水色の絵の具を溶かしたような、鮮やかなライトブルーの水面に、立ち枯れたカラマツの林。2012年にApple社のMac OS Xの壁紙に採用されたことで世界中に知れ渡った「白金青い池」は、北海道随一の人気を集める美瑛の観光スポットです。青い池の四季や時間帯ごとの楽しみ方、写真撮影のポイント、おすすめの周辺スポットを紹介します。
「白金青い池」はなぜ青い?
白金青い池は、美瑛川に設置されたブロック堰堤に川の水が滞留してできた人造湖です。ブロックは1988年の十勝岳噴火の際、火山泥流を防ぐために置かれたもので、池は偶然の産物でした。吸い込まれそうな青色が魅力ですが、実は池の水そのものに色はありません。上流にある白金温泉地区で湧出しているアルミニウムを含んだ水が、美瑛川の河川水と混ざることで、コロイド状(粒子が液体に分散した状態)になります。その粒子が太陽光を反射し、波長が短く散乱されやすい青い光が目に届くため、青く見えるといわれています。
「白金青い池」までのアクセス
美瑛駅前の本通りにあるバス停「美瑛駅前」から「白金・大雪青年の家行き」のバスに乗り、バス停「白金青い池入口」で下車します。乗車時間は約20分です。バス停「白金青い池入口」に停まるバスは運行本数が少ないので時間をしっかり確認しておきましょう。同じ方面行きのバスでも、このバス停に停車せず、通過してしまうバスもあるので注意しましょう。
バス停から駐車場へ繋がる道があるので、足元に注意して進みましょう。
乗用車が270台駐車できる有料駐車場があるので、車で訪れることも可能です。駐車場を通り抜けたら、順路に沿って進みましょう。
道と池の間には柵があり、池のそばまで降りられるポイントが限られています。通路には階段はなく、足場が不安定なため足元をよく見て通りましょう。
池の周囲には白樺の木に囲まれた小道があり、さまざまな角度から池を見ることができます。柵がない箇所もあるので池に落ちないように気をつけましょう。
写真撮影のタイミングとポイント
撮影する時間帯や天気、角度によって池の色合いなどの見え方が変わります。実際に現地で感じた時間帯ごとの印象や写真撮影のポイントを紹介します。
早朝(7:00)の青い池
風が少なく、水面が安定しやすい朝は、木々や山々が美しく映り込んだ池を撮影できます。朝日が昇り、山に太陽の光が当たると、水面に映る山々はいっそう鮮やかに! 早朝は人も少ないので、じっくり池を撮りたいという人には特におすすめの時間帯です。
空が曇っていると、水面に雲が映り、池の青色はやや浅く見えます。しかし、ひと工夫して撮影すると鮮やかな色合いの池が撮影できるので、曇っていても諦めないで。カメラのズーム機能を使って、水面に映る空の部分を画角に入れず、水面に映る山の部分を中心に撮影すると……
水面に映る山の色が反映され、グリーンがかったブルーの池を撮影することができます。
昼(13:00)の青い池
太陽が高く昇った正午から午後早めの時間は、辺り一帯に太陽光が当たり、周囲の山々の緑と、池のブルーがとても鮮やかです。
場所を変えて撮影しよう
木々が開けたポイントや、お花が咲いているポイント、高い位置から見渡せるポイントなど、さまざまな撮影ポイントがあります。いろんな場所から撮影してみましょう!
人の少ない朝なら、スマートフォンやカメラのパノラマ機能を使用して撮影するのもおすすめです。
四季の見どころ
雪解け水が流れ込む春は、グリーンがかったブルーに見えることが多い時期です。夏になるとライトブルーに見える日が多くなり、山の緑との対比が楽しめます。9月下旬〜10月上旬には紅葉が始まり、木々の黄や赤と池の青が織りなすカラフルな景色が見られます。
11月には雪が降り始め、カラマツも白く染まります。12月〜4月中旬にかけて池は凍結し、雪が積もり、辺り一帯が雪景色となります。例年11月〜4月頃には、夜になるとライトアップされ、幻想的な景色が楽しめます。
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白金青い池
- 住所 〒071-0235 北海道上川郡美瑛町字白金
電話番号:0166-94-3355(道の駅びえい「白金ビルケ」)
営業時間:駐車場利用時間 5月〜10月/7:00〜19:00、11月〜4月/8:30〜21:30
料金:無料
有料駐車場:自動車(各種)1台500円
定休日:災害等の影響及び緊急事態宣言の発令等により一時閉鎖する場合があります。
白金青い池と合わせて見たい、「白ひげの滝」「美瑛川」
白金温泉街の観光名所「白ひげの滝」は、岩の間から滲み出た地下水が“白いひげ”のように渓流に流れ落ちる、落差30mの滝です。滝の下にはコバルトブルーの美瑛川が流れており、美しい景色が撮影できる絶好のフォトスポットです。バス停・びえい白金温泉から徒歩3分、無料の公共駐車場からも徒歩1〜2分の場所にありアクセスも良好です。
ブルーリバー橋から下を覗くと、白ひげの滝と美瑛川の両方を見ることができます。
秋には、木々の紅葉と青い川の色鮮やかな景色が楽しめます。
冬は、滝から上がる水しぶきが凍りつき、周囲に樹氷を作り出します。真っ白な雪景色の中に流れる美瑛川は青さがより際立ちます。
白ひげの滝は、夜にライトアップが行われます。昼間とは違った特別な夜の景色は見逃せません。ライトアップは通年実施です。
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白ひげの滝
- 住所 〒071-0235 北海道上川郡美瑛町字白金
電話番号: 0166-92-4378(美瑛町観光協会)
営業時間:常時
料金: 無料
定休日: 毎年6月第2日曜日に、びえいヘルシーマラソン大会開催に伴い、白金温泉周辺の交通規制があります。
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美瑛川
- 住所 〒071-0235 北海道上川郡美瑛町字白金
ショッピングも食事もできる「道の駅びえい『白金ビルケ』」
白金青い池から約2kmの場所にある「道の駅びえい『白金ビルケ』」。お土産ショップや休憩スペースがあり、大型モニターで観光情報を見ることもできます。白金青い池からは、バスもしくは車で向かいましょう。
バスで向かう場合は、バス停「白金青い池入り口」から旭川駅前方面のバスに乗り、バス停「道の駅白金ビルケ」で下車します。バス停「道の駅白金ビルケ」に停まるバスは、バス停「白金青い池入口」と同様に運行本数が少なく、通過してしまうバスもあるので注意しましょう。
明るく広々とした施設内では、美瑛のお土産などたくさんの商品を販売しています。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、入り口には手指消毒用アルコールが設置してあり、レジはビニールで仕切られています。
ぜひ購入したいのが青い池グッズ。写真左はラムネ味の「青い池まんじゅう(税込680円)」。写真中央は、美瑛産小麦を使用した「青い池サブレ 3枚入り(税込518円)」。写真右は、ブルーハワイ味の「青い池ソーダ 1本(税込210円)」。
全国でご当地土産として販売されているキャラクター・モケケの「美瑛限定 モケケ 1体(税込660円)」。ファンが多い人気商品です。
同じ敷地内にはテイクアウト専門のハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD」があります。“森のピクニック”がコンセプトで、森に囲まれたテラス席や店内のイートインスペースで購入したバーガーを食べることができます。
美瑛産食材にこだわったバーガーはどれも絶品。おすすめの「美瑛豚のレアベーコンバーガー 単品(税込1,598円)」は、美瑛豚で作られた肉汁が滴るほどジューシーなベーコンや、美瑛産小麦を使用した小麦の味がしっかりと味わえるバンズなど、具材もバンズも余すところなく、おいしく食べられるバーガーです。
お店には、手指消毒用アルコールの設置や、注文口にはビニールの仕切りの設置など、新型コロナウイルス感染拡大防止対策も万全です。
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道の駅びえい「白金ビルケ」
- 住所 〒071-0235 北海道上川郡美瑛町字白金
- 電話 0166-94-3355
営業時間:6月〜8月/9:00〜18:00、9月〜5月/9:00〜17:00
定休日:年末年始
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BETWEEN THE BREAD
- 住所 〒071-0235 北海道上川郡美瑛町字白金
- 電話 0166-73-5725
営業時間:9:00〜18:00(冬季営業 変動あり)
定休日:なし(冬季営業 変動あり)
白金青い池周辺エリアは観光スポットがたくさんあります。バスでも移動できますが、運行本数が少ないため、時間を気にせずゆっくり楽しむにはレンタカーがあると便利です。夏は道の駅びえい「白金ビルケ」で有料のレンタサイクルサービスがあるので、美瑛駅からタクシーで道の駅まで行き、自転車で周辺を巡るのもおすすめです。白金青い池や道の駅びえい「白金ビルケ」にはタクシーは常駐していないため、帰りや周辺を移動する時にタクシーを利用したい場合は、タクシー会社へ電話をして利用しましょう。
Text by:みんなのことば舎
※本記事の情報は2020年7月時点のものです。状況により営業状況が変更となっている場合があります。詳しくは公式HP等をご確認ください。
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