HOME 東京・東京周辺 東京 東京駅 「世界よ、これが日本の技術だ」外国人が衝撃を受けたフリーズドライグルメ!アマノフーズへ潜入リポート!
「世界よ、これが日本の技術だ」外国人が衝撃を受けたフリーズドライグルメ!アマノフーズへ潜入リポート!

「世界よ、これが日本の技術だ」外国人が衝撃を受けたフリーズドライグルメ!アマノフーズへ潜入リポート!

公開日: 2019/10/17

フリーズドライという技術は知っていますか? インスタントでありながら、まるで出来立てのような味や食感が楽しめる食品加工技術です。この日本が誇るフリーズドライのパイオニアと言えば、30年以上にわたりフリーズドライ食品の開発、製造、販売をおこなっているアマノフーズです。

今回はアマノフーズのアンテナショップ、東京にあるアマノ フリーズドライステーションへ行って、その実態を調査してきました。

「アマノ フリーズドライステーション TOKYO」に伺ったのはイタリア出身のアントニオさん

「アマノ フリーズドライステーション TOKYO」に伺ったのはイタリア出身のアントニオさん

今回、東京駅直結の商業施設「KITTE」の地下1階にあるアマノ フリーズドライステーションをリポートしてくれるのは、イタリア出身のアントニオさんです。
「インスタントでお湯をかけるおみそ汁は、食べたことがあります。ものすごく美味しかったです。ここにはリゾットやパスタなどのイタリア料理もあるみたいなので、味が気になりますね!」
本場の味と比べてどうか、ぜひ意見を聞きたいところです。

そして今回は特別に、アサヒグループ食品株式会社の広報・土屋さんにフリーズドライ製法や商品について、いろいろと説明をしていただきました。

お店いっぱいに並ぶフリーズドライ食品は、常時100種類以上とのこと!(アマノフーズとして取り扱っているフリーズドライ商品は、全体で150種類ほどあるのだそう!!)おみそ汁はもちろん、パスタやリゾット、カレーや中華丼など丼物の具材や、おしるこ(期間限定商品)まで、ありとあらゆるジャンルの豊富なラインナップです。

そもそも、フリーズドライとは?

そもそも、フリーズドライとは?

そもそも、フリーズドライとは、その名の通り「凍らせて乾燥させる」製法。食品を凍らせて真空下で乾燥(昇華乾燥)する方法です。

調理した料理を凍結させた後、高温をかけずに乾燥させるので、調理後の状態として色・香り・風味や栄養価が損なわれにくいのが特長だそう。常温で長期保存も可能で、お湯を注ぐだけで、作り立てのおいしさが味わえるのです。

すぐに食べられる時短食品として、また一人暮らしの人でも手軽に食べられるとして、ここ数年で人気が高まっています。

最近では、防災時の備蓄としても一層注目されているのだそうです。「開発担当もみんな食べることが好きな者ばかりで、どうしたら美味しくなるか、日々とことんこだわって作っているんです」単なるインスタントというにはもったいないほどの技術と品質の高さ、商品に対する熱い想いがうかがえます。

人気NO.1は「なす」のおみそ汁

人気NO.1は「なす」のおみそ汁

フリーズドライの定番といえば、やはりおみそ汁!

「アマノフーズの商品の中でも、『いつものおみそ汁 なす』(販売価格100円、税込)は“なす”のトロリとした食感が本格的だと高い評判をいただいていて、一番人気なんです。“なす”は機械ではなくすべて手でカットしていて、色が抜けないように素揚げをしていたりなど、ものすごく手間をかけているんですよ」

具材を手でカットしているとは驚きます。一度素揚げをしてからおみそ汁にするというのは、家庭でもなかなかできませんよね。

こうした“なす”の加工技術を利用して、“なす”の素材だけのフリーズドライ商品『まるごと素材 フリーズドライのなす』(販売価格453円、税込)もあるほど!いろいろな料理に使えます。

この店舗での人気NO.1は、『いつものおみそ汁 あおさ』(販売価格100円、税込)だそうです。

一番驚かれるというのは、こちらの「いつものおみそ汁」シリーズの『しじみ(赤だし)』と『あさり』(販売価格各140円、税込)など、貝のおみそ汁です。

「お湯をかけると中から殻つきの貝が出てくるんです」
この中に殻つきの貝が入っているとは思えません。

ご飯にかければ立派なメインになる、どんぶり系

ご飯にかければ立派なメインになる、どんぶり系

おかずとして食べるフリーズドライ商品の中でも、おすすめは『畑のカレー たっぷり野菜と鶏肉のカレー』(販売価格280円、税込)。

具材にヤングコーンやブロッコリーなどのお野菜もしっかり入っていて、ソースも野菜スムージーで煮込んでおり、味にもこだわっているもの。

「だいだいみなさん、家にご飯はあるけど、仕事から帰ってきて料理する時間がない、おかずを作るのはちょっと面倒と思う方も多いと思うんです。そういうときでもすぐに食べられるので、重宝すると言っていただけます」たしかにその通りです!

すると「商品は全体的に、カロリーが結構少ないですよね」とアントニオさん。

「そうなんです。油分が多いと、凍りにくいという事もあり、フリーズドライの商品は全体的に脂質が低めです。なので、濃厚なチーズのクリームパスタは147キロカロリー、『畑のカレー』シリーズも200キロカロリー程度となっています。ランチのプラス一品としてはもちろん、夜お腹が空いた時でも罪悪感なく食べられると思います。」

味だけではなく、ヘルシーさにも注目するとは、料理好きのアントニオさんの目の付け所がさすがです!

すぐにお店で調理できるお湯とカップのサービスが嬉しい!

すぐにお店で調理できるお湯とカップのサービスが嬉しい!

ここKITTEの店舗には、すぐに作って食べられるようにカップと給湯器もあるので、「今すぐ食べたい」という方にもぴったり。お湯の量を測れる計量カップも常備されているので、どんな商品でも対応できます。

さっそくおすすめのおみそ汁から実食!

さっそくおすすめのおみそ汁から実食!

というわけで、さっそく気になる&おすすめの商品を実食させてもらいます。おみそ汁は、一番人気の『いつものおみそ汁 なす』、そして貝がインパクト大の『いつものおみそ汁 あさり』の2種類です。

お湯を注ぐとなすがふんわり広がっていきます。

「弊社ではおみそ汁の種類も沢山あるのですが、具材に合った出汁とみそを選んで組み合わせて作っているので、それぞれの味わいがお楽しみいただけます。」製造技術はもちろんのこと、商品の細部までとことんこだわっていることが、美味しさの秘密のようです。

「なす、本当に美味しいですね!本物とかわらないです」

『いつものおみそ汁 あさり』は、アントニオさんにも実際に作ってもらいます。

「食べるのももちろんですけど、自分で作っていくのも楽しいですよね。できていく感じが見ていて面白いです!」まさにアマノフーズの開発担当のみなさんは、作る過程も楽しんでほしいという想いを込めて日々思考錯誤しているのだそう。開けたらどんなものが入っているのか、お湯をかけてどんな風に出来上がっていくのか、目にも楽しいフリーズドライです。

お湯を注ぐとあさりのおみそ汁にはこんなに大きなしっかりとした貝がゴロっと出てきました。

「貝の歯ごたえがしっかり残ってますね!磯の香りもちゃんとするし、本当に出来立てみたいです!」獲れたての貝をすぐに調理し、お湯をかけて食べるときにベストな状態になるように計算しつくされているだけあって、まさに出来立ての味です。

用意したお椀に入れたら完璧!
用意したお椀に入れたら完璧!

パスタ&リゾットも実食!イタリアンの実力はいかに?!

パスタ&リゾットも実食!イタリアンの実力はいかに?!

「やっぱり一番気になりますね!」とアントニオさんが次に実食するのは、外せないイタリアン。

広報の土屋さんも個人的に一番のおすすめという『三ツ星キッチン 3種のチーズのクリームパスタ』(販売価格216円、税込)と、『ビストロリゾット カルボナーラ風リゾット』(販売価格216円、税込)に挑戦してみます。

「先ほどもお伝えしましたが、本来、油分が多かったり、パスタのようにでんぷん質の多いものというのは、フリーズドライに向かないんです。研究に研究を重ね、商品化にこぎつけました。パスタは、作る型も特注で作っていて、開発までに2年ほどかかっているんですよ」とのこと。こだわりのイタリアンの味はどうでしょうか?

「これは本当に美味しい!カップでお湯をかけるのもありますけど、それよりこっちのほうが美味しいです。ショートパスタにソースがしっかり絡んでて、普通のレストランで出されても全然OKな味です。」とアントニオさん大絶賛!

盛り付けると一層本格的に!
盛り付けると一層本格的に!

お次はリゾットへ。

「これは、リゾットとおかゆの中間というか。食感はおかゆのほうに似ている気がします。リゾットはこういうモチモチ感よりも、もう少しお米の芯が残っていて歯ごたえがあるんですよね。でも味はすごくいいですね!」

原料こだわりのカレーと、インパクト大の中華丼!

原料こだわりのカレーと、インパクト大の中華丼!

おかず系の商品は、こだわりの『畑のカレー たっぷり野菜と鶏肉のカレー』と、尾までついた海老が丸々1匹入っているという『小さめどんぶり 中華丼』(販売価格270円、税込)に決定です。

続いてのカレーは野菜のスムージーで煮込まれていて、スープカレーに近いような味わい。パンにも合うので朝食にもピッタリです。

「野菜がゴロゴロ入っていて美味しいですね!これお店で出してもいいくらいですよ」とアントニオさんも絶賛です。

中華丼にはこんな大きな海老がしっかりと!これがお湯をかけただけで出来上がったとは思えないクオリティです。
「うん!エビがすごい!食感も味もしっかりしていて、しっぽまで食べちゃいましたよ(笑)」

用意したごはんに盛り付け。フリーズドライとは信じられない!
用意したごはんに盛り付け。フリーズドライとは信じられない!

時短料理に大活躍の食材、フリーズドライの山芋とろろ!

時短料理に大活躍の食材、フリーズドライの山芋とろろ!

そしてもう一つ。アントニオさんが一瞬、チーズフォンデュと見間違ってしまった『まるごと素材 フリーズドライの山芋とろろ』(604円、税込)もどんなものなのか見てみましょう。

こちらはお水を入れただけでとろろが出来るという商品。なかなか常備するのも難しく、使い切れなかったりすることも多い山芋。これなら使いたい分だけいつでも手軽に食べられます。

「カットしたオクラとめんつゆをまぜれば、お手軽な一品料理になりますよ」とのこと。海外の方へ和食に使えるめずらしい食材として、また時短料理にも大活躍しそうです。

今回、アントニオさんが気に入った、フリーズドライ商品3選!

今回、アントニオさんが気に入った、フリーズドライ商品3選!

「どれもクオリティが高くて、美味しかったので選べませんでしたが…」と言いながらもなんとか絞り込んでもらったお気に入りの3品はこちら。カレーパスタ、なすのおみそ汁でした。

パスタは本当にすごいなぁと思って…美味しかったです。普段、ランチはあまり重いものを食べないほうなので、パスタとスープがあればもう完璧。量もぴったりです。それで300円くらいだったらすごく安いですよ。おみそ汁の具材のなすにも感動しました。しっかり味が残ってるし本当に美味しい。あとカレーも!(笑)」本場のイタリアンを知るアントニオさんもお墨付きのパスタ。開発が難しかったというだけあって、努力の賜物です。

「ものすごく美味しいので、外国人はすごく好きだと思います。日本の料理は本当に人気で、好きな人も多いですから…。だから商品のパッケージに英語の表記があったりすると、絶対に便利でいいです!国に帰っても家で食べられるので、家族に喜ばれると思います。日本は美味しいもの、素晴らしいものいっぱいありますから、そういうところをもっとPRしていったほうがいいですよ!」

母国同様に日本を愛してくれるアントニオさんだからこその熱いご意見。私たちももっと自国の魅力の発信に力を入れていかなければなりませんね。

保存食でありながら、生の素材から調理したような味が味わえるフリーズドライは、「海外の方へのお土産としても、軽くて保存もきいて、作ったときの驚きも楽しめるということで、喜んでいただけています」とのこと。日本の技術で、本格的な日本食が世界に広まって楽しめるというのは嬉しいですね。

横浜にあるアマノ フリーズドライステーションには、座って食べられるイートインスペースもあるということなので、そちらもぜひチェックしてみてください。

【アマノ フリーズドライステーション横浜店】
住所:神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10 横浜ベイクォーター内 3F
電話:045-620-9031
営業時間:11:00~20:00
席数:15席(カウンター5席、テーブル10席)

【今回伺った店舗】

  • アマノ フリーズドライステーション
    • 住所 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーB1F 「KITTE GRANCHÉ」内
    • 最寄駅 JR線、東京メトロ丸の内線「東京」駅より徒歩約2分
    • 電話 03-6256-0911
    • 営業時間
      10:00~21:00(平日・土曜日)/10:00~20:00(日曜・祝日)

Written by:

島田みゆ

島田みゆ

旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。X(旧Twitter):@myuu_works

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