異国情緒漂う函館には、レトロなレンガ造りの建物や「世界三大夜景」に数えられる函館山など、数多くの観光名所が集まっています。名物の函館ラーメンや津軽海峡の新鮮な魚介、ご当地ハンバーガーなど、美味しいものも多く、1年を通してたくさんの人が訪れています。地元のライターが、函館で楽しんでほしい10のことをお伝えします。
- 目次
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- 1.「函館朝市」でイカ釣り体験
- 2.「函館市電(路面電車)」に乗って湯の川温泉駅近くの足湯を堪能
- 3.春は「五稜郭タワー」から桜が美しい五稜郭公園を見下ろす
- 4.「函館市熱帯植物園」で温泉に浸かったサルに会う
- 5.ジェラートのような食感!「コーヒールームきくち」の大人気ソフトクリームを食べる
- 6.「函館ラッキーピエロ」ベイエリア本店で、人気ナンバーワンのローカルハンバーガーを食べる
- 7.函館空港「函と館」でショッピング
- 8.函館観光の定番「金森赤レンガ倉庫・明治館」で手作り体験
- 9.新郷土芸能「函館いか踊り」に挑戦
- 10.100万ドルの夜景「函館山の夜景」を眺めよう
- 函館は10の体験では収まらない魅力に溢れています
1.「函館朝市」でイカ釣り体験
「函館朝市」は絶対に外したくない観光スポットです。鮮魚を中心に野菜、青果、乾物、駄菓子、衣料品などを売るお店が数多く集まり、早朝から威勢の良い声が飛び交っています。市場の一角には海鮮丼などを提供する「どんぶり横丁市場」もあり、いつも活気に満ちています。
朝市では駅二市場で「活いか釣り」に挑戦してみましょう。釣り堀で釣ったイカをさばいてもらい、その場で食べることのできる人気の体験です。その日に入荷するイカの大きさなどによって料金が変動し、1人1杯につき600~2,000円(調理料込み)ほど。
鮮度が高いイカのおいしさは格別。これまで味わったことがない美味しさに驚くことでしょう。内臓の「イカゴロ」も提供されています。新鮮でなければ食べることができない珍味ですよ。
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函館朝市
- 住所 〒040-0063 北海道函館市若松町9-19
電話番号:0138-22-7981 (函館朝市協同組合連合会事務局)
営業時間: 6:00〜14:00 (1月〜4月) 、5:00〜14:00 (5月〜12月) 店舗毎に異なる
定休日:なし
2.「函館市電(路面電車)」に乗って湯の川温泉駅近くの足湯を堪能
市内観光には「市電(路面電車)」が便利です。函館山ロープウェイ乗り場や教会が立ち並ぶ元町、赤レンガ倉庫群などに近い「十字街」や、「五稜郭公園」、「湯の川温泉」などの主要観光地を結んでいます。市電1日乗車券、市電・函館バス共通1日・2日乗車券などのフリー乗車券が各種用意されているので、目的地や日数によって選ぶとお得ですよ。
湯の川温泉駅すぐ近くにある足湯「湯巡り舞台」は、観光客のみならず市民にも人気のスポットです。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉。無料で利用できます。タオルを持参して市電を待つ間に足をつけてみてください。
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湯巡り舞台
- 住所 〒042-0932 北海道函館市湯川町1-16-5
電話番号:0138-57-8988(函館湯の川温泉旅館協同組合)
営業時間:9:00~21:00
料金:無料
定休日:なし
3.春は「五稜郭タワー」から桜が美しい五稜郭公園を見下ろす
かつて五稜郭は箱館御役所 (通称 箱館奉行所)として蝦夷地の政治を担っていました。現在は函館市民の請願を受けて1914年から公園として一般開放されています。
園内には5,000株の桜の苗木が植樹され、北海道でも有数の桜の名所として名を馳せています。桜の見ごろは4月下旬から5月初旬。公園に隣接している高さ107mの五稜郭タワーから、ピンクに染まる星形の五稜郭や、函館市街や函館山、津軽海峡などの眺望が楽しめます。訪れる時期を開花に合わせて、日本人が愛してやまない桜の美しさを堪能してください。
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五稜郭タワー
- 住所 〒040-0001 北海道函館市五稜郭町43-9
電話番号:0138-51-4785 (五稜郭タワー)
営業時間:8:00~19:00 (4月21日〜10月20日) 、9:00~18:00 (10月21日〜4月20日) 、9:00~19:00(五稜星の夢期間中<冬季>)、6:00~19:00(1月1日)
料金:大人900円
定休日:無休
4.「函館市熱帯植物園」で温泉に浸かったサルに会う
「函館市熱帯植物園」は、常夏気分を味わえる植物園をキャッチコピーに1970年に開園しました。約300種3,000本の南国の植物が展示されており、一年中鮮やかな花々を観賞することができます。敷地内にはサル山が設けられ、70頭以上のニホンザルが生活しています。
本来、ニホンザルは水を嫌うため、暑い日でも水浴びをすることはありませんが、函館市熱帯植物園のサルたちは、冬の厳しい寒さをしのぐために温泉に浸ります。 心地よさそうなサルの様子を見に行きませんか。
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函館市熱帯植物園
- 住所 〒042-0932北海道函館市湯川町3丁目1-15
- 電話 0138-57-7833
営業時間: 9:30~18:00 (4月~10月) 9:30~16:30 (11月~3月)
料金:大人300円
休館日:12月29日~1月1日
5.ジェラートのような食感!「コーヒールームきくち」の大人気ソフトクリームを食べる
「コーヒールームきくち」は、ジェラートのようにシャリシャリとした独特の食感のソフトクリームが美味しいお店です。コーヒーショップの味わい深いモカ、牛乳の味を存分に楽しめるバニラ、そしてミックスと3種類のフレーバー(いずれも270円 税込)を販売。
次々と地元のナンバーを付けた車がやってきてはテイクアウトしていく人気ぶりです。近所に住んでいたら毎日でも食べたくなること必至。湯の川温泉を訪れた際は必ず立ち寄りたいスポットです。
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コーヒールームきくち
- 住所 〒042-0932 北海道函館市湯川町3番地13-19
- 電話 0138-59-3495
営業時間:9:30~21:00 (4月~9月)※水・木 9:30~18:30、9:30~18:30 (10月~3月)
定休日:年末年始
6.「函館ラッキーピエロ」ベイエリア本店で、人気ナンバーワンのローカルハンバーガーを食べる
「函館ラッキーピエロ」は、函館市内と近郊のみで店舗を展開する地元密着型のハンバーガーショップです。「1つとして同じものがない。テーマを持った個性的な店づくり」をポリシーに掲げ、現在展開している17店舗すべてが異なる作りになっています。その中でもベイエリア本店は1987年にラッキーピエロの第1号店としてオープンした最も歴史がある店です。
チキン・エッグ・トンカツの人気トップ3が重なり合う「函館山バーガー(1,100円 税抜)」や、北海道らしさが詰まった「北海道ジンギスカンバーガー(350円 税抜)」など個性的なバーガーを揃えているほか、カレーやオムライスなども提供しています。どれも美味しく、思わず笑顔がこぼれますよ。
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函館ラッキーピエロ ベイエリア本店
- 住所 〒040-0053北海道函館市末広町23-18
- 電話 0138-26-9099
営業時間:10:00~22:00(土のみ23:00)
定休日:無休
7.函館空港「函と館」でショッピング
函館空港内の「函と館」は、道南地域のメーカーと共同開発したお土産を取り揃えたショップです。函館の魅力を多くの人に知ってほしいとの願いからスタート。
船同士の通信に使われる国際信号旗がモチーフとなっている「国際信号旗バッグ」や、イカと鱗文を組み合わせて柔らかな色あいに染めた「いかうろこ小紋シリーズ」の小物など、横浜・長崎とともに日本最初の貿易港として開港した函館らしさに溢れています。
お土産には、好きな商品を缶に詰めて手巻きの製缶機で閉じる「ギフトパッケージ函缶(KANKAN)」をどうぞ。メッセージを添えて日ごろの思いを伝えてみてはいかがでしょうか。
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函と館
- 住所 〒042-0952 北海道函館市高松町511 函館空港 国内線旅客ターミナルビル2F
- 電話 0138-57-8884
営業時間:8:00~19:30頃 ※最終搭乗時刻に合わせて営業
定休日:無休
8.函館観光の定番「金森赤レンガ倉庫・明治館」で手作り体験
「金森赤レンガ倉庫」は、明治期に使用していた倉庫をリノベーションした総合商業施設です。異国情緒あふれる倉庫には、お土産品をはじめ、雑貨やスイーツ、明治の雰囲気がそのまま残るビヤホールなどのショップが40店以上入る函館ベイエリアを代表するショッピングスポットです。
「はこだて明治館」は1911年に道内初の郵便局として建造された旧函館郵便局が改装されています。館内には、世界で唯一のオルゴールを作れる「手作りオルゴール工房」や、砂でガラスを削ってオリジナルグラスを作る「サンドブラスト体験工房」(いずれも要予約)があり、さまざまな体験が楽しめます。
また、1階フロアには100年前のオルゴールが展示され、午前と午後にオルゴールコンサートが開催されます。いつまでも色あせることのない美しい音色に耳を傾けてください。※コンサートは状況により実施できない場合あります。
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金森赤レンガ倉庫
- 住所 〒040-0053 北海道函館市末広町14番12号
- 電話 0138-27-5530
営業時間:9:30〜19:00(季節により変動あり)
定休日:無休
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はこだて明治館
- 住所 〒040-0065 北海道函館市豊川町11番17号
- 電話 0138-27-7070
営業時間:9:30~18:00(季節により変動あり)
※明治館は当面の間休業中
9.新郷土芸能「函館いか踊り」に挑戦
毎年8月に函館の夏を彩る最大のイベント「函館港まつり」が5日間にわたって開催されます。数多いイベントの中でも最も祭りを盛り上げてくれるのが「函館いか踊り」です。1980年に有志が集まり、「誰でもすぐ踊れる」をコンセプトに考案。翌年の函館港まつりで披露され、徐々に市民に浸透していきました。
函館は「イカの街」として有名なことから、踊りは「イカ刺し」「塩辛」「イカソーメン」など、イカ料理が盛り込まれています。まつりの会場では振り付けが描かれたうちわが配布されているので、それを参考に踊ってみてください。
<函館港まつり>
開催場所:函館市街地(十字街・函館駅前・千代台・五稜郭)
TEL:0138-27-3535(函館港まつり実行委員会)
開催日程:8月1日~5日
10.100万ドルの夜景「函館山の夜景」を眺めよう
「函館の夜景」は世界三大夜景の一つとも言われています。函館山は海に突き出しているため、街を挟んだ左右に海が広がります。夕暮れから夜に変る時間がベスト。赤く染めあがる空と街の明かりが幻想的な雰囲気を醸し出しています。
山頂へはロープウェイとバスの他、自家用車で登ることができますが、時期や時間によって規制があったり、渋滞の緩和から公共交通機関の利用が推奨されています。一気に登るロープウェイに対し、狭く曲がりくねった山道を走るバスは、とてもスリリング。行きはロープウェイ、帰りはバスなど、移動手段を変えてみてはいかがでしょうか。
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函館山ロープウェイ
- 住所 〒040-0054 北海道函館市元町19-7
- 電話 0138-23-3105
営業時間:10:00~下り最終22:00 (4月25日~10月15日) 、10:00~下り最終21:00 (10月16日~4月24日)
ロープウェイ運賃表:大人(中学生以上)1,500円(往復) 1,000円(片道)
定休日:無休
函館は10の体験では収まらない魅力に溢れています
雄大な景色が多い北海道において、幕末の頃から港と共に発展した函館は、歴史やロマンを感じられる数少ないスポットです。今回ご紹介した以外にも、ハリストス正教会や旧ロシア領事館など、外国と関連した建物や日本を代表する歌人「石川啄木」ゆかりの地、疲れを癒す湯川温泉などがあります。ゆとりを持った日程を組んで訪れてください。
Text by:Masakazu
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