせて用意しておきましょう。
5.見たことある?縦型信号機
道路にある車用の信号機は、東京をはじめ関東、関西、九州、四国などでは横型。ところが、北海道に行くと信号機が縦型になります。
これは冬の積雪対策で、横型の場合は3つのランプの分だけ積雪面積が広く、雪が積もると重くなってしまうから。縦型の場合は雪が積もるのが一カ所なので、雪の重みに耐えることができます。
また、信号機のランプにひさし状のものがあり、そこに雪が積もる仕組みになっています。北海道以外にも、東北地方や新潟県などが縦型信号機を採用。なお、縦型信号は上から赤・黄・青になっています。初めて見る人は少し慣れないかもしれません。
いかがでしたか? 冬になると夏とは違った魅力を見せる北海道。意外な落とし穴に注意して、楽しく過ごしてくださいね。
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※特記以外すべて税込み価格です。
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