3月の日本は少しずつ春の気配を感じる季節になりますが、北海道ではまだ雪が残っていてスノーアクティビティを楽しむことができます。今回、台湾出身のLIVE JAPAN編集者は、冬の終わりに、北海道・ニセコを訪れ、北海道出身の編集者がおすすめするスノーアクティビティを体験してきました!
北海道旅行初心者の台湾人2人はどんな体験をするのでしょうか? あわせて、雪遊びをするのにベストな季節や体験スポットなどの情報もお伝えします。次の冬の北海道旅行の参考にしてくださいね。
台湾人編集者2名(張さん、李さん)と北海道出身編集者(Mさん)を紹介!
張さん(右上)
台湾の台北出身で、来日7年になりますが、今回が初めての北海道旅行です。インドアでのんびり「癒しの旅」も好きですが、激しいものでなければ、少しずつアウトドア体験に挑戦し、面白い旅をしてみたいと思っています。今回はかわいい動物と一緒に過ごせる乗馬体験が楽しみです。動物と触れ合って癒されたいと思います。
李さん(右下)
来日して7年。寒いところとアウトドア、そして新しいことに挑戦するのが大好きです。今回は、乗馬とスノーモービルに初挑戦します。普段なかなか触れ合えない動物と遊んだり、雪の上を走るスピード感を体感できたりと、とても新鮮な体験になることでしょう。
Mさん(左)
北海道出身の日本人編集者。子どもの頃から雪遊びが大好きで、日が暮れるまでスキーやソリ、スノーチューブなどで遊んでいました。そのため、凍った道でも走りまわることができます!北海道のお酒やグルメも大好物です。
冬の北海道の魅力とおすすめする理由は?
北海道といえば、さらさらのパウダースノーが世界的にも有名です。北海道に住んでいる人は子どもの頃からパウダースノーが積もった場所で夢中になって遊ぶとのこと。Mさんは、「おすすめの時期は1月または2月。特にニセコのパウダースノーを体験するのがおすすめ」とのこと。「新雪のパウダースノーが積もった場所はふかふかのベッドのよう。雪の中をジャンプしたり転がったりするのがとても楽しいですよ」とMさんは話します。
北海道はスキーやスノーボード以外にも、スノーアクティビティの種類が充実しています。南国出身の方やまったくスキーをしたことがない方でも体験できる遊びがたくさん。Mさん曰く「今回、編集チームが挑戦するのは、雪の中の乗馬体験やスノーモービル体験ですが、雪遊びが初めての方でも楽しめます。これまでになく新鮮な経験ができると思いますよ」とのこと。
また、北海道は至る所に美しい自然があり冬もその美しさを感じることができます。今回3人の編集者が訪れたのは、「蝦夷富士」と呼ばれる羊蹄山の麓です。目の前に雄大な景色が広がっており、特に真っ白な雪景色に囲まれた冬の羊蹄山は神秘的な美しさです。
さらにMさんは、冬の魅力についてこう話します。「北海道の旅の醍醐味といえば、やっぱりグルメ。これは外せません。冬でも新鮮な海の幸や乳製品のほか、ソウルフードのジンギスカンなどたくさんの美味しいものが楽しめます」
冬の北海道旅行を楽しむコツや注意点は?
北海道の雪を楽しむなら1月~2月がおすすめですが、3月でも十分に遊ぶことができます。ただ、3月の北海道はあまり雪が降らず雪解けが進むため、3月に北海道に行く場合の服装は、防寒対策がしっかりなされているだけでなく、汚れてもよいものを着用するようにしてください。
靴は、 防水・滑り止め機能がついているスノーブーツを用意しましょう。持っていない場合は、長靴などくるぶし以上が隠れる靴をはいて、防水スプレーを使い、靴の裏には滑り止めとなる携帯用アイゼンを取り付けることをおすすめします。
北海道は広いですが、ニセコへのアクセスは簡単。飛行機で新千歳空港まで行き、そこから直行バスに乗り換えるのがいちばん便利です。冬季(12月~3月)は乗り換えなしで直接スキー場にアクセスできます。
電車の場合は、新千歳空港から快速エアポートに乗り小樽でJR函館本線に乗り換え、倶知安駅まで行きます。所要時間約3時間。料金も3,000円程(指定席は別途追加)。倶知安駅から各スキー場までは少し距離があるので、タクシーかバスを利用するといいでしょう。
旅行は1日だけでも十分に楽しめますが、スノーボードやスキー、スノーアクティビティなどたくさん体験したいなら、2〜3日あるといいです。なお、スノーアクティビティは混み合うことが多いので早めの予約・行動をおすすめします。特にピークシーズンは、予約がとれない体験も出てきますので注意が必要です。
①白銀の世界を馬と楽しむ、雪中乗馬体験
台湾人編集者2人が最初に体験したのは、ニセコHANAZONOリゾートが実施している「白銀の世界で乗馬体験ツアー」。 体験場所はニセコHANAZONOリゾートから少し離れた、ニセコカントリーファームという場所にあります。送迎等はありませんので移動手段と移動時間をあらかじめ確認したうえで向かいましょう。
スタッフの河合さんによると、この体験に参加する方の多くは外国人観光客なので、日本語だけでなく英語のガイドサービスも行っているそうです。乗馬が初めての外国の方でも安心して体験できます。
最初はスタッフさんと一緒にファームの中で乗馬の練習をしっかり行い、全員が上手にできるようになったのを確認してから森の散策路へ向かいます。もし、まだ不安な場合でもスタッフさんが馬を誘導してサポートしてくれるので、心配しなくても大丈夫です。
張さん「最初は本当に怖かったです。でも河合さんがとても辛抱強く、臆病な私の練習に付き合ってくれました。練習中はほとんど馬を引いて同行してくれました。そのおかげで慣れて一人で乗ることができました。その後も、河合さんはずっと同行してくれたので安心でした。また馬はとても頭がいいので、あまり心配する必要はありません。乗っているうちにだんだん上手になってきました。次回もう一回挑戦してみたいです」
乗馬の注意点として、馬の後ろに立ち止まらないように気を付ける必要があります。馬が驚いてしまい、蹴られて怪我をする可能性があるからです。また、馬は手綱から指示を感じ取るので、手綱を引っかけてしまう可能性のある荷物を持つのはNGです。
両手でしっかりと手綱を握るためカメラを持った自撮りはできませんが、スタッフさんがタイミングよく馬を止めて撮影する時間をとってくれます。真っ白な雪の中で馬に乗っているロマンチックな写真が撮れますよ。夢のような贅沢な時間ですよね。
最後に150円でにんじんを買って、一緒に体験した馬たちにおやつをあげました。
李さん「馬はとても優しいです。手を噛まれることはないので怖がらなくても大丈夫! 馬の横に立って一緒に写真を撮ることもできます。私が乗った馬は“もなか”という名前でした。たまにもっと食べたい(もしくはもっと遊びたい!)と、私の袖を噛みに来て、とても人懐っこくてかわいかったです」
張さん「最後に馬蹄をお土産に買いました。良い思い出になりました」
乗馬体験後は、ファーム内の売店で、お土産に馬蹄(1,000円、税込)を購入。スタッフの方が馬の写真を添えてくれました。家に帰っても、かわいい馬のことを思い出すことができます。
◆白銀の世界で乗馬体験ツアー
場所:ニセコカントリーファーム(ニセコHANAZONOリゾートから8km
住所:〒044-0076 北海道虻田郡倶知安町高砂340
電話番号:0136-21-6688(受付時間 9:00~17:00)
料金:10,000円/1名、2名以上要予約、1グループ4名まで
実施時期:冬体験は例年12月~3月/夏体験は例年5月~10月 ※詳細は公式サイトでご確認ください
体験時間:45分
体験時間:11:00、13:00
3月は15:00から体験予約も可能です
年齢制限:小学生以上65歳未満、体重85kg以下
・送迎はありませんので、直接、体験場所に集合してください
・動きやすく暖かい服装でお越しください。スキーウェアで、手袋をつけて体験していただくことをおすすめします。幅広の靴は鐙に収まらない場合があります。当日、靴をレンタルできます(有料)
外国語対応:英語または日本語ガイド
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ニセコカントリーファーム
- 住所 〒044-0076 北海道虻田郡倶知安町高砂340
②初心者でも怖くない!超速いスノーモービル体験
乗馬体験した翌日は、スノーモービルを体験しにニセコHANAZONOリゾートへ向かいます。
スノーウェアとスノーブーツをレンタル!
スノーアクティビティに適したスノーウェアやシューズを持っていない場合は、体験前にNISEKO SPORTS HANAZONO 308ストアでレンタルしましょう。
シューズは、スタッフさんが足のサイズを丁寧に計り、サイズを選んでくれるので、初めてスキー場を訪れる人でも心配はありません。ハイシーズン(1・2月)は、並ぶこともあるので、事前予約することをおすすめします(日付指定のみ可)。またスタッフさんは英語を話せるので、日本語がわからなくても安心です。
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NISEKO SPORTS HANAZONO308ストア
- 住所 〒044-0082 北海道虻田郡倶知安町岩尾別328−36
- 電話 0136-23-0911
冬季営業期間:12月上旬~4月上旬 ※詳細は公式サイトでご確認ください
営業時間:8:30~19:30
※ナイター営業期間外は~17:00
※貸出受付は営業時間終了の30分前まで
※スノースーツとスノーシューズはすべて同じデザインなので、デザインを選ぶ必要はありません。
さっそくスノーモービル体験に挑戦!
準備ができたらスノーモービル体験へ!体験前に、スタッフさんが乗り方などを教えてくれます。今回、指導してくださった方は英語も話すことができたため、日本語がわからなくても心配はいりませんでした。
スノーモービルは普通のバイクと同じ感覚で運転できるので、バイクに慣れている人ならすぐに乗りこなすことができます。2人で乗る場合は後部座席に手すりがあるので安全です。スピードもそこまで速くなることはないので初めての方でも安心して乗ることができますよ。
スピードコントロールの仕方もバイクと似ています。基本は、アクセルレバーとブレーキとハンドルを手動で操作するのみ。単純で覚えやすいですが、スピードが速すぎて制御不能になる危険性があるので、アクセルレバーを一気に握らないように注意が必要です。
また右手には緊急停止用のコードをつけます。万が一危険があっても、これが車体から離れることで自動で止まるシステムです。緊急時に急停止する場合は迷わず右側のボタンを押してください。安心・安全に運転するために覚えておいてくださいね。
ニセコHANAZONOリゾートのスノーモービルツアーには45分、60分、90分の3つのコースがありますが、編集者の3人はスノーモービルが初めてなので、最短の45分コースで体験してみることにしました。
全員が一列に並んで走り、一番前と後ろにスタッフさんがついていてくれるので安心でした。スピードはあまり速すぎないため慣れてくると美しい雪景色を眺めながら走れます。爽快感バツグンです!
李さん「ガイドさんが丘の斜面まで連れて行ってくれました。広場に着いたら、少し休憩して写真を撮ることができます。天気が良ければ、羊蹄山を望むことができるそうです。この日は、降雪後、私たちが初めて雪山に足を踏み入れたグル―プだったので、雪はすべて真新しいパウダースノー。ガイドさんが降りていいよと言ってくださったので、降りて雪の上に寝そべったり雪合戦をしたりしました」
美しい雪景色を楽しみながらスノーモービルで走るのはとても気持ちがいいです。
李さん「機会があればもっと長いコースを体験してみたいです。いろいろな風景に出会えて、病みつきになりそう」
また、今回後部座席に座り、風景を楽しんでいた張さんも「周りの雪景色が見事で夢のようでした。シャッターを押す手が止まりませんでした。途中の約5分の休憩中、3人で夢中になって写真を撮影。もちろん雪遊びも欠かせませんでした。まだまだ遊びたいと思いました」とのこと。初めてのスノーモービルへの挑戦は、3人とも大満足でした!
スノーモービルツアー(ラビットコース 45分)
実施日:例年12月上旬~4月上旬 ※詳細は公式サイトをご確認ください
集合場所:開始20分前 HANAZONO308内アクティビティデスク集合
スタート時間:9:30、10:30、11:30、12:30、13:30、14:30、15:30(1月下旬以降)
料金:1人乗り(13歳以上)9,000円/台、2人乗り(7歳/身長120cm以上)12,000円/台
※体験は2名以上から可能
※13歳未満は18歳以上の保護者同伴必須
※大雪原コース 60分、プライベート・スーパービューコース 90分もございます
※料金・体験時間・内容は季節により変動します
外国語対応:英語が話せるスタッフがいます
ニセコHANAZONOリゾートで体験できるそのほかのスノーアクティビティ
今回取材に訪れたニセコHANAZONOリゾートでは、雪上乗馬体験やスノーモービル体験のほか、さまざまなアクティビティが豊富に揃っています。
ニセコHANAZONOリゾートは、パウダースノーで有名なニセコにあり、雄大な羊蹄山だけでなく、上質なパウダースノーで知られています。ニセコアンヌプリの北東に位置しているためパウダースノーを長時間楽しむことができます。豊富なスノートレイルに加え、スノーアクティビティや屋内にある子ども向けプレイランド、ベビーシッタールームなども充実しています。大人も子どもも一日中遊べます。次に、ほかにも楽しめるスノーアクティビティを一部ご紹介します。
世界最大級のジップライン HANAZONO ZIPFLIGHT
2022年夏に登場したHANAZONO ZIPFLIGHTは冬期も体験可能です(営業時間は冬と夏で異なります)。総滑走距離は2,591mと雪山ではアジア最長!最高速度は時速110キロを超え、羊蹄山を眺めながら爽快なジップラインを体感できます。
大人から子どもまで幅広い層に人気のスノーチューブ
家族連れなら、スノーチューブを楽しみにHANAZONOチューブパークへ。チューブに乗って滑走するだけなので、特別なスキルは必要ありません。スピード感も味わえ、安全で楽しく家族で雪を楽しむのにおすすめです。
白銀の世界を歩くスノーシューツアー
HANAZONOの森を散策して冬の自然を楽しみたい方は、スノーシューツアーに参加してみて。のんびり風景を楽しむだけでなく、運が良ければ野生動物にも会えます。13歳以上であれば、家族みんなで楽しめる体験です。
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ニセコ HANAZONOリゾート
- 住所 〒044-0082 北海道虻田郡倶知安町岩尾別328−36
交通アクセス
電車:JR函館本線倶知安駅からタクシー利用
飛行機:新千歳空港から有料バス利用
Mさんがおすすめ!そのほかの北海道の雪遊び
ほかにも北海道では各地でさまざまな雪遊びを体験できます。Mさんは上記でも紹介した、スノーチューブやゆっくり自然を楽しむスノーシューツアーのほか、星空ナイトツアー、スピード感が楽しめるスノーラフティング、ワカサギ釣りなどをおすすめしています。
Mさん「意外とおすすめなのが、初心者でもOKなワカサギ釣り。凍った湖や川の上で氷に穴を開けて釣竿を垂らしてワカサギを釣ります。釣ったワカサギは天ぷらにして食べるのが最高!」
雪遊びを楽しんだら温泉へ!おすすめの温泉宿を紹介
日本人は、スノーアクティビティの後、温泉に浸かって疲れを癒す習慣があります。以下におすすめの温泉宿を紹介します。ニセコでスノーアクティビティをする機会があれば、温泉宿に泊まって楽しみましょう。
グルメや自然も!魅力いっぱいの冬の北海道へ
今回は2つのスノーアクティビティを体験しましたが、台湾人編集者の挑戦は大成功だったと言えます。2人とも「もし機会があれば、また北海道へ行きたいです。特に雪が最も多く降り積もる1~2月に、美しい雪景色を見にまた訪れたいです」とのこと。皆さんもたくさんの種類の楽しいスノーアクティビティにチャレンジしてくださいね。
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。