
- みどころ
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「神勝寺 禅と庭のミュージアム」は、一碗の茶を喫し、墨跡と向き合い、命をつなぐための食を味わい、心身の垢を洗い流し、庭を散策し、といったさまざまな体験を通じて、禅とはなにかを感じるための場です。 広大な境内には、滋賀県から移築した17世紀の堂宇や、復元された千利休の茶室、建築家・建築史家の藤森照信が、山陽道から瀬戸内一帯を象徴する植物の松を多用して設計した社務所などが点在し、その建物の間を結ぶように、庭園が配されています。 また白隠禅師の禅画・墨跡およそ200点からなる、国内有数の白隠コレクションも、このミュージアムの見どころのひとつ。これらの作品は随時展示替えを行いながら、常設展示館「荘厳堂」にて、年間を通じてご紹介していきます。そして禅宗美術のコレクションと対を成すように建つのが、彫刻家・名和晃平と彼が率いるクリエイティブ・プラットフォームSandwichの設計によるパビリオン《洸庭》。木材で包まれたワンマテリアルの舟型の建築、その内部の空間では、波に反射する光を体験知覚するインスタレーションが体験できます。これは現代美術の領域から禅の教えを解釈/表現した、インスタレーション作品です。 天心山神勝寺は、昭和40年(1965)12月2日益州宗進禅師(臨済宗建仁寺派第7代管長)に深く帰依された開基神原秀夫氏が禅師を開山に招請して建立された臨済宗建仁寺派の特例地寺院です。御本尊は弥勒菩薩、寺号は開基の父、神原勝太郎に因ります。神勝寺は亡くなられた方々の供養の場であると共に、禅と茶道を基本として日本のみならず海外にも広く門戸を開き、臨済禅を通じて今まさに生きている人々が「今を生きる」ために己を見つめ共に研鑽するための場です。 これまで一般の方には、非常に限られた形でしか触れる機会のなかった禅の広大な世界を、どうぞ五感を解放してお楽しみ下さい。
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