1杯500円〜1,000円程度とリーズナブルなラーメンは、昔から広く食べられてきた国民食。北海道は寒い気候も手伝って全道でラーメンが愛されており、札幌・函館・旭川・釧路が「北海道四大ラーメン」と呼ばれるなど、各地には工夫を凝らしたラーメンが存在するのです。地域によって麺、スープ、具材などが異なるので、北海道を旅行する際はぜひ各地のラーメン店を訪れたいところです。

さらに名店の味を再現したインスタントラーメンやカップラーメンが開発されています。スーパーやコンビニなどで簡単に手に入り、特に1食入りのインスタントラーメンはパッケージもコンパクトでお土産品としてもぴったりです。

せっかく北海道に来てラーメンをお土産に買うなら、北海道のラーメンのことをよくわかっている北海道の会社が作った商品がいいもの。さまざまな会社が北海道限定商品を作っていますが、今回は旭川市に本社を置く「藤原製麺」のインスタントラーメンをご紹介します。

1948年に旭川で創業し、麺類一筋で製造・販売している老舗です。藤原製麺が作るクオリティが高く大人気のインスタントラーメンのなかから、オススメを4つご紹介します。

札幌円山動物園で飼育されていたホッキョクグマ「ピリカ」の顔をデザインした、かわいらしいパッケージのインスタントラーメン。食べるのがもったいなく感じますが、テレビ番組でも絶賛されるほどの本格的な塩ラーメンとなっています。

特徴は麺で、油で揚げたフライ麺ではなく、生麺を2日じっくりと乾燥させた乾麺を使用。手間のかかる手法をとることで、インスタントラーメンの枠を超えたコシのある麺に仕上がっています。

また、通常は麺を茹でたお湯は捨て、新たなお湯にスープを溶きますが、この商品は麺を茹でたお湯にそのままスープを溶いてOK。ていねいに作られているため、ぬめりが出ないのです。使う鍋も少なく、たった5分で作ることができる手軽さからも人気の商品です。

北海道土産の定番、「熊出没注意」がラーメンに！　醤油、味噌、塩の3種類の味が用意されています。醤油は旭川ラーメンの特徴である鶏ガラをじっくり煮込んだ風味豊かなスープが特徴です。味噌は札幌ラーメンのような風味で、ほどよくニンニクが効いた一杯。塩はあっさりとした口当たりですが、香味野菜の風味もしっかりと感じられます。

やはり麺は2日乾燥したもの。一目で北海道土産だとわかるパッケージ、かつインスタントラーメンとは思えないクオリティ。ぜひお土産にいかがでしょうか？

1947年創業の旭川の老舗「旭川らぅめん青葉」の味がインスタントラーメンに！　とんこつ、鶏ガラ、かつお節、煮干し、昆布などを加えた深みのあるスープが特徴で、魚介と豚骨のダブルスープという旭川ラーメンの特徴がしっかりと表現されています。

麺は中細のちぢれ麺で、こちらもまるで生麺のような食感が特徴。パッケージに書かれている作り方をしっかりと守ることで、絶品ラーメンを家でも味わうことができます。

函館の名店「ラーメンの王道 北浜商店」の味を再現したインスタントラーメンです。函館の塩ラーメンといえば透き通ったスープが特徴なのですが、同店はとんこつを加えた白濁したスープ。このスープが絶品で、ラーメン好きが集まるレビューサイトでも高い評価を集めていますが、しっかりと再現されて麺との相性抜群！

また、ほのかに香るニンニクの風味が食欲を増進させます。体調が優れなくても、朝からでも食べられるラーメンはお土産にも喜ばれるはず！

インスタントラーメンは北海道内のスーパーや空港などのお土産店で購入可能です。場所によって品揃えが異なるので、どうしても食べたいインスタントラーメンがある場合は、何軒か探した方がよいでしょう。

また、乾燥麺は衝撃で砕けやすいため、旅の序盤で購入すると帰りには麺が粉々……なんてことも。購入は可能であれば帰りの空港がベストですが、その前に購入した際はなるべく衝撃や圧力が加わらないよう荷造りを工夫して持ち歩きましょう。ぜひ、お土産を探しにスーパーのインスタントラーメンコーナーをのぞいてみてください。

原稿＝中田徹、半田拓馬　編集＝みんなのことば舎